とある神様に転生させられた青年の物語   作:あさ霧

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前回のあらすじ

人助けした霧神が犯罪者になりました

(;つд⊂)ゴシゴシ(∥´。・д・)パッ お気に入り8件!

見てくださる皆さん(*´∀人)ありがとうございます!


本編も着々進んでいきます

では、お楽しみに〜


第4話 犯罪者の霧神と都市の神様

桜視点

 

久しぶりに家に帰ってきた私は今お母さんを説教しています

 

「さっきはなんであんな事言ったの!」

 

「だって、桜が帰ってこないし、最近不法浸入してる人がいるって聞くし・・・」

 

「だからって霧神さんを誘拐犯って言わないでよ!黙って外に出たのは行けなかったけど、迷ってたところを助けてくれたのが霧神さんなんだから!」

 

「あら、そうだったの?!どうしましょう、今すぐ警衛隊の方に行ってくるわね。」

 

「はやく行ってきて!」

(はぁ〜霧神さん大丈夫かな〜、まだお礼してないのに・・・)

 

 

霧神視点

 

「牢屋って案外快適なんだな」

 

牢屋に入っての第一声がこれだ

地下にあるもんだからすげ〜冷えた空気とかが充満しててなんかあれかなーって思ったけど丁度いい温度にベッドもフカフカ、思わず飛び乗ってしまった

 

 

 

まー快適って言っても

 

「手首足首に拘束具つけられてなければの話なんだがな」

 

(まーすぐに取れるんだけど素直に捕まっておかないと、下手なことして罪が重くなっても困るし、てかただの濡れ衣だから罪も何もない・・・はず・・)

 

改めて自分に罪は無いと言い聞かせていたら奥の方から誰か来る音が聞こえた

 

「おい、そこのお前」

 

「ん?俺か?」

 

「お前だ、お前にいくつか質問に答えてもらう」

 

看守ぽい人から急に質問に答えてくれって言われた

いや、別にいいんだけどどうせ質問の内容なんて

 

 

「まず・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・以上だ」

 

やっぱり誘拐と侵入のことだった

どっちも関係ないんだけどなー

 

「なあ、俺っていつ出れるんだ?」

 

「罪の1つも認められないんじゃどうしようもないな」

 

「だから、どれも俺じゃないって」

 

「そうか、それじゃまた来る」

 

そう一言言いその看守は奥に去って行った

 

 

 

「せめて俺の話を聞いてくれないかな」

 

その言葉は誰かに向かって言ったわけでもなく静かな牢屋に虚しく響いた

 

 

 

 

 

 

 

「とんだ災難に会いましたね」

 

しばらくして別の人がいきなり目の前に現れた

どこからか来たわけでもなく本当に目の前にパッと現れた

 

「ああ、全くだ」

 

と言ってもこんなの妖怪と戦っていた時に何度もあった

別に驚きはしない

 

「あなたは驚かないのですね」

 

「そのくらいじゃ驚かないぞ」

 

「ふーん、そうですか」

 

その人?は俺を驚かせたかったのかいたずらに失敗した子供のように少し不機嫌なようすだった

 

「それであんた誰だ、ただ霊力が高い人ってわけでもないな、それ以前に人って言うのも疑わしい」

 

「あらら、そこまで気づいていたんですか。あなたも中々鋭い人ですね」

 

「別にそう思っただけだ」

 

俺の勘は囁いている、この人は只者ではないと

 

そんなことを考えつつ話をしていたら、その人は急に手を叩いて

 

「はい、では本題に入りましょうか」

 

ゾクッ!

 

その瞬間周りに奇妙な力が渦巻きはじめた

俺は感じたことのないその力に身構え、それに対抗するように霊力を俺の終わりに纏わせた

 

「そんなに身構えなくても大丈夫ですよ。別に危害を加える為に来たわけじゃありません」

 

「じゃあなんだよ、この奇妙な力は」

 

「それについても話しますよ。私は月読命、この都市の神としてあなたに聞きたいことがあります」

 

「神?」

 

「はい、それとその力は神力と言い唯一神が持てる力のことです」

 

だから前の世界では感じた来なかったのか、そういえばあの神様(クソ野郎)は出してなかったな

 

「まず、あなたはどこから来たのですか?あなたの気配が現れたのは昨日の朝、しかもいきなりこの世界に出て来たみたいな・・・」

 

「あー、それはあれですよ。その時面倒なことに巻き込まれたから抑えてた力を少し解放しただけ」

(恐らく世界を移動したから、気配が急に現れたように感じたんだろう。でもそんなこと言ってもめんどくさい事になるから言わなくていいかそれと相手は神様だから言葉遣いも気をつけよう)

 

「そうですか、それでは次に、恐らくさっきの面倒なことと関係してると思うのですけど、昨日この都市から少し離れたところに妖怪の死体が2体発見されました。それはあなたの仕業ですか?いえ、あなたの仕業ですね?」

 

(なぜほぼ確信してるんだ?別にこれは隠してるわけでもないし言ってもいいか)

「あぁ、多分俺だと思う」

 

「そ、そうですか」

 

その答えに月読命は少し嬉しそうな顔をしていた。隠してるつもりなのか口を隠しているが丸わかりだ

なんだこの神様は天然でも入ってんのか?

 

「では最後にあなたは何者ですか?」

 

「・・・何者って言われてもただの人間ですよ」

 

「ジーーッ」

 

「な、なんですか?」

 

「何か隠してますね」

 

「別に隠してることなんてありませんよ」

 

「本当ですか?」

 

「・・・いずれ話しますよ」

 

「約束ですよ?」

 

「はいはい、約束です」

 

いうつもりはないけどな、多分

 

「では、要件は終わりましたので私は失礼します」

 

「ん?出してくれるんじゃないのか?」

 

「いえいえ、私は話を聞きに来ただけですから、それと私が出さなくてももう少しであなたは釈放されますし」

 

「それってどうゆう・・・」

 

「それでは私はこの辺で、あ!もし出てきましたらこの建物まで来てください。それでは」

 

そう言い一枚の写真を残して月読命は消えてった

 

「ふー、あと少しで出れるって本当なのか?」

 

それよりもやばいな、早速バレるところだったな

 

流石に言えるわけがない、半分妖怪だってことは

 

 

数分後、奥からさっきの看守が歩いて来た

 

「霧神、お前の無実が証明された。よって今から釈放する」

 

(月読命の言ってたのって、こうゆうことだっだのか)

 

俺はそのまま釈放され、数時間ぶりの外の空気を吸った。

 

 

 

 

同じく霧神視点

 

(?誰だ?)

 

遠くの方から誰か来た。しかし、どこかで見たことがあるような

 

「こ、こんにちは」

 

「こんにちは」

 

「・・・・・」

 

その人は俺に挨拶するや否や黙り込んだ

一先ずこの場をなんとかしようと話しかける

 

「えっと、どうしたんですか?」

 

「あ、あの、すいませんでした!」

 

急に謝られてもどんな反応をしていいかわからず、なぜ謝られたのか尋ねてみた

 

「急にどうしたんですか?」

 

「あの時は娘の事が心配でやっと帰って来たと思ったら、見知らぬ人と一緒に来たものでして、てっきり娘を誘拐した人なんではないかと勝手に思ってしまって・・・」

 

その一言で思い出した。そう、この人は桜のお母さんだ。俺を誘拐、侵入者と勘違いして、牢屋に送る原因を作った人

 

(別にひどいこともされてないし、誤解が解けたからもう気にしてないんだけど)

「もう気にしてないので大丈夫です」

 

こうゆう系の人はあとがめんどくさい。はやく立ち去ろう

 

「では、俺はこの辺で・・・」

 

「待ってください。お詫びと娘のお礼をしたいので是非家に寄ってください」

 

「いえ、別にお礼は・・」

 

「いや、お礼させていただきます」

 

結局そのまま連れていかれた。俺って押しに弱いみたいです

 

 

さて、お礼がしたいからと言って家に上がらせてもらいましたがどんなお礼でしょうか?

勘のいい人はわかると思いますが、それは・・・

 

 

 

 

 

 

「いっぱい作ったので遠慮しないで食べてくださいね」

 

「やったー!お母さんの料理はすごく美味しんだよ」

 

もちろん食事ですよ、それ以外に何がありますか?ないですよね

 

「ありがとうございます。では、」

 

「「「いただきます」」」

 

そのあとは他愛のない話をしていたが、すこしあることを確認したくて一枚の写真を見せて聞いてみた

 

「この場所ってどう行けばいいですか?」

 

それはさっき月読命からもらった写真、忘れてたけど出たら来てくれって言ってたな

 

「そこは月読命様のいるところじゃないですか!どうしたんですか?」

 

「本人から来てくれって言われた。でもこの都市の地形がわからなくて」

 

「そうゆうことなら、桜あとで道案内してあげなさい」

 

「わかった!」

 

「桜もいいみたいですし、いつ出発する予定ですか?」

 

「この食事が終わればすぐ行く予定です」

 

「あら、もう少しゆっくりしていけばいいのに」

 

「いえいえ、食事だけでも嬉しいですよ」

 

 

その後少し話をしながら食事を済ませて・・・

 

「またよってくださいね」

 

「はい、また時間があれば伺います」

 

「それじゃあ行ってくるね」

 

「今回はまっすぐ帰って来るのよ」

 

「はーい」

 

ここで桜のお母さんと別れて、桜と写真の建物に向かった

 

「お母さんの料理美味しかったでしょ」

 

「あぁ、美味しかった。人の料理なんて何年ぶりか」

 

(今思えば人の手料理を食べたのは転生してから初めてか。

今まで動物の肉とか魚とか焼いただけだったし、今度料理にも挑戦してみるかな)

 

そんなことを考えていたら桜からとある質問がきた

 

「そーいえば霧神の下の名前ってなに?」

 

「下の名前?」

 

「そう、名前聞いてなかったから」

 

「名前か、無いな。正確には忘れた」

 

そう、俺は転生してから自分の名前を覚えていない。なぜかはわからないけど多分あの神様が何かしたんだろう

 

「それじゃあ私が考えてあげる」

 

「ちゃんとした名前考えられるのか?」

 

「ふん、名前くらいちゃんと考えれるよ」

 

「そうか、楽しみにしてるからな」

 

「うん♪」

 

(名前くらい別にいいか)

 

桜と話をしてるとようやく写真の建物に着いた

 

「ここか、案内ありがとな」

 

「・・・・・」

 

何故か静かになる桜

 

「どうした?」

 

「また会える?」

 

「なんだ、そんなことか。俺はしばらくこの都市にいるからまた会えるぞ」

 

「ほんと!?」

 

「本当だ、それまで俺の名前考えてくれよ?」

 

「わかった!バイバイ!」

 

「じゃあな」

 

こうして桜とも別れて、俺は写真の建物に入っていった。

 




今回月読命を登場させました。
一応お姉さん+少し傷つきやすい性格にしました。これも中々難しかったです。

それにしても霧神の誤解が解けてよかったですね〜

月読命「はぁー」

あさ霧「どうしたんですか?」

月読命「出たらすぐ来るように言ったのに来てくれない、私のこと忘れてしまったのでしょうか?」

あさ霧「忘れてるわけじゃないですよ。多分なにか用事があったんだと思いますよ。」

月読命「本当ですか?」

あさ霧「きっとそうですよ、なので少し手伝ってもらいませんか?」

月読命「手伝い?何をするのですか?」

あさ霧「一緒に言ってもらいたい事があります。自分に合わせてください」

月読命「わ、わかりました」

あさ霧「いきますよ?せーのっ」

「「次回も、よろしく(お願いします)」」

月読命「これでよかったですか?」

あさ霧「えぇ、バッチリです!」





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