てか、そろそろ完結が見えてきました。
~とある公園~
俺、集、楽は、手摺に体を預けていた。
「いやぁ楽。随分悩んでる顔をしてますなぁ!どう思います、蓮さんや」
「まあそうだな。で、楽。俺たちに相談ってなんだ?」
楽は、口をもごもごして口を開く。
「昨日色々あって、オレは、2人の女の子を好きになった自分の気持ちに気づいちまったんだ。正直、そんな気持ちは初めてだし、正直解んなかったし、解りたくなかった」
俺は、いや。と前置きをし、
「別に2人を好きなっても良い思うぞ。俺みたいな優柔不断の男が居るんだし」
自分でそれ言っちゃうのか。と、集が呟いていたが。
まあ、世間一般で言うと、俺は最低野郎だからなぁ……。
「楽の気持ちは真剣なんだろ?だったら、蓮のように股を掛けちゃえばいいじゃない!これからは2倍ドキドキ出きるんだぜ、最高じゃん!な、蓮さんや」
集が、楽にそう言う。てか、最後は俺に振るのかよ……まあいいけど。
「そうだな。集の言うことは、強ち間違えじゃない。その分、その子たちを心から愛する。っていう前提があるけどな」
「さすが経験者は違うねぇ。噂では、すでにプロポーズを済ませてるとか」
……いや、集さん。何でそれを知ってるの?
集の情報網はバカにできないからなぁ。まあどっかから漏れたんだろ。てか、気づかれても問題ないしね。
「……そうだけど、何処情報だよ」
企業秘密だよ~。と、答えをはぐらかす集。
ともあれ、今は楽の相談である。
「俺のことは置いといてだ。で、楽はこれからどうするか具体的に決まってるのか?」
「いや、具体的には……オレは、蓮たちのように楽観的に考えられねぇよ。オレ、2人を裏切ってるようで……」
何か、俺は楽にディスられてる?ように聞こえるが、世間では当然なことかも知れないので、聞き流すことにした。でもまあ、楽には2人を選ぶっていう選択肢はないだろうなぁ。……いや、たぶんだが。
すると、集が口を開く。
「でも楽。人を好きになることは素晴らしいことさ。――今の楽に大切なことは、その2人から1人を、きちんと選ぶことじゃないかな」
ともあれ、俺が、
「俺が言えることじゃないかも知れんが、楽が悩んで納得した方と結ばれる。それが、ケジメになるんじゃないないか?……まあ、知らんけど」
「……最後の言葉がなかったら、最高だったと思うがなぁ」
と、集。
まあうん、断言できないし仕方ない。それにしても、俺たちはもう3年であり、意外に時間は短いのかも知れん。
「……いや、そうだよな。オレ、集たちに相談してよかったよ」
「……そうか、頑張れよ」
「うむ。オレも応援してるよ、楽」
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
あれから色々あったらしく、その期間で、楽たちのニセの恋人っていうことが鶫にバレたらしい。
進路だが、小咲と春ちゃんは“和菓子屋おのでら”の継ぎ、羽姉は教師を続けるということだ。まあ、“和菓子屋おのでら”は、
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~夏休み、秘密の場所~
俺たちは私服姿で、秘密の場所に集まりある話をしていた。
「俺の故卿に行ってみたい?まあ、俺はいいけど」
俺の故卿になる場所は――
と、春ちゃんが思い出したように、
「あ、私行ったことがあるらしいよ。小さい時だったから記憶薄れてきてるけど、私その高原で、楽しそうに特定の男の子遊んでたって、お母さんが言ってた」
と、春ちゃん。
……いや、ちょと待て。その時の春ちゃんって、黒髪ストレートとかじゃないよね?俺、1日だけどその子と楽しく遊んだ記憶がある。……薄っすらな記憶なんだが。
「わ、私も行ってみたいかな……。私にとっては、12年前の思い出の場所らしいから」
と、小咲。
まあ確かに、
「
と、羽姉。でも羽姉と遊び終わって別れた後、俺は親父に引き取られて、桐崎家の義弟になったのだ。最近わかったことだが、俺の両親は日本のお偉いさんらしい。まあ、当時は色々と切羽詰まっていて、俺を施設に預けたのだろう。で、仕事が軌道に乗り、迎えに来たら俺は引き取られてたという事。
「俺も楽しかったよ。施設の先生も優しくしてくれたし……でも、もう残ってないだろうなぁ、施設。俺が最後だったらしいし」
俺は一拍置き、
「久しぶりに
俺がそう言うと、羽姉たちは「おー!」と賛同してくれた。
ともあれ、週末に俺たちは
遂に出ましたね。思い出の場所“天駒高原”。
ちなみに、蓮君と羽姉は、“約3週間”は天駒高原で遊びました。写真を撮ったり、鬼ごっこをしたりと色々ですね。なので、はっきり蓮君は覚えてるってことです。
ではでは、次回もよろしくですm(__)m
追記。
蓮君の両親はお偉いさんの政治家ですね。蓮君の事情は知っており、蓮君の意思に任せるっていった所でしょうか。ちなみに、蓮くんは両親を恨んでいません。
まあ、政治家とヤクザにパイプができるのはいいことです(たぶん)
追々記。
羽姉は、鍵と錠の交換をした後、施設を見つけて蓮君と遊んだ感じです。羽姉の両親もご存命ってことです(まだこの時は)
その事もあり、羽姉は蓮くんの連絡先を知っていたってことですね。