とある神様に転生させられた青年の物語   作:あさ霧

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前回のあらすじ

永琳の過去

投稿遅れてすいませんでした!物語の流れが掴めなくて数日迷走しておりました。
それと1つ、試験なんて大っ嫌いだー

今回は場面の変更が多々あります。

ではお楽しみに〜


第11話 手助けしたいと思ったのはこの時からだろう

 

霧神視点

 

「は、初めまして」

 

永琳は少しおどおどした感じだけど返事は返してくれた。

もし返事がなかったら心が折れるどころか粉砕するところだった。それより少し気になることがあった

 

「どうしてこんなところにいるんだ?」

(しかも、試験受けたところと大分離れてるし、俺みたいに学園の中でも見学してたのか?でもなんで隠れてたんだ?)

 

「わ、私はさっきまで男子達にしつこく追いかけられてたから、ここで隠れてたの」

 

「そ、そうか・・それは辛いな」

 

どうせ可愛くて勉強もできる女子と仲良くなりたいからとか下心があったからだろうなと、まだ見ぬ男子達に落胆していると、なんか永琳がジッと見てくる

 

永∥ 。・_・)ジー・・・→ (・ω・霧)ん?

 

「ん?どうした?俺の顔になにかついてるのか?」

「あなたは他の人となにか違う気がする。なんで?」

 

(なんでって、何か違うのか?)

「・・多分それは気のせいだ」

 

「んー、気のせいかなー」

 

(まー心当たりはいくつかあるけど、どれも言えるものじゃないしな)

 

そう思い周りを見てみるともう帰宅しようとしている生徒が何人かいた

 

(俺ももうそろそろ帰るかな)

 

その場から立とうとしたら、永琳に強く袖を掴まれた。

 

「どうした?急に」

「え、えっーと・・ひとつお願いなんだけど・・」

 

永琳を見てみると顔がほんのり赤くなっていたり、体をなぜかモジモジしていた

 

「わ、私と友達になって下さい」

 

 

 

 

 

永琳視点

 

(わーわー、言っちゃったー)

 

 

今思えば不思議な人だと思う

初めて見たのは適正試験の時、霧神さんの霊力が少ないのにまるで気にして無いような感じだったし、試験が終わった後1人だけ教室から出てったし、冷たい感じの人かと思ったら今は普通に会話できてるし、それになんとなくちゃんと'私'を見てくれてる気がした

 

(だだだ、だからって急に友達になって下さいって・・・め、迷惑じゃ無いかな〜)

 

恐る恐る霧神さんの方を向いたら、なにか悩んだ顔をしていた

 

(・・・や、やっぱり迷惑だよね・・・やばい泣きそう・・)

「ご、ごめんね、急に変な事言っちゃって、私帰るね」

 

そのまま帰ろうとしたら、足がもつれて転びそうになりとっさに目を瞑る。けどいつまでも痛みがこないので目をかけてみると霧神さんが支えてくれていた

 

「危なかったな」

「な、なんで・・」

「俺の返事を聞かないで行くからだろ」

「だ、だって・・」

「なんでもできそうなのに所々抜けてるんだな」

 

え?っと思い霧神さんの方に顔を向けた

 

 

 

「いいよ、友達になろう」

 

 

 

聞いた瞬間驚きと嬉しさで頭がいっぱいになった

 

「本当に、本当にいいの!?」

「も、もちろんだ」

「ありがとう!・・えっーと」

「ん?」

「名前なんて呼べばいい?」

「あー、霧神でもアカメでもなんでもいいよ」

「むっ、なんかテキトーになってる。いいからあなたが決めて」

「じゃあ霧神って呼んでくれ」

「わかった、じゃあ私のことは永琳って呼んで」

「わかった。それじゃあ帰るか」

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜学園の校門付近〜〜〜

 

 

「私こっちの道だから」

「ああ、わかった」

「それじゃあまた明日!」

「また明日な」

 

別れちゃったけどなんだか不安になり後ろを振り向くと丁度霧神も振り向いていた。

 

ちょっと恥ずかしかったけど、霧神に見えるように手を振った。すると霧神からも軽く手を振り返してくれた。

 

それだけでも私は嬉しかった。帰り道多分無意識にスキップでもしてたかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜永琳の家(月読命の家)〜〜〜

 

 

それにしても今日は色々な事があった

 

「ただいまー」

 

初めはとても不安だった

 

「お帰りなさい、永琳」

 

「あ、月読命様!ただいま!」

 

適正試験のときは目立っちゃって大変だったし、男子達には追いかけられたけど、

 

「あらあら、今日はとても機嫌がいいですね。なにかあったのですか?」

 

「えへへ、あのね今日私・・」

 

一番嬉しかった事があった、それは・・

 

 

「初めて友達ができたの!」

 

 

 

 

この友達と言う関係がどのくらい続くかはわからないけど、とにかく今という時の楽しさを感じていたいと思った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして本当の彼を知り、無残に2人が離ればなれになるのはもっと先の話・・・

 

 

 

 

 

霧神視点

 

初めて友達になって下さいって言われた時、最初は悩んだ。

永琳はあくまで護衛対象、一応護衛の件は極秘扱い、バレるような事はあってはならない

 

悩んだ末断ろうと決め永琳の方を向いたら悲しそうな顔をしてどこかに行こうとした。別にこれでいいんだと思ったら、永琳が勝手に転びそうになり、とっさに永琳の身体を支えた。

 

支えた身体はとても小さくて少し力を入れると壊れそうな感じだった。

 

(はぁー、これはあれだ。友達になった方が何かあればすぐ駆けつけれるし、なんの不自然も無いから友達になるだけだ)

 

そう自分に言い聞かせた

 

「いいよ、友達になろう」

 

するとさっきまで悲しそうな顔をしていた永琳はパッと明るい顔になり嬉しいんだなって言うのがわかる

 

その後は永琳と門の所まで案内してもらった。多分1人で行くと1時間かかる(道に迷って)

 

校門で永琳と別れたあとたまたま振り返ると丁度永琳と目が合った。そしたら永琳が手を振ってきた。

 

(ちくしょう、少し可愛いと思ってしまった)

 

そのまま見ぬふりをするのは流石にあれだなと思い(て言うかがっつり見てしまった)軽く手を振り返した。それが嬉しかったのか、なんだかスキップしているように見えた

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜霧神の家〜〜〜

 

「はぁー」

(学園初日で色々やらかしたな、月読命には目立たないようにと言われたけど今後どうしようか)

 

帰ってきて早々俺はやってしまったと言う気持ちでいっぱいだった

「一旦落ち着こう。そういえばこのあと軍の入隊式もあったな。その準備もしないと」

 

入学式と入隊式どちらも被るなんて思ったがもうぐちぐち言ってもどうしようもない。諦めて俺は軍の施設に向かった

 

 

 

 

 

 

〜〜〜軍の施設〜〜〜

 

 

 

「おう!こっちじゃこっち」

「すいません、少し遅れました」

 

施設の門の前に総隊長こと大原郷次郎と待ち合わせをしていた。なんでも入隊式とは名前だけで改めて同じ部隊の人と顔合わせが目的らしい

 

「さてそれじゃあ行くかのう」

「はい、わかりました」

 

そして俺と総隊長は部隊のみんなのいるところへ向かった

 

 

ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

 

 

建物に入って数分総隊長と色々話しながら目的地に向かっている

 

「総隊長、精鋭部隊の人数って何人なんですか?」

「人数か?わしとお主を含めて8人じゃの」

「やっぱり少ないですね」

「そういうもんじゃ、妖怪と戦う人なんてわずかしかいないのでな」

 

だから急きょ俺を部隊に入れようとしたんだなと思った

 

「お主は一度会ってて知ってると思うが、根はいい奴ばかりだから仲良くするんじゃぞ」

「できる範囲で努力はしますよ」

「その粋じゃ、それと後でお主に話すことがある。些細なことじゃが今日中に言わないといけないのでな」

「わかりました」

 

話をしているといつの間にかみんなのいる部屋に着いた

 

「そういえばお主酒は大丈夫か?」

「一応学生なのでやめときます」

「それは残念だ。まー飲めるときまで気長に待つかのう」

「ですね。その時を楽しみにしてますよ」

 

そして俺と総隊長は部屋の中に入っていった

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

1時間後・・・

 

男「おい!その酒は俺のだ!勝手に取ってんじゃねー!」

 

男2「こんなところに置いとくお前が悪い」

 

男「なんだとー!」

 

 

女「ったく、酒なんていっぱいあんだからケチケチすんじゃねえよ。おーい酒おかわりー」

 

男3「こらこら、飲み過ぎも注意ですよ。少しは休んだらどうです?」

 

女「別にへばってねえから大丈夫だ〜」

 

 

女2「いつ食べても男4さんの料理は美味しいなー」

 

男4「ホッホッホ、作った料理で褒められるなんて感謝の極みですな」

 

???「(( _ _ ))..zzzZZ」

 

 

うん、みんな自由だなー

てか、見覚えのある人が1人いる

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

一旦時は遡り俺と総隊長が部屋に入った時

 

 

総「みんな、待たせたのう」

 

女2「あ、総隊長!」男3「お疲れ様です、総隊長」男「待ってたぜ総隊長。おっ、霧神も来たか」

男4「もう料理はできてますぞ、霧神殿もどうそこちらへ」男2「久しぶりだな霧神」女「久しぶり霧神」

 

俺が総隊長と稽古をしていた時に一度来たきりだったけど、みんなは覚えててくれてるみたいだ

 

霧「みなさんお久しぶりです」

 

 

 

 

 

そして総隊長と俺は用意された席に座り、総隊長が乾杯の音頭をとる

 

総「今日は正式に新しい仲間が増えた。その歓迎会だ!みんな仲良くするんじゃぞ!それじゃあカンパーイ!」

 

「「「「「「「カンパーイ」」」」」」」

 

カチャーン

 

こうして歓迎会は始まった

 

 

 

 

 

 

総「一応この部隊のことを軽く説明するかのう。

まずこの都市には大きく分けて2つの部隊がある。1つはこの都市の中の警備や門の番をする警衛隊。

もう1つは都市の外に関係する都市外偵察部隊がある。

わしらのいる部隊は知っての通り都市外偵察部隊だか、実際は2つの部隊をまとめてる部隊それがこの対妖怪討伐部隊及び総司令部なんじゃ」

 

(なんか急にやばいところだと思ってきた)

 

総「と言ってもめんどくさいことは下の方が処理してるのでな、ほとんど妖怪討伐が本職じゃな」

 

霧「そ、そうなんですか」

 

そんな話をしていると男の人が声をかけてきた

 

男「なあ、難しい話は後にして一先ず自己紹介とかしないか?」

男2「お、男のくせに気がきくじゃないか」

男「なんだと!」

男3「まあまあ落ち着いて、それで誰からやるの?」

男「言い出しの俺からやる」

 

 

自己紹介が始まった

 

男「俺の名前は荒山剛(あらやま ごう)、武器は拳の装甲でひたすら殴る。能力はなし。よろしく」

 

男2「次は俺だな。俺は風間駿(かざま しゅん)、武器は小銃で、能力は《一瞬だけ怯ませる程度の能力》だ。ちなみに剛とはパートナーということになってる。一応な」

 

剛「一応ってなんだ、一応って」

 

駿「気にするな」

 

(パートナーとかがあるのか、それじゃあ俺にもパートナーはいるのか?)

 

そして次の人の自己紹介へ

 

女「次私やる〜。私は佐々木鈴奈(ささき れいな)、武器は斧を使っている。能力はないかなー。まーよろしくな」

 

男3「次は私が、私は夜鷹蓮(よだか れん)と言います。武器はスナイパーライフル、能力は《気配を薄くする程度の能力》を持っています。そしてパートナーは先程紹介していた鈴奈です。ではこれからよろしく」

 

霧「よろしくお願いします」

 

男4「次はわしがやりますかな。わしの名前は高塚丈助(こうつか じょうすけ)、武器はガトリングガンを使用しております。能力はありませんな。初めはわからないことだらけですが、きっとうまくいきますぞ、霧神殿。これからよろしくですな」

 

女2「それじゃあ最後に私がやりまーす。私は東城(とうじょう)あかねです。武器はレーザー銃を使ってます。能力は無いです。パートナーは丈助さんです。それと丈助さんの料理はとても美味しいので是非食べてみて下さい。それじゃあこれからよろしくね」

 

霧「はい、よろしくお願いします」

(あかねさん、見た目は結構若いけどいくつなんだ?)

 

見た目は俺より若いけど、女性の年齢を聞くのもあれかと思い何も言わないでおく

 

そんなこと考えてたら剛さんからお前も自己紹介しろーと言われた。あまり自己紹介とか慣れてないけどみんなやっちゃったしやらないとダメか、としぶしぶ自己紹介

 

霧「えー自己紹介します。名前は霧神アカメと言います。武器は刀を使っています。能力は《あらゆるものを無効にする程度》です。今後やっていけるか不安ですが、頑張っていくのでみなさんよろしくお願いします」

 

 

「イェーイ」「よろしくー」「いいぞー!」「うるさい」「なんだと!」「そこ喧嘩しない」

 

 

 

総「さあ、堅っ苦しいことは終わりじゃ。あとは自由にやっててくれ。霧神少しだけ来い」

 

霧「わかりました」

 

 

 

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

 

 

総「さて、さっき言っていた些細なことなんじゃが、この対妖怪討伐部隊は極秘の情報が多くてな所属している人は公開されるんじゃがそれ以外全て秘密なんじゃ。

そこで学生であるお主が公開されると色々面倒なことになるんじゃ、お主だけ公開しないというのもあったんじゃが、それじゃあ部隊の信用に関わるとめんどくさい奴から言われてな。

鈴奈とあかねから聞いたんじゃがお主の顔は目立つらしいしな、そこで学園に行ってる間変装をして欲しんじゃよ」

 

霧「顔が目立つっていうのはなんだが気になりますが、別にいいですよ。俺もめんどくさい事になるのは嫌なので」

 

総「それは良かった。それと1つ聞きたいんじゃが、お主学園の適正試験で変に目立つことはしておらんじゃろうな?」

 

霧「あー・・・」

 

総「なんじゃ、そのやってしまいましたって顔は」

 

霧「じ、実は変に悪目立ちしてしまいまして・・」

 

総「そ、そうか。まーそこら辺は月読命様に頼んでみるかのう」

 

霧「月読命に頼んで何かなるんですか?」

 

総「月読命様は《記憶を忘れさせる程度の能力》を持っておる。あまり頼るのは失礼じゃが今回はしょうがない」

 

霧「そんな能力があったなんて」

 

総「さて、話は以上じゃ。部屋に戻るかのう」

 

霧「わかりました」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

そして始めの1時間後のあの状況に戻る

 

剛「おい!その酒は俺のだ!勝手に取ってんじゃねー!」

 

駿「こんなところに置いとくお前が悪い」

 

剛「なんだとー!」

 

 

鈴奈「ったく、酒なんていっぱいあんだからケチケチすんじゃねえよ。おーい酒おかわりー」

 

蓮「こらこら、飲み過ぎも注意ですよ。少しは休んだらどうです?」

 

鈴奈「別にへばってねえから大丈夫だ〜」

 

 

あかね「いつ食べても丈助さんの料理は美味しいなー」

 

丈助「ホッホッホ、作った料理で褒められるなんて感謝の極みですな」

 

???「(( _ _ ))..zzzZZ」

 

 

みんな自由に飲み食いしていた。しかしあそこで寝てる人すごく見覚えがある。今は気にしないでおこう

 

 

剛「おら、霧神もこっちきて飲め飲め」

 

鈴奈「そうだ〜こっちこ〜い」ヒック

 

 

蓮「鈴奈も剛もそんなこと言わない。霧神はまだお酒は飲めないから」

 

駿「そうだ霧神、あんな奴らの話なんて聞かないほうがいい」

 

 

あかね「霧神くん、こっちにおいで。丈助さんの料理美味しいよ」

 

丈助「霧神殿も是非どうぞ」

 

???「(-_-)zzz」

 

 

でもこの雰囲気は結構好きだ。一緒にいるだけで楽しくなる。こんなの前世で感じたことはなかったがこれが仲間っていうのかな、そう思った。

 

 

 

 

 

 





人物紹介

八意 永琳

身長:160前後
体重:人にそんなこと聞くのは失礼ですby永琳
年齢:17歳
能力:あらゆる薬を作る程度の能力
性格:内気(親しい人には明るい)、所々抜けている

どうでしたか?

コメント、評価、アドバイス、批判なんでも受け付けます

次回どうぞ見てください

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