総隊長と手合わせ、勝者総隊長
また投稿間隔が開いてしまいました。
言い訳すると仕事が辛いのと新作のモン◯ンに向けて腕を磨いていたため
今回は少し速足になってしまいました。もう少し地の分のバランス考えないとです
ではお楽しみに〜
霧神視点
霧神「知らない天井だ」
一度は行ってみたいセリフ、リアルで言えるなんて思わなかった
そんなことは置いといて、目が覚めたら俺は見知らぬベッドで横になっていた。
おそらくさっきの手合わせで気絶したからここまで運ばれたのか、傷の手当てもされている
霧神(てか、これだけ鍛えてもある程度ダメージくらうと気絶するのか、それとも力を制限したからか?)
なんともめんどくさい身体だなと思い再び横になろうとしたら、隣のベッドから声が聞こえた
総隊長「起きたのか?」
話しかけたのは総隊長、俺と同じく体に手当てされた所が何箇所かあった
そういえばさっきの手合わせは総隊長が勝ったんだな
霧神「あーあ、負けちゃいました」
俺はため息混じりで言った。いくら力を制限したからと言って対人で負けるなんて俺もまだまだだな
総隊長「逆にわしが負ければ切腹でもするつもりだったけどな」
霧神「ぶ、物騒なこと言わないで下さい」
今の発言で負けてよかったと思った。本当は冗談だよな?総隊長が言うと冗談に聞こえない
とは言っても負けは負け。総隊長に認められない今じゃ月読命の言ってた部隊入りも難しいだろうな
霧神「それで、俺は負けましたがどうするんですか?」
総隊長「力と霊力だけ見れば充分いいが、技術が足りん。すぐに入るのは難しいな」
そうだよな。月読命にはなんて言い訳するかな、すると総隊長とある提案が出てきた
総隊長「ものは相談なんだが、わしの元で修行してみないか?」
霧神「修行ですか」
まさか修行を進められるとは今の俺には新しい技を得られる絶好のチャンス、でもそうなると月読命の件はどうしようか
ふいに悩んでいる顔をしてたのか、それをみて察したのか総隊長から
総隊長「月読命様にはその事を伝えたぞ。だから問題はない。時間もないから短期集中で半年間みっちりやってやる」
霧神「そ、そうですか。もうそこまで話ができていたとは」
どうやら俺が、寝てる間に話が終わっていたみたいだ
今更だが俺の動向が勝手に決められてるような気がする。別にいいけど
霧神「わかりました。総隊長の修行に付き合いますよ」
総隊長「おぉ、霧神殿ならそう言ってくれると思ったわ」
ここまで話を進められてるなら断りにくいし、そもそも今より強くなれるなら断る理由もない
霧神「総隊長、これからよろしくお願いしますよ」
総隊長「うむ、よろしくな」
こうして俺は月読命の頼みごとや総隊長の修行を受ける事となり、残念ながら決して静かな日々を送ることはできないがそれなりに楽しめる日常を過ごしていくのでした。
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ーー
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その後すぐに完治した俺と総隊長は理事長にはやく治りすぎと驚かれたが、帰れる許可をもらえた
そして俺はまだ家が無いため月読命が準備してくれてる間に総隊長の家でお世話になるところです
それで今はその帰り道・・・
霧神「そーいえば総隊長って1人暮らしなんですか?」
総隊長「いや、わしの娘と可愛い孫と一緒に住んでいる」
霧神「そうなんですか、その可愛い孫さんのお父さんはどうされたんですか?」
総隊長「あー、警衛隊に入っていたんだが、勤務中妖怪に襲われて亡くなってしまってな」
しまった、聞いちゃいけない事を聞いちゃった
霧神「す、すいません、嫌な事を聞いてしまいました」
総隊長「いや、別に気にすることではない。部隊に入ればそういうこともある。亡くなってしまったのはしょうがない。だから今あるものを失わないようにすればいいと思ってる」
霧神「・・・強いですね、総隊長」
大切なものを失い、それを乗り越えれる人なんて数少ない
総隊長「そのくらいじゃないと、総隊長なんてやってられんわ」
それから総隊長の家に着くまで軽く話をしながら歩いて行った
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そんなこんなで総隊長の家に着きました
着いたのはいいのだが、どうも見覚えのある家だ
まさかそんなことはないと思ったのだが、1つ総隊長に質問をした
霧神「総隊長、失礼ですが、総隊長の名前って・・・」
総隊長「ん?言ってなかったか?わしの名前は・・・」
総隊長の名前を聞いて俺は驚いた
「わしの名前は大原 郷次郎じゃ」
あー完璧に一致しましたわー、まさかあの大原家の爺ちゃんだったとは、世間が狭いにも程があるだろ
総隊長「急に名前を聞くとは何かあるのか?」
霧神「まーちょっとした確認です」
総隊長「変なやつじゃな、まあいいか。ただいまー」
総隊長が家に入っていくと1人の少女が出てきた
霧神「おじいちゃんおかえり!」
恐らく総隊長のお孫さんなんだろう。しかしその少女が・・・
桜「あれ?もしかして霧神さん?」
霧神「・・・・・」
まさか大原桜さんだったなんて
総隊長「そういえばお礼がまだだったな。わしの孫、桜を助けてくれてありがとう」
霧神「知ってたのかよ」
総隊長は孫を助けてくれたのが俺だと知ってたみたいだ
桜「おじいちゃんがお客さん呼ぶっていうから誰かと思ったら、まさか霧神さんだったなんてね。さあ、早く入って入って」
そう言って総隊長と俺は桜に連れてかれた
まさか1日に同じ家にお世話になるなんてそんなこと全然思ってなかった
ーーーーーーーーーー
総隊長の家にお邪魔した俺はみんなと夕食を楽しく済ませ、空き部屋だった部屋を借りて休むことにした
霧神「今日も大変な1日だったな」
俺は今日の出来事をふいに思い返した
少女を助けたと思ったら牢屋に入れられたり、出たと思ったら月読命の頼みごとなんて聞くことになったり、都市の軍の総隊長との手合わせ、さらにその総隊長が助けた少女の祖父だったなんて
霧神(色々あり過ぎるだろ、まあいいや寝よ)
心の中でツッコミを入れてたらコンコンと扉からノックが聞こえた
霧神(こんな時間に誰だ?)
今は夜遅くほとんどの人は寝てるはずだ。もしかして総隊長かな?と思い扉は開いてると言った。しかし、
桜「こんばんは〜」バタン
入ってきたのは桜だった
霧神「どうしたの?こんな時間に」
桜「ちょっとお話がしたくて、いい?」
改めて言うが今はもう深夜に近い、そんな時間に1つの部屋に2人の男女がいたらどうだろうか、間違いなく間違いが起きる
・・・どっちだよ
と言っても残念ながら前の世界で約100年ただ戦いまくった結果、そう言うのに鈍くなってしまった
小さな欲望はあるが自信が狂うまでの欲望はもうない
つまりなんの間違いも起こらない
霧神「はぁ〜本当は寝ないといけない時間だけど、しょうがない少しならいいよ」
・:*+.(( ° ▽ ° ))/.:+パァァ…
桜がなんか可愛い顔してるけど、それは置いといてひとまず椅子に座らせた
霧神「それで話ってなに?」
桜「えっと、霧神さんの名前なんだけど全然思いつかなくて・・・」
霧神(そーいえばそんなこと言っちゃってたな)
すると桜がなぜか俺の顔をジッと見てきた。顔に何かついてるのかなと思ったら逆にあるものを付け忘れた
みんなは忘れかけてるかもしれないけどいつもは左目に眼帯を付けている。しかし寝るときだけとっていたので、眼帯は今机の上に置いてある。つまり左目を見られた。
桜「霧神さん、左目見えてるの?」
桜は俺の左目が見えてないと思っていたみたいだ。それはそうだろう。眼帯なんて怪我したときくらいしか付けない。でも俺は目が見えないほどの怪我なんてしてないし傷1つついてない
「それに不思議な目をしてる、黒い目に紅い瞳」
人が半妖化したら身体に何かしらの変化がある。人目に付かない所なら良かったのに
俺の左目は妖力のせいで妖怪化していた。
(やばい見つかった!)
俺はすぐに手で左目を覆った。しかしもう手遅れだろう、今通報されたらもうこの都市にはいられないだろう、すると桜から意外な反応が返って来た。
桜「なんかカッコイイ!」
霧神「え?」
(まさかわからないのか?)
霧神「桜さん、他に思うことってある?」
桜「ううん、ただ珍しいなって思っただけだよ」
霧神「・・・・・」
(もしかしてこの都市だとこういうのはあまり知らないのかな?)
桜「どうして隠してるの?何かあるの?」
霧神「あ、あまり目立つのは好きじゃないんだ、だから隠してたんだよ」
桜「ふーん、でも眼帯してる方が目立つような」
霧神(確かに・・)汗
まー一先ずやり過ごせたみたいだ。
するとまた桜さんが俺の顔をジッっと見てきた
霧神「次はどうしたの?」
桜「霧神さんの名前」
霧神「俺の名前がどうしたの?」
桜「えっと、左の目が赤いから・・
アカメってどう?」
(今このタイミングで言うのか)
霧神「アカメ、なんか単純すぎないか?」
桜「えー、いいじゃん。カッコイイいいよアカメ」
霧神「うーん、でもせっかく考えてくれたんだしな、じゃあ元の名前思い出すまで俺の名前はアカメな」
桜「ずっと使えば良いのに・・」シブシブ
あっという間だったけど俺の名前(仮)が決まった。でも名前があるってなんかしっくりくるな。
霧神「一応お礼言わないとね。名前考えてくれてありがとう」
桜「えへへ、どういたしまして」
(*´∀`*)えへへ
改めて俺の名前は霧神 アカメ(仮)になった
さてもう日をまたいでしまった。いい加減桜を帰さないと
(桜 ̄□ヾ)ファ
霧神「もう遅いから部屋に戻りな」
桜「え〜ここで寝る〜」
いやそれはまずい。別に何もしないけど、一緒に寝てる所を見られたらなんて言われるか
霧神「ダメだよ。ほら部屋まで送ってあげるから」
(´-ε-`)ぶー
霧神「そんな顔しない。行くよ」
桜「はーい」
それで桜を部屋まで送った後自分の部屋に戻りそのまま眠りについた
[夢の中]
(ん?ここはどこだ?なんだか見覚えのある場所だな)
今俺は上下が曖昧でそれでいてその場に浮いているみたいな感覚
(そうか、ここは俺があの神様と初めて出会った場所)
?「おぉ久しぶりじゃの」
どこからか声が聞こえる。しかし姿は見えない。でも、この声に聞き覚えがある。転生前最後に聞いた声・・
霧神「久しぶりだな、神様」
そう俺を転生させた神様
霧神「それでここはどこだ。あの場所に似てるってことはもしかしてまた死んだのか?」
神様「なわけないじゃろ、ここはお主の夢の中じゃ」
霧神「なんだびっくりした。また死んだのかと思った」
神様「ほーう、あの時は転生したく無いと駄々こねてたのに随分と思い入れがあるようじゃな」
霧神「別にそんなんじゃねえよ、それはともかく姿は見せないのか?」
神様「それはある事情で見せることはできん、まーそのうちまた会うことがあるかもな」
なんて能天気な神様だか
霧神「それで何か用があるのか?」
神様「そうじゃった。うっかり忘れる所だった」
霧神「なんだもうボケ始めたか」
神様「違うわい、一々茶化すでない」
怒られた
霧神「わかったわかった、それで用はなんだ?」
神様「まーちょっとしたアドバイスじゃ」
霧神「アドバイス?」
神様「まずはお主いつの間にか半分妖怪化しとるな、」
霧神「あぁ、成り行きでなそれがどうした?」
神様「めんどくさい事をしてくれたのう、今お主のいる都市では妖怪=穢れ、となっておる、普通は門に入った瞬間妖怪だとバレとる」
霧神「ん?それじゃあなんで俺は大丈夫だったんだ?」
神様「お主から穢れをなくしたんじゃ、わしの力でな。感謝するがいいぞ」
偉そうなやつだな、あ、神様だからか
霧神「そんなことがあったのか、一応お礼言っとく」
神様「別によい、それともう1つ、お主この世界で1番の年長者だからな」
霧神「は?」
神様「いやー初めて作った世界だからな、それぞれの世界の時間の流れがバラバラなってしまってな、お主が初めて来た世界で100年ほどいたと思うがこの世界だと数万年経ってるってことじゃ
そういえば月読命にはあったか?あいつもお主より年下だからのう、年下には優しくするんじゃぞ」
霧神「頭がこんがらがって来た」
神様「さてこんなもんかのう、伝えることは伝えたから後は帰る」
霧神「ったく、急に人の夢にはいってきては色々言いやがって」
神様「そんなこと言うな、次会う時は姿くらい出してやるぞ」
霧神「ほんと、憎たらしい神様だな」
神様「ははっ、それじゃ引き続きこの世界を頼んだぞ」
霧神「あぁわかったよ。それじゃまたな」
久しぶりに神様と話したが何も変わってないみたいだ。それにしても中々めんどくさい立ち位置になったな、と思いながら俺は夢から目が覚めた。
7話目にしてようやく霧神の名前が決まったみたいですね
でもあくまで仮なので本当の名前を知るのはもっと後になる予定
次回かその次かようやく学園入りするかもしれないですが、どんな感じにするかまだ考えてる途中です
最近この小説の始めの方を見ましたが、半分黒歴史になってます
アドバイス、評価、コメント等よろしくお願いします
では次回もよろしくです
7/18
手直し終了