とある神様に転生させられた青年の物語   作:あさ霧

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前回のあらすじ

霧神の名前が決まりました

今回で学園のところまで進めようと思いましたが切れが悪くなるためあえなく諦めました。

そういえば人物紹介をしていなかったので、最後の方に簡単に載せておきます。
よかったら見てください。

ではお楽しみに〜


第8話 半年間の稽古

霧神視点

 

一夜明けた今俺は早速総隊長と稽古をしている。俺の要望で刀の扱いを教えてもらうことにした。しかし・・・

 

 

 

総隊長「ほらまた剣先が曲がっておるぞ?真っ直ぐ振り下ろすんじゃ!次曲がったらペナルティーで千回追加するぞ!」

 

 

 

 

めっちゃ厳しい

総隊長だから稽古は厳しいと思ったけど、なぜか不機嫌なせいでこんなことになってる。まー理由は・・

 

 

 

 

 

[遡って今日目覚めた時]

 

俺は夢から覚めた

 

 

いい目覚めだと思ったら不自然に布団か盛り上がってる。めちゃくちゃ不思議に思い布団をめくったらそこには昨日部屋に帰したはずの”桜”がいた。

 

何故ここにいるんだと思いながら、俺はすぐに桜を起こそうとした。しかし中々起きてくれない。肩を揺すってもほっぺたをペチペチしても起きない。

 

観念して先に起きようとしたらいつの間にか桜さんの腕が俺の体をがっしり掴んでる。どうしようかと頭を抱えながら、まず桜の腕を解こうとした。そしたら急にドアが開いた

 

総隊長「霧神殿、朝のけいk・・ってどうしたのだその左目!」

 

やばっ!総隊長にも見られた

 

霧神「いやこれはその・・」

 

俺はすぐに弁明しようとするが何を言えばいいのか言葉が出てこない

 

総隊長「まさかお主・・・ってぬああぁぁぁぁ!ななな、何故お主が桜と寝ておるんじゃぁぁぁ!」

 

総隊長が桜を瞬間急に怒り出した。そのうちに俺は眼帯をつけた

ひとまず目の話はそれたのは良かったがなんだかさらにめんどくさくなりそうだったので、桜がなぜここにいるかわからないことを総隊長に言おうとした

 

霧神「いやこれは俺にも・・ 総隊長「ままま、まさか桜をたぶらかしたのか!くそぉ、いくら霧神殿とはいえわしの可愛い孫をやるつもりなどないわぁぁぁ!」

 

総隊長は怒ると人の話を聞かないみたいだ

そして孫思いの爺ちゃんのせいで桜が起きてしまった

 

桜「・・うるさいな〜・・ってあれここは・・」(寝ボケ)

霧神「起きたな桜、ところでなんでここで寝てたのかな?」

桜「霧神さんおはよ〜、なんでって霧神さんがあったかいからつい入って来ちゃって〜」

総隊長「ーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

桜の一言によって総隊長がもう何言ってるのかわからない声を上げていた

 

総隊長「霧神、お主は朝の地獄の稽古をつけてやる。すぐに来るのだ!」ドタドタ

 

そう言って総隊長は部屋から出て言った・・・

 

 

 

 

[時は戻って朝稽古終了]

 

霧神「はぁー終わったー!」

 

結局素振り1万回やる羽目になってしまった。

さらにあれやれだのこれやれだのやっていくうちにもう昼過ぎだ。流石に疲れた

 

因みに疲れについての能力は解除した。あれほどやったのに疲れないってのは自分で頑張ってないように思ってなんか嫌だ

 

そして俺は稽古の疲れを癒すため縁側で横になっていた。すると奥の方から誰か来たみたいだ

 

桜「お、お疲れ様です。霧神さん」

 

そこには少しおどおどした桜さんがいた

 

総隊長「ん?あぁ桜か、どうしたんだ」

 

何故か元気がない桜にどうしたと聞いてみた

 

桜「えっと、朝のことであ、謝りに来たっていいますか、なんというか・・・」

 

今朝俺の布団に潜り込んでたことみたいだ、もう気にしてないからいいんだが、それよりも1人の少女が大人の男の人の布団に入ってくるもんじゃないんだけどな

 

霧神「もう気にしてないから大丈夫だ」

桜「でもそのせいで朝からこんな厳しい稽古になってしまって」

霧神「いや、いいんだ。このくらいしないと身につかないし」

桜「でも〜・・」

 

これじゃラチがあかない、ひとまず何かやらせて心を落ち着かせよう

そんな感じで桜には何かをやらせるため言葉で誘導させた

 

霧神「別にいいから、それよりお母さんの手伝いでもしてきな、俺はもう少し休んでるから」

桜「う、うんわかったー」

 

桜さんは少し暗い顔をしながら部屋の奥に行こうとした。これは後々気まずい雰囲気になるため、推しの一声をかけた。

 

霧神「またこのあと時間があれば話し相手になるからね」

 

すると元気のなかった桜は

 

桜「わ、わかった!ありがとう!」

 

と嬉しそうにお母さんのところに向かって行った。

 

 

 

そこから少しして庭で稽古を終えた総隊長が帰って来た。数時間体を動かしたにも関わらず息1つ上がってない。

 

総隊長「よっこいしょっと」

 

総隊長は俺の隣に腰を下ろした。

 

 

「「・・・」」

 

 

・・・沈黙が続く。朝の件があるため少し気まずい。

 

数分後先に言葉を発したのは総隊長からだった

 

総隊長「お主は相当桜に好かれてるようじゃな」

霧神「そうみたいですね」

 

「・・・」「・・・」

 

((気まずい))

 

き、気まずい。それより話題が出てこない。何を話せばいいかとか何も思いつかない

 

俺が思いつめているとまた総隊長から話しかけられた。しかし、内容はあまりにもストレート過ぎる内容だった

 

 

 

 

 

 

 

総隊長「お主半分妖怪じゃな?」

 

 

 

 

 

((( °Д°))?!

 

霧神「!!!ななな、何いってるんですか?!総隊長!お俺か妖怪なわけないじゃないですか!」

総隊長「実際手合わせ中から怪しかったのじゃが、微弱ながら妖力を感じたぞ」

 

( °Д°)マジカ

 

総隊長「それにな朝のあの時お主の目を見て確信した」

 

霧神(やっぱりか、はぁこうなっては仕方がないか)

 

やっぱりすぐバレるものなのかと、俺はもうここにはいられないなと思い

 

霧神「それで俺はどうなりますか?今の立場ならこの都市から追い出されても文句は言えないですが」

 

この都市から出ようかと思った。でも帰って来た言葉は意外なものだった

 

総隊長「馬鹿者、怪しい奴にわざわざわしの稽古までつけるわけないじゃろ」

霧神「ん?どういう事ですか?」

 

総隊長「わしらが妖怪を畏れるのは穢れがあるなんじゃ、その穢れは人にとって悪影響があるのでな。しかしお主にはその穢れがない、なら問題ないと話し合って決めたんじゃ」

 

まさかここであの神様がやってくれたことが良い方向に運ぶなんて、と恐らく初めて神様を良い奴だと思った

 

霧神「そうなんですが、なら良かっt・・って話し合ったって誰とですか!?」

総隊長「あぁ言い忘れとったが今の所お主が妖怪だと知ってるのは月読命様と理事長だけじゃ。因みに月読命様はお主と会った時点で勘付いていたみたいなんじゃ」

 

俺の知らない間に色々と勝手に話が進んでることがよくあるような、でも今回はよしとしておこう

 

総隊長「さて今日の稽古は終わりじゃ、あとはゆっくり体を休めておくんじゃ」

霧神「あれもう終わりですか?」

総隊長「なんじゃまだやり足りないのか?」

霧神「イエ、ソンナコトハナイデス」

 

これ以上やったら体がおかしくなる。正直これで終わるのは嬉しい

 

総隊長「明日から本格的に稽古をつける。久々にわしの能力も使ってな」

霧神「総隊長さんはなんの能力があるんですか?」

 

総隊長にも能力があるなんて初耳だ、だからあの手合わせであんな霊力があったのか

 

総隊長「わしの能力は《武術・剣術を教える程度の能力》じゃ、戦闘には不向きじゃが教える相手がいればそいつに合った武術・剣術を教えれるそんな能力じゃ」

霧神「それじゃあ総隊長のあの戦い方もご自分でですか?」

総隊長「あぁわしは能力を使って独学で学んだ。あれ以外わしに合ったやり方は無い」

霧神「そうでしたか、だったら俺も自分に合ったやり方があるわけですか?」

総隊長「そうじゃ、それを明日からやるんじゃ、せいぜい楽しみにしておくんじゃな」

霧神「わかりました!」

 

 

 

 

そして毎日総隊長の厳しい稽古が始まった。

時には大怪我しそうになったり、死にそうな場面もあった(死なないけど)

 

途中理事長からようやく俺の家ができたと連絡がきた。総隊長と似たような屋敷風の家にしてもらった。総隊長の家から離れた時桜から猛烈に足止めを食らわされたが、毎日会いに行くという条件でなんとかなった。

 

また稽古中片目だけだと何かと不自由なため総隊長の提案でカラコンというものをつけた。ただそれを目につけただけなのに妖怪の目を簡単に隠せた。ビックリだぜ

 

時には総隊長の仕事場、妖怪専門の部隊に見学しに行ったりもした。部隊の人と総隊長と同じく手合わせしたが全力(1割を)出さずに勝てた。その時は周りがめちゃくちゃ盛り上がってたな

 

何回か理事長や月読命も稽古の見学をしに来たりしていた。桜のお母さんもさぞ驚いただろうな

 

 

 

 

 

そこから半年ついに稽古終了日・・・

 

総隊長「これで稽古は終わりじゃ」

霧神「ありがとうございました」

 

理事長「おめでとうございます」桜「おめでと〜」月読命「よくここまで頑張りましたね。お疲れ様でした」

 

やっと半年の稽古が終わった。そのことで理事長や月読命が総隊長の家に来ていた。

 

月読命「やっと終わりましたね」

霧神「なんだかあっというまだったな」

理事長「そういうものですよ」

 

この半年は本当にあっというまだった。この世界に来たのが昨日のような感覚だ。

 

総隊長「さてお主は一週間後正式にわしの部隊に入る。それまで気を引き締めておくんじゃな」

理事長「あれ、こちらの学園の入学も一週間後なのに、霧神さん大変ですが頑張ってください」

霧神「一週間あれば余裕ですよ。もう少し休んだら準備に取り掛かりますよ」

 

そう言い俺は少しの間横になっていた。確か稽古初日もこんな感じだったな。今まではただ力をつけようと100年努力したが、技術は人によるが短期間でこれほど強くなれるんだなとしみじみ思った

 

 

数分後・・・

霧神「さて、疲れも取れたから、早速準備に取り掛かります。総隊長今までありがとうございました、次会う時は部隊で」

総隊長「そうじゃな、楽しみにしておるぞ」

霧神「それじゃあ失礼します」

 

そう行って俺は自分の家に向かった

 

 

 

 

 

 

 




人物紹介

霧神 アカメ(仮)

身長:170後半
体重:約60くらい
年齢:この時点で数万歳(この世界では)
※わからない人は前話参照
能力:可能と不可能を操る程度、あらゆるものを無効にする程度
性格:平穏が好き、推しに弱い
詳細
とある神様の手違いで死んでしまった霧神。転生させようとするが前世で何かあったのか断ってしまう。結果、半強制的に転生してしまった。転生してからしばらくは自分の能力の研究・修行をして、大妖怪程度なら手加減して相手できるくらいまで強くなった。
これも前世の影響なのかうるさい所やめんどくさいことをきらい、静かで平穏な所を強く好んでいる。
なのに他人の頼み事は中々断れず下手に目立つことがある。


題名変えました

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次回もよろしくです

7/23
手直し終了


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