ニセコイ~千棘の義弟~   作:舞翼

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連投が出来ちゃいました(笑)
やっぱり、ラブライブの曲を聴きながら執筆はいいものですね。
Snow halation とかSTART_DASH!!とかですね。まあ他にも沢山ありますけど。……ニセコィ関係ないね(-_-;)

では、投稿です。
本編をどうぞ。


第31話 クリスマス

 翌日の朝。

 集の発案でもう一度クリスマスパーティーが開かれる事になった。俺の予想だと、昨日、姉貴をパーティー会場から連れ去った言葉が原因だと思うけど。

 

「(……高級スイートルームに行くとか言ったんだろうなぁ。んで、男子共がその詳細を聞きたい為、もう一度パーティーを開いたって所か)」

 

 俺は不参加にすると集に連絡したのんだが、クラス全員が集まらないとダメだ。と言う意見を貰い今に至る。

 とにかく、集が借りたパーティー会場のドアを潜り中に足を踏み入れる。

 

「あ、蓮君。今日は来てくれたんだ」

 

 俺を見て、パタパタと此方にやって来たのは、小咲だ。

 服装も、俺と買い物に行った時購入した、黒を基調にしたワンピースを着ていた。上に羽織るカーディガンは、店端のハンガーに掛けられている。

 

「まあ一応。……気を抜いたらぶっ倒れそうだけど」

 

 そう。俺はまだ、昨日の疲れが抜けきってない。

 たった一日でも、お袋の変わりはきつかったのだ。

 

「だ、大丈夫?」

 

「大丈夫だ。いつもの、倍以上働いただけだしな。まあ、このパーティーは持たせるから心配するな」

 

「そ、そっか。きつくなったらいつでも言って。体を壊したら大変だからね」

 

 ここまで心配してくれるなんて、小咲マジ女神だわ。

 

「ああ、そうさせて貰うよ。その服、大人っぽくて似合ってる。買って正解だな」

 

 俺、眼福です。

 小咲は、笑みを浮かべながら頷いた。

 

「うん、ありがと。きっと、蓮君が来てくるって思ったから、着てみました」

 

「サンキュー。……で、いいのか?」

 

「そうだね」

 

 と言って、小咲は苦笑した。

 俺と小咲が付き合い始めてから約2ヶ月が経過したが、未だにバレてない。このままバレずに卒業したいものだ。てか、るり辺りは、気付いてそうだけど。

 やはりと言うべきか、あの言葉はかなり勘違いされてるらしい。まあ、姉貴と楽が必死に弁解してるから、何とかなりそうだけど。

 

「やっぱり、一条君のあの言葉は誤解だったんだね」

 

 あの言葉とは、『高級ホテルスイートルームに行くんだよ!』って言葉らしい。……てか、俺の予想が当たったよ。

 

「まあそうだな。スイートルームは、姉貴とお袋の雑談に使われたぞ」

 

「その時間を作る為に、蓮君は通常より働いたんだね」

 

「その通りだな、小咲さん。てか、後でツリーを見に行くか」

 

 会場から抜け出す形になってしまうが、二人いなくなった所でパーティーには支障はないし、気付かれる事もないだろう。

 でもまあ――、

 

「小咲は、るりに言わないとアレだな」

 

「……言っちゃっていいの?」

 

「るりになら隠す事はないだろ。小咲はるりと親友なんだろ?てか、もう気付かれてるんじゃないか?」

 

「そうだね。その通りだよ」

 

 それじゃあ行ってくるね。と小咲は言い、飲み物を取りに行っているるりの元へ向かった。

 

 

 小咲 Side

 

「るりちゃん、これから出かけて来ていいかな?」

 

「いいけど、小咲1人で?」

 

「……蓮君とかな」

 

 わたしの言葉に、目を見開くるりちゃん。でもこれで、るりちゃんの中で、色々と辻褄が合ったと思う。

 るりちゃんは、わたしだけに聞こえるように、

 

「……やっぱ、あんたら付き合ってるの?」

 

「う、うん。約2ヶ月前位からかな。今まで黙ってて御免なさい」

 

「それは気にしなくていいわよ。言う決心が付かなかったんでしょ」

 

 頷くわたし。

 

「そういうことならいいわよ。楽しんで来なさい。……だけど、詳細は聞かせて貰うわよ」

 

「りょ、りょうかいです」

 

 るりちゃんに許可を貰い、わたしは蓮君の元へ戻りました。

 

小咲 sideout

 

 

「お待たせ。るりちゃんに言ってきました」

 

「そうか。んじゃ、行くか」

 

「うん、りょうかい」

 

 俺と小咲は、皆に気付からないように会場のドアを開けて外に出て行く。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「気付かれず出てこられたね」

 

 そう言ったのは、ワンピースの上にお洒落なカーディガンを羽織り、ピンク色のマフラーを巻いた小咲だ。

 ちなみに、俺はいつもの恰好に、黒いジャケットを羽織っている。

 

「何とかな。まあ、バレる事はないだろ」

 

 歩道を歩きデパートの二重自動ドアを潜ると、デパートの中心に巨大なクリスマスツリーが鎮座していた。

 かなり大きいクリスマスツリーだ。周りの装飾が、ツリーの迫力を増している。

 

「……綺麗だね」

 

「……そうだな」

 

 取り敢えず、近場のベンチに腰を下ろす。

 肩が触れ合い、お互いの気持ちが分かるようだった。

 小咲は、何かを思いついたように、鞄からスマホを取り出しカメラを起動させた。おそらく、羽姉に写メールを送るのだろう。

 写真を撮ってからメール機能を展開させ、添付ファイルに写真を張り付けて、羽姉ちゃんにメールを送った。

 

「羽さん。見てくれるかな」

 

「見るだろ。小咲からのメールだしな」

 

「そうだね。今度は、3人で来ようよ」

 

 と言っていたら、返信が返ってきた。

 内容は、

 

『クリスマスツリー、綺麗だね。来年は一緒に見ようね♪』

 

 という内容だ。どうやら、考える事は同じらしい。

 俺と小咲は苦笑した。

 

「羽姉も同じ事を考えてくれたとは」

 

「ふふ、そうだね」

 

 とまあ、時間まではデパートを回り、楽しい時間を過ごした。

 まあ、帰った後ぶっ倒れてしまったけどね。




次回は、結構話を飛ばすかも。(巫女さんとか席替えとか)
春ちゃんの扱いをどうしようかなぁ。と考える今日この頃ですね(笑)


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