とある神様に転生させられた青年の物語   作:あさ霧

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前回のあらすじ

先生からありがたい言葉をもらいました

お待たせしました。最近また忙しくなってきましたが前回みたいに1ヶ月以上開けないように頑張ります

もうそろそろ物語が進みそうです

飽きてしまったら申し訳ないです。まだ見続けてる人がいるならとても嬉しいです

では、どうぞお楽しみに


第13話 完全に誤算だった

 

霧神視点

 

〜〜〜グラウンド〜〜〜

 

教室から出てきて数分ようやくグラウンドが見えてきた。そこにはもう他のクラスが並んでいてグラウンド中央にはもう模擬戦闘の準備ができていた。

 

(てかグラウンドっていうよりコロシアムみたいだな、ちゃんと観客席もあるし)

 

担任「まーこの観客席はボタン一つで出来上がるやつだ。元々は真っ平らなグラウンドだし、今の科学はなんでもありだ」

 

霧神「ナチュラルに心を読まないでください。先生」

 

担任「そんな顔してれば考えてることも丸わかりだぞ」

 

勝手に心を読んで話しかけてきたのは担任の先生だ

 

担任「おーいお前らもっと前に来い」

 

クラス「「「はーい」」」

 

 

 

そしてクラスのみんなが集まったところで2年生達の模擬戦闘が始まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後・・・

 

 

 

すごい、この一言に尽きる

霊力と武器を上手く使って模擬の妖怪を倒していく

大胆に攻撃したり、華麗に攻撃を避けたり、霊力を使って相手を無効化したり、思わず見入ってしまう

 

 

どこかの誰かさんはただ手の周りに霊力をまとって殴ったり手刀で捌いたりとか、そんな脳筋なやつがいたりする

 

・・・まーちょっと前の俺なんだけども

 

 

モブA「せんせー、あの何個かある的みたいなのってなんですか?」

担任「あれはダミー妖怪、通称ダミ、設定で霊力の弾を発射する間隔や範囲、ダミ自体も移動できる。お前らが半年後に相手する的だ」

モブB「あれが相手なんですか、てっきり本物の妖怪を相手にするのかと思いましたよー」

担任「1年後の試験では本物のやつを相手にするけどな」

「「えっ!」」

担任「おいさっき言ったばかりだろう」

 

 

あっちの方が騒がしい。俺はみんなから少し離れた場所で見ていた。一方永琳は新しくできた同性の友だちと話をしていた

 

そっちの方が俺的には都合がいい

 

(だけど俺の見えないところで何かあったらまずいから早めに対策しとかないとな)

 

考えているうちに模擬戦の見学が終わった。クラスのみんなは2年生達の戦闘を見て自信がついたのか不安な顔をしてるやつはいなかった

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜教室〜〜〜

 

担任「みんな戻ってきたなー、これからの時間は自由にする。学校を見て回ったりなんなりしてろ。ただし勝手に帰るなよ」

 

「「「はーい」」」

 

自由時間がもらえた。早速ある場所に行こうと思ったが、目の前に立ちはだかる人物が1人

 

永琳「霧神君はどこに行くの?」

 

永琳がいた。先生の話が終わったと同時に俺の席にきたみたいだ

 

 

さっき話してた女子達と行かないのかと思ったら、後ろの方で永琳を呼ぶ声が聞こえた。「ほら呼んでるぞ」と小声で言ったらなんか困ったような顔をしていた

よく見ると永琳を呼んでいたのはクラスの男子達だった

 

 

男子達「永琳ちゃんこのあと暇かな?」「よかったら俺らと回ろうよ」「他の女子達と一緒にさー」

 

完全に下心が見えまくりな言葉で永琳を誘っていた

俺は呆れながらどうしようか悩んでいるとさっきの女子達が永琳を誘ってきた

 

女子達「えーりん一緒にまわろー」「さっきの話の続きもしたいし」

 

永琳「え、えーっとー」

 

永琳はどうしていいかわからず言葉が出ない

 

 

それに気づいた男子達が「本当は俺たちと回りたいけど・・」などと自分たちに都合のいいような解釈をし女子達と口論になった

 

男子「おい、俺たちが最初に誘ったんだ。後からきたお前らは誘う権利はない」

女子「何よそれ、そんなの関係ないじゃない」

男子「しかもなんで俺たちより誘うのが遅かったんだ?」

女子「そ、それは・・」

その女子は俺に何か言いたそうな目線を向けてくる

 

俺はめんどくさいことは関わりたくないためその場から離れようとする。でもなぜか永琳が俺の袖を掴んだまま動かない。それもかすかに震えている

 

昨日月読命から聞いた永琳の過去でそんなことがあったのだろう。ただの予想だけど…

 

 

それでも口論が終わらない

 

男子「そもそも永琳ちゃんは俺たちと回りたいんだ」

女子「そ、そんなのわからないじゃない」

男子「いや、そうに決まってる!なあ、永琳ちゃん」

永琳「!?」ビクッ!

 

急に話を振られて驚いたのか身体をビクつかせた

これじゃあ埒があかない。俺はこの口論を終わらせる。いい加減男子にもイラついてきた

 

霧神「あの、少し静かにしてくれませんか?」

 

ただし言葉は優しく相手を刺激しないように・・

 

男子「あ?急に話に入ってくんじゃねぇ」「てめぇには関係ないだろ」

 

落ち着け俺、落ち着いて対処するんだ

 

霧神「まあまあ少し落ち着い「うるせえ!」」イラッ

 

・・・心の中で深呼吸をしよう。スーハースーハー、フゥー

早く終わらせよ

 

霧神「まず聞いてくれ、そもそも永琳は物じゃない。さっきから取り合いになっているが、それを決めるのは永琳だ。勝手な決めつけはよくない」

 

男子「だからてめぇには関係ないって言ってんだろ」「いい加減しつけえな」

 

どっちがだよ、この野郎

 

霧神「わかった。じゃあ実際に永琳に聞いてみよう。もし選ばれたら俺は何も言わない。ただし選ばれなかったら諦めてくれ、恨みっこ無しだ」

 

男子「へっ!別にいいぜ。もう結果は決まってるがな」

 

自信がある男子達は置いといて、俺は永琳にささやく

 

霧神「ここまではやった。あとは自分で男子か女子か決めろ。時にははっきり言ってやることも大切だ」

永琳「う、うん。わかった。ありがとう」

 

そして永琳は勇気を出して言った

 

 

 

永琳「わ、私は・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

永琳視点

 

〜〜〜図書室〜〜〜

 

私は今は図書室にいます

え?今誰といるかって?それは・・

 

 

 

 

 

霧神「おい、永琳。お前の友達が・・って何やってんだ?」

永琳「ううん、なんでもない」

 

霧神君と一緒にいます

あの後私は霧神君を選んで、一緒に回ることになった

その時は男子も女子も霧神君も驚いていたなー。驚いた時の霧神君の顔は面白かった

 

結局後から女子達も一緒に回ることになって今にいたる

 

永琳「霧神君、なんの本を読んでるの?」

霧神「ん?あぁ、ちょっとした霊力の使い方をね」

永琳「ふーん」

霧神「聞いた割にはあまり興味なさそうだな」

永琳「てっきり凄い本でも読んでるのかと思ったんだもの」

霧神「まぁ、見た感じ凄そうだけどな」ボソッ

永琳「ん?何か言った?」

霧神「なんでもない。それよりあの2人はどうしたんだ?見当たらないが」

永琳「本当だ。ちょっと探してくるね」

 

一緒についてきた友達を探しにその場を後にした

 

 

 

 

 

 

 

永琳「うーんいないなー」

 

探すこと数分まだ見つからない

 

永琳「それよりこの図書室大きすぎ、もうどこがどこだか・・って見つけた!」

 

ようやく見つけたと思ったら、その2人は高いところにある本を取ろうと奮闘していた

 

永琳「何してるの?」

女子1「本が取れない」

永琳「脚立とか使わないの」

女子2「探したんだけどどこにもなくて」

永琳「あらら、そうだったの」

女子1「も、もうだめ。疲れた。少し休憩」

 

私たちは近くの椅子に座り落ち着くことにした

 

女子1「それよりごめんね。無理言って一緒に来ちゃって」

永琳「いいよ、霧神君もいいって言ってたし」

女子2「それよりあの時凄かったよね、男子数人にあれだけ言えるなんて」

 

2人と一緒になったのはここにくる途中・・

 

 

 

 

 

 

[図書室に行く途中の廊下]

 

霧神「あーやっと動ける」

永琳「ご、ごめんなさい。あんな事に巻き込んちゃって」

霧神「気にするな、それよりさっきから後ろについてくる女子2人を相手してくれ」

永琳「え?」

 

 

女子1「ば、バレちゃった。どど、どうしよう」

女子2「いい、一旦落ち着くのよ」

永琳「何してるの?」

女子1.2「「ひゃーーっ!」」

 

慌てすぎな女子たちには一旦落ち着いてもらった

 

永琳「それでどうしたの?」

女子1「えっと、さっきのことがあったばかりでアレなんだけど」

女子2「やっぱり一緒に回りたいなって・・」

永琳「うーん、私は別にいいんだけど」チラッ

霧神「俺を見るな、別にうるさくしなければいい」

永琳「だって、一緒に回ろう」

女子1「あ、ありがとう。あ、あの私、赤間恵美(あかま えみ)と言います」

女子2「私は三上綾(みかみ あや)です。よろしくお願いします」

霧神「霧神 アカメっていう。適当によろしく」

 

 

 

[時は戻り図書室]

 

恵美「そういえばアカメ君、男子と言い合ってた時と私たちと話してた時口調が違かったね」

綾「本当だ、今思い出すと・・なんでだろ」

 

2人は霧神君の口調が気になったみたい

私の予想だと…

 

永琳「多分男子達を刺激しないようにしたんじゃないかな?」

綾「あー、アカメ君喧嘩弱そうだもんね」

恵美「でもあれだけ言えるのは凄いと思うなー、成績はあれだけど」

永琳「もう2人とも霧神君をバカにしすぎ」

 

霧神君をバカにされたのは少しムッとしたけど、2人との話は楽しかった。あっという間に時間が過ぎていき、戻らないといけない時間になった

 

永琳「もうそろそろ戻ろうか」

綾「うん戻ろうか、けど何か忘れてるような」

恵美「んー?あっ!本取ってない」

綾「そういえばそうだった!って取れないんだった」

永琳「しょうがないからまた今度にする?」

恵美「うん、そうしようか」

 

つい話に夢中で本を取ることを忘れていた

私たちは諦めてその場を後にしようとしたら前から霧神君がきた

 

霧神「やっと見つけた。今まで何してたんだ?」

永琳「2人とおしゃべりしてた。気がついたらこんな時間になっちゃった。心配してくれたの?」

霧神「多少はな」

 

そこで照れながら言ってくれれば良かったなー

すると恵美が…

 

恵美「あ、アカメ君丁度良かった」

霧神「ん?」

恵美「取ってほしい本があるんだけど」

 

まさか代わりに本を取ってもらおうなんて、一緒に回ってくれるわがままを聞いてくれたのに、私はそのことを言おうと思ったら先に綾が言っていた

 

綾「ちょっとそれは悪いよ。一緒に行ってくれた時点で十分なのに」

 

けど霧神君はあまり気にしていなくて

 

霧神「本?別にいいけど、どれだ?」

 

簡単に了承してくれた

 

恵美「いいのいいの。あ、その本棚の上のアレです」

霧神「結構高いな。脚立とかは?」

恵美「それが見当たらなくて・・」

 

流石に高すぎだと思い諦めるかなと思ったら

 

霧神「しょうがない、面倒だけど・・」

永琳「どうするの?」

霧神「どうするって飛ぶ」

 

その言葉と同時に霧神君はその場から宙に浮いて本を取ってきた

 

霧神「これであってるか?」

恵美「ああ、ありがとう」

霧神「?」

 

私を含め3人は唖然とした。霊力を使って空を飛ぶのは上級者クラスじゃないとできない

それを霊力の少ない霧神君が使えるなんて

 

霧神「やばい!時間がない!みんな走るぞ!」

永琳「え?本当だ!」

恵美「急がないと!」

綾「後少ししかない!」

 

霧神君については後で聞いてみようと思ったけど今はとにかく時間がない

私たちは急いで教室に戻って行った

 

 

 

 

 

 

〜〜〜教室〜〜〜

 

担任「おいお前ら遅かったな」

 

やっぱり遅れてしまった

 

担任「まあいいか、もうみんなは帰ったからお前らもすぐに帰れよ」

 

永琳「わ、わかりました。ありがとうございます」

恵美、綾「「ありがとうございます」」

 

続いて2人もお礼を言っていた

 

担任「そして霧神お前は今日2回も遅刻したな」

霧神「はい、そうです」

担任「仏の顔も三度までだか俺の場合はもう限界だ、明日は遅れるなよ」

霧神「は、はい、わかりました」

 

霧神は朝と今回で2回も遅刻してしまった。今回のは私たちのせいで申し訳ない

 

担任「教室閉めるから早く帰れ」

「「「はーい」」」

 

そして私たちはそれぞれの家へと帰って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

霧神視点

 

霧神「あーメガネ邪魔くせー」

 

ようやく家に着いた俺は邪魔くさいメガネと髪を戻し、早速実験をしてみた

因みに部隊の方は週に一回来る程度でいいらしい

 

霧神「よしまずはこれからだ」

 

今日俺がみた本

 

 

「あらゆる結界術について」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???視点

 

〜〜〜森の中〜〜〜

 

「クソッ、チカラガ、チカラガホシイ」

 

 

 

 

「お前は力が欲しいか?」

 

 

 

 

「ダレダ、オマエハ」

 

 

 

 

 

「力をやる代わりに俺の命令を聞け、断るのであれば死ね」

 

 

 

 

 

「クッ、ワカッタ、ソノカワリ サイキョウノ チカラヲヨコセ」

 

 

 

 

 

「交渉成立だ」

 

ブウゥゥーーーン

 

「グアァァァーー」

 

 

 

 

 

 

 

「そうだなぁ、始めの命令は、手始めに

 

 

 

 

強力な能力を持つものを攫ってこい。抵抗するなら

 

 

 

 

 

 

 

 

"殺せ"」

 

 

 

 

 

 




人物紹介

佐々木鈴奈

身長:175くらい
体重:そんなの教えるかby鈴奈
年齢:同じく
能力:無し
性格:男勝り、強気、酒飲み


夜鷹蓮

身長:180前半
体重:70くらい
年齢:30半ば
能力:気配を薄くする程度の能力
性格:冷静、聞き上手



どうでしたか?
次回で物語が進んでいくと思います

コメント、評価、アドバイス、批判受け付けます



※6月1日追加
コメントについて・・
コメントの返信で色々言い訳をしたいところがどうしてもあるので、表設定は'霧神'に裏設定は'あさ霧'がお答えしたいと思います

それと今更ですが95%飾りの題名ですがとても地味な遊びごころがあります




次回もよろしくお願いします

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