キャラ崩壊、独自設定含みます。
○○鎮守府、一五〇〇ーー
重巡洋艦寮、古鷹型姉妹部屋ーー
古鷹「お待たせしました♪ 紅茶とアップルパイです♪」
三隈「今切り分けますわ♪」
最上「ありがとう」ニコニコ
加古「待ってました〜♪」
羽黒「(。✧△✧)」ハワー
妙高「ありがとうございます♪」
此度、この六名は共に午前の演習へ赴いた。その打ち上げ的な感じでこうして集まっている。
因みに今は青葉・衣笠・那智・足柄・鈴谷・熊野が演習へ行っている。
古鷹と三隈が焼いたアップルパイを三隈が切り分け、古鷹はそれに合う紅茶をみんなのティーカップへとそれぞれ注いでいく。
加古「う〜ま〜そ〜♪」ジュルリ
羽黒「(。✧ω✧)」コクコク
甘い物に目がない二人の瞳や表情はキラッキラに輝いている。
三隈「ふふふ、遠慮なく召し上がってください♪」
古鷹「でも熱いから火傷しないようにね♪」
二人が加古達にそう声をかけると、加古と羽黒は「頂きます♪」とお行儀良く両手を合わせてからアップルパイを頬張った。
加古は豪快に大きく一口を食べ「ん〜♪」と幸せそうに頬を緩め、羽黒は「はむはむ♪」と小動物のように食べている。
三隈「気に入ってもらえたようで何よりですわ」フフ
古鷹「お二人もどうぞ♪」
妙高「では、お言葉に甘えて……♪」人
最上「頂きま〜す♪」人
こうしてささやかな打ち上げが始まった。
ーー
古鷹「そうだ、昨日いい物見つけたの♪」
そう言うと古鷹は自分の机の引き出しから、一冊の本を持ってきた。
羽黒「アルバムですか?」
古鷹「そうなの♪ 昨日掃除してたら前のが出てきたの♪」
三隈「拝見させて頂きますわ♪」
三隈の言葉に古鷹が頷くと、最上達は早速アルバムを開く。
最初のページには第六戦隊全員で青葉を中心にして撮った写真が貼られている。
妙高「あら……」フフ
最上「第六戦隊勢揃いって書いてあるね」アハハ
古鷹「うん♪ 私達が揃った記念写真なの♪」
加古「青葉が一番最後に着任したからな〜」モグモグ
三隈「お三方も改二になる前ですわね♪」
羽黒「でもこの写真の加古ちゃん、何だか笑顔がぎこちないような?」クビカシゲ
羽黒がそう言うと加古は「そうか〜?」ととぼけて返すが、
古鷹「無理矢理笑ってるんだよ♪ 加古ったら青葉が着任したのが嬉しくってすっごく泣いちゃったから♪」
姉は容赦無くカミングアウトしてしまう。
加古「ふ、ふりゅたきゃ!////」カミカミ
古鷹「別に隠すことないでしょ」ニコニコ
妙高「そうですよ、とても素敵な一枚だと思います」ニコッ
羽黒「あ、だからこの写真の加古ちゃん、青葉ちゃんの腕にギュウっしてるんだね」フフ
三隈「三隈もくまのんが着任して、姉妹が揃った時は泣いてしまいましたわ」フフフ
最上「やっぱり姉妹とか戦友が揃うと来るものがあるよね〜♪」
加古「い、いいから次行けよ、次!////」
顔を真っ赤にした加古に促され、次のページにいくとまたも加古がぎこちなく笑う写真があった。
古鷹「これは加古が着任して鳥海さんと再会した時の写真だよ♪」
妙高「加古さんは感動屋さんなんですね」ホホエマー
加古「ナーニモーキコーエーナイー////」アーアー
羽黒「こっちは古鷹ちゃんや衣笠ちゃんと再会した時の写真だね♪」
三隈「こちらでも泣き腫らしたお顔ですわね」クスッ
最上「うーちゃんとの写真でも泣いてるよ♪」
加古「わ〜わ〜!//// もう何も言うにゃ〜!////」
加古は耐え切れずにその場から逃げ、部屋の隅に畳んで置いてある布団にズボッと顔を入れた。
古鷹「加古〜、それ私の布団だよ〜!」
加古「古鷹の布団なんてぐちゃぐちゃにしてる〜!////」
古鷹「やめて〜!」ハワワ
暴走してしまった加古の元へ古鷹が駆け寄り、なだめるも、みんなは加古の写真を見てそれぞれの感想を言うので古鷹の布団は加古にコチャコチャにされるのだった。
そしてーー
三隈「あらあら♪」
妙高「まあまあ♪」
最上「今度は古鷹の写真って感じだね♪」
羽黒「司令官さんにお姫様抱っこされてる……いいなぁ」
今度は古鷹がメインの写真が多くあるページが出てきて、今みんなが見ているのは改二前の古鷹が提督に抱えられている写真である。
古鷹「えへへ……青葉が知らない間に撮ってたみたいで////」テレッ
加古「大破して戻ってきた時の写真だな〜。大破してるのに顔はニヤけてるけど〜」←反撃中
古鷹「だって提督が私のことを心配してくれたのが、すっごくすっごく嬉しかったんだも〜ん♡////」キャッ
加古(くそ〜、反撃にならなねぇ)グヌヌ
三隈「乙女ですわね〜♪」
妙高「目は完全に提督の方を向いているものね♪」
古鷹「にゃう〜♡//// あんまり言わないで〜♡////」ヤンヤン
古鷹はそう言うが、全く恥ずかしがってる風ではない。
すると、
最上「この写真でも加古は涙ぐんでるね」
羽黒「きっと古鷹ちゃんが心配だったんだよ。私だって今でも姉さん達とかが大破すると泣いちゃうもん」
加古「今のあたしは泣かないからな!////」
また矛先が自分に来た加古は必死に言い返した。
しかし、
古鷹「この時は入渠が終わるまで側にいてくれたよね♪ 今でも待っててくれるけど♪」ナデナデ
加古「別にいいだろぉう!?////」
古鷹にまたカミングアウトされ、加古は思わず変な言い回しのツッコミをしてしまう。
古鷹「別に悪いなんて言ってないよぅ」ニガワライ
加古「(๑///∧///๑)」フンッ
三隈「そう言えば、加古さんは一緒に入渠すると全員が入渠を終えるまで待っててくださいますよね♪」
妙高「戦艦や空母の方々でもお待ちしてますよね♪」
加古「それは……先に上がるのが悪い気ぃするからで……////」ァゥ
羽黒「駆逐艦の娘達や軽巡洋艦の娘達のことも待っててあげてるよね♪ みんな楽しい話をして和ませてくれるって言ってたよ♪」
加古「あ、あたしが暇だから話してるだけだし……////」ァゥァゥ
最上「ホント加古って優しいね〜♪」
古鷹「そうなの! 加古って本当にいい子なの!」キラキラ
古鷹がそう言って妹自慢をすると、加古は「やめろぉぉうわぁぁ!////」と不思議な叫び声をあげて押し入れに隠れてしまった。
古鷹「加古〜、私もみんなも褒めてるんだよ〜?」トントン
加古『面と向かって言われるとこそばゆいんだよ!////』
古鷹「だからって引きこもらないでよ〜!」トントン
加古『ならもうアルバムしまえよ〜!////』
古鷹「昨日は全部一緒に見たでしょ〜?」トントン
加古『昨日はこうならなかっただろ〜!////』
妙高達は流石にもう加古に可哀想になったので、そっとアルバムを閉じ、加古が出てくるまで姉妹の微笑ましいやり取りを眺めつつ、お茶とアップルパイを堪能した。
その後、顔を真っ赤にして加古が出てくると、加古は暫く俯いてみんなとは目を合わせられなかったそうなーー。
今回は古鷹さんと加古さんメインのまったり回にしました!
読んで頂き本当にありがとうございました!