女王様と犬   作:DICEK

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やはり、雪ノ下陽乃は絶対である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 文化祭は恙無く進行した。運営側の士気が高く、また陽乃が指揮を取っていたのだから当たり前と言えば当たり前である。一部、功を焦った人間が頑張りすぎて被害が出掛けたところがあるが、チームを組んでいたことが効いたのか、それも目に見える被害が出る前に未然に防がれた。

 

 来場者は過去最高。スポンサーとなってくれた地元の企業、商店も来年度のスポンサー契約を約束してくれた。学校からすればこれ以上嬉しいことはないだろう。成功者としての賞賛を一身に受けた陽乃は笑顔で彼らに応対していたが、内心はどうでも良いと思っていることは八幡には良く解っていた。

 

 来年度の生徒会長は陽乃ではないし、当然、実行委員長でもない。三年生は手伝いをするだけというのが、総武高校の慣例である。慣例は破ってこそというのが陽乃のスタンスであるが、同じことをもう一度やるのは彼女の流儀に反する。初めて手がけた案件でこれだけの成功を収めたのだ。彼女の興味はもう、ここにはないだろう。

 

 後に残っているのは体育館での最後のステージ。そしてキャンプファイヤーを始めとした、後夜祭である。家に帰るまでが遠足。文化祭もまた然りだ。実行委員である八幡たちは全てのプログラムが終了してもすぐに帰れる訳ではなく、その後には地獄の打ち上げが待っている。

 

 実行委員長である陽乃はそれに参加しない訳にはいかないが、あくまで生徒会からの手伝いである八幡とめぐりはそれに参加する義務はない。

 

 義務の話をするのならばそもそも打ち上げだって強制参加ではないが、そこはリア充的な暗黙のルールという奴である。いくら女王様でもリア充側である陽乃は、それを無視することはできないのだ。

 

 無論、八幡はそんな恐ろしいイベントに参加するつもりはない。文化祭関連のイベントではほとんど陽乃について歩いてきたが、最後のイベントは大きな例外となりそうだ。参加しないことについて陽乃は良い顔はしないだろう。

 

 しかし、そこはこの世で二番目に比企谷八幡の性質を理解している陽乃である。こっそりいなくなれば、探して連れて行くという真似はしないだろう。

 

 自分の思うように人を行動させる陽乃であるが、少なくとも八幡には本当に嫌なことは押し付けてこない。見方を変えれば優しいと捉えることもできる。限界をきちんと見極めて、適切に対処していると言えば理性的とすら感じる。

 

 理性的に優しい。人を評する際には褒め言葉となるものであるが、こと八幡の口から陽乃を評するものとしてそんな言葉が出てきた日には、どんなことになるか。八幡は想像するだけでも恐ろしく、背筋がぞくぞくとした。陽乃は自分がそういう人間でないことを、固く信じているのだ。

 

 時計を確認する。六時十分前。進行状況は万全であるが、何か不都合が起きているとも限らない。無線のスイッチをオンにして、八幡はマイクに向けて喋りだした。

 

「本部。六時前の状況確認。出入り口から時計回りにどうぞ」

『出入り口。異常なし』

『会場警備1。立ち見が出てますが、今のところ問題ありません』

『会場警備2。頼んでいた椅子ありがとうございます。でももう置くスペースありません』

『音響。問題なしです』

『照明。こっちも問題なしです』

 

 淀みなく、会場に散ったスタッフから返答がある。体育館外の出し物は、ポイント集計のために全て終了している。後夜祭の準備は、これと同時進行で行われている。その指揮はめぐりが行っており、今校庭ではキャンプファイヤーの準備が急ピッチで行われていた。櫓は既にパーツごとに作成してあり、後は校庭でくみ上げるだけだが、パーツに分けてあると言ってもそれなりの重量があり、組み上げるにも時間がかかる。

 

 つまるところ、文化祭実行委員で外に準備に借り出されるということは、体育館のイベントを見ることができない、ということでもあった。

 

 当然、その割り振りではひと悶着あった。一大イベントを自ら棒に振りたいという人間はいない。それでも最終的に全ての文句が引っ込められたのは、陽乃の鶴の一声があったからだった。

 

 外のイベント設営に参加した人間は、それ以降の時間を全てフリーにする。

 

 その提案は、一部の人間には非常に魅力的だった。後夜祭にはキャンプファイヤーがある。そこでは男女が手を取り合って踊るのが定番となっており、炎が燃えている間はずっと、ダンスのための音楽が流されている。恋人がいるのならば参加しない手はないし、仮にいなかったとしても目当ての人間を誘うのにこれ以上の口実はない。最終的には立候補の数が定員を上回り、ジャンケンまで発生した程である。

 

 必死の形相でじゃんけんをし、その結果に一喜一憂する生徒らを八幡は幾分冷めた目で眺めていた。

 

 一年前の自分であればイベントにかこつけて告白したりいちゃいちゃしている人間を見てはくたばれカイザーとでも吼えたのだろう。将来の夢は主夫と公言して憚らなかった八幡であるが、そんな相手ができるような努力はしていなかったし、内心、できるとも思っていなかった。

 

 それが今では、一応、くたばれと言われる側だ。人生で初めての状況である。これでキャンプファイアーの場に一緒に出れば、更に衆目を集めることになるだろう。

 

 打ち上げに参加しないことは、既に陽乃に察せられている。ならばその分の前倒しを要求されても不思議ではない。大事なイベントの前であるが、キャンプファイヤーで踊る自分を想像すると、それだけで気分が滅入る。こういう嫌がらせは、陽乃も嫌いではない。

 

 陰鬱な気分をかみ締めている内に、全ての状況報告が終わる。残ったのは舞台袖で待機している陽乃だけだ。

 

「本部、状況確認。最後に舞台袖、雪ノ下会長、準備は大丈夫ですか?」

 

 陽乃に限って不手際などあるはずがないが、一応聞いてみる……が、インカムには応答がない。念のためもう一度問い合わせてみるが、反応は全くない。八幡は顔をあげて、反対側の舞台袖を見た。

 

 ちなみに客席側から見て左側が八幡のいる箇所で、こちらには通信関連の道具が全て揃っている。陽乃がいるのは向かって右側で、リアルタイムの指示はあちらから飛ばしていた。

 

 今は使わないがさっきまで使っていた、あるいはこれから使うがまだ出番ではない道具など、大小問わず物が集まるのが八幡の側で、これから舞台に上がる人間、その準備に付き合う人間など、人が待機するのが陽乃側である。

 

 インカムから聞こえるのは、陽乃以外の待機している人間の話し声だけで、陽乃の声は全く聞こえない。果たして、立ち上がった八幡が見たのは、両耳を手で塞いでいる陽乃の姿だった。同じ問いを、それから三度する。今度は陽乃の顔を見てやったが、彼女は耳に手を当てたまま、首を横に振った。きこえなーい、という人を食った声が聞こえるようである。

 

 はぁ、と八幡は大きく溜息を吐いた。陽乃が何を要求しているのかは明らかだったが、改めて要求されると恥ずかしいものである。自分の頬が熱くなっているのを自覚しながら、八幡は陽乃の名前を呼んだ。

 

「本部。陽乃、準備は大丈夫ですか?」

『リーダー。誰に物を言ってるのかな、八幡は』

 

 ようやく返事をした陽乃は、笑顔でこちらに手を振ってくる。やる気なくそれに手を振り返し、八幡は通信を切った。

 

『出入り口。比企谷爆発しろ』

『会場警備1。以下同文』

『爆発しろ』

『爆発しろ』

 

 へらへらと笑いながら、八幡はその恨み言を受け入れた。比企谷八幡に対するには随分とフレンドリーな対応であるが、通信機を持っている実行委員は陽乃のシンパの中でも比較的穏やかな面子だ。陽乃の恋人宣言にもそれなりに好意的である彼らからはやっかみもあるにはあるが、大抵はこの程度で済まされている。リア充とリア充っぽい会話をしていることに驚きを禁じえないが、司会に促され、ステージに出た美少女が恋人であるという事実に比べれば、些細なことのように思えた。

 

 ぼんやりと、ステージ上の陽乃を眺める。

 

 やはり美人だ。

 

 僅かに汗をかき顔が赤みがかっているのは、文化祭の興奮からだろう。髪をかきあげると、八幡の位置からは真っ白なうなじが見えた。一挙手一投足、全てが輝いて見える。天に選ばれた人間というのは、ああいう人間のことを言うのだろう。リア充を忌み嫌っていた八幡であるが、その中でも陽乃が飛びっきりなことは、彼女と恋人として付き合ってみて、より理解することができた。

 

 こんな特別な人間が、自分の恋人である。

 

 それで自分が特別なのだとは、やはり思えない。特別な人間におまけでくっついているからと言って、その人間まで特別になる訳ではないのだ。比企谷八幡では雪ノ下陽乃のようにはなれないし、逆もまた然りである。中学生の時ならば、それを心底残念に思ったかもしれない。あの頃はそれなりに、リア充というものに未練があったし、心の片隅でなれるかもと淡い期待を抱いてもいた。

 

 今ではそれもないし、なろうとも思わない。リア充に対する憧れもあるにはあるが、同時に、彼らは彼らなりに苦労していることも八幡は理解してしまった。そういう苦労が、八幡にはどうしても合わないのである。

 

 対して陽乃は、そういう苦労を厭わない性質で、それを必要だと思っている人間だ。その苦労をそれなりに楽しんではいるようだが、それは単調な作業に自分でルールを設けて楽しみを無理矢理見出してるようなもので、心の底から楽しんでいる訳ではない。他人から見れば十分に満たされているような陽乃にも、鬱屈している部分が多分あった。

 思い出したように陽乃の瞳の奥に見える、どろどろと淀んだ雰囲気がある。それを知っている人間は、この学校では数えるほどしかいないだろう。

 

 

 人間ですらないかもと思えるその雰囲気が、八幡に考えることをやめさせなかった。この人は一体、どういう存在なんだろう。毎日眺めていても、その好奇心が尽きることはない。雪ノ下陽乃には、毎日新しい発見がある。底が見えない。安心ができない。いつ何をされるのか解らない。その緊張感が、全く立ち位置の違う八幡と陽乃を結び付けていた。

 

 陽乃には、そういう魅力がある。自分から陽乃を遠ざけるということは、おそらくない。彼女に比して、比企谷八幡という人間はどうだろうか。無理難題をふっかけられて人間としてレベルアップはしたと思うが、雪ノ下陽乃に匹敵するほどの底を持っているとは思えなかった。あれほどの存在が時間をかければ、いつか比企谷八幡という存在は探求し尽されるだろう。

 

 いつか、飽きてしまうまで。陽乃自身が宣言したことだ。

 

 八幡に陽乃をつなぎとめる手段はない。みっともなく足にすがる人間はきっと、陽乃の意識をつなぎとめておくことはできない。離れていく時は、追わない。それが彼女に対する正しい対応なのだろうが、その瞬間を想像した八幡の心にやってきたのは、一抹の寂しさだった。おそらくこの寂しさが、恋なのだろう。

 

 陽乃の挨拶が終わる。これから生徒有志によるステージが始まる。

 

 タイムテーブルの管理をしているのは別のスタッフだ。参加者が待機しているのも向こうだから、通信を統括する八幡の仕事は、実のところそれほどでもない。

 

 深呼吸をして肩の力を抜くと、陽乃がこちらにやってくるのが見えた。予定では、陽乃がはけるのはあちら側である。生徒会長で、かつ実行委員長でもある陽乃は、これからのステージの司会もかねている。生徒がいるのはあちらの袖だ。司会進行をスムーズに行うためにも、こちらに来る意味はない。

 

 間違えてませんか。

 

 陽乃に限ってそんなことはありえないが、手振りでそれを伝える。陽乃は軽く、首を横に振った。すたすたと歩み寄ってきた陽乃は、そのまま八幡をぎゅっと抱きしめた。いきなりの行動に八幡が目を剥いていると、気を利かせた他の実行委員が即座に舞台袖から消えていった。

 

「いきなりどうしました」

「何か、珍しく寂しそうな顔してたんだもん。気になっちゃった」

「そんな顔してましたか?」

「普通の人には解らないかな。解るのは私か、小町ちゃんか、後は静ちゃんくらいだと思う」

「三人ですか。結構いますね」

「そうだね。私なんて0だもの」

 

 そこで俺が、と少しでも言いたいと思った自分に、八幡は驚いた。その言葉は口を突いて出ることはなかったが、何か言おうとした、という反応はしてしまった。一瞬にも満たない僅かな反応であるが、それだけで陽乃には十分だった。どういう理由で、何を言おうとしたのか。眼前の女王は犬の心理を一目で看破する。

 

「八幡の好意を感じる」

「今日は珍しくストレートですね」

「お祭の雰囲気にやられちゃったのかな。でも、たまにはこういうのも悪くないと思わない?」

「まぁ、たまにはいいんじゃないですかね」

 

 女王にも人恋しくなる時があるのだろう。男としては役得でもある。それを顔に出さないようにしながら、ステージを見る。逆サイドの舞台袖の実行委員が、仕切りに手を動かしていた。司会の案内がないと、生徒が出てこれないのである。間近に、陽乃の顔がある。息のかかる距離である。視線で陽乃を促すと、陽乃は八幡を抱えたまま綺麗にターンした。耳元で、司会進行の声を聞きながら、八幡はプログラムに目を落とす。

 

 ステージ発表は六時から七時半まで。それから三十分の準備期間を経て、八時から外でキャンプファイヤーを行う。文化祭終了は夜の九時。高校で催されるイベントとしては、ギリギリの時間と言えるだろう。

 

「実はさ、一緒に踊らないって誘われたりもしてるんだよね。男の子からも、女の子からも」

「まぁ、陽乃なら当然でしょうね」

 

 陽乃から誘うことはない訳だから、一緒に踊りたいのなら自分で誘うしかない。声を挙げただけ、彼ら彼女らは勇気と意欲があったのだろう。だが、女子はともかく男子にどういう対応をしたのかは、八幡にすら解った。自分を大事に思ってくれているからとか、そんな甘いことは思わない。身の程を弁えない好意に、陽乃はとても厳しいのだ。

 

「とりあえず踊ってあげて、八幡の反応でも見ようかなと考えなかった訳じゃないんだけどね……寂しそうな顔みたら、そんな考えも吹っ飛んじゃった。一緒に踊ってあげるよ、八幡。時間が許す限りずっとね」

「どうしたんですか、今日は本当に。もしかしてこっそり酒でも飲みました?」

「んー、飲んでみたい気分ではあるかな。一緒にどう?」

「せめて学校を出てからにしましょうか。文化祭のノリとは言え、校内で飲酒騒ぎは笑えません」

「まじめー。それくらいなら握りつぶしてみせるけど、確かにムードは必要だよね」

 

 実はとっておきがあるんだー、と陽乃は楽しそうだった。普通に、表裏なく楽しそうにする陽乃というのも珍しいことである。本当に、祭の空気に当てられたのだろうか。普段を考えると表裏がなさそうに見える、という状況はむしろ恐ろしい部類に入るのだが、それなりに陽乃を見慣れた八幡の目をしても、今の陽乃は本当に楽しそうに見えた。

 

 そういう日もある。そうやって思考を放棄するのは簡単だった。そういう面があっても良いというのは八幡の願望であって、事実ではない。何か裏があるのではと常日頃から考えるのは、用心深いを通り越して病的ですらあるが、八幡と陽乃の間にあっては日常茶飯事だった。

 

 陽乃が、八幡を見る。その奥に、いつも感じるどろりとした物は見えない。見えないはずがない。八幡は目を凝らして、陽乃の瞳を覗き込んだ。

 

 その瞳の奥に、疑心暗鬼になっている自分の姿が見えた。その少年は実に滑稽で、必死な顔をしていた。その顔を見て、八幡は落ち着きを取り戻した。深呼吸をして身体の熱を追い出し、陽乃を抱きしめる腕に、力を込める。

 

「……どうかした? 八幡からこうするって、初めてじゃない?」

「そんなことはないと思いますが……まぁ、そういう日もあるんですよ」

「そうだね。そういう日があっても良いよね、たまには」

 

 たまには、と念を押してから陽乃の方からも腕に力を込める。あの雪ノ下陽乃が儚く見えるのは、おそらく気のせいだろう。

 

「今日の発表を見てさ、バンド演奏とかやりたいと思ったんだよね。八幡、何か楽器とかできる?」

「できると思いますか?」

「じゃ、練習だね。勿論私が歌うから、八幡はギターでもやってよ。めぐりもキーボードくらいならできるかな。静ちゃん、ドラムとかできそうな気がしない?」

「流石にそれはないんじゃないですかね」

 

 万能そうに見えて実際色々なことを知っていて色々なことをできる静であるが、根本的なところで何かが足りないような気がする。おそらくそれが、あの容姿をして男性の影がないという現状に繋がっているのだと思うが……それはともかく、特殊な楽器担当として最初から静を勘定に入れるのは危険な気がした。

 

「それなら静ちゃんにも練習してもらえば良いか」

「来年は実行委員会とかやらないんですか?」

「一回やれば十分でしょ。今回十分に私は仕事したし、生徒会でも引退するまでにやりたいことは全部やるつもりだよ」

「それはまた忙しくなりそうですが、まぁ、陽乃が飽きるまで、俺はここにいますよ。何しろ俺は、女王様の犬のようですから」

「犬が欲しかった訳じゃないんだけどなぁ……でも、まぁ、良いか。ただ、解ってると思うけど、もし八幡の方から離れていったりなんかしたら……」

 

 儚かった陽乃の雰囲気が、一瞬でいつものように戻る。そこから先は言うまでもない。雪ノ下陽乃は、やると言ったことは必ずやる。その時、比企谷八幡には想像を絶する不幸が舞い込むのだろう。

 

 こちらを覗き込む陽乃の目には、どろどろとした黒いものが見えた。決して、愛を囁くような目ではない。輝いていたと思ったら、すぐに淀んでしまった。それが雪ノ下陽乃であり、そんな陽乃だからこそ八幡はここまで着いてきたのだ。

 

 陽乃自身が見切りを付けるまで、この関係はずっと続くだろう。できることなら、最後まで付き合ってみたいものであるが、そこは陽乃次第だ。彼女の気まぐれがいつまで続くのか、八幡には窺い知ることはできない。明日には切られるかもしれない。そんな恐怖を抱えながら、八幡はステージを見た。

 

 スポットライトを浴びながら、出し物をしている生徒がいる。これこそ青春と、今という時間を謳歌している彼らはきらきらと輝いていた。そんな彼らを八幡はぼんやりと眺めた。

 

 死んだ魚のような目、と陽乃が評した目はその頃よりも更に、鈍く淀んだ色をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




一応、これで本編は終了です。
最後にちょろっとエピローグ的なものを追加して最終回となります。

続編があるとしたら今度ははるのんではなくゆきのんがメインになると思いますが、現在構想中です。

ともあれ後一話となります。どうぞ最後までお付き合いください。

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