罪の王がダンジョンに居るのは間違っているだろうか   作:ユーリ・クラウディア

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ども、ユーリ・クラウディアです。
メインで書いてる作品が凄く行き詰ってるんでちょっと気分転換に書かせてもらいます。
設定とかはあんまり気にしないで書くんでその辺は悪しからず。
まあ、アドバイスとかがあれば参考にさせてもらいますんでよろしくお願いします。
感想・評価共に待ってますんでどしどしどうぞ。

それでは、本編どうぞ


プロローグ

「いのり、一緒に行こう…」

 

集は右手を頭上に掲げ全てのアポカリプスウイルスをその身に引き込んでいく

 

 

「集、取って…」

 

赤い糸

それは始まりと同じ

ただ違うのは集にこれを取るの躊躇が全く必要ない事くらいだろう。

 

 

集はそれを取って祈りに見せる…

 

しかし、そこで集はいのりが遠ざかって行っている事に居づいた。

 

 

「いのり!!」

 

集は必死に手を伸ばす。

しかし、時既に遅くその手は届かない

 

 

 

「行かせない…!行かせないぞ!!」

 

集はそれでも諦めない。

集は手を伸ばし続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く…これだからお前は目をはせられないんだ。」

 

聞覚えのある声が聞こえた

 

「いのりに譲渡されるはずだったアポカリプスウイルスは全てお前に戻した。これでいのりが死ぬ事は無い。」

 

「涯!?」

 

集は既に居ないはずの人間の登場にに驚愕する。

 

「勘違いするな、俺は既に死んでいる。今の俺は思念体とでも言うべきか…、それの僅かな残りかすだ。そんな事より俺はお前にいのりの事を頼んだはずなんだがな…」

 

「…」

 

集は涯の指摘に自分の不甲斐無さを思い知る

 

「フッ、冗談だ、お前はよくやった。だがまだ問題が解決した訳じゃ無い。集、済まないが今の俺ではいのりを完全にこちら側に引き留められなかった…。」

 

「どう言う事?」

 

「全世界のアポカリプスウイルス、及びヴォイドが一か所に集まったせいで予期せぬ現象が発生したようだ。俺にも理解し切れなかったがアレを言葉で表現すると…次元の狭間とでも言うのか…。取り敢えず便宜上向こう側と言おう。その向こう側にいのりが行ってしまってな。集、お前はいのりを追うか?」

 

「当たり前だ!」

 

「ならば行け、集、向こう側は文字通り異界、こちら側の常識は捨てろ。」

 

「ああ、有難う…涯。」

 

「それと忘れるな、今はお前自信が淘汰の終着点だ。アポカリプスウイルスがその身には集約されている。どういう訳か今は安定してるが一歩間違えれば自身だけではなく全てを巻き込んで破滅するぞ。」

 

「僕が…、そうか…でもそんな事はどうだっていい。」

 

集の目には覚悟の炎が立ち上って居た

 

「涯…僕は…涯みたいに強くなるよ…。涯が僕になったみたいに今度は僕が涯みたいに強くなる…。だからいのりは僕に任せてくれ。」

 

「フッ、最後の選別だ…持っていけ。」

 

涯は集の右手に触れる

 

「これは…!」

 

「お前から奪った王の権能だ。」

 

権能は集の右手に流れ込んでくる

 

右手、集自身のヴォイドによって構成されているそれに権能が宿る。それはつまり集の心そのものが王の権能を得ると言うことだ。

 

「さあ、行けっ!集!!」

 

「僕は必ずいのりを助ける!だから真名姉さんを頼む!トリトン!」

 

涯は目を見開く。まさか此処に来てその名で呼ばれた事に、そして真名を託された事に、涯同様真名も既にこの世にはいない。それでもやれと。そう言われたのだ。

 

「全く…、お前は昔から俺の斜め上を行く…。ああ、分かった。真名は俺に任せろ!」

 

集は涯に背を押されていのりの後を追う

 

 

 

 

 

「世話が焼ける弟ね」

 

「そう言ってやるな…アイツは何時だって最後には成し遂げて来たんだ。これくらいの手助けは有っても良いだろ?」

 

「フフ、そうね。それじゃあ私達も行きましょう。トリトン」

 

「ああ」

 

そこにあった二つの影は一つになって溶けて行った…。




プロローグ短いですね~
俺のスキルではこれが限界でした

次からは長くなるはず…

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