特別何かがあるわけではないですが。
はい、古明地こいしです。自分を見直す時間がやってきました。今回は自分を見直していこうと思います。
なんで唐突にこんなことをやろうと思ったのか?と、いうのも私は気が付いてしまったんです。
私は(自称)哲学者もどきなんですよ。
そして、物事に対して、哲学的に考えていこうとすればするほど、自分を見失っていく気がした………
おそらく、いろんなことを感情的に考える前に、哲学的に考えてしまうせいで、心が鈍っていってしまうんじゃないかなー…って私は考えたんですよ。
このままだと、感情がなくなりそうで怖い。心が完全に無くなってしまって、一切の感情が無い生き物になりそうで怖い。哲学的に物を考えてるだけで、心が無くなるわけないって思うじゃん。正直、私もそう思う。こんなことで心が無くなっていたら、生物としてどうなんだって。
でもねぇ、私って覚妖怪の本質を捨てて生きてるじゃん。この時点で私は妖怪としてイレギュラーな存在じゃん。そんな奴に周りと同じ生き方が当てはまらないと私は思った。だから、普通は心が無くなっていく事なんて絶対無いだろうけど、私は無くなってしまうかもしれない。なんとなくだけど、このまま何も手を打たなかったら心が無くなりそう。勘だけど。
まぁ、瞳を閉ざした覚妖怪=元の自分を捨てた妖怪が何を言っているんだよって話だけど。確かに昔に第三の目を閉ざしたときに感情が少しだけ無くなったような気がするけど。でも別に感情は無くなっていないし、第三の目を閉ざしたところで私にとってはメリットしかない……はず。
まぁ、何がしたいかっていうと、心で考えられるようになりたいってことです!
ということで、やってきました、紅魔館。
ここに来た目的はただ一つ、レミリアに相談相手になってもらうことです。
私の自論なんだけど、何かを解決したいって思ったときに必要なことは2つあると思う。
一つは他人の意見を聞くこと。なぜなら自分で考えて、はい解決!…とはならないから。自分1人で考えると、自分自身の価値感や常識が邪魔して、判断を間違える可能性がある。他人に協力してもらって、一緒に考えるのが大切だと思う。あとは単純に自分に甘えて、困難から逃げそうだから。覚妖怪であることすら保てなかった私だ、メンタルの弱さには自信がある。
もう一つは自分で考えること。つまり、人の意見を聞いてそのまま行動しないってっことね。私が人のいいなりになるのが嫌いなのもあるけど、他人に頼りっぱなしっていうのもよくないと思う。生き物は自分で考えることをやめたら、機械になっちゃうからね。
つまり、他人の意見と自分の意見のバランスを上手にとっていきましょう!
まぁ、私が勝手に考えたことだけど。
あ、なんで相談相手がレミリアかって?………それぐらいしか相談相手がいないからだよ。お姉ちゃんは文学少女なのでこういう難しい話は伝わんないし、フランは純粋すぎるから、あんまりこういう話は合わなそうだし。
そんなことを考えてたら、いつのまにかレミリアの部屋の目の前にきてしまった。
移動中に考え事してたら気が付かないうちに、目的場所にいることってない?私だけ?まぁ、どうでもいっか。
「おーい、レミリアー、いるー?」
「…いるわよ。入って来なさい。」
部屋に入ると、レミリアが本をテーブルの上に置いて、座ったままこっちを見てきた。大方、読書でもしていたのだろう。
「ひさしぶりだね、レミリア。」
「ええ、久しぶりね。珍しいじゃない、フランから私に乗り変えたのかしら?」
「…冗談かな?」
「知ってるわ、冗談だし。あ、フランはいつでも貴方の物になりたがっているわよ。貴方がフランの所に来てくれると嬉しいんだけど。」
「私の中では、それも冗談に含まれるんだけど。」
「そう。で、何しに来たのかしら?」
「相談に来た…のだけれど読書中だったんでしょ。また今度来るね。」
「別に相談ぐらいいいわよ。暇つぶしに本読んでただけさ。」
「ありがと。時間かかるよ。」
「わかったわ。まぁ、こんなところで話すのもなんだし、屋上で話さない?」
「私はいいけど、吸血鬼は日光に当たれないんじゃないの?」
「日傘をかければ大丈夫よ。最近のお気に入りが屋上でね。」
「景色が良いとか?」
「別に良くはないわ。森と湖と草原ぐらいしか見えないし。でも、なんとなく気に入っているのよ。」
んで、屋上にきました。
「ダイナミックな省略ね…」
「レミリア、メタ発言は無しでいこうよ。」
「…貴方が『んで、屋上に来ました』といい始めたんじゃない。」
「口に出していないので、セーフといたします。」
省略理由はちゃんとある。何の変化も面白みも無い移動途中なんて、誰も望んでないと思うけから。
可能な限り要約(いう名の妥協)をする。それがこの小説。
…小説書くの向いてないんじゃね、これを書いてる人。まぁ、所詮他人事。どうでもいい。
「そうね、あんまり向いてないんじゃないと思うわ。小説を書いてる人、理系だし。しかも、私とこいしのカップリングなんて需要あんまなさそうだし。素直に"こいフラ"を押しておけばよかったのよ。」
「ですよねー。てか、スルーしていたけど、さっきから私の心を読むのってどうなのよ。お姉ちゃんのアイデンティティーが無くなってしまうじゃん。」
「確かにそうね。気をつけるわ。」
さて、そろそろ本題に入ろう。
「相談の内容なんだけど…」
「なにかしら?」
「心で考えられるようになりたい。」
「…オーケー、詳しく話しなさい。何が言いたいか分からないわ。」
うーん、説明するとなると難しいな。要は感情が無くなる事を阻止したいって事を伝えればいいから……
「そうだね、私がやりたいことは感情を無くさないことだよ。で、感情がどうして無くなっていくかってことを考えたときに、私は理屈や哲学みたいな理論的に考えることばっかりしているから、使われなくなった心が無くなっていくと思ったんだよ。だから心を使って考えて、感情が無くならないようにしたいんだ。だから、心を使って考える方法を知りたいんだ。感情が無くなるわけが無いって思うじゃん?私は元覚妖怪っていう生き物として不安定な存在だから、悪い意味で周りと同じ生き方はできないんだよ。」
「……なるほどね。ねぇ、こいし。」
「ん、なに?」
「貴方にとっての"心"って何かしら?」
「…心?」
「えぇ、心よ。人によって、心はさまざまな意味を持つわ。例えば、ある人にとっての心は感情そのものね。感情とは心であって、心とは感情であるって事よ。私にとっての心は…愛ね。私が何かに対して愛を感じる、その現象を心と読んでいるわ。こんなかんじで、心には多くの意味があるのよ。色々な解釈があるともいえるわね。だからね、こいし。貴方の心の意味を話しなさい。そうしないと話が進まないわ。」
私にとっての心か…
改めて考えると分かんないか。と言う事は、私は理解できない言葉を使っていたのか。…まぁ、そういうのものか。使っている言葉の殆どなんて、明確に言葉に出来ない物ばかりだ。…いや、明確にしようとしないのか、する必要なんてないし。なんとなくで分かればいいもんね。言葉を明確にする必要がある機会なんてほとんどないからね、…その滅多に無い機会が来てるから困っているんだけどさ。
って、そんなことは比較的どうでもいいんだよ。今必要なのは私にとっての心について考えることだ。
………良く分かんないなー、でも話が進まなくなっちゃうしなー………
「………」
「こいし?」
「………」
「ねぇ、ちょっと。」
「…ん?…あ、ごめん。気がつけなかった。」
相当考え事に集中していたのだろう、レミリアが呼んでいてくれてるのに、まったく気がつけなかった。レミリアが手を私の目の前で振ってくれたから気がつけた。
てか、今のレミリアの行動がなかなかかわいかったな。
「別に気にしなくてもいいわよ。考え事してる時に呼ばれても気が付かないときなんて、誰にだってあるわ。…まぁ、こいしほど気がつけないのは、なかなかいないと思うけど。」
…なんで良いフォローだったのに、余計な事言っちゃうん?
「別にそんな考えなくてもいいわ、答えがしっかりと出るとは限らないし。なんとなくでもいいから言ってみなさい。」
「…本当に心が何なのか解んないんだ。考えたところで何も言葉が出てこないし、曖昧なイメージとしてしか頭の中に出てこない。」
「…そういう事なんじゃないの。」
「え?」
「理解できないけど、ぼんやりと感じられるもの。それが貴方にとっての心よ。」
「あー……なるほど。」
心とは理解不可アンド感じれるものか。…なんか違う気がするなー。
でも、それが一番しっくりきてるし、多分これで合っているのだろう。間違っていたならその時に訂正すれば良い話、今はその解釈で行こう。
「じゃ、こいし。話を戻すわね。」
「うん。」
「心を使って考えたいんでしょ。そのまま当てはめると、理解しないように感じるように考えるって事だけど………まぁ、理解できない事に対して、理解しようとしなければいいんじゃないかしら。知りすぎた知識は自分に害をなすってことね。つまるところ、無知は幸福ってことよ。」
「なるほどね。知らない方がいいこともあるから、無理に全部を知ろうとしなきゃいいってことね。」
「その通りよ。あと…貴方、自分を隠しているんじゃないの?」
「…?そんなつもりはないけど。」
「…貴方と話してて思ったんだけどさ、貴方、人の意見を聞くの嫌いでしょ。」
「……まぁ、嫌いだね。」
「じゃあ何で私のところに来たの?貴方なら一人で解決しようとしそうなものだけど。」
「一人じゃあ、間違えても気が付けないでしょ。だからレミリアに協力を求めに来た。」
「あら、解ってるのね。…解ってないけど。」
「どっちだし。」
「ちゃんと協力しなきゃいけないことは解っている。でも、貴方は他人の意見を聞かない…いや、聞けないのさ。貴方が人の意見を聞けない理由…誰も信じていないからね。」
「っ!」
「私に協力を求めて来たのはあくまで答えを見つけるため。貴方……裏切られるのが怖いんでしょ。」
「…………怖いよ。誰も信じられ無いし、信用できない。信じれないから裏切られる恐怖に怯える。お姉ちゃんは私を裏切らないって解ってるのに、それでも信じれない。」
「で、信じたのが理論ってことね。確かに理論は裏切らないものね。」
「…うん、そういうこと。」
「でもなぁ、こいし。裏切られたくないと思ってんなら、人を信じなきゃいけないと思うわよ。信じてないから裏切られる、当たり前の事じゃない。それにな、誰も信じられないような奴が幸福な運命を手に入れることができるとは思わないわ。」
…信じても裏切られることだってあるんだよ。まぁ、そんな事はごく少数だけど。…裏切られる恐怖を乗り越えた先に幸せがあるってことか。
私だって生き物だ、幸せになりたい。でも、その為には人を信じなくちゃならない。
解ってた。人を信じなきゃいけないなんて。でも…
「…裏切られるのが怖いからね、それでもやっぱり人は信じれないや。」
「それは、不幸な運命と共に歩み続けるって事なのだけれども、解っているのかしら?」
「解っているよ。私は人を信じたくないからね。」
「それが貴方の答えね。………ふざけるなよ!!こいし!!!!」
レミリアが私の胸をつかんでくる。
「!…急にどうしたのさ。」
「お前は困難から逃げすぎなんだよ!困難は戦うために存在するんだ!困難と戦えない奴を誰が信じる!?逃げて逃げて、逃げ続けた結果がその
「……貴方には関係ない。誰にも迷惑かけてないし、それでもいいでしょ。」
「私がお前を許さない!」
「…お前何様だよ!…ほっといてよ。」
「…ほっとくわけにはいかないのよ。貴方はさとりの妹で、フランの友達だ。私も一応、貴方の心配はするけど…なにより、さとりとフランが貴方の心配をする。お前だって、心配するさとりとフランは見たくないだろう。」
「それは、そうだけど……」
「解ってるなら、さっさと実行する。まぁ、信じれる人なんて数人いれば十分だし、さとりとフランでも信じる練習を始めたらどうかしら?」
「…はーい。心配はさせたくないしね。」
「それにね、人を信じることができないと、バットエンドの運命が待ち受けているわよ。」
「なにそれ怖い。」
まぁ、人を信じないとバットエンドになりそうなのは、私でも解るけど。
…はーっ、仕方ない。人を信じる練習でもしますか。
「わかったよ。とりあえずお姉ちゃんとフランから、信じる練習を始めてみる。」
「それがいいと思うわ。」
「レミリア…ありがと、色々と。」
「別にいいわよ、これぐらい。」
ぱっとしない終わり方ですみません。
一応、最終回ということで更新予定はもうありません。
この小説は、私のやりたいことを淡々とやっていく、自己満足が主軸のものでした。
故に私のほかの作者が書いているような、おもしろい小説ではなかったと思います
つまらない小説でしたが、ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました!