優しい力を持った少年と現代入りした吹雪と金剛の奇妙な話し   作:剣崎 誠

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UA10000記念外伝 ブラック鎮守府の艦娘達と艦これ入りした優しい力を持った少年の話し 5話

「いっつつ…………」

 

気が付くとそこは暗闇だった。俺はポケットからスマホを取り出し壊れていない事を確認すると辺りをスマホの光で照らしてみる。

 

「あ?なんだこれ……鉄……格子か?なんで……ちょっとまてよ鉄格子つうことはここ牢屋か!?」

 

なんで牢屋なんてあるんだ?ビス子に案内された時牢屋なんてなかったぜ?。つか入り口すら見当たらなかったぞ?。

 

「と言うかここクッソ生臭せぇな。つかこの臭い………精液か?」

 

いやな予感がする。瞬間帰投中の時雨の言葉が頭をよぎった。「確かに前からちょっとおかしいって提督が言っていたんだ。あそこはブラック鎮守府だけど何故かある日を栄えに被害が激減したって」…。

俺はスマホの明かりを最大まで上げ辺りを照らしていく。するとそこには白濁液にまみれた体中傷だらけの全裸の女性が二人横たわっていた。

 

「ッち………いやな予感的中だぜ。そして今理解した。デブのクソヤロウの虐待をこの二人がほぼ請け負ってたんだ……」

 

俺は呟くと彼女たちの手首に人差し指と中指をあて脈を確認する。

 

「良かった。死んではねぇみたいだ。けど弱ってるなこりゃ……クレイジーダイヤモンド」

 

俺はクレイジーダイヤモンドで彼女たちの傷を治し担ぎ上げる。すると上から秋月の声が聞こえてくる。

 

「提督ーーー!大丈夫ですかーーー!!」

 

「おーう問題ないぞー!」

 

つかこの二人……大和と武蔵か?なるほどな。性欲の旺盛な男からしたらこんな巨乳美女犯しつくさないわけねぇよな。なっとくいったぜ。さてと出るか。

 

「よっと」

 

俺はクレイジーダイヤモンドの脚力で上の俺が落ちてきた穴から出る。恐らくここは地下のいわゆる務所だ。調査する必要がありそうだな。まだ閉じ込められてる艦娘とか居そうだし。

 

「大丈夫ですか提………督!?」

 

「悪い。ちょっとこの二人を医務室に連れって起きたら服よういしといてくれ。終わったら寝ていいからよ」

 

「て、提督は……」

 

「俺は今からこのしたを調査する。またこういった艦娘がいるかもしれねぇからな」

 

「わ、分かりました」

 

今の秋月の顔を見るに俺に脅えてる。多分今の俺からは信じられないほどの殺気を感じ取っているんだろう。そう、今俺は理性が月までぶっ飛ぶくらいキレている。

 

「ッチ……クソが…」

 

 

~地下務所~

 

 

「にしても暗いなここ。なんか出そうだ」

 

いくらキレていても怖いものは怖い。寧ろ感情が怒りから恐怖に一瞬でかわる。お化け怖い。

 

「あーた○し居たら絶対お、おいも、もう帰ろうぜって言った後にクローゼットでガクガクブルブルになるんだ絶対」

 

どこぞのブルーベリー色の化け物が出るゲームのネタを口にし俺は怖さも紛らわさせた。つか怒り?なにそれおいしいの?恐怖しかねぇよ。場所が場所だから尚更こぇよ。秋月つれてくりゃよかった。失敗したな。

 

「とりあえず何も出ないことを祈る「おい」……かぁ……」チーン

 

「えぇ……」

 

 

~5分後~

 

 

「んあ?あれここは……ん?お前は……天龍か?」

 

なんで天龍が…ってたしかここ地下の務所だよな。

 

「あ?おう。目、覚めたみたいだな」

 

おいちょっとまて足と手が拘束されてんだけど。アルェオカシイナァボクナンニモシテナイノニナァ。

 

「悪いが手足を錠で拘束させてもらったぜ。安心しろ。別に殺したりはしねぇからよ……お前次第だがな」

 

「?……お、おう」

 

まぁここ務所だしな。というかクレイジーダイヤモンドでこんな錠一瞬で破壊できるから意味ねぇんだよなぁ。まぁいまやめとくか。でだ

 

「龍田も居るんだろ?出て来いよ。拘束されてんだからなんもできねぇからよ」

 

「よくわかったわねぇ」

 

龍田は出て来ると薙刀の剣先としっかりと籠もった殺意を俺に向けてきた。

 

「やめろ龍田。俺達は別にこいつを殺すために拘束したんじゃないだろ」

 

「……天龍ちゃんがそういうなら……」

 

龍田は天龍の言うことを聞き薙刀を俺から離したが向けられた殺意は依然と変わらなかった。

 

「でだ。今から俺の言う質問に嘘偽りなく答えろ。嘘ってわかった瞬間……分かるな?」

 

なるほどな。なっとくした。

 

「なるほどな。そのためだけに拘束したと」

 

「ああ。じゃあ始めるぜ」

 

さてどんな質問だぁ?。

 

「なんでお前は話しかけた瞬間気絶した?」

 

「ああ~お化けだと思ったから」

 

「は、はっきりと言うな……ちょっとは恥ずかしがってもよかったんだが……まぁいい次だ」

 

いや嘘ついたらやられるやんけ。

 

「なんでこんな時間にここにお前は居たんだ?」

 

「調査だ」

 

「調査だと?」

 

「ああ。調査だ。ここに二人の艦娘が傷だらけで倒れていてな。他にもいねぇか調査してたんだ。つかこんな所あったなんて知らなかったがな」

 

「…その二人の艦娘は?」

 

「医務室で寝てるよ」

 

天龍からは少し疑いの目が向けられたが分かってくれた。だがそれはあくまで天龍だけだ。つまり

 

「ウフフフ……ッ!!」

 

「龍田ッ!!」

 

龍田が薙刀で首ちょんぱしようとしてきた。ちょっとまてまえ襲われた時薙刀は叩き折ったよな?なんで治ってんのさ………明石とメロンか。

 

「クレイジーダイヤモンドッ!!」

 

『ドラァアアッ!!』バキ!!

 

「キャッ!?」

 

間一髪クレイジーダイヤモンドで再び薙刀を手刀で叩き折った。

 

「なるほどな。前は腕だけだったが今度ははっきりみえるぜ……こんどは前みたいにいかねぇぜ?」

 

まじかよこいつら本気でやる気だぜ………はぁやりたくねぇけど一旦負けねぇとわからないらしいぜこりゃ。まぁもちろん負けるつもりなんてないしたとえ手足が錠で拘束されてたとしてもだ。やるか。

 

「いいぜ。お前らの憎い人間、提督を俺を殺してみろ。出来るもんならな」

 

「ッ!?なめんなッ!!」

 

「死になさいッ!!」

 

挑発に乗って頭に血がのぼった龍田と天龍は艤装を展開し殴りかかってくる。しかし

 

「甘っちょろいぜッ!!」

 

「なッ!?」

 

「ッ!!」

 

クレイジーダイヤモンドの両腕で龍田と天龍の拳を防ぎ

 

「胸から下ががら空きだぜッ!!」

 

「「カハッ!?」」

 

クレイジーダイヤモンドで二人を蹴り飛ばす。蹴り飛ばされた二人は壁に叩きつけられ砂煙が部屋に立ち込める。うーんやっぱ錠外すか。手足痛い。

 

「よっこらせっと」

 

俺はクレイジーダイヤモンドで手足についている錠をぶっ壊し立ち上がる。すると同時に数発の弾丸が飛んできた。

 

「悪いが弾丸なんてもんは虹村軽佻のスタンド、バットカンパニー以上の数じゃねえと俺クレイジーダイヤモンドの敵じゃあないぜッ!!」

 

『ドォララララララララララララララァーーッ』

 

弾丸をクレイジーダイヤモンドで裁いていると段々砂煙が晴れいった。そして同時に弾丸も止んだ。

 

「なん……だと!?」

 

「あなた……人間…?」

 

おいおいクレイジーダイヤモンドは近距離じゃスタープラチナと多少やり合える位のパワーとスピードを誇ってるんだぜ?ちと舐めすぎだろ。

 

「さぁな。ただ言えることは俺はどこぞの時間止める吸血鬼じゃなけりゃサ○ヤ人でも無いし半人半魔のデビルハンターでもねぇつうことだ」

 

「なに言ってるからわかんネェ……よッ!」

 

懲りもせず再び殴りかかってくる天龍。さすがに時間が時間だから眠たすぎるためさっさとおわらせようと思った。つまりだ

 

「そりゃ残念だな。あとわりぃな天龍」

 

「ッ!?……」

 

「天龍ちゃんッ!!」

 

クレイジーダイヤモンドの手刀で天龍にはねむってもらい

 

「よっと……はい終わり」

 

「あ……」

 

龍田も同じように首に手刀をあて眠らせた。

 

「はぁ……調査は明日でいいかなぁ俺もう眠くて限界だわ……っと」

 

俺は睡魔に勝てず龍田と天龍をクレイジーダイヤモンドで抱え地下務所から脱出し医務室で寝かせた。その後自室に戻って寝ようとしていた。

 

「さてと寝るか……って秋月?」

 

俺の自室にはベランダがありそこに何故か秋月居た。秋月はに顔を上に向けて夜空を見上げていた。俺はそんな秋月の隣へ行き声を掛ける。

 

「なんだまだ寝てなかったのか?…………って、あ?」

 

俺は声を掛けたと同時に夜空を見上げた。しかしそこには何故か紅い彗星が夜空をかけていた。

 

「なんだ……あれ?」

 

「あれ提督?もう調査は終わったんですか?」

 

「いや眠過ぎて止めた。明日再調査する予定だ」

 

「そうですか……にしても不思議ですねぇまさか紅い彗星なんてものを見れるだなんて」

 

「だよなぁ~写メ取ろ」パシャ

 

にしてもだ。このシュチュエーションなんか妙に青春を感じるな。

 

「とても綺麗ですね」

 

あれか、これはあれか?秋月の方が綺麗だよとでも言やいいのか?ええ?。だがしかし俺にそんなキザなことは出来ないので

 

「ああ、だな。すげえ綺麗だ」

 

と答える。そう俺に出来んのは

 

「て、提督?」

 

「ん?なんだ?」

 

「な、ななな何故秋月と提督は手を繋いでいるのでしょうか?」

 

手を繋ぐことくらいだ。

 

「お前が余りにも可愛いからだ」

 

「答えになって…………あの提督」

 

「なんだ?手は放さないぜ?」

 

なんか秋月の顔どんどん真っ青になっていってねぇか?。なんだか嫌な予感がする。

 

「いえ違くてあの紅い彗星どんどんこちらに近過いてませんか?」

 

「は?そんな訳…………あれ?マジでこっち来てない?」

 

「ですよね!ですよね!!」

 

おおっと嫌な予感的中だぜヒャッハー!。もうどうにでもなれぇ~………ってダメだろ!!急いで遠くに避難しねぇとッ…!!。

 

「おい秋月!!今すぐ警報鳴らしてこい!!おれは時雨叩き起こしてアナウンスで避難するよう伝えるからッ!」

 

「了解ッ!!」

 

さてと時雨叩き起こしてアナウンス流すか。いつ頃に墜ちてくるんだ……隕石落下予測とか霧島さんとくいそうだしあとで聞いてみよう。ちなみに空母(軽空母を含む)と戦艦はだいたい仲良くなっているがそれ以外は普通に殺してくる。天龍達がいい例だな。まぁ最近までは空母もまだ嫌われてるんかなと思っていたが。

 

「時雨おい起き………さてとアナウンス流すか」

 

「ちょ、ちょっと無視しないでくれよ~!」

 

何故か下着の状態で時雨が目をあけたまま寝転がっていたから無視しようとしたが怪力で引き止められた。まぁ艦娘だからなっとくの怪力だな。

 

「じゃあスイッチオンっと……すぅ………はぁ…………えぇ提督の剣崎 誠だ!!いまこの鎮守府に謎の紅い彗星が向かってきている!!グラウンドに一度集合してくれッ!!。これはけっしてイタズラや嘘ではないッ!!。嘘だから集合しないとかいう馬鹿は俺が無理やりにでも連れて行くッ!!以上だ。直ちに皆はグラウンドに集合、いいなッ!!」

 

 

~グラウンド~

 

 

グラウンドにでて数分後俺な言うとおり皆は集合してくれた。駆逐、軽巡、重巡としっかり列になって。つか予想通り皆さん紅い彗星見て唖然としてますなぁ~。

 

「霧島はっと……お、いたいた」

 

俺は戦艦の列にいる霧島の所へと向かった。

 

「司令……あれは一体なんですか?」

 

「知らんよつかむしろ俺が知りたいくらいなんだが。でさ霧島」

 

「はい?」

 

「あの彗星が何時間後に来るとか分かったりするか?」

 

「えぇ………あの速度ですと約10分後かと」

 

は?まじで?やば!?。つかよく速度とか分かったな。って言ってる場合じゃない!!。マジでなんとかしねぇと。と考えている内に10分は過ぎていった。

 

「司令ッ!!来ますッ!!」

 

「なに!?もうか!?クッソッ!」

 

霧島の言うとおりどんどん彗星は大きくなって近いてきて……堕ちた。この時皆は目を瞑り死を覚悟した。だが激しく風が吹き荒れただけでおかしな事に何かが壊れた音や激しい爆発音などは一切聞こえてこなかった。ただなにか()()()()()のような音と妙な熱気が辺りを包み込んでいた。

 

 

 

To Be Continued




もうなんだこの外伝カオスだよ。←自分で書いておきながら文句を垂れる作者

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