Muv-Luv〜wing of white steel〜   作:lancer008

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今回、長めです



第四話

演習が終わり午後からの訓練の為、昼食を摂ろうとしたところ唯依から一緒に飯を食べないかと誘われ一緒に昼食を摂っていた。

そこには、唯依、上総、志摩子、安芸、和泉がいて午前中の演習について話していた。

 

和泉「あんた達のあの格闘戦機動なんなのよ?」

 

志摩子、安芸「そうよ、そうよ」

 

唯依「まあまあ」

 

上総「私と唯依は、避けるの精一杯だったからね。黒鉄と伊藤の格闘戦がおかしいのよ」

 

唯依「私もそれは、思ったわ。どうやって操縦したらあの機動ができるのか聞きたいわ」

 

そして、伊藤を除く全員がこっちに目を向けた。

 

黒鉄「……………」

伊藤「……………」

 

伊藤「どうする?」

 

黒鉄「しょうがない、話すか」

 

黒鉄「多分、操縦の速さに関しては、ほとんど変わらないと思う。ただ操縦技術に関しては、俺よりも2人の方が上だ。やられると感じた事が結構あったからな」

 

唯依「それじゃあどうして?」

 

伊藤「絶対誰にも言うなよ特に教官には。OSをいじったんだ」

 

唯依「え⁉︎」

上総「え⁉︎」

志摩子「え⁉︎」

安芸「え⁉︎」

和泉「え⁉︎」

 

伊藤「海軍いた時もいじったんだ。まあその時は教官に言って何とか許可してもらったんだが」

 

黒鉄「こっちの戦術機に乗った時、物凄く重く感じたんだ。だから海軍にいた時と同じOSになるように変えたんだ」

 

黒鉄と伊藤以外は、口を開けて黙っていた。

 

唯依「なら私達の機体も同じ様にして変えてよ」

 

上総「そうすればあんた達にリベンジできるわ」

 

黒鉄「いや、今のままの方が良いかもしれない」

 

唯依「なんで?」

 

黒鉄「そのOSは、俺たちに合わせる様にして作ったものだからだ。もし今変えてしまったら…………。いやなんでもない」

 

この時、京都防衛戦まで残り3カ月ほどしかなかったからだ

 

伊藤「まあそういうことだ。良し、この話は、ここで終わりな」

 

長話も終わって解散しようとしていたら、唯依が思い出したかの様に慌てて言ってきた。

 

唯依「ちょっとみんなに見てもらいたい写真があるんだけど少しいいかな?」

 

皆が「いいよ」と答えた。

 

唯依が見せた写真には黒鉄と伊藤が乗っている機体が写っていた。ほとんどがウェイブライダー形態のデルタカイやEX-Sの写真だったが、中にはバトロイド形態で背中合わせで戦うVF-171EXのもあった。ほとんどが戦術機から撮った写真だろう。

 

唯依「私の叔父がね、いろんな人の意見も聞きたいてね。本当は、最重要機密なんだけどね」

 

安芸「ふ〜ん」

 

和泉「何この戦術機?見た事無いけど」

 

志摩子「戦闘機もあるけどどうかしたの」

 

唯依「この戦闘機が、この戦術機に変形したの」

 

上総「じゃあ何その戦術機は、戦闘機にもなりますの?」

 

唯依「現場にいた衛士たちからは、そう報告が出ているそうよ。あと、その機体を見た衛士たちからはこう呼ばれているらしいは、"白き鋼"と」

 

伊藤「へえ〜〜」

 

唯依「黒鉄は、何かない?」

 

黒鉄「ああ、俺たちが乗っている戦術機よりは機動性が高い様だな」

 

唯依は、この時何かを感じた。

すると、予鈴がなってしまった皆が急いで教室へと向かった。

その夜、黒鉄と伊藤は寮を抜け出しFOBに戻っていた。それは一部の防衛戦が突破されかかっていたからである。それまでは、ほぼ毎日出撃を繰り返していたが機体と自分たちの身体が持たない事がありそのためこの頃は、出撃を控えていたのである。

あいにくガンダムは、調整中だったためナイトメアで出撃する事にした。装備は、ほぼフルにして弾薬も積めれるだけ積んだのは、ガンダムと違いビームサーベルがないためである。装備として近接武器がついているがそれを使えば機体が持たないかもしれないからである。

向かったのは、朝鮮半島である。ここでは国連軍、大東亜連合、日本帝国軍が戦っていた。だが防衛戦一方の戦いであったため、ほとんどが撤退を余儀無くされていた。

 

戦域に到着し、光線級に狙われない様にするため低空で侵入した。そこでは国連軍が戦っていた。ほとんどが喰われたのであろう、指で数えられる程度しか生き残っていなかった。

 

黒鉄「こちらランサーからセイバーへ、これよりBETAに対し、ミサイル攻撃をする。マイクロミサイル発射後、全対地ミサイルで前方の突撃級に対し攻撃を開始する。」

 

伊藤「こちらセイバー了解」

 

黒鉄「攻撃開始‼︎」

 

突撃級に向かってマイクロミサイルが命中した。威力は低いものの動きを止める事に成功した。そこに対地ミサイルが命中し突撃級の殻ごと破壊した。

 

黒鉄「全弾命中‼︎」

伊藤「全弾命中‼︎」

 

黒鉄「行くぞセイバー、all weapons free行くぞ‼︎」

 

ガウォーク形態で、BETAに対し攻撃をくらわして言った。あら方片付け次の戦域に移ろうとした時、1機の国連軍機に向かって突撃級が向かって行くのが見えた。国連軍機は、戦車級を倒していたため気が付いていなかった。そこで国連機を助ける為、ファイター形態で全速で向かった。

 

黒鉄「こちらランサーからセイバーへ、国連機を助ける後方から援護してくれ」

 

伊藤「こちらセイバー了解」

 

黒鉄「こちらランサー了解」

 

目標より後方にいた国連機が、

 

国連機「なんだあの不明機は⁉︎まさか⁉︎」

 

視線を移した先には、友軍機がいた。接近してきている突撃級は、見えていなかった

 

国連機「やらせるものか!」

 

国連機が突撃砲を構え、黒鉄に向けて乱射した。するとそのうちの1発が左翼部分に当たりバランスを崩した瞬間ガウォーク形態になり墜落した。

 

伊藤「ランサー大丈夫か⁈」

 

黒鉄「こっちは、大丈夫だ。いいから突撃級に向けて撃て‼︎」

 

伊藤が撃った弾は、突撃級に当たり、国連機を助ける事が出来た。直ぐに墜落した黒鉄の元へ向かう。

 

伊藤「大丈夫か⁈」

 

黒鉄「ああ、頭を少しやってしまったがな」

 

伊藤「撤退しよう、機体は生きてるか?」

 

黒鉄「ああ、ファイター形態は無理だがガウォークなら大丈夫だ」

 

伊藤「掴まれ、これより撤退する」

 

ガウォーク形態で全速力を出し、数時間後にFOBに戻る事が出来た。

 




どうしても、考えてしまったら書いてしまうんですね

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