キャラ崩壊、独自設定含みます。
※若干アンチのような表現が出てきます。ご注意を。
○○鎮守府、一〇〇〇ーー
執務室ーー
ガチャーー
アイオワ「失礼するわね♪ 新人を連れてきたわ♪」
ウォスパ「アドミラルに失礼のないようにね」
ウォースパイトに促され、一人の艦娘が入室してきた。
彼女の名前はガングート。ロシアの……正確にはソ連の戦艦であり、ガングート級四隻のうちの一番艦だ。
大規模作戦完遂によりガングートの着任は決まっていたが、今回はロシア側の都合で予定より早くの着任となった。
その瞳には隠し切れないほどの闘気が輝き、出で立ちも歴戦の勇士そのものである。
ガングート「貴様が提督か……ふんっ、いい面構えをしている。私がガングート級一番艦、そのガングートだ」
提督「遠路遥々よく来てくれた。私がこkーー」
その刹那、ガングートが懐からハンドガンを抜いて提督へ銃口を向けた。
アイオワやウォースパイトは一瞬だけ険しい顔をしたが、それは本当にほの一瞬だけだった。
何故なら、
提督「物騒な遊びは好まん。次はその手をたたっ斬る。覚えておけ」
提督が銃口を向けられるより先にガングートの手首へ愛刀を押し当てていたから。
アイオワ(Wonderful〜♪)ヒュー
ウォスパ(It’s cool〜♡)ホワワーン
二者二様の反応を見せる中、ガングートは「ふはははっ♪」と愉快そうに、そして豪快に笑い声をあげた。
そしてハンドガンを懐へしまうと、今度は提督へ手を差し出した。
ガングート「この国は平和ボケしている連中が多いと聞かされていたのでな。どの程のものか見せてもらうために少々手荒いことをしたんだ」
そう言うガングートだったが提督と握手を交わそうとした瞬間、今度は提督に向かって袖に仕込んだナイフを武器に襲い掛かった。
しかし提督はそれも読み、避けたと同時に小手投げを見舞い、更に追い打ちでそのまま腕の関節を決める。
提督「気は済んだか?」ニッコリ
ガングート「あぁ、私の全面的敗北を認めよう」ニコッ
今度こそガングートは白旗をあげた。提督はガングートの手を引いて起こすと、やっと普通に握手を交わした。
ガングート「資料通りの人物だと確信が欲しかった。しかし上官にすることではなかった……本当に申し訳ない」フカブカ
提督「もう今回限りにしてくれ。これからは仲間なのだからな」
ガングート「
(私は素晴らしい御仁の元へ配属されたのだな♪)
ガッチリと固い握手を交わす提督とガングート。その顔は晴れやかで、既に戦友として互いを認めているような眼差しだった。
提督「君の祖国とここでは何かと違うこともあるだろう。ここに馴染めるよう、出来る限り協力するからいつでも相談しなさい」
ガングート「
提督の言葉に少女のような笑みを浮かべるガングート。先程とはまるで別人だ。
ガングートという人物はそういう人なのだと提督達は確信した。
提督「では早速鎮守府内を見て回るといい。アイオワとウォースパイトが案内してくれる。今この場にはいないが、同室にはビスマルクも一緒だ。仲良くな」ナデナデ
ガングート「あぁ、ドイツ人は苦手だが私は提督に従う。仲良くやってみせよう」スリスリ
頭を撫でられるガングートはまるで甘える犬のように提督の反対の手を取って頬擦りする。先程のこともあるので温度差が激しいが、ガングートはもう提督に全てを預けているようだった。
ウォスパ「……それじゃ、案内するから行くわよ」ニガワライ
アイオワ「バッチリ案内してあげるわ♪」
二人がそうガングートに言うと、
ガングート「提督、お前も来い。お前も一緒の方が嬉しい」キラキラ
ガングートは提督も一緒にと提案。その言葉にウォースパイトが明らかに修羅のオーラを出したが、提督が「時間があるからいいだろう」と頷いたのでウォースパイトは拳を収めた。
そしてーー
ガングート「提督〜、あの建物はなんだ?」ヒシッ
提督「あれは食堂だ。見回りが終わればあそこでいいものをご馳走しよう」
ガングート「本当か!?」
提督「あぁ、うちの食堂は世界一だぞ?」フフフ
ガングート「(。✧Д✧)」フォー!
提督の左腕にピッタリとしがみついて、ガングートは鎮守府内を見回っていた。
ウォスパ「あんの雌狐〜……私のアドミラルに〜!」プルプル
アイオワ「思ってることが口に出てるわよ、英国淑女さん」ニガワライ
その後ろをアイオワ達は歩いているが、ガングートがずっとあの状態なのでウォースパイトはフラストレーションが爆発寸前である。
ウォスパ「大体、さっきはあんなことしたのに何なのあの態度は!?」
アイオワ「信頼に値いするってなったんだからいいじゃないの」
ウォスパ「私の女の勘が言ってるわ……あれはアドミラルLOVEだと」
アイオワ「ん〜、確かにそう見えるけど〜」
ウォスパ「金剛と今度LOVEの掟を教え込む必要があるわね……他にも色々と」ブツブツ
アイオワ「」ニガワライ
(アドミラルはモテるけど、どうなっちゃうのかしら〜?)
そんな話をしていると、
榛名「てい、とく……」アワワ
霧島「こんにちは、司令、皆さん♪ 今日は新着任艦が来る日でしたね♪」
榛名と霧島が現れた。榛名は提督とガングートが腕を組んでいることにショックを隠し切れていないが、一方の霧島は平然と挨拶をしている。
ガングート「お前がコンゴー型戦艦のキリッシマーか……いい面をしている」マジマジ
霧島「キリッシマーじゃなくて、霧島です。お褒めに預かり光栄ね」フフフ
ガングート「この私を前にその余裕……いいじゃないか。共に戦えることを誇りに思う」
霧島「こちらこそ、よ。よろしくお願いしますね」ニコッ
榛名「よ、よろしくお願いしま〜す」カタイエミ
ガングート「おぉ、お前はハルーナだな♪ お前もまたいい面をしている。よろしくな」フフン
榛名「え、えぇ……」
ガングート「? あぁ、私が提督と腕を組んでいるのが気になるのか?」
榛名「」コクコク
ガングート「私は提督が気に入ったからな……こうしているんだ♪」ドヤァ
榛名「むぅ……」
ガングートの言葉にムスッとした榛名はガングートとは反対の腕にしがみついた。
提督「榛名?」
榛名「榛名のこと忘れちゃ嫌ですぅ」ウルウルキラキラ
提督「大丈夫だ。榛名だけでなく、皆大切な仲間であり家族なのだからな」ニッコリ
榛名「提督〜♡」キュンキュン
一気に榛名が提督と良い雰囲気になった。これにガングートはムッとし、余計に提督へ身を寄せる。それに榛名も負けじと身を寄せ、提督はおしくらまんじゅう状態となってしまった。
提督「こらこら、二人共。少し離れなさい」
榛・ガ『だってガングートさん(ハルーナ)が!』
提督「……腕を組んでいてもいいから落ち着きなさい。私は逃げないから」ニガワライ
榛・ガ『は〜い……』シブシブ
霧島「新たな日露戦争勃発かと思ったわ……」フゥ
ウォスパ「いいえ、もう戦いは始まってるわ」メラメラ
アイオワ「みんなこっちを……アドミラル達を見てるからね〜」ニガワライ
こうして提督はその後も榛名とガングートとそれぞれ腕を組んで鎮守府内を回った。
そうしているうちに榛名とガングートは仲良くなり、今度一緒にお茶する約束までした。
因みに後日、ガングートはしっかりと金剛達LOVE勢から楽しい楽しいLOVE勢の掟講座を……それも砲口を四方八方から向けられ、正座した状態で叩き込まれた(提督に銃やナイフを向けたから)ーー。
新着任艦一発目はガングートさんです!
ちょいと荒々しい登場となりましたが、ソ連艦なのであのようにしました!
ガングートさんをLOVE勢にしたのはご了承くださいませ。
それと上官に銃口を向けることは普通なら重罪ですが、提督さんも無事+応戦したのでお咎め無し(LOVE勢からはありましたが)ということでご了承お願い致します。
そして提督業をしている皆さん、イベお疲れ様でした!
読んで頂き本当にありがとうございました!