それはかなり。
マジですいません。
原作ないので詳しく分からないんです...誰か助けて
「───」
剣風で空き地の下生えを吹き倒す。
サクラは既に刀を降り始め3時間が経過していた。
師であるジョニィの敵討ちにガジルに戦いに行ったは良かったが、後半から押された。
つまり負けた。最初が良くても負けは負け。
言い逃れは出来ない。
「ハァ──!」
空中に銀の光を残し刀を払う。
それに呼応して手首から肘にかけての桜の模様が浮かび上がった。
風圧で下生えを吹き倒して、刀を鞘に収めてサクラは自分の腕を見た。
「なんなんでしょうこれ...?」
これが現れだしたのは刀を作ってもらうための精神世界での戦いだった。
絶体絶命のピンチの時に現れたこれはまるで力を引き出したかのよう。
いや、力ではない。知識を教えてもらった。
「今は気にする必要がないですよね...気にする前にあのガジルとかいう人にもう一撃入れないと...!」
刀を振る。
この時点で幽鬼の支配者が来るまで残り2日。
その頃ジョニィがぐうすか寝てることを知ってるのはポーリュシカの他知らない。
場所は変わり妖精の尻尾内。
ガジルでギルドに大きな穴が空いたせいで所々修理跡がある。
いや、修理跡があるのは以前から...か。
「...これはマズイな」
「あぁ、ナツがルーシィを助けに行ったのはいいがその後が問題だ。今攻め込まれたりしたら勝ち目が限りなく低い」
エルザの言葉に服を脱ぎながら話すグレイに対してまた何時ものかというような顔でギルド内の全員が見ていた。
「何だよお前ら...また俺が服脱いだみたいな顔して」
「その通りなんだよ」
「はぁ⁉︎いつの間に⁉︎」
気づけよと定番のツッコミを入れるがその後の笑いは起きない。
その中一人レビィがふと手を挙げた。
「どうしたレビィ?」
「あの...前にジョニィが言ってたんだけどファントムのギルドはロボットみたいに動くって...」
「なっ⁉︎本当か⁉︎」
「うん...しかも魔導収束砲ジュピターを内包してるとも言ってた」
ギルド内が騒めく。
魔導収束砲ジュピター。
もしそんなものがこのギルドに放たれたとでもしたら何ひとつ残らない。評議員の保有する超魔導精霊力、エーテリオンに比べれば幾分威力は落ちるが木で作られたギルドを消すには十分過ぎるぐらいだ。
「嘘だろ...そんなのからどうやって守れって言うんだ⁉︎」
頭を抱える。
幽鬼の支配者にはエレメント4と呼ばれるS級魔道士4名に加え、マカロフと同じ聖十大魔導の一人であるジョゼ。
どうやっても勝ち目がない。
「いや───」
「それを守るのがこのギルドののやり方だ」
そうやって守り継がれたのが妖精の尻尾。
家族とも言える絆があるからこそ健在するギルド。
元より求めるとは無理難題。
エルザの目は本気だ。そしてその心は人の心を伝わり広がる。
先ほどの冷たい空気は何だったのか。
今は竜の方向にも負けないほどの声が響く。
「さぁやるぞ皆!」
「「「「「「「「「「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」」」」」」
さらに場所は変わり幽鬼の支配者。
男の弱点であるゴールデンボールを蹴られ、更に仕事内容のルーシィ・ハートフィリアまで連れ返されたジョゼは芋虫のように体をよじりながら顔に怒りを表していた。
「あんのガキイイィィィィ!!!」
溢れる魔力が部屋の中に飛び散る。
漆器や、ソファ、高いものややすいものに関係なく次々と壊れていく。
それ程までにゴールデンボールを蹴られるのは痛いのだ。
冗談でも蹴ってもいい場所ではない。
「ぶっ潰してやる...!」
そんな彼を見ているものが一人。
しかし誰もその存在に気づくことはなかった。
かくして戦いは始まる。
その頃主人公であるジョニィはやる気がなさそうに欠伸をしていた──!
そういえばfgoのガチャでアヴェンジャーのポチが当たりました。
可愛いです。