Muv-Luv〜wing of white steel〜   作:lancer008

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あけましておめでとうございます。
現在、自分が何書いてるのか、わかんなくなってきました。

ですが、これからも書いていきたいと思います。
これからもよろしくお願いします。


第八話

次の日の朝

滑走路近くのハンガーでは、朝早くからアラームがなっていた。近くにいた整備員は、「なんだあ?」と思いながら見ていると2機の戦闘機が出て滑走路に向かっていた。

滑走路場に待機して、エンジンを温めそのまま全速力で飛びたっていった。

 

午前8時

ユウヤは、ヴィンセントとともに朝食を摂っていた。

2人の整備員が何かを喋っていたのをユウヤは、聞いていた。

 

整A「日本の奴ら朝から何してたんだ?」

 

整B「バカみたいにうるさかったな」

 

整A「こっちは、夜中まで整備して疲れてるんだ。迷惑だよな」

 

整B「そうだよな」

 

整備員が通りすぎていった。

 

ユウヤ「今の話聞いてたか?」

 

ヴィンセント「聞いてた。ていうか知ってた」

 

ユウヤ「何やってるんだ?」

 

ヴィンセント「緊急発進の訓練らしいよ」

 

ユウヤ「なんでそんな事?」

 

ヴィンセント「知らんよ。前線の知恵とかじゃない」

 

10時過ぎ、アルゴス試験小隊はブリーフィングをしていた。全員集合のはずだったが伊藤の姿が見えなかった。

 

イブラヒム「伊藤少尉を除いて全員集まってるな。本日よりF-3試験運転の説明を行う。ブリッジス少尉、3日後、JIVESによる演習を始めるため今日のうちに機体に慣れてくれ。他のものは、サポートに回ってほしい。何か質問は?」

 

タリサ「それって、俺たちも戦術機に乗って?」

 

イブラヒム「そうだ」

 

ユウヤが挙手をし発言を求めた。

 

イブラヒム「ブリッジス少尉」

 

ユウヤ「そんなのいりません。俺だけで充分です」

 

イブラヒム「ん〜〜。篁中尉どうする?」

 

唯依「まあ、彼がそういうならそうしてみましょう。ただし、1度でもこちらが危ないと思ったら直ぐにサポート機を出します」

 

イブラヒム「それでいいかね、ブリッジス少尉?」

 

ユウヤ「ええ、いいです。まあそんな必要も無いと思いますが」

 

イブラヒム「ではこれで、ブリーフィングを終了する。解散」

 

ユウヤは、強化装備をつけ、小隊メンバーとともにF-3があるハンガーへと向かった。

F-3の機体は、ナイトメアのハンガーの隣にあるため、滑走路へ向かって車を走らせた。F-3ハンガー内には、既に唯依とヴィンセントが出撃前のチェックをしていた。

 

ヴィンセント「篁中尉、この出力はこのままでいいんでしょうか?」

 

唯依「ああ、そこは少し落としといてくれ。あと全体的な出力も抑えめに設定を」

 

ヴィンセント「わかりました。でもなんでこんなに出力が高めなんですか?」

 

唯依「前任者が設計したからな」

 

ヴィンセント「その前任者は?」

 

唯依「帝都防衛戦の撤退中に殿になると言って飛び出して行ったきり帰って来なかった」

 

ヴィンセント「すみません」

 

唯依「何がだ?そいつは、死んではないぞ。帰っては来なかったが戦闘記録を見ている限りはな」

 

ヴィンセント「それは、どういう……」

 

唯依「話は、ここまでだ。さっさと準備しないとあいつらが来てしまう」

 

唯依は、そう言って作業に戻った。

ハンガーの正面ゲートが開いた。F-3に陽の光がかかり機体の全貌があらわになった。純白の機体だった。ユウヤ達が車を降りこちらに歩いて来るのが見えた。その時だった。

隣のハンガーでアラームがなった。エンジンの始動音が聞こえ、黒い戦闘機が出てきた。そのまま滑走路に向かっていき飛びたっていった。

 

ユウヤ達

F-3ハンガーに向かって、ユウヤ達に混ざって上総も一緒に歩いてきた。

 

ステラ「山城少尉、F-3は、どんな機体なの?」

 

上総「主に機動性や運動性を追求した機体ですかね」

 

ステラ「機動力?そのくらいだったらどの国とも同じなんじゃないの?」

 

上総「いえ、あの機体は光線級の攻撃を回避できるよう設計されています。その為、他の戦術機よりも使いづらくなっています」

 

ジアコーザ「おいおい、なんだよその機体?」

 

上総「設計上は、出来ます。ある程度は、システムが補助してくれる為なんとか操縦出来ます」

 

ユウヤ「お、ハッチが開いてるぞ」

 

ナイトメアが待機している格納庫前を歩いている時、けたたましい音がなった。パイロットと整備員がえらい勢いで機体に向かって走ってきた。1人の整備員が

 

整備員「そこにいる人どいて!スクランブルだからどいて!」

 

上総「皆さん、走って!」

 

上総が言う。全員がF-3側に行き、戦闘機の様子を見ていた。エンジン始動数秒で格納庫を出て滑走路に向かい飛びたっていった。

後ろからユウヤを呼ぶ声がした。

 

唯依「ブリッジス少尉、機体説明をするのでコックピットに入ってくれ」

 

ユウヤ「わかりました」

 

ユウヤは、コックピットに乗り込んだ。エンジンを始動し各種のチェックをしていた。ユウヤは、機体の出力が既定の出力より大幅に下回っていた事に気付く。

 

唯依「ブリッジス少尉、準備はいいか?」

 

ユウヤ「中尉、既定の出力より大幅に下回っているんですが?」

 

唯依「それは、既定の出力で行くと墜落する危険性があるからだ」

 

ユウヤ「そんな気遣いは、いりません。元の数値に戻していただけませんか?」

 

唯依「駄目だ」

 

ユウヤ「わかりました。これより演習域に向かいます」

 

ユウヤが出ようとした時、先程スクランブルで出た。ナイトメアが帰って来た。ユウヤは、ナイトメアが滑走路から出てたのを確認しカタパルトを使って演習域に向かった。

 

伊藤は、ナイトメアから降り、F-3ハンガーに向かった。

 

唯依や上総、アルゴス小隊メンバーが格納庫内にあった。モニターを見ていた。ユウヤは、演習区域に入り演習項目に従い操縦していた。そこに伊藤が来た。

 

上総「スクランブル訓練、お疲れ様」

 

伊藤「流石に3日連続は、きついわ」

 

伊藤は、モニターを見た。

伊藤の顔が険しくなった。

 

伊藤「唯依、試験項目を見せてくれ」

 

唯依「ええ、良いわよ」

 

伊藤は、唯依から試験項目表を受け取った。

 

伊藤「今、どこまで進んだ?」

 

唯依「バレルロールまでだけど」

 

伊藤「唯依、今すぐ"ホット"を出してくれ」

 

唯依「え、なんで?」

 

伊藤「あいつ、墜ちるぞ」

 

モニターを見ていた全員が伊藤を見た。

 

タリサ「なんで墜ちるってわかるんだよ」

 

伊藤「機体がぶれ過ぎた。いくら初めての機体とはいえ。衛士のお前らならわかるだろ? 唯依、あいつが初めての操縦とはいえ甘過ぎた。あいつのデータを元にして作られた機体だぞ」

 

伊藤は、近くの整備員に声を掛けた。

 

伊藤「おい、そこの整備員。セイバー01に"ホット"をかけてくれ」

 

整備員「わかりました」

 

伊藤は、ナイトメアに向かって走っていった。

その数秒後、ハンガー内で、アラームが鳴り「セイバー01緊急発進、セイバー01緊急発進」エンジン始動音が聞こえ直ぐに飛んでいった。

 

 

 

 

ユウヤ「なんだこの機体は⁉︎機体を制御出来ない」

 

途中までは、上手くいっていた。バレルロールをしてからだった。急な反応をした際にバランスをとれなくなっていた。

 

ユウヤ「この反応⁉︎欠陥機じゃないのか!やべ、墜落する」

 

次の瞬間、地上に激突した。ユウヤは、いきなりの事にほんの少しの間、気を失っていた。ユウヤは、名前を呼ばれて覚醒した。

 

伊藤「ブリッジス少尉、少尉聞こえるなら応答しろ」

 

ユウヤ「伊藤、聞こえてるよ」

 

伊藤「怪我などは、あるか?」

 

ユウヤ「いや、大丈夫だ。だが機体が動かない」

 

伊藤「関節部分が、やられたんだろう。機体を起こすから脱出装置を使って出てきてくれ」

 

ユウヤ「わかった」

 

ユウヤは、脱出装置を使い機体から出てきた。ナイトメアがゆっくりと降りてきた。

 

伊藤「後部座席があるからそっちに乗ってくれ」

 

伊藤は、ナイトメアの腕をユウヤの方へ持っていった。ユウヤは、腕を伝って後部座席に座った。機体は、後で回収する事にし基地へ戻った。


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