とある神様に転生させられた青年の物語   作:あさ霧

4 / 16
前回のあらすじ

別世界に来た霧神は、来たのと同時に精神を使いすぎたのか現在気絶中

今回からやっと物語が進んでいきます。

ではどうぞお楽しみに・・・


とある古代都市と天才少女の物語
第2話 のどかで発展した都市の1人の少女


少女視点

 

私は近くの都市に住んでるごく普通の女の子

 

今日はお母さんに内緒で都市の外に出ちゃった。お母さんが、都市の外は怖い動物がいっぱいいるから出ちゃいけないよ。って言ってたけど、別に私は怖いのへいきだしきっと大丈夫!と、思ってたんだけど…

 

 

 

 

 

 

「きゃぁぁぁぁーーー!」

 

今なんかとても変なまるで妖怪みたいなのに追われています

 

「来ないでーー!」

 

「ギャハハ、 待てよー」

 

「グヘヘ、止まれよー」

 

「コワクナイカラ、コッチニコイ」

 

 

 

私は無我夢中で逃げた。

 

 

 

 

 

そしてしばらくしてやっと巻くことができたけど、

 

「ここどこ?」

 

めちゃくちゃな道を走っちゃったせいで、道に迷ってしまった

 

「う〜怖いよ〜」

 

帰り道を探しながら私は、いつまたさっきの妖怪達が襲ってくるかわからず、怯えながら歩きまわっていた。そしたら...

 

 

 

(だれだろう、だれかいる)ゴシゴシ

 

涙目になってる目を擦り、前の方を確認してみた。よく見ると奥の方で木にもたれかかっている人がいた。

 

 

 

 

(なんでここにいるんだろう?)ヒョコ

 

私は茂みからその人を覗くようにみていた

 

(寝てるのかな?)

 

さっきのことがあったのか、恐怖を紛らわそうとその人に近づいた

 

 

その時改めて気づいたけど、あまり見ない人だった。白い髪に黒の着物、赤の帯、左目に眼帯も付けてる。この辺の人ではないとすぐにわかった

 

そう思いながらその人のすぐ近くまで近寄った

 

 

 

 

 

近寄った瞬間...

 

 

 

「み〜つけた〜」ギャハハ

 

 

 

「?!」

 

後ろからさっきの妖怪達が出て来た。

 

(やばい!見つかった!)

 

私はそのまま逃げようかと思ったけど、さっき見たその人はまだ寝ていた

 

その時私はなぜ見捨てる選択をしなかったのか、気がついたら...

 

「おきて!起きて!」

 

その人を起こそうとしていた

 

「はやく!おきて!」

 

「う〜ん」

 

私は必死に起こしたけど全然起きなかった。そんなことしてたらもちろん...

 

「ツカマエタ」グヘヘ

 

あっけなく捕まった。

 

「ったく、手間とらせやがって」

 

「あとでたっぷり可愛がったあと」

 

「ユックリ、クッテヤル」

 

「ひっ!」

 

私は恐怖で何も考えられなかった。さらに、

 

「アソコニ、モウイッピキイル」

 

「お?ほんとだ。ついでに持ってくか」グヘヘ!

 

「男か、あんまうまくねえが別にいいか」ギャハハ!

 

妖怪達はさっきの人をみつけたみたい。でももう手遅れ。あとは死ぬしかないと思い諦めた

 

 

 

 

 

 

 

そしたら...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うるせーなー」怒

 

 

 

「ぎゃぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

何かの悲鳴で我に帰った。そして悲鳴のした方に目を向けるとそこには、片腕を切断された妖怪とさっきまで寝ていたはずの人がその妖怪を睨みつけていた...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霧神視点

 

この世界に来て数時間経った。相当精神を使ったのか、はたまた慣れないことをしたからなのかいまだに疲れが残ってる。能力で疲れをなくしたと思ったけど、あくまで肉体的疲労だけだったらしい

 

(やばい、只々眠い。もうちょっとだけ寝よう)

 

そう思いまた寝ようとしたら、遠くの方で誰かが何かに追われている気配を感じた

 

(でも、なんだろう。気のせいか?いや、気のせいであってほしいなー)

 

その気配達がこっちに向かってくるような感じがした。別にもう動けることはできるんだけど中々眠気が強くて、

 

(あ〜ダメだ。ねむい)

 

そしてまた寝付くことができた。そしたら急に...

 

「おきて!起きて!」

 

なぜか起こされてる

 

「はやく!おきて!」

 

「う〜ん」

 

その時はまだ寝ぼけていたのかすぐに起きることができなかった

 

それで静かになったと思ったら、すげ〜大声で笑ってる奴らが来た。ほんとに勘弁してくれ

なんで寝てる人の前でうるさくするかな〜

 

そのままやり過ごそうとおもったら恐らく妖怪かな?そいつらのうちの1人が俺に気づいた

 

(いや、ほんとに関わんないで、無視してくれ)

 

その微かな祈りも虚しく、少ししたらまた大声で笑い始めた。

 

(イライラ)

 

さらに妖怪達のさっきとは別の奴が俺に触れようとする気配がした

 

 

もー怒った

さっきの人は別にいいが、寝てる人の前で大声で笑い始めたり、挙げ句の果てには寝込みを襲おうとしていやがって

 

怒りが頂点に達した俺は、俺を掴もうとしている妖怪の腕をバッサリと切り落とし、こう一言...

 

「うるせーなー」怒

 

そして今に戻る。

 

 

 

(状況確認、まず妖怪が3人さらに1人の少女、・・・てかなんでこんなところにいるんだ?)

 

簡単に状況確認したら、恐らくあの少女は妖怪達に追いかけられここまで来たのだろう。そしてあの妖怪達は下級妖怪か?近くまで来ないと妖力が感じないほど弱い。ただ力の強い動物程度か

 

 

めんどくさい事は嫌な俺は、一応忠告はした

 

「その人を放して、すぐ引き返すなら見逃してやる」

 

いかにもバカにされそうなセリフだ。そして案の定

 

「ギャハハ!誰がお前の言うことを聞くかよ人間」

 

「腕を切り落としたぐらいで調子にのんじゃねえよ」グ.グヘヘッ

 

お前は強がんなくていいって、

 

「センテヒッショウ!」

 

カタカナ妖怪が急に俺の顔面を殴ろうとして来た。もちろん軽く躱すが、人の忠告を聞かなかった奴らに少しだけ痛い目に合わせてやる。その前に、

 

「おーい、そこの人〜」

 

「ひえっ!あ、わ、私ですか?」

 

「そうそう、少しの間だけでいいから目を瞑ってくれ」

 

そして少女に目を瞑ってくれてるあいだに、

 

「よし、最後の忠告だ。今すぐその人を解放してさっさと帰れ、でないと殺す」

 

殺気を含めて妖怪達にいいかける。

 

「クッ、カクゴスルノハ、オマエノホウダ」

 

「グヘヘ、片腕の恨み晴らしてやる」

 

「ギャハハ、八つ裂きにしてやるぜ」

 

「満場一致で帰ってはくれないと」ハァ~

 

俺はため息をついて最後にこういった

 

「めんどくさいから、一瞬で終わらせてやるよ」

 

 

 

 

 

その瞬間俺は右手を霊力で硬めた。まずは片腕を切断したやつの左胸を貫き心臓を握り潰した。

 

「がはっ!」

 

「1人目」

 

「おい!お前何しやがっ・・・」

 

何喋ってるかは無視してそいつの頭を拳で吹き飛ばした。

 

「2人目」

 

「クソッタレガー!」

 

最後に残ったカタカナ妖怪の腕を切り落とし、少女を解放した

少女は目を手で覆い何かブツブツ言っているのは聞こえた。

 

「さて、お前で最後だ」

 

「クソ!オボエテヤガレ!」サッ!

 

 

 

 

「あ、逃げられた。まーいっか、さて、この後は・・・」

 

 

 

「私は何も見てない、私は何も見てない」ブツブツ

 

 

(何してんだ?)

「おーい、終わったぞ〜」

 

「ブツブツ」

 

俺の声が聞こえなかったのか、まだブツブツ言ってる

 

「おい」ビシッ!

 

「いたい!ってあれ私は・・・」

 

「やっと戻ってきたか」

 

「あ、えーっとどうなったんですか?」

 

「あー、妖怪達は退治?した。だからひとまず安心しな」

 

ひとまず安心しなの言葉で本当に安心したのか・・・

 

「う、うぇーーん」泣

 

急に泣き始め、そして俺に抱きついてきた

 

「おい抱きついて来るな」

 

「うぇーん、こわがっだよー」大泣

 

泣きすぎて言葉が少し崩れていた。そして泣き疲れたのかそのまま寝てしまった。

 

「はぁ、まーこの子も疲れたんだろうな」ナデナデ

 

俺は少女の頭を撫でながら夜を明かすことになった。

 

こうして別世界にきた初日はこうして終わりを告げるのだった

 

 

 

 




今回は視点変更を入れました。

視点変更のタイミングって中々難しいものですね。

それと前回から少し間が空いてしまいました。できれば週一のペースで、やっていこうかと思いましたが、文を作るのにすごく悩んでしまいました。

なので誤字や変なところがあるかもしれないです。

では良い年越しを〜ヾ(・ω・`)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。