とある神様に転生させられた青年の物語   作:あさ霧

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前回のあらすじ

永琳と友達になった

やっと投稿できましたー!
まさか1ヶ月以上空くとは思わなかったです。

本当にすいませんでした

今回もあまり物語が進んでないと思いますがそこらへんはどうか目を瞑ってやってください

では、お楽しみに〜


第12話 上手く事がいかないのは俺のせいか?

 

霧神視点

 

夜もふけ、更に宴会は盛り上がっていく

 

剛さんと鈴奈さんは飲み比べを始めて1時間も経つ。

 

「おいおい、もうそろそろやめたほうがいいんじゃないか?」ヒック

「あんたこそ、早く負けを認めないと体壊すわよ?」ヒャック

 

もう2人の顔は真っ赤でどちらもフラフラしている。これじゃあ、いつ倒れてもわからない

 

他はと言うと駿さんは飲み物を酒と間違えて飲んでしまい、今丈助さんに愚痴をこぼしている

 

「本当によ〜やめてほしんだよな〜」

「ホッホッホ、そうですか、そうですか」

 

丈助さんは酔ってる人の相手が上手い、何度かこんなことがあったのだろうか。それにしても駿さんは酒癖が少々悪いみたいだ

 

そして蓮さんとあかねさんは新しくできたカフェの話をしている

 

「最近できたカフェのカップケーキとっても美味しんですよ!今度一緒に行きましょー」

「そうですねー、今の仕事がひと段落ついたら行きますか」

 

そこだけ何かほのぼのした雰囲気になっていた。これが凶暴な妖怪たちを相手にしてる人たちだと言うと疑うこともあるかもしれない。

 

(でも堅っ苦しいよりはいいか、それよりも・・)

 

(=-_-)zzZZ乙乙

 

さっきからそこで寝てる神はいつの間にここに来てたんだか、俺は呆れつつその神を起こしにいった

 

 

「ほら、こんなところで寝てると体が痛くなるぞ。月読命」

 

「ん〜?ありぇ〜霧神さんじゃにゃいでしゅか〜」

 

そう、そこに酔いつぶれていたのは月読命だった。

 

「そうだ、俺だ。それでなんでこんなところにいるんだ?」

 

「ん〜?にゃ!そ、そういえば!」

 

そういった瞬間、月読命が急に起き出して俺の両肩を掴みかかってきた

 

「霧神さん聞いてくだしゃいよ!私今日とってもとーっても嬉しいことがあったんでしゅよ」にへへへ

 

アルコールが回っているのか所々呂律が回っていなかった。それよりも今の月読命はとても無邪気なまるで子供のような笑顔でいる。不覚にも可愛いと思ってしまった

 

「それでその嬉しいことってなんなんだ?それと少し呂律が回ってないからちゃんと喋ってくれ」

 

「あら、ごめんなしゃい。それで嬉しいことっていうのがですね〜今日入学式だったじゃないですか〜それでまさか永琳がその日に友達ができるなんて〜聞いた時すごく驚いたけど後から思うととても嬉しくて〜・・」

 

俺は聞いた瞬間固まった。今さらっと言ってたが、なぜ永琳に友達ができたことが月読命が知っているのか。そんなこと考えていると月読命はさらに話を進めていく

 

「小さい時から見てきたけど、まさか初日でできるなんて私とても嬉しくて」

 

さらなる話に頭が混乱してきた。今の話を聞くとまるで永琳を育てたのは月読命だって言ってるようなものだ。

 

(でもあの時見た書類の家族構成にはなかったし・・あれ〜?)

 

もう何が何だか分からなくなった時その話に総隊長が入ってきた

 

「もう月読命様は何をおっしゃっているのやら。霧神殿先ほどの話は今詳しく話します。これは後々重要なことですので・・。ほら月読命様これを飲んで酔いを覚ましてくだされ」

 

「ありがと〜」ゴクゴク

 

「それで重要なことって、さっきのこととどう関係があるんですか?」

 

「それは月読命様から聞かれた方がよろしいかと」

 

「でも月読命はまだ酔いが回って・・」

 

そう言いながら月読命の方を見たら

 

「わー///私は今まで何を///」ブツブツ

 

顔を赤くして何かブツブツ言っていた。まだ酔ってると思ったけど、酔ってる時と様子が違う。

総隊長に聞いたら、さっき飲ませたのは瞬時に酔いを覚ます薬だったみたいだ。

それはさておき・・

 

「それで月読命、さっきのことを覚えているんだったら丁度良い。月読命と永琳の関係を詳しく聞かせてくれないか?総隊長はそのことが後々重要なことっていってたから」

 

「へ?あ、はいわかりました。それではまず・・・」

 

 

そこから永琳の過去や両親の事、月読命と会うまでのつらい生活、そして月読命とあってから最近までの事を聞かせてくれた。

 

 

(まじか、まだあんな年でこんな経験をしていたのか。てか、月読命さっきの話少し盛ったな)

 

「そういえば霧神さん、聞きたいことがあるんですけど」

 

「何ですか?」

 

「その、永琳の友達がどういう人なのか知りたくて・・」

 

「ああ、それはおれ・・」

と言おうとしたのだが途中で言葉を止めた。

 

(・・・そもそも俺と永琳は守る守られる関係でしかない。月読命も俺と永琳が友達関係なんて望んでいないはずだ。)

 

※注:霧神の勝手な判断です

 

「どうしたんですか?」

 

月読命は不思議そうな顔をしながら俺の顔を覗き込んだ

 

「いや、何でもない。永琳の友達については俺も分からない。明日ぐらいにでも調べてみますよ。それも"護衛"の務めですから。」

 

「そ、そう。あまり無理をしないでね」

 

あえて護衛の言葉を強く言ったことに月読命は少し険しい顔をしていた

 

「それでは私はこの辺で。霧神さん永琳をよろしくお願いしますね」

 

去り際に言った言葉を俺は'護衛の事をよろしく'と言う意味に捉えた。しかしそれは月読命の言った意味とは少し違っていた事に俺は気付くよしもなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月読命視点

 

「ふぅ、まだ頭が痛いわ」

 

家に着いた私は薬で酔いが覚めたといえ、まだ頭がクラクラしていた

 

「あと一仕事してから寝ましょうか」

 

そして私は能力《記憶を忘れさせる程度の能力》を使った

 

(えーっと、範囲は理事長と霧神さん、永琳も・・別にいいかしら。)

 

「『3人を除く昨日学園にいた人から霧神さんの顔を忘れさせる』っとこれでいいかしらね」

 

仕事を終えこの疲れ切った体を休めようと寝床についた

 

「ふふっ、いつも見ても可愛い寝顔ね」

 

私の横には永琳が寝ていた

あの時から1人で寝るのが怖くて今でもこうして一緒に寝ている

 

「本当にあなたは頑張ったわ、だからこれからはゆっくり学園生活を楽しみなさい」

そう言って私は永琳を強く柔らかく抱きしめた

永琳は少ししかめた顔をしたがすぐに安心した顔になった

 

(できれば永琳の初めての友達は霧神さんが良かったなー)

 

その思いは儚く消えそして私はゆっくり眠りについた

 

 

 

 

 

 

霧神視点

 

「ふーやっと家に着いた」

 

あの後みんなと話をしたり、無駄に酒を勧められそれから逃げたりとかで家に着いたのはもううっすら空が明るくなっていた

 

(んー軽く朝稽古してから少し仮眠とるかな)

 

俺は毎日欠かさず朝稽古をしている。総隊長が「継続は力になる」って言ってたから欠かすことは許されない。

そして軽く汗を流した後シャワーを浴び椅子にもたれながら仮眠をとった

 

 

 

 

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さて今俺はまた一つやらかしてしまった

 

空を見上げると太陽があがっていた。時計を確認すると・・

10時10分

遅刻確定

 

「あー確か今日はクラス発表だっけか、全く何してるんだか俺は」

 

そう言って俺は制服に着替えゆっくり昼飯を食べ学園の行く準備をした

 

(まーやってしまったことはしょうがないし、切りのいい時間に行くか・・)

 

そして今回だけ空を飛んで学園に向かう事にした。

 

 

 

 

 

〜〜〜学園の職員室〜〜〜

 

昼過ぎ・・・

 

「まさか2日目で遅刻をするなんて」

「す、すいません」

「はぁーまあいい、ほれこれがクラス表だ。これで自分のクラスを確認しとけよー」

「わかりました」

「あと何かあるか?」

「あとは大丈夫です。ありがとうございます。」

「・・それと霧神お前って」

「ん?どうしたんですか?」

「いやなんでもない」

「わかりました、失礼しました」

(・・霧神ってあんな感じだったか?)

 

 

俺は職員室から出て先生にもらったクラス表を確認した

 

(んーとクラスはAか。あ、永琳と同じクラスだ)

 

そこから自分の教室に向かっていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやく教室を見つけた。この学園本当に広いなどこがどこだか分からない。職員室はすぐに見つかったのは幸いだったけど

 

一旦それは置いといて俺は教室のドアを開けた、その瞬間教室にいた生徒全員の視線がこちらに向いてきた

 

 

(あーーーーーー)ヤッチャッター

 

 

(そりゃあそうだよな。もうほとんど昼食食べ終わってて友達とおしゃべりしてるところに見覚えのない奴が急に来たらみんな見るよな。)

 

心の中ではめちゃくちゃ焦ってる

しかしそれを表に出さないようにひとまず俺の席を確認して席に座り、担任の先生が来るまで落ち着こうと寝たふりのように腕に顔をうずめた

でも周りからの声が、

 

「なあ、あの地味なやつ朝の時いたっけ?」「あれじゃね?遅刻してきたやつ」「あいつの名前知ってるやついる?」「座ってる席を見ると霧神ってやつだな」「霧神って確か昨日の試験で1番下だったやつじゃんw」「まじ?!よかったー俺ビリにならねぇじゃんw」「A組当たりじゃんwビリになんねーし、可愛い娘いっぱいいるし」「それに永琳ちゃんもいるしな」

 

(周りがすごくうるさい)

 

能力で聴覚が強化されたためクラスのひそひそ話しがよく聞こえる

そして誰かきたのかドアの開く音が聞こえた。俺には関係ないと思いこの後どう目立たないようにしようか悩んでいると俺の前に気配を感じた。

 

 

顔を上げて見るとそこには永琳がいた。

 

 

「もー霧神君!なんで今日遅れたの!せっかく『また明日』って昨日言ったのになかなか来ないから心配したじゃない!」

 

怒られた

 

「悪い悪い、今日はちょっと寝坊した」

「昼前まで寝てたの?」

「いや、どうせ遅刻は確定してたから昼飯食べてからでいいかなーとおもいま・・して・・」

「ふーんそういう事だったのー」

「あのー永琳さん?笑顔が怖いんだけど・・」

「気のせいじゃない?今心配して損したなーなんて思ってないわよ?」

「それじゃあその右手の拳はどうしてそんなに力を入れてるのかな?」

「こ、れ、は、どこかの誰かさんが心配をかけたからその制裁をと思って」

「待ってくれ、痛いのは嫌だから一旦落ち着いてくれ」

「・・・もー今回だけだからね、それより気になったんだけどどうしてそんな地味な感じになってるの?」

「?!」

(あれ?なんで覚えてるんだ?ってどうせ永琳に甘い月読命がなんかしたんだろう)

「髪もボサボサだし、変な黒縁メガネなんてつけて、昨日の方がカッコよかっ」

 

「おーい席に座れー」ガラッ

 

「っと先生が来ちゃった。それじゃあまた後でね」

 

そう言って永琳は席の方に戻っていった

あれ以上話が進んでたらなんか危なかった気がする

そしてさっきまで永琳と話をしていてあれだったが、さらに周りの状況が悪化した

 

「なんであいつが永琳ちゃんと」「昨日って俺らが必死に探してたときか?」「きっと永琳ちゃんの弱みを握ってるんだな」「うわーひでーな」「くっそー調子乗りやがって」

 

勝手な事ばかり言いやがって

 

「おーい静かにしろー担任の俺がここにいる時は静かにするもんだぞ」

 

てかさっきの先生が担任だったのか

 

「それで今から1年間の予定を話すぞー、めんどくさいから1度しか言わないからな」

 

(1度しか言わない理由が酷いな)

 

「まず一つ目は半年後みんなに模擬の妖怪と戦ってもらう。二つ目は1年後、2年生になるための試験でチームを作って妖怪を討伐してもらう。以上だ」

 

(結構簡単だな、それまでは授業やら訓練やらするのかな)

 

俺からすればとてもカンタンな事なのだが、周りの生徒からは不満があったらしく色々といって来る生徒がいた

 

「ちょっと待ってください!私たちにはまだ早いじゃないですか」

「そ、そうだ!まだ霊力もまともに使えないのに・・」

「俺たちを殺す気か」

 

今ごちゃごちゃ言ってる人は努力と言う言葉を知らないのか。そしたら、

 

 

バンッ!

 

 

急に大きな音が聞こえた。音のなった方を見たら先生が教卓に手を付いていた。さっきの音は先生が教卓を叩いた音だったみたいだ。

その音で騒いでいた生徒が一瞬で静かになった

静かになったとこで先生の口が開いた

 

「お前らなんか勘違いしてないか?別に今から戦闘しろって言ってるわけじゃない。始めの戦闘まで半年間もあるんだぞ。まさかお前ら努力もしないでこの学園を卒業するなんて思ってないよな?そもそも妖怪も倒せない奴がこの学園に入学なんでできない。お前らには素質があったから入学できたんだ。昨日の適正試験で自分の今の状況を確認したはずだ。それはあくまで今の自分のスタートラインだ。そこから卒業までの間努力した分がお前らの進んだ距離だ。始めの戦闘までまだ半年もある。死にたくなければ必死こいて努力しろ。それがお前らの成長に繋がるんだ」

 

先生が発した言葉がクラスにいた生徒全員に響いた

 

「さてもうこんな時間だ。すぐにグラウンドに集合しろ。お前らのために今の2年生が模擬戦闘を行う。努力を怠らないで1年間頑張った先輩方の姿を目に焼き付けろ」

「「「はい!」」」

 

(他の人の戦い方、少し興味あるな)

 

そして俺たちは2年生たちがいるグラウンドに向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 





人物紹介

荒山 剛

身長:180くらい
体重:70前半
年齢:28歳
能力:無し
性格:熱い、うるさい、人情深い


風間 駿

身長:170後半
体重:60後半
年齢:26歳
能力:一瞬だけ怯ませる程度の能力
性格:冷静、酒を飲むとめんどくさい


どうでしたか?

今思ったんですけど、今回の古代編あまりにも長くなるかもしれないです
それでもいい人は次回もよろしくお願いします

それとコメント等も受け付けてます



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