キャラ崩壊含みます。
○○鎮守府、一五〇〇ーー
食堂までの道中ーー
雪風「おやつ〜♪ おやつ〜♪ しれぇとおやつ〜♪」ルンルン
時津風「今日はパフェかな、モナカかな〜♪」ルンルン
提督「ははは、私の奢りだ。好きな物を食べるといい」
本日秘書艦である雪風とそのお手伝いに来ていた時津風は提督と手をそれぞれ繋ぎ、大手を振って食堂を目指していた。
天津風「私達までいいのかしら?////」
初風「提督さんのご厚意なんだから、遠慮した方が失礼よ……ね、提督さん?♡」フフフ
提督「そうだとも。休みの日でも手伝ってくれたお礼だ」ニコッ
時津風と同じくお手伝いに来ていた初風と天津風に提督がそう言うと、初風は嬉しそうに頷き、天津風は顔を真っ赤にさせながらも「ありがと////」と言って提督達の後に続いた。
提督はそれを見ると「うむ」と頷き、また優しい笑みを二人に送り、また前を向いた。
そんな提督に初風は恍惚な表情を浮かべ、一方の天津風はハートマークの煙をポッポッと吹き上げながら歩くのだった。
食堂ーー
食堂に着き、間宮達に笑顔で挨拶してそれぞれの甘味を注文し終えると、
「提督〜♪ みんな〜♪」
と声をかけられた。
提督達がその声がした方を見ると、そこには高雄、愛宕、天龍、龍田という面々がテーブルに座っており、愛宕が提督達に手を振っていた。
提督達もそれに応え、愛宕達が座るテーブルのすぐ隣のテーブルに腰掛けた。
愛宕「提督もみんなとおやつなの〜?」ニコニコ
提督「あぁ、本日は雪風だけでなく初風達も手伝ってくれたから、こうしてお礼に……」ニコッ
愛宕の問いにそう返した提督は同じテーブルに座る初風達に「な?」と笑みを送った。
すると初風達はみんなして満面の笑みを浮かべて「はい♪」と返事をしてみせた。
龍田「あらあら〜、みんなお利口さんね♪」フフフ
龍田に褒められた初風達はまたニッコリと笑った。
そして雪風が口を開く。
雪風「高雄さんと天龍さんはどうしてお顔が真っ赤なんですか〜?」
高・天『…………////』ウツムキ
雪風が二人に訊くが、二人は何も言わずに俯いたままだった。
そんな二人に対し、愛宕や龍田はクスクスと含み笑いをしている。
何が何なのか分からず、雪風達が小首を傾げていると、
愛宕「ちょっとしたお悩みが二人にはあるのよね〜♪」
とだけ言った。
すると高雄は更に顔を真っ赤にさせて「愛宕!////」と言って愛宕の肩を掴む。
提督「ふむ……悩み事か。私で良ければ力になろう」
そして当然こういう流れになるのである。
提督は高雄と天龍に配慮して「無理には聞かないが」と付け加えるが、二人の有無を待たずして妹達が口を開く。
愛宕「高雄が〜、私達のために毎日頑張ってくれる提督に何かしてあげたいんですって〜♪」
龍田「天龍ちゃんは提督みたいな威厳を身に着けたいそうよ〜♪」
妹達の暴露に姉二人は耳まで真っ赤にしてテーブルに突っ伏してしまった。
提督「どちらも私絡みなのだな……」ニガワライ
提督が思わず苦笑いを浮かべてつぶやくと、
高雄「お節介ですみません……////」
天龍「別に提督が悪い訳じゃねぇよ……////」
と二人は掠れた声で言葉を発した。
するとここで速吸が小首を傾げながら提督達の甘味を持ってきたが、提督は透かさず二人を気遣って「何でもないよ」と言って、甘味を受け取って速吸を受付へ戻した。
甘味が来たことによって雪風と時津風は「いただきま〜す♪」と甘味に集中し、初風や天津風も高雄と天龍を気にしながらも深くは考えずに甘味を口に運んだ。
それから提督は高雄と天龍のすぐ側に立った
提督「高雄……」
高雄「…………はい////」
提督「いつも気を配ってくれてありがとう……迷惑でなければ、今度高雄が作ったクッキーが私は食べたいな。チョコチップの……」
高雄「チョコチップクッキーなんかでいいんですか?////」
提督「なんかではない。私は高雄が作るあのチョコチップクッキーが好きなのだよ」ナデナデ
高雄「っ……はい、では必ずお作りします!♡」キュンキュン
提督「あぁ、待っているよ」フフフ
提督「そして天龍……」
天龍「……んだよ?////」
提督「天龍は十分威厳が備わっているぞ」
天龍「……お、お世辞言ってんじゃねぇよ////」
提督「お世辞などではない。海へ出れば天龍のその勇猛さに仲間は鼓舞され、陸に上がれば天龍のひたむきさに仲間は感銘を受けている。現に天龍をバカにして笑う者はいないだろう?」
天龍「そ、そうか?////」
提督「そうとも。だからこれまで通り、胸を張りなさい。その姿が、その心意気が、天龍の持つ威厳なのだからな」ナデナデ
天龍「そっか……へへ////」
提督の言葉に高雄と天龍は先程はまるで別人のように笑みを浮かべた。
そんな二人を見て、提督は安心して自分が頼んだ甘味を口に運ぶのだった。
愛宕「良かったわね〜、高雄〜♪」ニヤニヤ
龍田「天龍ちゃんもね〜♪」ニヤニヤ
高・天『』カチン
愛宕と龍田の態度にとうとう高雄と天龍は頭にきてしまった。
高雄「提督……実は愛宕も悩みがあるんですよ♪」
天龍「そういや龍田も悩みがあったな♪」
提督「む?」
愛宕「え、えぇ〜……私、悩みなんてないわよ〜?」ニガワライ
龍田「わ、私も特には……」オロオロ
二人はそう言うが、高雄も天龍もここで引き下がる姉ではない。
初・天・時『(流れが変わった)』
雪風「〜♪」アムアム
提督「無理には聞かないが、その悩みとは何なのだ?」
高雄「愛宕はですね〜、最近提督とお話する機会が無くて寂しいそうですよ〜」ニヤニヤ
天龍「龍田はこう見えて甘えん坊でよ〜。たまには提督に頭を撫でられたいって、この前酒飲んだ時にボヤいてたんだぜ〜♪」ニシシ
今度は愛宕と龍田の二人が顔を真っ赤にする番だった。
提督「そうか……寂しい思いをさせてすまないな、愛宕」
愛宕「い、いえ……お仕事が忙しいのは知ってますから……////」ハワワ
提督「龍田も……しっかり者だと決めつけていた。申し訳ない」
龍田「わ、私は大丈夫ですかららら////」アワワ
提督の言葉にいつも余裕綽々の二人は珍しく狼狽えていた。
天龍「提督よ〜、良かったら今撫でてやってくれよ〜♪ 減るもんじゃねぇしさ〜♪」
高雄「なら愛宕のこともお願いします♪ 愛宕も提督に頭を撫でられるのは大好きなんですよ?♪」
愛・龍『高雄(天龍ちゃん)!////』
すると提督は「お安い御用だ」と言って席を立ち、先ずは二人の側へ立った。
提督「すまなかったな、愛宕……これくらいであればいつでも私の元へ来なさい」ナデナデ
愛宕「はぃ〜……♡////」キュンキュン
次は龍田の番。
提督「龍田もすまなかった。これからはちゃんと褒めるべき時は褒めるよう心掛けるからな」ナデナデ
龍田「あ……うぅ〜////」トローン
二人の頭をしっかりとそして優しく撫でた提督は、二人に「こんな私だが、これからもよろしくな」と笑顔で言ってから席に戻った。
愛宕「……♡////」←恍惚ポーズ
龍田「……////」←フリーズ
高・天『良かった(な)わね〜♪』クスクス
初風「提督さん、私の頭も撫でて♡」
雪風「雪風もされたいです♪」
時津風「ならあたし達にも〜♪」
天津風「わ、私も!?////」ポッポー
提督「はは、順番な」ナデナデ
こうして提督の魔性の手による撫で撫ででみんなはキラキラと輝くのだったーー。
今回はちょい甘ほのぼの回にしました!
そして今日は雪風ちゃんの竣工日です!
おめでとう!
と言うことで此度も読んで頂き本当にありがとうございました☆