ニーアオートマタ楽しいいぃぃぃぃ!!
機械生命体が可愛い。
特に腕グルグルさせながら攻撃するやつ。
「爆槌竜──ウラガンキン」
少女、カンナという女の子は右手の手首から指先が黒と金が混ざり合った色に変色した。
俺はその場から距離を取り写輪眼を発動させ、変色した腕を観察する。
「あれは...」
右手の手首から指先にかけてまでの魔力がおかしい。柔らかそうな手は硬質に、太く。
まるで砕くことに特化した手と化す。
「──爆槌竜の大地崩岩」
カンナという女のk...いちいちいうのが面倒なので以後カンナ。
そのカンナが硬質化し握った拳を地面に叩きつけると赤い、炎のような魔力が地面にほとばしる。
そして次の瞬間地面が爆発した。
「うぉぉ...!」
地面が捲り上がったと言うべきか、重力が逆になったと言うべきか。
まぁ写輪眼があるのである程度のことは避けられる。
捲り上がり、空中に浮遊する岩石の上に乗りバランスを取っていると、目先にある浮遊している岩石が何かに蹴られたみたいに地面に落ちていった。
「速っ──」
「──迅速竜の黒撃」
目の前にはカンナが。
右手は美しく黒に染まり、対照的に鋭利な爪が俺を穿とうとしていた。
というか何でウラガンキンの能力使えて、今もナルガクルガみたいになってんのさ。
「くっ...!」
体を半回転し、爪を回避すると同時に左腕を使いカンナの首にラリアットするように当て、足で大きくカンナの足を払う。
雑な大外刈りだがやらないよりはマシだろう。
「うっ...!」
背中から叩き落とすことに成功し、そのまま俺は前に飛び上がる。
今のは偶然成功しただけでもう通用しないことは分かっている。
「技借りるぜグレイ...!」
右手を開き、左手を丸めて右手に乗せる。
「アイスメイク──騎兵槍!」
俺の手から無数の氷の槍が現れ出る。
360度全方向からの攻撃。
普通だったら食らうはずだが...!
「轟竜──ティガレックス」
ヤバい。咄嗟的に耳を防いだのは幸運だったのか。
「──轟竜の咆哮!」
空気が震えた。
骨まで軋むその声は耳を抑えていなれば鼓膜が裂けていただろう。
作られた氷は音に耐えきれず、粉々に砕けた。
音が消えるのを確認し、地面に降りる。
「おいおい...ミラルーツって名前についてるかと思ったらミラルーツ以外も使えんのかよ...」
「・・・知ってるの?」
「知ってるも何もそいつには苦戦したからな」
ただしゲームの中の話である。
「祖竜ミラルーツ...それはつまり全ての龍の起源。つまり元を辿れば全てミラルーツになる...だから」
「だから全部のモンハン関係の龍の力使えるってか...何だよそのチート。俺のと交換しやがれ」
一様前世ではモン○ンxxまでやったからそれなりの知識はあるつもりだ。
とは言えども写輪眼で見て分かるが俺の軽く20倍以上の魔力、加えてモンハン関係の龍使いたい放題...というか滅竜魔法?
「なぁ一つ聞きたいんだが...あんたのその力って魔水晶とか埋め込んでないよな?」
「?...私の力は生まれた時から」
「そう...」
俺の予想ではあるがカンナは転生者...。
これは思ったよりも面倒な事になりそう...唯一の幸運は同じギルドであるということぐらいか。
「いや...待てよ...」
写輪眼で全部の技コピーしていったら俺の強化に繋がるんじゃね?
モンハンに登場した龍はおそらく30を優に超える...ならば出来るだけそれを出させてコピーしていったなら後々起こる厄介な出来事も多少は楽になる...はず。
「...祈りは終わった?」
「残念ながら死ぬ気は無いんでって...殺す気なの?」
換装を使い空間から神様から貰った刀を取り出す。
クルリと一回転させ手に収め、前に構える。
俺のやる事は一つ、カンナの力を出させ、それらを全て吸収すること。
「──行くぞ」
──八門遁甲第一門、開
脳のリミッターが外れる。
一歩踏み出し飛び出した後に、地面が蹴られたことに気づき抉れた。
絶対に死なないなコイツという確信があったから殺す気でかかる。
「──セイッ!」
踏み込みと同時に袈裟斬り。
黒い斬撃がカンナに迫るが1ミリたりとも動きやしない。
「鎧龍──グラビモス」
刀が接触した途端大きく弾かれる。
カンナの皮膚を見てみると白い肌の一部分が灰色に染まり、岩のようにゴツゴツとした表面となっていた。
鎧龍─グラビモス。俺はモンハンを最初からしてたわけでは無いが、カニのように硬い外骨格に守られ容易に剣が通らない硬さを誇る。
「けど...!」
剣だけが俺の武器ではない。
手に持った刀を手放し、一歩距離を縮める。
拳に水平に構え魔力を灯し、捻りながら打つ。
ただの正拳突きだが甘くみるな。喰らえば心臓が爆発する可能性がある一撃だ。
「角竜──ディアボロス」
拳が届く数瞬、カンナは左腕の指を突き手の形にした。するとパキリパキリという音とともに岩の鎧でも、黒く染まった爪でもない。
純粋な力だけによって磨かれた自身の誇る最大の攻撃を表した一撃。
「──角竜の鋭突!」
拳と拳...いや、拳と角がぶつかり合う。
暴風が吹き荒れ地面は更に抉れる。
砂煙が晴れた先には二本の角と化した腕。
「あっぶねぇ...拳でディアボロスの角なんて受けたら死ぬところだったわ」
表情をあまり出さないカンナが少し驚いていた。
それもそうだろう。自分一人だけが持っているはずなのに今知り合ったばかりの人間が使えるのだ。
「私さっき魔法教えた...だから貴方も何でこの滅竜魔法が使えるか言うべき」
「俺の目は特別製でな...この目で見た魔法は大抵真似できる...とは言っても滅竜魔法はかなり魔力使うけどな」
加えるなら滅竜魔法の使いすぎで自身が竜となる可能性もあるが...。
今はまだ言うべきではない。
「今見せた技だけで俺に勝てると思うなよ...少なくとも10種類は出させてやるぞ」
「私が本気を出せば...一瞬」
カンナの体にパチリと雷が宿る。
俺はすぐさま距離を取り、手放していた刀を回収したが目の前にカンナの姿はいなかった。
──パチリ
背後から電が轟く音がした。
「雷狼竜──ジンオウガ」
赤く輝く目が技の軌道を予測する。
後はその軌道を逸らすためだけの手を置くだけだったがいつの間にか俺は蹴られていた。
激しく地面に打ち付けられ、骨が軋む。
「──雷狼竜の鉤爪」
宙を見るとカンナが手を掲げ、更にカンナの周囲には4本の雷が獣の爪のように舞っていた。
カンナの腕が振り落とされるとそれと連鎖し、雷の爪が落ちる。
「これはっ...!」
人差し指と中指を曲げ簡易魔法術を発動する。ギルドに入って以来久しぶりではあるが指は覚えており俺の魔力を糧として土の魔法を引き起こす。
「重なれ!」
地面から土の壁が生え、俺を守るように重なる。
雷の爪は土の壁を抉る。性質上雷は土に相性が悪い。そのため俺にはダメージが届かなかった。
「...これ以上見せたら危ない」
「危ないって...俺の方が危ないんですけど」
正直写輪眼がなかったら軽く10回ぐらい死んでる気がする。
「ちょっと強引だけど...仕方がない」
カンナの纏う魔力が黒く染まる。
体からは黒い瘴気がウイルスみたいに蔓延した。
「──
黒い瘴気を吸ってしまった途端、心臓が大きく飛び跳ねた。
「黒蝕竜ゴアマガラの鱗粉を吸った人はよっぽど強靭じゃなかったら気絶する...殺しはしないから安心して」
「そりゃ安心した...苦しいことには変わりはないけどな...!」
話している間に意識が消えそうになる。
10種類は出させてやるぞ、とカッコつけたのにこのザマだ。
流石はS級魔道士だなと思い、俺は意識が途絶え──
──バキン
鎖が壊れた。
「おっと、早速出張かい?」
黒い部屋で男は一人笑っていた。
NEW SKILL!
爆槌竜ウラガンキン...作者の好きな実況者さんが言うには排便に魂を売った竜。顎が超絶硬い。
轟竜ティガレックス...モンハンの代名詞とも呼べるモンスター。すぐにしびれ生肉を食べてしびれてる。咆哮でダメージを受けるため面倒。
鎧竜グラビモス...岩のような皮膚を纏った竜。超硬い。大樽爆弾Gを使ってぶっ飛ばそう!
角竜ディアボロス...カッコいい。角を部位破壊してぶっ飛ばそう!
雷狼竜ジンオウガ...モンハン3から登場した竜。雷光虫を纏うことで覚醒する。
黒蝕竜ゴアマガラ...目がない代わりに鱗粉を使うことで敵を探知する。しかも鱗粉を敵が吸うとこの作品では大抵の人が気絶する。
どんな見た目なの?と言うことな画像を検索しよう!
そして闇落ち...闇落ち主人公は強いってばよ!
頑張れ主人公!