戦闘シーンや人数が多いと、誰が誰だか分からなくなったので
あと、今回の弾幕ごっこは、3回当たったら負けというルールです
私は弾幕ごっこが始まった瞬間にフランと距離をとり、スペルカードを持った。まずは様子見だよ。
こいし「じゃあ、早速こっちから行くよ、弾幕パラノイア!」
私がスペカを唱えて、フランの周りにたくさんの小さな弾幕を出した。そして私はそのまま弾幕を打つ体勢にはいる。
弾幕パラノイアは小さな弾幕で相手の動きを制限し、動きにくくなった相手を、私が直接放った弾幕で倒すスペルカードだ。さてと、とりあえずこの弾幕をかわしてみな!
フラン「打たせないよ!恋の迷路!」
こいし「おっと危ない。」
フランが放った弾幕は、フランの周りに出した小さな弾幕をかき消して、そのまま私を狙ってくる。私は打つ予定だった弾幕をキャンセルして、回避行動をとる。フランの放った弾幕は隙間があり避けやすくなっていた。
フラン「からのー……カゴメカゴメ!」
フランのスペカ、恋の迷路は消えて、新しい弾幕が私の周りに展開された。スペカが恋の迷路からカゴメカゴメに急に変わったため、カゴメカゴメの弾幕に対応しきれずに当たってしまった。
こいし「いったぁ…なかなかやるねフラン。」
フラン「ありがとう。レーヴァテイン!」
こいし「ちょ、連続攻撃はいけないと思います!」
フラン「知らないよっ!」
フラン氏、ほめ言葉を弾幕で返す。
フランはフランの身長の10倍以上ある炎の剣を出して、私に切りかかってくる。剣の振り方が単調だったため、私は剣を避けながらフランの背後に回る。そして……
こいし「嫌われ者のフィロソフィー!」
フラン「じゃあスペカ変更ね!495年の波紋!」
互いの弾幕がぶつかりあっている。このままだと、私の弾幕が押し負けそうなので、再びフランの背後に回り……
こいし「これもあげる!イドの解放!」
フラン「あ、やばい。避けられない………」
私から放たれたピンクのハート型の弾幕、は確実にフランをあたる軌道だった。嫌われ者のフィロソフィーの弾幕がフランの逃げ道をすべて潰していたため、当たると確信した。
フラン「仕方ない、道連れよ!スターボウブレイク!」
こいし「っ!」
フランの放った弾幕は、私の用意していた逃げ道を奪った。これで私とフランは弾幕に飲まれていった。
悔しいなー、こんな戦い方があったんだ。弾幕ごっこは弾幕を避けなければいけないと思っていたけど、フランみたいに弾幕で弾幕を相殺することで、自分を守る戦い方もあったんだ。これは勉強になったな。
ドォォォン!
私とフランは弾幕同士でぶつかり合って出来た爆発に飲み込まれていった。
こいし「っ!痛った……」
さっきの爆発の衝撃で私は地面に叩き落とされてしまった。そこそこ痛かったけど、弾幕ごっこを続けるだけの力は残っている。………疲れてきたけど。
さてフランはどこにいるかな………………いた。フランも地面に落とされていたようで、私を探していた。フランはまだまだ元気そうで、とても弾幕にあたった後とは思えなかった。元覚妖怪と吸血鬼の戦闘能力の差かな。
さて残りライフは、私が1つでフランが2つだ。うーん、劣勢だな。どうしようっか。
フラン「あ!こいしみっけ!」
こいし「げ、みつかった。」
フラン「げ、ってなによ。逆に見つからないほうが、おかしいとおかしいんだけど。」
こいし「私は能力なしでも見つかることが少ないから、見つかることに慣れていないだけだよ。あんまり気にしないで。」
フラン「見つかることに慣れていないって、変な悩みだね。」
こいし「悩みじゃないよ。」
フラン「悩みじゃないの?私だったら気ずいてもらえなんて、嫌だわ。」
こいし「私は一人でいるのも好きな妖怪なの。」
フラン「変わっているね、寂しくないの?」
こいし「ずっと一人でいるわけじゃないし、誰かといるときも楽しいよ。今みたいにフランと弾幕ごっこをしているのも楽しい。でも一人でいたい時だってあるじゃん。あと私は知らない人とは話そうとは思わないから。」
フラン「ふーん、なるほどねぇ。紅魔館の外には変わった人もいるのね。」
こいし「私から見たらフランが変わった人だよ。」
フラン「そう?私は普通だと思うけど。」
こいし「変わっているっているのは自分と違うってことだよ。フランが自分を普通だと思うとき、フランと同じ人は普通の人になって、フランと違う人は変わった人になる。だから1人の人が普通とも呼ばれるし、違っているとも言われる。普通か変わっているかなんて、人の感性によるものだから、絶対的に普通の人や変わった人はいないってことだよ。」
フラン「わかりやすく言うと?」
こいし「見る角度によって、いろんな捉え方ができるってことだよ。」
フラン「なるほど。」
こいし「さて、弾幕ごっこ再開する?」
フラン「そうだね、じゃあこっちから行かせてもらうよ。フォーオブアカインド!」
そうフランが唱えると、フランが4人に分身した。いや……増えたのか?
フラン1「じゃあ、いくよ!」
フラン2「こいしに避けられるかな?」
フラン3「じゃあ私は、遠距離から援護するね。」
フラン4「私は近距離から。」
フランがフラン同士でコンタクトを取ると私に弾幕を打ってくる。ありがたいことに、1人1人の弾幕は避けるのが簡単なため、冷静に全ての弾幕の動きを読んでよけていく。
こいし「ふっふー、当たらないよ。」
フラン1「そっかー。」
フランは私に弾幕が当たることは無いと思ったみたいで、分身を消してきた。さて、そろそろこっちから行かせて貰うよ。
こいし「今から電話をするから出てね!」
そういって、周りを暗闇で覆いフランの視界を奪った。
フラン「かくれんぼかな?というか電話ってなに?」
電話の知名度って低すぎない?まぁ幻想郷だし、電話がある家のほうが珍しいか。
さてと、フランの後ろで電話の音をならす。
フラン「また、後ろに回るのね。」
そういってフランは後ろを向く。残念でした。私は貴方の目の前にいたの!フランにナイフ(非殺傷)で後ろから切りかかる。
こいし「はっ!」
フラン「っ!そっちか!」
ガキィィン!
こいし「えっ!何で分かったの!」
フランは杖みたいなものでナイフを受け止めていた。
フラン「そりゃ、声出したらばれるでしょ。後は空気の流れが後ろで変わったからかな。」
こいし「やっぱり?フランには能力使わないと不意打ちなんてできないや。」
フラン「やっぱり?」
こいし「計算どおりってことだよ。ブランブリーローズガーデン!!」
フラン「…しまった!」
私はナイフを持っていないほうの手でスペルカードをあらかじめ持っていた。フランは両手で杖みたいなものを持っていたため、ポケットに入れているスペカを出すことができなかった。なんとか私の狙い通りにフラン動かすことができたために、私だけがスペカを発動させることができた。
戦術が技術を超えるのが私の戦い方だよ、フラン。
こいし「はあぁぁぁぁぁ!!」
ドォォォン!
フラン「きゃぁぁぁ!」
さて、フランに弾幕を当てれたわけだけど………………
フラン「やるねー、こいし。」
何でこんなに余裕なんですかね。私の最大火力のスペカなんですけどね。こっちはほとんど体力無いのに。
まぁ、いいや。残りライフはお互いに1だ。長引かせても、体力的にこっちが不利になるだけなんで、そろそろ決着をつけますか。
こいし「フランもなかなかやるね。だから私の1番お気に入りのスペルで行くよ!」
フラン「なら、こっちもそうするよ!」
お互いにスペルカードを構える。
こいし「サブタレイニアンローズ!!!」
フラン「そして誰もいなくなるか!!!」
お互いの弾幕がぶつかり合って爆発がおき、大きな音が響き渡っている。でも……………
こいし「やばいっ!押し負け…………」
フランの弾幕は私の弾幕を押し切り、私を狙ってくる。
フラン「たあぁぁぁぁぁ!!」
こいし「っ…………ふー、私の負けか。」
ダアァァァン!
フランの弾幕が私に当たった。
弾幕ごっこに負け、かなりショックをうけた。ショックというよりは、悔しいだけど。勝てると思ったんだけどなー。まぁ、機会があればリベンジさせてもらいますか。
疲れて、地面に座っている私にフランが近づいてくる。
フラン「大丈夫、こいし?」
こいし「大丈夫だよ、いやーフランは強いね。」
フラン「ありがとっ!もう1回しよう。」
こいし「………何を?」
フラン「弾幕ごっこよ。」
こいし「無理、疲れたよ。元気だね、フラン。」
フラン「私も疲れたけど、弾幕ごっこは楽しいからね。できるときに、弾幕ごっこをしておきたいなって思っていたけ。」
こいし「じゃあ、また今度しよう。リベンジもしたいし。」
フラン「分かったわ。次も負けないからね。」
こいし「そうはいかないよ、次は私が勝ってみせる!」
私とフランは紅魔館に帰っていった。
こいし「お姉ちゃん、ただいまー。」
フラン「ただいま!お姉さま!」
さとり「おかえり、こいし。」
レミリア「おかえりー、フラン。」
こいし「はーっ、疲れた…」
さとり「こいし、どっちが勝ったのかしら?」
こいし「フラン、フランは強かったよ。」
さとり「へー、弾幕ごっこつよいのね、フラン。」
フラン「まぁ、吸血鬼だしね。こいしも強かったよ。さとりも弾幕ごっこする?」
さとり「遠慮するわ。私は運動苦手なのよ。」
こいし「まぁ、担当が違うからね。」
レミリア「担当?」
こいし「私とフランはEXボスでしょ。レミリアは6ボスで、お姉ちゃんが4ボスってこと。」
レミリア「あっ、はい。」
こいし「でもまぁ、運動不足のお姉ちゃんに運動させるためにも、次は2対2で弾幕ごっこだね。」
さとり「…へぁ?」
レミリア「いいんじゃない?私とフランVSこいしとさとりってことでしょ。楽しみだわ。」
さとり「いやいやいや、あなたたちの中にまじって弾幕ごっことか自殺行為だって。」
フラン「じゃあ、私がさとりを守ってあげる。」
さとり「……………えっ?」
フラン「私とこいしって、私のほうが強いじゃん。」
こいし「まぁ、今のところそうだよね。」
フラン「で、お姉さまとさとりってお姉さまのほうが強いじゃん。戦力的に均等をとるために、私とさとりVSこいしとお姉さまの方がいいんじゃない?」
レミリア「なるほど面白そうね。こいし、勝つわよ。」
こいし「イエッサー。」
さとり「ちょ、私はフランとはあんまり話したことないんだけど。」
こいし「フラン、お姉ちゃんは少し人見知りだから、どんどん話しかけていってね。基本的に何でも聞いてくれるよ。」
フラン「オーケー。さとりとの弾幕ごっこ楽しみにするね。」
さとり「…はぁ、分かったわよ。よろしくね、フラン。」
フラン「よろしくー。」
レミリア「さて、そろそろ寝る準備に入りましょう。さとりにはさっき話したとおり、さとりとこいしはここに泊まっていって。」
さとり「というわけで、ここに泊まるわよこいし。必要なものは全部貸してくれるらしいわ。」
こいし「ありがとうレミリア。」
寝る準備を全てを終え、後は寝るだけとなった。
私とお姉ちゃんは同じ部屋に寝ることになっていた。
こいし「はー、疲れた。」
さとり「弾幕ごっこは疲れるからね。……やりたくないわ。」
こいし「まぁまぁ、フランが頑張ってくれると思うよ。」
さとり「フランに全部まかせようかしら。」
こいし「人任せしないでよ、お姉ちゃんの運動不足を解消する目的もあるんだから。」
さとり「分かってるわ、冗談よ。」
こいし「私は寝るね、おやすみ。」
さとり「おやすみ、こいし。」
こいしとレミリアVSさとりとフランは3話ぐらい後の話です。