「普通の人生」を歩んで逝った。ここまでは良かった。だが……   作:SATO 1940

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 冬休み―やだなぁ…。宿題見てゲンナリ。受験近くてゲッソリ。でもこれは書いてやる!!
 ここが、この場所が!私の魂の場所よ!!(ここたま!)


第四話:瀕死の○○○○→逃走

 前回のあらすじ! 無事転生し終えた俺さん、海中スタート!すぐさま水面に浮上し島を発見!その後島で瀕死の深海棲艦。港湾棲姫を発見とりあえず修復し、ココナツジュースをとられた!はたして港湾棲姫はこの小説のヒロインになれるのか!?

 

 前回のあらすじってこんなふうにすればいいかな?はい。俺ちゃんでーす。瀕死だった港湾棲姫にココナツジュース全部飲まれました。まぁ美味しくなかったからいいんだけど。

 中身出そうか…。とここで明日にも使えない雑学を教えてあげよう。繊維の向きに直角方向に、円周のいちばん大きいところを手刀で叩くんだ。

コン♪コン♪コン♪ってココナツを放りながら、コンコンって。1周まわしながら叩く。『スカっ』て軽い音になるまで叩く。慣れた人なら3回くらいで、俺はまだ9回くらい

だけど。音が変わると…一周まわるヒビが入っているはずなので手で割るように、外側にひっぱる!すっと二つに分けられる。あ、手刀でやるよりナイフの背で叩いたほうが速いよ。

 んで、この白い所を食べるわけだが。なんというか…シャクシャクした食感で、味がしない。でも腹が減ってるから食うけどね。

 

 半分食ったら満腹になったわ。食べなかったもう片方は港湾棲姫にあげた。無言でがっついてた。 んーそろそろ後ろのレーダーに引っ掛ってるアンノウンを見に行こう

かな。

 

 なんだあいつら?人型の頭部にハ級がついてる?新種?そんなんが12345…12人?匹?くらいおる。魚でも獲ってんのか?もうちょっと近くで観察しよう…。

 

 誰だよ近くで観察しようとか言ったやつ。 俺だ。 まぁいい。今の状況を端的に記そう。囲まれて砲を向けられています。明らかな敵意があります。

 でも相手さんたちもこちらが見たこともない者のようで攻撃はまだされていない。うん。ここは逃げよう。別に殲滅できないこともないが流石に食後にスプラッタな風景はあんまり見たくないからね。てな訳で逃走!  げ、追ってくるよ…。そりゃそうだろうな逃げられるんだもの。  あ、そうだ…港湾棲姫を盾にして。

 

「おい!こいつが見え無ぇのか!?」

 

 お、動きが止まった。おし!人質作戦成功!

 

「ドウシタ…?」

 

「何か知らんが砲向けられて追われたから助けて。」

 

「ドウシロト?」

 

「とりあえずこちらに砲を向けないように言ってくれる?」

 

「了解シタ。」

 

 何かテレパシーのようなことでもして会話したのかハ級モドキどもからの敵意がだいぶ薄まった。でも代わりに別の敵意を向けられてい気がする。

 

「何て言った?」

 

「彼氏ト言ッテオイタ。」

 

 は? 今何と? 彼氏? アホちゃう??

 

「ドウシタ?」

 

「いつ告白したっけ?」

 

「告白ナドシテイナイシ、サレテイナイゾ?」

 

「じゃあなんで?」

 

「‘アンナモノ’ヲ見セツケラレテ惚レナイワケガナイダロウ?」

 

 あんなもの?

 

「トテモ、力強クテ、太クテ、立派ナモノヲ。」

 

 カニ光線のことかな?ちょっと良い方が危ないんじゃないかな?心なしかさっきよりだいぶ敵意が向けられている気がする。

 

 ……。逃げよう。これ以上ハ級モドキどもからの視線に耐えられない。 つーわけで…。

 

「じゃあな!」

 

「ナ、何故逃ゲル!」

 

「この後の展開が思いつかないからー!」

 

 そんなこんなで海に出て最大戦速(77.5knot)で逃げるんだよー。追って来るが、あなた達って遅いのね! 余談だが島風の公試記録って40.3knotだってよ。つまり俺よりも37.2knotも遅いんだぜ。




 はい、港湾サンを惚れさせました。ぶっちゃけ今の気分でやってしまいました。今後の展開どうしよう。
 次回予告 なんとか港湾棲姫の追っ手をぶっちぎった俺さん次に遭遇したのは頭のおかしな天龍だった!?「貴様も!大本営の連中も!俺の邪魔をする者は、皆死ねばいい!」
 警告音声:不明なユニットか接続されました。システムに深刻な障害が発生しています。直ちに使用を停止して下さい。
 ※嘘です。

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