最強のキャスター呼んだら最強の人形師がやって来た 作:雪希絵
最近、この作品を書いていて思うことがありました
あまり面白くないように感じたのです
また、投稿し始めた頃と違い、書いていて自分自身が面白く感じませんでした
思えば、週一投稿を始めた頃からこうなのかなと思い至り、今後どうするかを検討した結果
今まで書いた作品を加筆修正しつつ
最新話は自分が満足のいくものが書き上がった段階で投稿する
といった結論に至りました
端的に言えば、不定期更新ということになります
今まで継続して読んでくださった方には申し訳ありませんが、どうか御理解ください
よろしくお願い致します
「
青子さんが詠唱を開始する。
それと同時に、俺はアサシンに向かって駆け出す。
「来い、小僧!」
アサシンは実に楽しそう声で、迎え入れるように叫ぶ。
「あまり舐めんじゃねぇぞ!」
通常状態では相手にならなかったが、今はキャスターのバックアップがある。
そのおかげ姿は認識できるんだから、なんとでもなる。
後ろ脚で地面を蹴り、滑るように大地を滑走する。
「カカカッ!」
アサシンは動かず、笑いながら俺を待ち構える。
突き込まれた拳を避け、上から蹴り上げてはね上げる。
胴が大きく開き、出来た隙に蹴りを叩き込む。
しかし、当然の如く空いた片手で防がれる。
またもや鋼を叩いたような音が鳴り、脚に軽く痛みがはしる。
「
だが、これで倒せないのは百も承知だ。
俺の役目は時間を稼ぐこと。
青子さんが詠唱を終えるまで、俺は役割を果たすだけだ。
(頼みましたよ、青子さん────!)
「魔力提供、大源に固定」
青子さんの周りを魔力が巡る。
まるでコイルのように渦を巻きながら、青子さんに魔力が収束していき、循環する。
そこでアサシンも流石に不審に思ったのか、青子さんを見据える。
「なんだあれは。カカカッ、楽しみだのう」
それでも、楽しみで済むらしい。
こんな感じのやつは見たことがある。
心から戦いを望み、戦火に自ら身を投げる者。
悪く言ってしまえば戦闘狂。
恐らく、アサシンはそこまではいかなくとも、強者との戦いを楽しむタイプの英霊だろう。
「青子さんばっかり見てていいのかよ!」
青子さんに意識が向いた瞬間に、出来る限りの高速でアサシンの背後に回り込む。
「まさか惚れたか!?」
「カカカッ、面白くもない冗談を言うではないわ!」
アサシンは俺の声に即座に振り返り、かかと落としを両手をクロスさせて受ける。
俺はその衝撃を利用して高く跳躍し、ぐるぐると回転しながら回し蹴りを打ち込む。
回し蹴り落としとでも言うべき一撃を、アサシンはしゃがみ込んで回避。
脚と腰をバネのように使い、アサシンは弾丸のようなスピードで飛び出す。
見事に蹴りは空振りしてしまい、大きな隙ができる。
(ヤバい……!)
十字に手をクロスさせる。
あえてそこを狙ってきたのか、アサシンの拳が直撃した。
「ぐぅ……がっ……!」
ダメージ分散の後遺症により、殴られた時の衝撃が凄まじい。
全身に響くような痛みが身体中を蝕んでいく。
「……循環良し、射角良し、術式安定、おおまか良し」
青子さんは若干詰まりながらも詠唱を続ける。
(大丈夫ですよ、青子さん……!)
痛い、相当痛いが、まだいける。
「ほぉ、耐えるか。そしてようやく気がついたぞ。お前の動き、一部八極拳が混ざっているな」
「……八極拳が?」
「同門だ。分からないわけがなかろう」
同門……?八極拳の使い手のアサシンのサーヴァントってことか……。
正体が分かりそうだが、今はもうどうでもいい。
「
青子さんの準備が整った。
ギリギリまでアサシンの動きを止めるため、極力接近して蹴りを繰り出す。
「どきなさい、薫!三層展開!全術式、連結起動────!」
莫大な魔力が一気に固まり、破壊を振りまきながら魔弾が飛んでいく。
アサシンはそれを見ながら拳を突き出し、ニヤリと笑った。
時間を随分と超過してしまい、申し訳ありません
つい先程起きたので……
疲れが溜まっているのでしょうか
それでは、前書きの通り、次回からは不定期となりますが、これからも読んでいただけるとありがたいです
それでは、またお会いしましょう