「普通の人生」を歩んで逝った。ここまでは良かった。だが……   作:SATO 1940

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第九話:解体→ストーキン!

 そうだ!海に出よう! 開幕から何を言っているんだこいつは?と思うだろ? 暇なんだ! 恐ろしい程に!艦隊はいないし(入渠中)、秘書艦は陸上型、やりたい事もなく暇なので、やりたいことを見つける為にとりあえず外に出るってわけさ!

 

「港わーん。」

 

『ナニカシラ?』

 

「外出るからーよろしくー。あとしばらく帰らないとおもうー。」

 

『…。分カッタワァ…。家デ夫ヲ待ツノガ良キ妻デスモノネェ。』

 

 いつから俺は港湾の夫になったのだろうか? まぁいい!思い立ったが吉日!あとは凶日! 早速出よう!

 

 行ってきまーす!

 

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 鎮守府近海域

 

「見つからないねー…。」

 

「そうだねー…。」

 

「あ!あそこに誰かいるよ!あの人に聞いてみたらいいんじゃないかな!」

 

「アレ怪しいよ?深海棲艦かも…。」

 

「まぁとにかく聞いてみようよ。」

 

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 鎮守府近海域

 

 ん~…外はいいものだ!なんというか…元気になる!…と思う…。 さて…どの方向に行こうか…。いま手に持っている棒が倒れた方こ

 

「すみませーん。」

 

 お、かわいい女の子! あぁ艦娘か…。 …なんで艦娘に出会って落胆してんだろ?自分…。

 

「はい? どうしました?」

 

「え!?嘘!?艦娘じゃない!!」

 

「そうですがなにか?」

 

 男で艤装を使っているのは珍しいのだろうか? まぁ俺、転生者だし珍しいんだろうけど…。

 

「あぁそだ…この海域で艦隊を目撃しませんでしたか?」

 

 …あの艦隊のことかな?

 

「さぁ見てないねぇ…さっき出港したばっかりだからさぁ。」

 

「そうですか…ありがとうございました。」

 

「出港? この付近に鎮守府と港なんてあったっけ? その前に島なんてあったっけ?」

 

「え? あるんじゃないかな? 前に見付けた放棄された鎮守府みたいな…」

 

「なんか怪しくない? なにか隠しているような…」

 

「聞きたい事はこれだけ? もう行っていいかい?」

 

「え、えぇ…」

 

「じゃ、また…」

 

 そう言って俺は急速潜航した。 片方はこちらを疑っていたけど… まぁいいや。なにか鎮守府で起こってもチート艦たちがヤっちゃうでしょう。 んーこいつらの母港はどこですか? 知りたければ案内してもらえば良い。

 

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「行っちゃった…」

 

「逃げたみたいでますます怪しいよ?」

 

「はいはい、そうだね。 …帰ろうか。」

 

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 さてと、しっかりついていきますよー。 …これってストーカーになるのかな?

 

 お?動き始めたね…向かう先は…俺が来た方向とは逆の方向…この艦娘らの母港かな?

 

 気合い!入れて!付き纏います!

 

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「お腹へったねー。 帰ったらなに食べようかな? 最近寒いし、おでんがいいかなー?」

 

「ねぇ…」

 

「んー?」

 

「誰か…付いてきてる気がする。」

 

「そうだねー…。 気のせいじゃないかな?」

 

「…………そうなのかな?」

 

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 相当耳が悪いのかな?それとも自分が水深300mにいて音が聞こえなのかな?どちらにせよこのまま発見されずにすみそうだな…。

 

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「こちら第四艦隊捜索隊。入港の許可を。」

 

『こちら指令部。入港を許可する。』

 

「機関停止ー…っと…はぁ…疲れたー。」

 

『報告は提督執務室で聞く。』

 

「りょーかーい。」

 

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「潜望鏡深度。」

 

 …へぇ…ここが艦娘らの鎮守府か…正面は堅そうだな。後ろは…切り立った断崖かな?なら裏の方に穴掘って地下に拠点でも置こうか…。 よし、帰ろう。

 

「潜航。」

 

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「艦娘なのに男だったのか? 男勝りな娘じゃなく? しかも見たことのない艤装をしていたと?」

 

「はい。」

 

「そうか…他には?」

 

「その艦娘?が司令官を務めている鎮守府があると…」

 

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 さってとーどう攻略してやりましょうかねー…。 まず…裏の方に穴掘るだろ? 掘るのは陸戦隊にさせるとして…………いや違うな…そうじゃない。もっと派手にいこうか?




 遅くなってすまぬい。 文字数少なくて不知火。

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