魔法少女育成計画routeS&S~もしものそうちゃんルート~    作:どるふべるぐ

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うるる「今回は本編とは別に、作者が新しく連載するまほいく新シリーズをどどーんと紹介するよ!」


特報!!!!

「一週間で一人が脱落か……。ま、最初はわたしだろうな~。は~あ。魔法少女ライフもこれでお終いか~。……まぁ、楽しかったから悔いはないんだけどねえ」

 

 夢は、夜見るもの。

 でも、夢は《現在(いま)》だけのものではない。

 

「でも、結局半分は誰が残るのかなあ? ネタバレはあんまり好きじゃないんだけど、最後くらいは良いよね~」

 

 《未来》を見る夢も、あるのだ。

 そして、夢を支配する一人の魔法少女が

 

「――え……?」

 

 《予知夢(みらい)》を見た時――魔法仕掛けの悪夢が幕を開ける。

 

「ここは……何処だ? 僕は確か部屋のベッドで眠っていたはずじゃ……」

「どこにいるんだナナ! くそっ……無事でいてくれッ」

「返事をしろたま! スイムスイム! ピーキーエンジェルズ! くっ……何で誰もいない!」

 

 悪夢の中に次々と捕らわれていく魔法少女達。

 

「助けて……そうちゃん。いや、死にたくない……ッ!」

「雫…雫…いやああああああああああ!」

「なにが、間違ってたのかなぁ……?」

 

 過去、現在、そして未来の悪夢(ひげき)を見せ、その精神を破壊していく恐るべき世界を支配するのは――最恐無敵の魔法少女。

 

「ねむりんで~す♪」

「何故だ! なんで君がこんな事を……ッ!」

「教えないし知らない方がいいよ~。むしろ知らないまま夢の中で永遠の眠りにつくほうがラ・ピュセル達には救いだからねぇ」

 

 響き渡る悪夢の支配者の哄笑を止める事など誰にも出来ない。ただその掌の上で踊り続けるのみ。

 それでも足掻く者達に、悪夢に支配された魔法少女達が牙を剥く。

 

「くっ!……やめろスイムスイム! この私に向かって攻撃するとはなんのつもりだ!」

「私は、ルーラになる。あなたを殺して、私がルーラになるんだ」

 

「何故だスノーホワイト! それにその薙刀みたいな武器は一体……? くそっ。僕が分からないのか!」

「そうちゃんは……――様の敵なの? だったら、ごめんね。そうちゃんでも殺さなくちゃ……――様の敵は全員、この『魔法少女狩り』が狩り尽す」

 

 そして悪夢は、ついに現実すらも侵食する。

 

「おかしいですね。私は眠った覚えなどない。ここは現実のはずですが……。なぜ、世界に悪夢が現実化しているのですか?」

「起きて見る夢もあるんだよ~。ねむりん印の《白昼夢(デイドリーム)》たっぷり楽しんでねクラムベリー」

 

 

 全魔法少女対ねむりん。この戦い――絶望的。

 

 

 悪夢を終わらせる方法は、ただ一つ。

 

「夢も希望も無いんだよ。魔法少女の未来に在るのは絶望だけ。……だったら、今死んじゃったほうがマシでしょぉ?」

 

 死の絶望に墜ちた、魔法少女(ねむりん)の心を救う事!

 

「違うねむりん! たとえどんな絶望でも、最悪の未来でも、それを光に変えるのが魔法少女だ! だから僕は、君をその悪夢から救ってみせる!」

 

 全世界の運命は今、15人の魔法少女に託された。

 

「ナナが望むなら、世界なんていくらでも救ってやろう」

「私の部下を散々傷つけた報い、叩き起こしてこの偉大なるリーダーが直々に受けさせてやる」

「もう悪夢の時間は終わりだ、ねむりん。僕達が終わらせる。――魔法少女が見せていいのは、いい夢だけだからね」

 

 

 

 新シリーズ『夢救いラ・ピュセル』

 

 

 

 これは、魔法少女を悪夢から救う、ユメとキボーのマジカルファンタジー。

 

「ね、ユメもキボーもあっただろ?」

「うん……そうだねぇ。やっと……いい夢が……見れそうだなぁ……おや…す…み……」

 

 

 近日公開!

 

 

 ◇◇◇

 

 

「初体験は16P以上と決めてました!」

 

 突如、魔法少女なら誰でも口説いてしまうビョーキが発症してしまったラ・ピュセル!

 

「どうしよう……自分じゃ全然制御できないし、口説くだけじゃなくてセクハラまでしちゃうし、このままじゃ魔法少女を続けるどころかいつか刺されちゃうよっ。うわああああああ僕はどうすればいいんだあああああ!!」

「お困りのようだねラ・ピュセル!」

「きっ、君は――たま!?」

「そんな駄目駄目でゲス野郎なキミを、このたまさんが助けてあげるから五体投地で感謝してね☆」

 

 なんか性格が豹変したたまと共に、ビョーキを治すべく彼の奮闘が始まる!

 その行く手に立ちはだかるは

 

「貴女の靴を舐めさせてください!」

「ルーラの名の下に命じる。お前は死ね!」

「どっちも付き合ってください!」

「「ふざけんな!」」

 

 ビョーキのせいで次々と巻き起こるトラブルの嵐!

 

「僕が君の新しいパパになるよ!」

「チッ!」

「三年目じゃなくても浮気っていいよね!」

「いやよくねーよ!」

 

 そして修羅場につぐ修羅場!

 

「あなたは白い魔法少女に相応しくない……死んでください」

「ゴアはストライクゾーン外だけど……君の為ならゴアでもリョナでも愛してみせる!」

「ナナは渡さない。勝負だラ・ピュセル!」

「いいでしょう。私は貴女を倒して……シスターナナとまとめて3Pします!」

 

 疲弊し追い詰められた少年の心は、遂に限界を迎える。

 

「もう駄目だ。僕は一生魔法少女を口説きまくるゲス野郎のまま生きていくしかないんだ……」

 

 そんな彼を救ったのは、愛に生きた漢達の言葉だった。

 

「俺は昔、双子の子に告白したんだ。ぶっちゃけ顔もスタイルも同じだからどっちかでいいやと思って『どっちでもいいから付き合ってください』って言ったら、見事にフラれたよ」

「そんなゲスい告白したらそうなるだろ!」

「もしあの時、どっちもって言ったのならきっと今頃は姉妹丼ができたと思うんだ。いいかい岸辺君。君は俺と同じ失敗をするな。どうせ口説いてしまうならいっそ纏めて全員ゲットするんだ! 目指せハーレム!」

「いや目指しちゃ駄目でしょ!?」

「もし本当に好きな子がいるのなら、何度蹴られても拒絶されても諦めるな! スキンシップで押し通せ! 僕は華乃ちゃんにそうしてきた!」

「おまわりさんこいつです!」

「愛さえあれば年の差なんて些細なものさ。ゆえに未成年を孕ませても無問題。そう愛さえあればね!」

「愛があっても七歳差はさすがにロリコンでしょ!」

 

 そして少年は決意する。たとえビョーキだとしても、口説いた以上最後まで貫き通すと。

 

「私の愛は殺しの愛。強者を愛する事と殺すことはもはや同義。私を愛するというのなら、あなたはこの飢えを満たしてくれるのですか?」

「もちろんだとも。僕の総てを以て君の飢えと孤独を癒してあげる。さあ、二人で愛のメロディーを奏でよう!」

 

 勃発するラブコメイベントと乱立するフラグの果て

 

「「「「結局誰を彼女にするのよ(するのですか)(するんだよ)!」」」」」

 

 果たして女の敵となってしまったラ・ピュセルの明日はどっちだ!

 

 

 

 新シリーズ『モテモテな僕は魔法少女を救っちゃうんだぜ(泣)』

 

 

 

「そうちゃん……浮気ダメ・ゼッタイだよ?」

「ま、待ってスノーホワイト! 消火器はっ、消火器はやめっ――」

 

 

 そのうち公開!

 

 

 ◇◇◇

 

 

「君たちには、アイドルをしてもらうぽん!」

 

 突如告げられた魔法少女を半分に減らすという事実。その方法は――

 

「アイドル活動をして、観客を楽しませれば楽しませるほどキャンディーがもらえるぽん。そして週に一度、一番キャンディーの少なかったアイドルには『引退』してもらうぽん」

 

 そして、美しくも苛烈なる魔法少女(アイドル)達の戦いが始まる!

 

「ねむりんのライブに来てくれてありがと~。一緒に夢のような時間を楽しもうね~。じゃあ歌うよぉ――『おやすみパラレル』♪」

 

 笑顔を振りまき心を癒し

 

「おいおいリップル~。せっかくのライブなんだから笑おうぜ。俺たちはアイドルなんだからさ」

「チッ。男に媚を売るとか絶対嫌」

「媚びって………ま、これもリップルらしくていいか。……んじゃ、いっちょアクセル全開で行くぜ! 俺たちの歌を聞けえええ!――『DESTRUCTION』!」

 

 声を張り上げ熱狂させ

 

「ああっ、私たちの歌を聞くためにこんなにも人が集まってくださるなんて」

「それだけナナが魅力的だという事だよ」

「あら、ウィンタープリズンが素敵だからかもしれませんよ?」

「いや、君の方がだよ」

「いいえ、あなたの方がですよ」

「ふっ……これじゃ日が暮れちゃうね」

「くすっ……そうですね。ではそろそろファンの皆様に聴かせてあげましょう。私達の愛を――『purest』」

 

 その愛で魅了するアイドル達。

 だが、アイドルとは決して美しいだけのものではなかった。

 

「ザッケンナコラー! 誰の許可をとってここでライブしてんだアァ! ここは今からメアリ姐御達のライブ会場なんじゃスッゾオラー!」

「チッ――イヤーー!」

「グワーー!?」

 

 ヤの付く自由業を使った他アイドルからの妨害!

 そして炸裂する文●砲!

 

「そうちゃん大変! ラ・ピュセルが実は男だって週刊誌にばれちゃった!」

「な、なんだってーー!?」

「そしたらなぜか男性ファンが爆発的に増えちゃったの!」

「いやなんでだよ!?」

 

 激化するバッシング合戦。勃発するファン同士の抗争。もはや誰も止められぬアイドル対決は、遂に命を賭けたライブバトルに!

 

「何か勘違いをしてませんか?人知を超えた力を持つアイドル同士が戦うのですよ。生きるか死ぬかになるのは当然でしょう?」

「違う……僕は、こんなことがしたくてアイドルになったんじゃない!」

「あなたには幻滅しました。死んでください――『孤独な森のメロディー』」

「うわああああああああああ!? こ、ゆき……(ガクッ)」

「そうちゃあああああん!!」

 

 パートナーを喪い、心が折れたアイドル。絶望の中で宣言された活動休止。それでも、ファンは信じ続ける。

 

「この街にアイドルなんていない! わたしは、もう、なにも、したくない!」

「この街にアイドルはまだいます」

「もういないよ。アイドルはもういなくなった」

「いいえ。います。」

 

 もう一度、ステージに立ってくれることを。

 

「あなたがいれば……私を助けてくれたあなたがいれば……この街からアイドルはいなくならない」

 

 あの歌声を聴かせてくれることを。

 

「あなたがもう一度歌ってくれるその時まで、私が代わりに歌い(たたかい)ます。どうか聴いていて下さい。あなたに捧げる、私の(うた)を――『forget me Not』」

 

 どんな悲しみと絶望にも負けず、強く美しく戦うことを!

 

「スイムスイム。トップスピードの仇……とらせてもらうぞ!」

「それは無理。トップスピードのいないソロのあなたは、私には勝てない」

「たしかに、トップスピードはもういない……でも――」

 

『何書いてるの……?』

『ん? ああ。リップルの曲だよ』

『私の……? 別にいらないのに』

『そう言うなよ。アイドルならソロ曲の一つも持ってなきゃだろ。……俺にもし何かあっても、リップル一人でやっていけるようにさ』

 

「トップスピードの遺してくれた『想い(うた)』がある!」

 

 傷ついて、喪って、泣き出しそうになっても、歌い続ける。

 アイドル達よ。想いを込めて、夢を燃やし、魂を震わせ、力の限り――

 

 

「『 叫 べ 』!」

 

 

 新シリーズ『魔法アイドル育成計画』

 

 

「どんなに苦しくて、泣き出しそうになっても、それでも笑顔で歌わなくちゃいけないんだ。聴いてくれる全ての人を笑顔にするために。それが、アイドルだから。――だからクラムベリー、私はあなたなんかに負けない。歌を殺しの道具にするあなたにだけは、負けちゃいけないの!」

「ふふっ。その覚悟だけは大したものですね。……いいでしょう。では敬意を表して――新曲で殺してあげます」

「アイドルの夢とファンの夢、二つの夢が合わさって出来る究極のハーモニー――聴かせてあげる」

 

「『森のボーイミーツガール』!」

「『 ユ メ ト ユ メ 』!」

 

 ――それでも私は、夢を歌う。

 

 

 いつかは公開!

 




ハッピーエイプリルフール。
うるるの嫌いなエイプリルフール。皆さんどうお過ごしでしょうか?
世の中にはエイプリルフールだからとこれ幸いと嘘をつく輩もいるらしいので、くれぐれも騙されないよう注意しましょうね。

本編はただ今執筆中ですのでしばしお待ちください。

おまけ キャラ公開

◆殺る気になったねむりん

ねむりんが殺る気になった状態。具体的にはエルム街の大先輩くらいには殺る気に溢れている。
予知夢と過去夢を使う事であらゆる時間軸上の出来事を見ることが可能。またそれを他者に見せることもできる。スノホワに対しては未来における彼女の最悪の記憶を見せ続けることで洗脳した。
白昼夢によって現実世界への干渉も可能に。夢の世界ほどの力は出せないものの、それでも長い時間をかければ現実世界を完全に夢の中と同じようにすることができる。

◆たまさん

たまの鈍くささとタマのポンコツぷりが合わさった究極生命体。

◆師匠

ラ・ピュセルの仇を討つため、力を求めるスノーホワイトが修行のために籠ったつくば山の山頂で出会った謎のおっさん。後にスノーホワイトは彼によってテクノの道に目覚める。

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