Muv-Luv〜wing of white steel〜   作:lancer008

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第七十六話

いつからだろうか。

 

自分の命を投げ出すようになったのは。

 

部下が死んだ時か。

 

戦友が死んだ時か。

 

愛する者を亡くした時か。

 

あの時、あの戦場で全てを失った。

 

部下を失い、同僚を失い、最後には自分を愛した者も失った。

 

覚悟はしていた。

 

厳しい戦いになると。

 

何故、出撃前に思いを伝えられなかったのか後悔している。そして、自身の無力さに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブレイド2「隊長!危険です!」

 

伊隅「ブレイド1、下がって下さい!」

 

 

 

上岡は1人、前線に立ちBETAを次々と倒していた。だがその動きは誰から見ても異常だった。何かに取り憑かれ自分を見失っているように見えた。

 

伊藤「セイバー1からヴァルキリー1へ、下がれ!」

 

伊隅「ですが⁉︎」

 

伊藤「巻き込まれるぞ!貴方は貴方の任務を遂行しろ。」

 

伊隅「了解。」

 

伊藤は上岡の戦っている姿を見て、ある人物と照らし合わせた。その人物とは黒鉄だった。

 

伊藤「(止めたいのはやまやまだが。)全機ブレイク!」

 

伊藤は上岡の元に近づけないでいた。“剣”が墜落してからというもの光線級からの砲撃が作戦開始直後よりも激しくなり上空からの接近は困難なものになっていた。また地上にいる統合軍部隊もBETAの物量に身動きがとれないでいた。

 

「ブレイド2からヴァルキリー1へ、A-02の元へ向かいましょう。これ以上、ここに止まるのは危険です。」

 

伊隅「しかし⁉︎」

 

「既にA-01と統合軍、斯衛軍を除く全ての部隊に対して撤退命令が出ているんです。精鋭部隊といえど長くはもちません!」

 

「あの人は大丈夫ですよ。」

 

ブレイド3が答えると伊隅は少し目を瞑りA-02の元へと向かった。

 

 

 

 

 

 

月面基地から約70キロ地点

 

黒鉄達、WOWSは月面基地周辺に点在しているフォールドブースターへと向かっていた。このフォールドブースターは本来、VF系統専用の装備であるが改良を重ねた結果、可変機構を持つMSに装備する事が可能になった。

 

「そろそろ目標地点の筈ですが、反応がありません。」

 

「こちらも同じく。探索範囲を広げてみます。」

 

それでも見つからなかった。

黒鉄は前回、送信された位置から範囲を予想し捜索したところ宙域に多数の細かいデブリを発見した。黒鉄は何のデブリか確認しようと機体を前方に動かした瞬間、警報が鳴った。

黒鉄は反射的に操縦桿を引いた。

 

黒鉄「全機ブレイク!」

 

「「「了解!」」」

 

数秒後、黒鉄がいた地点に戦艦並みの高出力ビームが通過した。黒鉄は発射された地点を見た。そこにいたのは数千を超える飛行級と数体の巨大な新種で、その大きさは戦艦を並みの大きさだった。

 

「何だあれは?」

 

黒鉄「こいつらの進行方向は?」

 

黒鉄は冷静に聞いた。

 

「…………月面基地です。約2時間後に到達します。」

 

黒鉄「全機、現任務を破棄。これよりBETAと戦闘を開始する。」

 

「「「了解!」」」

 

黒鉄「ランサー2、デルタ1へ緊急通信。現状を報告しろ。」

 

「了解。」

 

黒鉄「あのデカ物は俺がやる。全機、攻撃開始‼︎」

 

黒鉄達がBETA群に近づくとBETAは一斉に光線を放ち始めた。黒鉄達はBETAの習性をいかしながら戦闘を行っていた。今までの記録によるとBETAは光線級による同士討ちをしない事が判明していた為、黒鉄や現在月面基地で戦闘を行っているデルタ大隊は他のBETAを盾にしながら戦闘を行っていたが黒鉄達が相手をしていたBETAは違っていた。

 

「隊長、こいつら同士討ちを…………。」

 

黒鉄「………なら通常通りの戦闘を行うしかないな。全員、頭を切り替えろ!(この程度で同様するなと言いたいところだがしょうがないか)」

 

この世界で黒鉄と伊藤、一部の衛士を除いてほとんどの者がBETAとしか戦闘を行っていない。

 

黒鉄「(伊藤、すまんがそっちは頼んだぞ。)」

 

 

 

 

 

地球 佐渡島上空

 

「HQからセイバー1へ、援軍は無しだ。」

 

伊藤「どうした⁉︎」

 

「デルタ1からの緊急通信で“WOWS”は現在、新たなBETA群と交戦中、なお戦艦並みの光線級が数体確認された模様。」

 

伊藤「(このタイミングで新種だと。)セイバー1、了解。“剣”の状況は?」

 

「現在も普及作業を継続中。」

 

伊藤「何やってるんだ⁉︎セイバー1からセイバー全機へ、カウント3で地表まで降下。その後、“剣”の元へと向かう。」

 

「セイバー1は、ブレイド1の元へ行って下さい。“剣”の元へは我々が向かいます。」

 

伊藤「すまんな、任せる。カウント3…2…1…今!」

 

セイバー隊は地表に全速力で向かった。地表すれすれでガウォーク形態になり一時停止すると伊藤は全員に無事かどうか聞き移動を開始した。伊藤はセイバー2と別れた後、HQに現在の状況を聞いた。

 

「現在、統合軍第1、第2戦術機甲大隊は上陸付近にて撤退中の全戦闘部隊を援護中、第3戦術機甲大隊は補給艦にて補給作業中です。」

 

伊藤「斯衛軍の指揮官に通信を繋いでくれ。」

 

「繋ぎました。どうぞ。」

 

伊藤「日本帝国統合軍戦術航空団第1部隊隊長伊藤 響少佐です。」

 

???「斯衛軍第16大隊指揮官の斑鳩中佐だ。何用かな?」

 

伊藤「現在、統合軍が行なっている撤退支援を斯衛軍に変わってもらいたい。」

 

斑鳩「こちらも厳しいのだが。」

 

伊藤「まだ余裕があるように見えますが?」

 

斑鳩「こちらが変わったとして、その後どうするきだ?」

 

伊藤「統合軍全隊をもって“A-02”の防衛に入ります。あの機体の情報を渡す訳にはいかない。あの機体は我々人類の希望です。」

 

斑鳩「そこまで言うなら変わろう。」

 

伊藤「お願いします。セイバー1から全戦術機部隊へ、ウイング隊は“剣”の左翼に展開、ウォードック隊は右翼へ、アックス隊、スピア隊は後方にて撤退経路の確保。」

 

真田「ウイング1、了解!」

 

神宮司「ウォードック1、了解!」

 

玄田「アックス隊、了解した!」

 

緒形「スピア隊、了解!」

 

伊藤「セイバー全機、A-01と合流後、ブレイド隊とともに“剣”正面に展開せよ!」

 

「「「了解!」」」

 

伊藤は上岡が戦闘を行っている区域に到着した。そこにはBETAの死体と思われる肉の塊が多数落ちていた。伊藤はその場を見て息を飲んだ。そしてレーダーを確認し反応が示した方向を見るとBETAの返り血を浴びた1機の心神がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"俺を呼ぶのは誰だ?”

 

上岡は真っ暗な空間に立っていた。

誰かが呼ぶ声とともに後ろから光が差し、正面には扉があった。

 

“-----。----------。”

 

上岡は扉の前に行き取っ手を触ろうした時、今度は別の声が聞こえた。

 

“まだ来ては駄目ですよ。ーー様。”

 

聞いた事がある声だった。

 

すると後ろにある光から呼びかけられた。

 

“隊長!”

 

“上岡大尉!”

 

部下と戦友からの呼びかけだった。

 

上岡は考えた。

 

“俺は一体何をしていた。俺は………。”

 

上岡は頭を抱え深く考えた。

 

“俺は心神に乗り戦闘をしていた。なら行くべきなのはこっちだな。”

 

上岡は光に向かって歩き出した。

 

“--。もう少し待っててくれ。”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊藤「上岡、聞こえるか?」

 

応答は無かった。

 

伊藤「お前の過去は知っている。この軍に誘った身だ。」

 

心神が少しずつ伊藤が乗るデュランダルに向き始めた。

 

伊藤「数十分前くらいなら気が済むまで相手をしていたんだがな状況が変わった。今すぐにお前を正気に戻し、お前を待っている人たちの元へ連れて行く!」

 

デュランダルの左腕に装備されているアサルトナイフを抜き上岡が乗る心神に向かって行こうとした瞬間、数百メートル先にいた筈の心神がデュランダルの目の前に立っていた。次の瞬間、心神は持っていた長刀を横に振った。伊藤は反射的に操縦桿を動かしガウォーク形態にしスラスターを吹かし心神に体当たりをし何とか回避した。

 

伊藤「(なんだ⁉︎あの速さは?)」

 

デュランダルをバトロイド形態に戻し心神に掴みかかったがすぐに抜けられてしまった。この時、伊藤はふと思い上岡に問いかけた。

 

伊藤「上岡、お前意識があるな。」

 

続けて、

 

伊藤「何故、黙っている。」

 

時間を置いて上岡が少しずつ話し始めた。

 

上岡「今も暴走状態ですよ。何とか意識を保ってるだけです。」

 

伊藤「今すぐ“n_i_t_r_o”を切れ!」

 

上岡「やってますが止まりません。」

 

伊藤は何か方法が無いかと思い考えた。

そして、

 

伊藤「打ち勝て、それしか方法はない。BETAは俺が相手をしておく。」

 

上岡「無理です。伊藤少佐頼みがあります。また暴走する前に俺を撃ってくれませんか?」

 

伊藤と上岡の間に静寂が訪れたが伊藤はそれを破った。

 

伊藤「馬鹿な事言ってんじゃねえ!てめえはブレイド隊の隊長であり、俺と黒鉄が認めた衛士のひとりだ!それにお前には帰るべき場所があるだろう!ブレイド1、A-01の隊規を言ってみろ!」

 

上岡「死力を----、任--あたれ。生ある-----つくせ……。-----に--ー。」

 

伊隅「ブレイド1、聞こえないぞ!」

 

伊隅が会話の中に入ってきた。

 

伊隅「やり直せ!貴方の覚悟はそんなもの何ですか‼︎」

 

上岡は息を切らしながらも大声で叫んだ。

 

上岡「死力を尽くして任務にあたれ!生ある限り最善を尽くせ!決して犬死にするな‼︎」

 

伊藤「上岡、お前には素質がある。その言葉通りに最善を尽くせ!」

 

上岡「…………了解‼︎」

 

上岡は"n_i_t_r_o”を起動し意識を機体に向け集中させた。その間、BETAの相手は伊藤が受け持ちBETAの侵攻を停滞させた。

 

伊藤「(弾薬が残りすくないな。もって30分というところか)」

 

伊藤は一瞬気を緩めてしまった時、裏に回りこもうとしていた。急激に接近する突撃級に対し量子ビームガンポッドを向けようとしたが間に合わないと判断しガウォーク形態で後退しようとした瞬間、突然、突撃級にビームサーベルが刺さっていた。突撃級は沈黙しその場に倒れ込んだ。

伊藤はビームサーベルが放たれた方向を見ると上岡が乗る心神が立っていた。

 

上岡「少佐、ご心配をお掛けしました。これより原隊に復帰します。」

 

伊藤は少し笑みを浮かべ、

 

伊藤「なら、伊隅大尉がいる場所へ行こう。行くぞ!」

 

上岡「了解!」

 

上岡が"n_i_t_r_o”に打ち勝ち、A-01と統合軍が防衛戦を張っている付近まで行こうとした矢先、HQから全隊に通信が入った。

 

「統合軍全隊に通達、目標は確保。A-01とともに撤退せよ。」

 

伊藤「セイバー1からHQへ、“剣”は擱座したままだぞ⁉︎」

 

「回復は不可能と判断、メインユニットを回収次第、機体は自縛します。現在、ヴァルキリー1が機体内に残り作業中、セイバー1はヴァルキリー1を回収し撤退して下さい。」

 

伊藤「セイバー1、了解!ブレイド1、聞こえたな⁉︎」

 

上岡「はい!」

 

 

同時刻、メインユニットを回収したヴァルキリー10と6と11は道中、光線級の攻撃にあい、6の跳躍ユニットが損傷した。その際、6は推進剤が漏れ出ていることから日本帝国海軍巡洋艦“最上”までたどり着けないと判断し単身、“剣”の元へと戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊藤は“剣”に近づくにつれてその付近で1機の心神が戦闘を行っているのが見えた。伊藤は驚いていた。理由はHQから“剣”の周辺に展開していた全ての戦闘部隊は撤退したと聞かされていたからだ。

 

伊藤「セイバー1から戦闘を行っている戦術機へ、今すぐ撤退しろ。」

 

とここで上岡が口を開いた。

 

上岡「柏木、一体何をしている⁉︎退却命令が出ているだろう。」

 

柏木「跳躍ユニットが損傷しまして回収艦まで撤退できなくなりました。それに大尉を1人にする訳には行かないじゃないですか。」

 

上岡「柏木、伊隅大尉を迎えに行くぞ。一緒に来い。伊藤少佐ここをお願いします。」

 

伊藤「了解した。セイバー各機、今どこだ?」

 

「こちらセイバー2、セイバー3、4とともに上空待機中。」

 

伊藤「右翼を頼む!」

 

「了解!」

 

上岡は一旦、機体を柏木に預けA-02の内部リフトで伊隅の元へ向かった。

 

上岡「伊隅大尉、状況は?」

 

伊隅「起爆プログラムが沈黙したままです。」

 

上岡「他に自爆するための方法は無いのか?」

 

伊隅は少し考え冷静に答えた。

 

伊隅「管制ブロックに行き、この機体もろとも自爆する方法しかありません。」

 

上岡「統合軍艦隊に砲撃してもらうしかないか。まだモンスター隊も展開しているだろうし。伊隅大尉、先に上に上がってくれ。柏木が待機している。」

 

伊隅「いえ、この機体の情報を敵に渡す訳にはいかない。私はまだ残ります。」

 

上岡は溜息をつき、

 

上岡「お堅い人だ。」

 

伊隅がコンソールを操作していると上岡は、伊隅の後ろに立ち名を呼んだ。伊隅が振り返ると上岡は突然、キスをした。伊隅は突然の事で何がなんだが分からず戸惑っていた。上岡が口を離すと、

 

上岡「部下を頼んだ。」

 

起爆作業を止めるには充分だった。上岡は伊隅を抱き抱えリフトに乗せロックをかけた。リフトが上に上がっていくなか伊隅は上岡に聞いた。

 

伊隅「上岡大尉、一体何を?」

 

上岡「貴女には先程、助けていただいた。それに貴女はこの先も必要な人だ。…………地球を、俺たちの故郷を頼む。」

 

上岡は別のリフトで管制ブロックへと降りていった。

伊隅は柏木に回収された。

 

伊藤「伊隅大尉、上岡は?」

 

伊隅「残って自爆すると。」

 

伊藤「上岡、お前何を?」

 

上岡「そのままの意味です。俺はこの先、戦術機には乗れないでしょうし、だから最後に。」

 

伊藤「わかった。黒鉄には俺から言っておく。」

 

上岡「伊藤少佐、あいつらに言伝て頼んでもいいですか?」

 

伊藤「ああ。」

 

上岡は伊藤に部下に向けての言葉を託し通信を切った。それと同時に伊藤と柏木はスラスターを吹かし“剣”から離れた。セイバー隊も伊藤と合流するため、佐渡島から離脱した。

上岡は伊藤たちが離れた事を確認すると主機を再起動した。主機を起動した途端、佐渡島中にいる全てのBETAが“剣”に向かって移動を開始した。“剣”には宇宙世紀でいうIフィールドが存在する。このフィールドは光線級の光線はともかく実体系統の攻撃も無効にする力を持っている。その装備によって“剣”の近くにいたBETAは何も出来ずただじっと停止していた。

 

伊藤たちは佐渡島離脱後、日本帝国海軍巡洋艦“最上”へ着艦した。“最上”は今作戦の作戦指揮所になっていた。伊藤はデュランダルから降り作戦指揮所に行きある人に会っていた。

 

伊藤「香月博士、この艦から“A-02”へ映像通信を繋げることはできますか?」

 

香月「そんなのもうとっくに繋げてあるわ。今頃、上岡大尉の部下もウチの連中もお別れの挨拶をしてる頃じゃない。」

 

伊藤「ありがとうございます。」

 

伊藤は香月に向かって頭を下げた。

 

香月「いいのよ。このくらいしてあげて当然だから。貴方はいいの?」

 

伊藤「ええ。俺よりも伊隅大尉や柏木少尉が話した方がいいと思います。」

 

香月「そう………。」

 

 

 

 

最上艦内 別室

 

ここでは上岡がモニターを通して別れの言葉を送っていた。

 

上岡「柏木、もっと全体を見渡せ。そうすればもっと強くなれる。次の作戦がある時は、ブレイド3とともに動いてみろ。あいつはいつでも周囲に気を配りながら動いている。」

 

柏木「わかりました。」

 

上岡「伊隅大尉、短い間だったが世話になった。あいつらを頼みます。もし次の作戦まで時間があるようでしたら統合軍第2戦術機甲大隊を訪れるといい。そこの隊長が相談にのってくれます。」

 

伊隅「上岡大尉、先程は何故あのような真似を?」

 

上岡「そのままの意味です。はっきりと言うならば、“あいつ”に似てたからです。性格も態度も。俺の口からはここまでです。もし続きを聞いたいなら伊藤少佐にお願いします。では伊隅、柏木、短い間だったが世話になった。」

 

上岡はモニターの電源を切り目を瞑った。

 

 

 

 

“悔いはない。後はあいつらに任せれば大丈夫だろう。それに統合軍もついている。負けることは無いさ。”

 

 

 

“なあ、若菜。あの時、若菜との約束守れなくてすまなかった。そっちに行ったら今度こそ一緒にいような。”

 

 

 

 

上岡は主機を暴走させ自爆した。

 

爆発規模はG弾20発分で佐渡島を丸々飲み込み、島にいたBETA共々この世から消した。この威力で大津波が起こり日本海沿岸部に壊滅的な被害をもたらしたが作戦前より避難していたこともあり民間人による死者は出なかった。

 

月面基地でも戦闘が終わり、生存者の救助活動などが続けられていたが時折小規模な戦闘が発生したりしていた。

 

 

 

今作戦による一連の戦闘で統合軍はクーデター以来となる大損害を被ってしまった。

 

 


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