「普通の人生」を歩んで逝った。ここまでは良かった。だが…… 作:SATO 1940
第三話:転生→瀕死の○○○○
「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
「いつまで落ち続けるのぉぉぉぉ…」
もうかれこれ、落ち始めてから5分くらい経ってるんだよ…視界の端にNow Loadingってあるし。ゲームか。ってこれ二次小説だったわ。
「わぷっ!」
とか考えていたら口の中に水が入ってきたよ。しょっぺぇから塩水だな。んで体に纏わりつく水の感触。間違いない、水中だ。
…ってやべぇ溺死しちまう!と思ったけど普通に息できるわこれ。あれ?俺、魚に転生したの?なわけ無いか、潜水艦だよな。たぶん。
3分くらいして。
なんとなく動き方がわかってきたぞ。まぁ先ずすべきことは…。
「急速浮上!」
やっと外の空気が吸えた。気持ちいい。引きこもっている方がこの小説を読んでいるならたまには外に出たらいいよ。
んー…。あっち方にうっすらと見える影って島かな?とりあえず行ってみよう。
「第一原速。」
原速とか言っても12.9knotなんだけどね。時速にすると22.22kmくらいかな?
はーい、島に着きました。見たところ無人島っぽいね。空は暗いのに灯は見えなかったし。ふぅ、疲れた…。少し休んで、島の探索をしよう。
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どうやら少し休むと言ってそのまま眠ってしまったらしい。寝ている間寒くなかったのはこのサメっぽいパーカーを来ていたからの様だ。サメで潜水艦だったら那津だろう。 んで、今太陽は真上だけどそんな事はどうでもいい。腹が減った。よっしゃ、島の探索でもするか…。
そいや転生する前に罰ゲームの姉さんが端末をどーたらって言ってたけど……これかな?んー…パッと見ただの黒い直方体だな。ボタンらしき部位も、画面らしき部位も分からねえ。コイツをモノリスとでも名付けよう。んでこのモノリス、どやって使うんだろ?…全然分かんね。…まぁいいや。こんな物より今は食い物だ。
しばらくして
見つけた。ココナツ。 と瀕死の港湾棲姫。凄く凄まれています。…なんでいんの?? いや、そりゃまぁ艦これだからいるのは当たり前なんだけど。じゃあなんで瀕死な訳?立派な角の折れてるし。近くに艦娘でもいるの?…ま、とりあえず治してみようかな。
「完全修理」
おぉ!物凄い速度で骨折や裂傷が治っていく!修理キットやべぇ!でも角は治ってねぇ。
「何ノツモリダ…?」
まだ敵対されています。何のつもりとか言われてもねぇ…。
「なんとなく?怪我をしていたから?」
「………」
「ま、しばらくはじっとしとけや。」
腹が減ってるしね。まぁとりあえずそこになってるココナツでも食うか。とここで問題が発生。どやって実を採ろう? …木を切ればいいんじゃね? よっしゃ、そうしよう。たしか那津は[新型カニ光線]積んでたよな。この蟹の腹に無理矢理トリガー付けたこれかな?とりあえず…。目標をセンターに入れてトリガー。
すると、ヴォォォンって音が鳴って二本の光線が出てきてそれが真ん中で一束になって消えた。ヤシの木は燃えた。それでもなんとか実が燃える前に回収。3つ回収できた。
よしココナツジュース飲むか。とここでまた問題が発生。どやって穴開けよう。先が尖っている物無ぇかな…。有ったわ〔特殊弾道ミサイル〕。積んでて良かった。これを、〔80㎝誘導魚雷〕をハンマー代わりにして。
穴が開いた、これで飲めるぜ。やった。 んー、微妙な甘さとナッツの香りと味、そして青臭さみたいのがあって…飲めないほどではないけど、美味しいわけでもない。
とここで先ほどの港湾棲姫が凝視しているのに気付いたので…。
「要る?」
「テ、敵ノ施シハ受ケン。」///
「修理されたからもう施しを受けてるね。」
「………」
無言で取られた。おぉいい飲みっぷりだ!でもさっきとは何か雰囲気が違うな…。顔が紅潮してるというか…。
第三話書き終わったのは、20日22時49分です。
サメ潜水艦 [那津]
兵装 〔特殊弾道ミサイル〕 2基
〔新型カニ光線〕 2基
〔80㎝誘導魚雷 4連装〕 2基
〔ASROC対潜VLSⅢ〕 2基
〔対空ミサイルVLSⅢ〕 2基
〔照明弾〕 1基
〔小型機雷掃討魚雷〕 2基
速 力〔77.5kt〕 艦 名 [那津](なつ)