半年の稽古があっという間に終わりましたー
長らくお待たせしまってすいませんでした。
文章を考えては消え、考えては消えの繰り返しで、やっと入力できたと思ったらその文が全部消えてしまったりそれで発狂したりとしていました
さて言い訳はこのくらいで今回も恐らく早足になってしまったかもしれないです。最近タグに早足を入れるか悩んでます
それと今回は6000字近くなって大変長くなっちゃいました
2つに分けようかなと思いましたが、そうなるとさらに時間がかかってしまうため、あえなくこんな形になりました
最後まで見ていただければ幸いです
ではお楽しみに
霧神時点
総隊長の家から歩いて10分ほどのところにあるのが俺の家、木造平屋で大き過ぎず小さ過ぎない家
半年の稽古の間から一人暮らしを始めたんだが、俺にはもったいないくらいいい家だ
それはさておき早速入学やら入隊とかの準備があるため、さっさと家に入った
すると玄関前にダンボールが2つと大きな封筒があった。よく見るとダンボールの方は学園と部隊関連と書いてあるが、封筒には何も書いてない。
ひとまずそれらを家に入れ先にダンボールの中身を開けて見た。中身は制服と思われるブレザーやら必要なものやら色々入っていた
(これ特に準備するものなくないか?)
ダンボール関連は別にまとめといて、次に封筒を開ける。すると中から何かの文章と1人の写真が入っていた
霧神「なんだこれ?」
月読命「それは霧神さんが護衛する人ですよ」
霧神「ふーん、そうか・・・って月読命さんいたのですか」
月読命「反応薄いですね〜、それとまださん付けですか?良い加減言葉使い変えてください。別にタメでも良いのですよ」
霧神「流石にそれはまずいですよ」
月読命「敬語使われるとなんだか、距離があるようで嫌なんです。だから変えてください。因みに総隊長や理事長も同意見です」
霧神「はぁーわかった、これでいいか?」
月読命「ええ、いいですよ」
突然現れた月読命にも慣れた。慣れって怖いんだなー
っと、色々と話が逸れたが一旦戻そう
再び封筒に入っていた写真を見ると、そこには顔が綺麗に整った黒髪の少女が写っていた
霧神「それでこの人が護衛する人なんだな」
月読命「そうですよ。名前は八意XX」
霧神「なんて?」
護衛者の名前を聞いたが苗字しか読み取れなかった
月読命「あ失礼、名前が特殊で普通の人は発音もできない名前なんです。周りの人は”八意永琳”と呼んでいます」
霧神「なんて名前つけるんだか、まぁいいや。それでこれにはこの少女のことが書いてあるのか」
月読命「そうですが、重要なところだけですので、身長や体重などは載っていませんので」
霧神「別にそんなの見なくたっていいだろ。重要なのは能力だ、どこに載ってるんだ?」
俺は彼女の能力が載ってる書類をさがしている。すると月読命から質問がきた。
月読命「そういえば霧神さんの能力、どんなのか聞いてもいいですか?」
霧神「あれ?言ってなかったっけ?」
月読命「それ以前にあるかも知らなかったです。その反応はあるんですね」
まーあるにはあるんだけど、こう言うのってペラペラ喋るもんじゃないと思うんだけどな
・・・別にいいけど
でも聞いた話2つ能力があるのは今まで一度も無かったみたいだから、どっちの能力を言おうか
考えた結果当たり障りのない能力の方を言った
「俺は《あらゆるものを無効にする程度の能力 》がある」
ガタッ!
俺の能力を聞いた月読命はなぜか急に立ち上がった
月読命「ななな、なんて能力なんですか!」
驚いてるみたいだ
ちょっとびっくりした
霧神「一旦落ち着け、そんな驚くもんか?」
月読命「おお落ち着いてます。そ、それでその無効ってどのくらいできるんですか!?」
霧神「うーんあまり試したことないけど精神攻撃や呪いとかの間接的な攻撃は無効にできる。それと物によっては触れたものの何かを無効にもできたかな?」
月読命「なんですかそれ、あんな身体能力でチートみたいな能力もあって、あっでも学園では・・」
霧神「そこら辺は大丈夫だ、あまり目立ちたくないから、ってあった能力の紙」
能力の紙を見つけ、一通り手を通した
ペラッ、ペラッ、?!
霧神「ふっ、これは狙われるだろうな、この能力」
そしてその紙にあった一文を見てそう思った
八意永琳
あらゆる薬を作る程度の能力
あらゆる薬を作ることのできる能力。
ただしあくまで「作り方がわかり、元となる物があれば作れる」能力であり、無から作り出せるわけではない。薬の材料や道具、場合によっては他人の能力が必要となる。
※東方大百科一部抜粋
霧神「なるほどなー」
月読命「何がですか?」
霧神「いやなんでもない、さて見るものも見たし残りのものを片付けてっと、もう夕方か。・・・月読命よかったら夕飯食べてくか?」
月読命「いいのですか?是非お願いします」
霧神「わかった。少し待っててくれ、作ってくる」
月読命「はーい、待ってまーす」
後のことは後で考えよう、そう言い俺は今日の夕飯のメニューを考えながらキッチンへ向かって行った
〜〜〜1週間後〜〜〜
霧神「ここが学園か」
俺は今ブレザーを着て'青のネクタイ'をつけた格好をしている
学園までの地図を片手にようやく目的地に着いた。迷って20分くらいロスしたのは内緒ということで...
学園内はもう人集りが出来、教師たちの誘導によってどんどん奥へと入って行く
そこから数分後、今回入学する生徒たちが集まった。説明によるとこれから入学式をするということで一旦荷物を置き会場に向かう。
会場は大きなホールのようなもので、既にこの学園の在籍者もいた。周りの新入生にも知り合いがいるみたいで楽しげに会話している生徒たちがいた。あまり邪魔にならないように後ろの方に行く
『これより入学式を挙行いたします。まずはじめに・・』
そういえば同じ学年の知り合いなんていないんだったな、・・・そりゃあ当たり前か、そもそも誰かといると護衛の仕事もままならないし、別にいいのか。今思うとめちゃくちゃめんどくさいなこの仕事・・・
でも他にやることもないから引き受けたんだし、今更どうにもできないだろ
『以上で入学式を終了いたします。新入生は適正検査の会場へ向かって下さい』
考え事をしていたらいつの間にか式が終わってた。まー何かあった時に動けばいいしそれまでは適当に過ごすか
そして俺は適正検査を受けるため別の会場へ足を運んだ
ーーーーーーー
適正検査の会場に着いた時すぐに目に付いたのは何かの機械だった
「なんだこれ」「さあ?分かんねぇ」 「なんだか怖いような・・」「へーきでしょ、こんなの」
ガヤガヤ、ザワザワ
それを見た時から周りが騒がしい。するとある1人の教師らしき人が話し始めた
教師「はい静かにしろ〜、これからお前たちには3つの適正検査を受けてもらう。1つ目は霊力の量を測ること、2つ目は筆記試験、最後に自分たちにあった武器を見つけることだ。やり方はその都度教える。なんか質問あるか?」
シーーン
教師「ないみたいだな、よしそれぞれの場所につけ」
教師「・・・(あれ?こんなのあったっけ?もうちょっと書類確認すればよかったな)」
けどあまり気にせず初めの検査を受けにいった。しかし前もって確認しなかった俺はこの後散々な目にあうとは思いもよらなかった
教師「よし、集まったな。まず1つ目の検査を始める。やり方はこの機械に手をかざすだけ、それだけでその人の霊力の量がわかる。量が多ければ'高'少なければ'低'と表示される。この中に何人かは能力持ちがいると思うがほとんどは'高'になるだろう。能力持ちでないやつは'中'まで行けばいい方だ。しかし中には例外のものもいる。それは出て来た時に言おう。それじゃ始め」
教師が説明を終えると我先にと自分の霊力の量を測りたがる奴が出る
まー自分の実力が目に見えるからしょうがないか
「お、中だったぜ」「あー俺低だ〜」「わっ、うち高だ!」「俺も高だ」
もう何人かは測り終え満足そうな人、不満な人、色々な反応する人が多い。すると、奥の方でざわざわしてるのを見かけた。
「おいおいマジか」「すげー」「やっべーまじぱねぇ」
教師「・・・やっぱり出て来たか。みんな話聞けー」
さっきの教師が出てきた、みんなそちらの方に目を向ける
教師「さっき説明した例外の話をする。君名前は?」
それは騒ぎの元となった生徒に聞いたみたいだ。俺は別に気にはしなかった、名前を聞くまでは・・
永琳「八意永琳と言います」
霧神(あ、見つけた、彼女が護衛の対象者、・・でもすぐに接触するのは不自然か)
俺は一旦落ち着いて教師の話を聞く
教師「さっき測った八意の結果は'最高'だ。こんな結果はこの学園の1%にも満たない結果だ。これは能力の関係もある。だから同じ'高'でも違いがあるってことだから、結果が良かったからって努力とか怠るとあっという間に抜かされるからな、以上だ。さあ元の場所に戻って測ってないやつは早く測って来い」
話を聞き終え、測ってない生徒は継続、終えたものは別の場所に固まってる
霧神(あんな結果だったら俺いらなくないか?)
そう思いながらやっと俺の測る番になった
霧神(確かここに手を当てて・・)
ウィーーーン パッ!
霧神(出た!)
結果:測定不能
霧神「は?(なんだ?故障か?)
この時は単なる故障かと思ったが、後で考えたがただ単に霊力が多すぎてこんな結果になったんだろうと思った
試験官「どうしたんだ?」
霧神「なんか測定不能って出てきたので」
試験官「故障か?わかった、他のところでやっててくれ」
霧神「わかりました」
霧神(よし、次こそは・・)
結果:測定不能
霧神「・・・(やばい、みんなの視線が・・)」
試験官「またか、何かしたのか?」
霧神「いや、何もしてないです」
試験官「また別のところで、もし結果が出なかったらまた後日な」
霧神「わ、わかりました」
こんなことしているうちにほとんどの生徒が測り終え俺を含めあと数人しかいなくなってしまった
もっと書類に目をどうしていれば良かったと思ってももう遅い、一先ずこの場をうまく過ごさないと
霧神(・・しょうがない、能力を使うか)
(《あらゆるものを無効にする程度の能力》これを使えばなんとかなるだろう)
その時何故俺は少し霊力に制御をかけようとしなかったのか、何故能力を使ってしまったのか、俺はその日この時だけ運がとてつもなく悪かったのだろう、後日そう思い続けた
霧神(3度目の正直、いけ!)
俺の能力《あらゆるもの無効にする程度の能力》はその名の通り無効にする能力だ。俺はこの機械のある部分を無効にした。そもそも無効というのは100が一気に0に近くなる能力だ。つまり0に近くなったということは・・
結果:最低
霧神「・・・」
周りの人「「「「・・・・」」」」
周りの雰囲気が沈黙で包まれた。最低それはほとんど霊力がないということ、俺のことを知ってる人ならそんなことはないとわかるが、この学園で俺のことを知ってるのは理事長だけつまり・・
教師「みんな集まれ」
霧神(やってしまった)
教師「ここにも例外がいた、名前は?」
霧神(もう泣きたい)
「き、霧神アカメです」
教師「この霧神は'最低'という結果を出した。このケースになったのは初めて見た。が、努力次第でどうにでもなる。多分」
霧神(おい)
教師「まーきっと大丈夫だ、霧神」
霧神「は、はあ」
もうため息しか出てこない
教師「よしみんな測り終わったな、次は筆記試験だ、ついて来い」
不満を残しながら次の場所に向かった。途中後ろの方で馬鹿にされた気がした
〜〜〜試験終了〜〜〜
筆記試験の結果は散々だった
霊力はどうやって使われているかとかそんなの感覚でしか使ったことしかないから知るわけがないだろ
俺のメンタルは徐々に崩壊の一途をたどっていった。もう帰りたい、そう思いながら最後の検査を受けにいく
教師「これが最後の検査だ。内容は恐らく一生変わることのない自分にあった武器を見つけることだ。これも機械で見てもらい審査する。結果出てきたのが自分にあった武器だ、さあ始め」
これも始めの検査と同じく早く武器を見つけたい生徒から一目散に見てもらっていた
「俺2丁拳銃だ」「へっへー俺はバズーカだぜ」「私は杖が出た、まるで魔法使いみたい」
これも1人ひとり違う武器が出てくる。俺はとある生徒の武器を見ていた
霧神(っとあの生徒は・・・)
あの生徒というのは八意永琳のことだ、気になって見てみたが彼女の武器は・・
霧神(あれは・・弓か?)
弓、それは矢を飛ばす武器、実際霊力をあまり使わなくても済む武器だが
霧神(あそこまで霊力があるならもっといい武器が出てくると思ったが意外だな)
意外なものもあるんだなと考えながら俺の番がきた。
適正武器:刀
霧神(お、あたりだ)
1週間前まで刀の稽古をしてたのに適正武器が違うのだったら、なんか今までのやつが無駄になるところだったとヒヤヒヤしていたがなんとかなったみたいだ。しかし周りの声が・・
「あいつ刀だってよ」ククッ「おい、笑ってやるなよ」ププッ「俺たちみたいな武器出ても霊力が無ければ弾も出ないしな、丁度いいんじゃね」フッ
霧神(随分下に見られたな、別に気にはしないけど)
そんな銃みたいなやつじゃなくても弾なんて手のひらから出せるしな、これで全部の検査が終わった。他の生徒も全員武器を見つけたみたいで周りの生徒と武器の見せ合いをしていた
教師「よし、全員終わったな。後の時間は自由だ。帰るのもよし、新しく友達を作るのもよし。では解散」
その言葉と共に周りにいたほとんどの人は「やっと終わったー」とかの声を上げていた。そこから話を始める人がほとんどだ。あまり騒がしいのは好きじゃない俺はせっかくだから学園内を見て回ることにした
ーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
霧神「広いなーこの学園」
この学園を見て回ったらいつの間にか迷子になっていたがその時の俺は迷子の自覚はなかった
??「どうですか、この学園」
すると後ろから声が聞こえた。なんとなく雰囲気で誰だかわかった
霧神「久しぶりですね、理事長さん」
この学園の最高責任者、理事長だ
理事長「もーう、もっと普通でいいんですよ。月読命様から言われませんでした?」
霧神「そういえばそうだったな、けどこの場合学園の最高責任者と普通の生徒で敬語を使うのは当たり前なんじゃないか?」
理事長「別にそんなの気にしなくてもいいんですよ、それよりどうですかこの学園」
理事長は目を輝かせこちらを見ている。・・・・・・可愛いな
霧神「うーん騒がしいところもあれば静かな場所がある、明るいところもあれば暗いところもある、まるでこの学園だけ別世界みたいだ」
「それって褒め言葉ですか?」
「そう受け止めてもらっていい」
そうわかると理事長は機嫌が良くなった
理事長「あ、そういえば彼女とは会いましたか?」
彼女というのは”八意永琳”の事だろうな
霧神「いやまだ会ってはいないが検査する場所で何度かは見た」
理事長「そうですか。ちゃんと守って上げてくださいよ」
霧神「あんなに霊力があれば普通に敵なんていないんじゃないか?」
理事長「チッチッチ、甘いですね霧神さん、その油断かまさかの事に繋がるんですよ」
俺は知っていた、今まで妖怪と戦っていた時1つの油断で命の危機にあったりした。言葉ではこうだが油断なんてしない
霧神「知ってますよ、どんな時でも油断はしない。そう決めているので」
理事長「ならいいんですよ。では私はこの辺で。こんなとこ見つかったらどうなるか」
霧神「そうだな、それじゃあまた」
理事長「ええ、では失礼します」
理事長と別れた後戻り道を探していたら奥の方で誰かがいる気配を感じた。よく見ると'青のリボン'をつけた生徒だ
霧神(色が同じって事は同じ新入生か?ならなんでここで隠れてるんだ?)
怪しかったので声をかけて見る事にした
霧神「おーい何してるんだってあれ?」
??「み、みつかった!ってあれ?あなたは」
まさかの偶然だった。そこにいたのは”八意永琳”だった
「・・・」「・・・」
気まずい空気が流れる。この雰囲気に耐えかねた俺は一先ず声をかける。ただ声をかけるのではなくちょっとした挨拶を・・
「こんにちは、初めまして・・・」
これが八意永琳に向けた初めての挨拶になった・・・
人物紹介
月読命
身長:160程度
体重:ヒ・ミ・ツ by月読命
年齢:この都市が生まれた時から
能力:※物語に出てないため伏せ
性格:人思い、傷つきやすい、
詳細
都市にいる神様。外見はとても美しく月のような銀色の髪に誰にでも親しみやすい顔をしている。勿論都市の住人を大切にしており、何かあると夜も眠れなくなるほどまでになる。
心が純粋なのか時々子供みたいになることも、そのため人一倍傷つきやすくなんともめんど・・可愛らしい神様だ
総隊長(大原 郷次郎)
身長:170程度
体重:70くらい
年齢:50代
能力:武術・剣術を教える程度の能力
性格:孫バカ、真面目
詳細
都市の部隊の総隊長をしている。年齢は50くらいだが実力は確かだ、能力で自分独自の剣術で幾多の妖怪を倒してきた。仕事で息子を亡くしてから今では息子の妻とその娘と暮らしている。仕事では真面目なのに家では緩みきった顔で孫の相手をしている。
理事長
身長:160程度
体重:お、教えないですby理事長
年齢:20代
能力:物語に出てないため伏せ
性格:しっかり者、所々抜けてる
詳細
霧神が入学した学園の理事長。年齢は20代と若いが霊力の知識がとても豊富で戦闘はあまりしないが多少実力がある。理事長の仕事をしつつ、プライベートでは月読命の話し相手になったり、とてもしっかりしている。時々抜ける所があり、そこら辺は月読命と似てることがある
どうでしたか?
コメント、評価、アドバイス、批判なんでも待ってます
次回も楽しみに
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