艦これ Short Story改《完結》   作:室賀小史郎

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Здравствуйте(こんにちは)の談。

キャラ崩壊、独自設定含みます。

※若干アンチのような表現が出てきます。ご注意を。


艦これSS改117話

 

 ○○鎮守府、一〇〇〇ーー

 

 執務室ーー

 

 ガチャーー

 

アイオワ「失礼するわね♪ 新人を連れてきたわ♪」

ウォスパ「アドミラルに失礼のないようにね」

 

 ウォースパイトに促され、一人の艦娘が入室してきた。

 

 彼女の名前はガングート。ロシアの……正確にはソ連の戦艦であり、ガングート級四隻のうちの一番艦だ。

 大規模作戦完遂によりガングートの着任は決まっていたが、今回はロシア側の都合で予定より早くの着任となった。

 

 その瞳には隠し切れないほどの闘気が輝き、出で立ちも歴戦の勇士そのものである。

 

ガングート「貴様が提督か……ふんっ、いい面構えをしている。私がガングート級一番艦、そのガングートだ」

 

提督「遠路遥々よく来てくれた。私がこkーー」

 

 その刹那、ガングートが懐からハンドガンを抜いて提督へ銃口を向けた。

 アイオワやウォースパイトは一瞬だけ険しい顔をしたが、それは本当にほの一瞬だけだった。

 

 何故なら、

 

提督「物騒な遊びは好まん。次はその手をたたっ斬る。覚えておけ」

 

 提督が銃口を向けられるより先にガングートの手首へ愛刀を押し当てていたから。

 

アイオワ(Wonderful〜♪)ヒュー

ウォスパ(It’s cool〜♡)ホワワーン

 

 二者二様の反応を見せる中、ガングートは「ふはははっ♪」と愉快そうに、そして豪快に笑い声をあげた。

 そしてハンドガンを懐へしまうと、今度は提督へ手を差し出した。

 

ガングート「この国は平和ボケしている連中が多いと聞かされていたのでな。どの程のものか見せてもらうために少々手荒いことをしたんだ」

 

 そう言うガングートだったが提督と握手を交わそうとした瞬間、今度は提督に向かって袖に仕込んだナイフを武器に襲い掛かった。

 

 しかし提督はそれも読み、避けたと同時に小手投げを見舞い、更に追い打ちでそのまま腕の関節を決める。

 

提督「気は済んだか?」ニッコリ

ガングート「あぁ、私の全面的敗北を認めよう」ニコッ

 

 今度こそガングートは白旗をあげた。提督はガングートの手を引いて起こすと、やっと普通に握手を交わした。

 

ガングート「資料通りの人物だと確信が欲しかった。しかし上官にすることではなかった……本当に申し訳ない」フカブカ

提督「もう今回限りにしてくれ。これからは仲間なのだからな」

ガングート「Да(はい)」ニッコリ

     (私は素晴らしい御仁の元へ配属されたのだな♪)

 

 ガッチリと固い握手を交わす提督とガングート。その顔は晴れやかで、既に戦友として互いを認めているような眼差しだった。

 

提督「君の祖国とここでは何かと違うこともあるだろう。ここに馴染めるよう、出来る限り協力するからいつでも相談しなさい」

ガングート「Да(は〜い)♪」エヘヘ

 

 提督の言葉に少女のような笑みを浮かべるガングート。先程とはまるで別人だ。

 ガングートという人物はそういう人なのだと提督達は確信した。

 

提督「では早速鎮守府内を見て回るといい。アイオワとウォースパイトが案内してくれる。今この場にはいないが、同室にはビスマルクも一緒だ。仲良くな」ナデナデ

ガングート「あぁ、ドイツ人は苦手だが私は提督に従う。仲良くやってみせよう」スリスリ

 

 頭を撫でられるガングートはまるで甘える犬のように提督の反対の手を取って頬擦りする。先程のこともあるので温度差が激しいが、ガングートはもう提督に全てを預けているようだった。

 

ウォスパ「……それじゃ、案内するから行くわよ」ニガワライ

アイオワ「バッチリ案内してあげるわ♪」

 

 二人がそうガングートに言うと、

 

ガングート「提督、お前も来い。お前も一緒の方が嬉しい」キラキラ

 

 ガングートは提督も一緒にと提案。その言葉にウォースパイトが明らかに修羅のオーラを出したが、提督が「時間があるからいいだろう」と頷いたのでウォースパイトは拳を収めた。

 

 

 そしてーー

 

ガングート「提督〜、あの建物はなんだ?」ヒシッ

提督「あれは食堂だ。見回りが終わればあそこでいいものをご馳走しよう」

ガングート「本当か!?」

提督「あぁ、うちの食堂は世界一だぞ?」フフフ

ガングート「(。✧Д✧)」フォー!

 

 提督の左腕にピッタリとしがみついて、ガングートは鎮守府内を見回っていた。

 

ウォスパ「あんの雌狐〜……私のアドミラルに〜!」プルプル

アイオワ「思ってることが口に出てるわよ、英国淑女さん」ニガワライ

 

 その後ろをアイオワ達は歩いているが、ガングートがずっとあの状態なのでウォースパイトはフラストレーションが爆発寸前である。

 

ウォスパ「大体、さっきはあんなことしたのに何なのあの態度は!?」

アイオワ「信頼に値いするってなったんだからいいじゃないの」

ウォスパ「私の女の勘が言ってるわ……あれはアドミラルLOVEだと」

アイオワ「ん〜、確かにそう見えるけど〜」

ウォスパ「金剛と今度LOVEの掟を教え込む必要があるわね……他にも色々と」ブツブツ

アイオワ「」ニガワライ

    (アドミラルはモテるけど、どうなっちゃうのかしら〜?)

 

 そんな話をしていると、

 

榛名「てい、とく……」アワワ

霧島「こんにちは、司令、皆さん♪ 今日は新着任艦が来る日でしたね♪」

 

 榛名と霧島が現れた。榛名は提督とガングートが腕を組んでいることにショックを隠し切れていないが、一方の霧島は平然と挨拶をしている。

 

ガングート「お前がコンゴー型戦艦のキリッシマーか……いい面をしている」マジマジ

霧島「キリッシマーじゃなくて、霧島です。お褒めに預かり光栄ね」フフフ

ガングート「この私を前にその余裕……いいじゃないか。共に戦えることを誇りに思う」

霧島「こちらこそ、よ。よろしくお願いしますね」ニコッ

榛名「よ、よろしくお願いしま〜す」カタイエミ

ガングート「おぉ、お前はハルーナだな♪ お前もまたいい面をしている。よろしくな」フフン

榛名「え、えぇ……」

 

ガングート「? あぁ、私が提督と腕を組んでいるのが気になるのか?」

榛名「」コクコク

ガングート「私は提督が気に入ったからな……こうしているんだ♪」ドヤァ

榛名「むぅ……」

 

 ガングートの言葉にムスッとした榛名はガングートとは反対の腕にしがみついた。

 

提督「榛名?」

榛名「榛名のこと忘れちゃ嫌ですぅ」ウルウルキラキラ

提督「大丈夫だ。榛名だけでなく、皆大切な仲間であり家族なのだからな」ニッコリ

榛名「提督〜♡」キュンキュン

 

 一気に榛名が提督と良い雰囲気になった。これにガングートはムッとし、余計に提督へ身を寄せる。それに榛名も負けじと身を寄せ、提督はおしくらまんじゅう状態となってしまった。

 

提督「こらこら、二人共。少し離れなさい」

榛・ガ『だってガングートさん(ハルーナ)が!』

提督「……腕を組んでいてもいいから落ち着きなさい。私は逃げないから」ニガワライ

榛・ガ『は〜い……』シブシブ

 

霧島「新たな日露戦争勃発かと思ったわ……」フゥ

ウォスパ「いいえ、もう戦いは始まってるわ」メラメラ

アイオワ「みんなこっちを……アドミラル達を見てるからね〜」ニガワライ

 

 こうして提督はその後も榛名とガングートとそれぞれ腕を組んで鎮守府内を回った。

 そうしているうちに榛名とガングートは仲良くなり、今度一緒にお茶する約束までした。

 

 因みに後日、ガングートはしっかりと金剛達LOVE勢から楽しい楽しいLOVE勢の掟講座を……それも砲口を四方八方から向けられ、正座した状態で叩き込まれた(提督に銃やナイフを向けたから)ーー。




新着任艦一発目はガングートさんです!
ちょいと荒々しい登場となりましたが、ソ連艦なのであのようにしました!
ガングートさんをLOVE勢にしたのはご了承くださいませ。
それと上官に銃口を向けることは普通なら重罪ですが、提督さんも無事+応戦したのでお咎め無し(LOVE勢からはありましたが)ということでご了承お願い致します。

そして提督業をしている皆さん、イベお疲れ様でした!

読んで頂き本当にありがとうございました!

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