優しい力を持った少年と現代入りした吹雪と金剛の奇妙な話し   作:剣崎 誠

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主人公はやはり強い

一人の女性、彼にエリナと呼ばれていた女性が倒れた彼に寄り添う。

 

「あぁ…ジョナサン、こんなことが…こんなまさか…何故…!」

 

彼、ジョナサン・ジョースターはエリナに声を振り絞ってだし言った。

 

「に、逃げるんだ…エリナ……この船を今…爆発させる…」

 

「私には一体どんな事態が起こっているか分かりません。だって想像を越えていて…泣けばいいのか、叫べばいいのか、それとも気を失えばいいのか、分からないのですもの…」

 

「……」

 

「でも言えることはただ一つ………エリナ・ジョースターはあなたと共に死にますッ!」

 

彼女は泣きながらそう言って愛するジョナサンに最後のキスをした。

 

「(この唇の中には……あぁなんてこと…死の実感がある…ジョナサン・ジョースターは死ぬんだわ…。でも二人一緒ならずっとこうしていたい…。船が爆破し何もかも終えてしまうまで、何もかも消えてしまうまで…)」

 

泣く彼女の頬そっと彼は触れ涙に触れそして奥でないている赤ん坊を指差した。

 

「泣いてくれてもいい…君は…生き…なくては…ならない」

 

「あぁ…美し過ぎます、見ず知らずの赤ちゃんを助けて非難しろと仰るの…?私にとってそれは残酷なる勇気、私の最期の希望はあなたと共に死ねることなのに…」

 

「あの母親は…子供を庇って死んでいる。僕の…母もそうして死んだ…だからあの子を連れて…早く…」

 

「船ごと爆破させる思いつき、ジョジョ…最期の最後まで屈服しない奴よ…しかしそれはこのディオも同じ事ッ!……俺は生きるッ!!何が何でも生きるッ!!貴様の肉体とともになァ!!ゾンビ共ッ!!ワンチェンを喰ってしまえ!そしてピストンを作動させろッ!!」

 

ディオはゾンビに命令しシャフトを止めているワンチェンを喰えと言うがそれはもう遅く船の爆破が始まった。一部の爆発で出てきたゾンビはその爆発に巻き込まれ消えた。ジョナサンは爆発に巻き込まれないようエリナの盾となり庇った。背中に何本か破片が刺さる。

 

「カハッ!!」

 

「ジョナサン!」

 

「ぐぬぬ…爆発が始まったか。だがこのディオ太陽から常に身を守らねばならぬ宿命、大爆発程度の事態は既に防御策を講じてあるのよッ!」

 

ディオは触手をジョナサンの首に巻き付け引き寄せる。

 

「エリナッ!ようく見ていろッ!ジョジョの奴が波紋を出せない今俺は安心してその肉体を乗っ取れるッ!!そして俺は自分のベットルームであるあの箱に逃れるのだッ!!あの箱は爆発数十分の衝撃にも耐えゆるッ!言わば一人用シェルターよッ!いくぞジョジョッ!!そしてようこそ我が永遠の肉体よォッ!!」

 

「ッ!!」

 

「ぐッ……!!」

 

「ジョナサン!!」

 

ディオはいいながらジョナサンの肉体を奪うためジョナサンの方へ飛び出した。しかしジョナサンは背中に刺さっていた鋭い破片をディオに突き刺しそれを阻止した。次にエリナは衝撃でシェルターへと飛ばされた。そしてジョナサンはそのままディオを抱きしめた。

 

「ディオ…(君の言うように僕らは二人で一人だったのかも知れないな。奇妙な友情すら感じるよ……今二人の運命は完全に一つになった)」

 

最期にジョナサンはエリナに幸せにエリナと言葉を発して力尽きた。

 

「こ、こいつ……死んでいる…!」

 

 

 

 

 

「ッは!!………ここは……何処だ…」

 

気が付き目をあけるとそこは船ではなく海の上でもなかった。辺りを見渡すと海と砂、上には道路と電灯そしていくつか家しかなかった。恐らく時間は深夜を回っているのかこの砂浜から見える家のほとんど、いや全ては明かりがなかった。

 

「確か僕はエリナを守ってディオを抱いたまま船を爆破させたはずだ。それに僕はディオや船の部品でダメージを負っていたから船が完全に爆破する前に死に絶えたはず……」

 

よく見ると服も変わっていて体があったディオと戦ったときの物になっている。ジョナサンの頭には?マークが山ほど浮かんだ。

 

「一体どうなっているんだ…………ただそんな事よりエリナは無事に生き残れているだろうか…」

 

彼はこんな訳の分からない状況だろうと妻である彼女を心配していた。すると突然ジョナサンは人の気配を感じ警戒を始めた。

 

「……何かの気配がする……今は少なくとも深夜は回っているはず出歩く人はいないはずだ……」

 

そしてことは起こった。

 

「女性か…?だがやけに肌が白いな…いやそれだけじゃあないッ!目が、目が赤く光っている…それと後ろになにかついているな…砲台のような…………ッ!?」

 

「シズメッ!!」

バン!!

 

えき後ろの砲台から一瞬の光が瞬き黒い鉄球のようなものがジョナサンに飛んで来る。

 

「なッ!?」

 

ジョナサンは鉄球を紙一重で回避し波紋の呼吸をする。

 

「よく分からないけど君は御坂えなく人を襲うようだね……なら僕はここの人を守るため君を倒さなくてはいけないッ!」コオオオオ

 

「シズメェエエエエエエッ!!」

バン!!

 

波紋を練るジョナサンに再び砲撃する。がしかし

 

銀色の波紋疾走(メタルシルバーオーバードライブ)ッ!!」

 

ジョナサンは砲弾、鉄球に鉄に伝わる波紋、銀色の波紋疾走(メタルシルバーオーバードライブ)を喰らわせる。すると鉄球は少し溶け威力を落としてそのままジョナサンは殴り抜けた。

 

「ハァアアアアアアアッ!!」

 

「ッ!?」

 

「ハアッ!!」

 

「カバッ!?」

 

相手は玉が溶けた所に驚くが主砲をジョナサンに向け撃とうとする。しかしその行動は虚しくジョナサンの波紋を纏った拳に殴られる。するとどういう訳か殴られた部分はジューと肉が焼けるような音がして溶けていた。

 

「やはりお前は吸血鬼ッ!ならばッ!!…コオオオ…震えるぞハートッ!!燃え尽きるほどヒートッ!!オオオオッ刻むぞ血液のビートッ!!山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)ゥゥゥゥウッ!!」

 

ジョナサンはいいながら残像すら見える波紋の籠もった高速の拳を何発を相手にぶち込む。

 

「キャアアアアアアアアッ!!」

 

相手は断末魔を上げるが無視してジョナサンはラッシュを続ける。

 

「回転ッシュウゥーーーーーッ!!」

 

するとジョナサンは一回転し両手を交差させていつかの吸血鬼と戦った時のようにグローブを波紋で燃やし殴り抜けた。

 

「撒滅すべしッ!」

 

その後彼の、ジョナサンの元に一人の少年が現れた。

 

 

 

 

 

偽物じゃあねぇな。どう見ても偽物じゃあねぇ。何故分かるかって?簡単な話しだ。後ろの方に深海棲艦が倒れてるからだ。ただ普通に倒れてるんじゃねぇいたる箇所が溶けてんだよ。なんで溶けてるかは知らねえが波紋は柱の男と吸血鬼、ゾンビに当てると当たった部分はドロドロに溶ける。まぁ正しくは流すんだけどな。ん?おいちょっとまてこいつタ級じゃんかよ……やば。にしてもなんで溶けてんだ?まぁ深海棲艦って言ってるくらいだから太陽弱いのかもしんないけど太陽に弱い描写とか設定無かった筈なんだけどなぁ~。とそんなことよりだ

 

「あのーあなたこそこんな所でなにを?」

 

俺はとりあえずジョナサンに話し掛ける。一様知らないフリをしとく。変に深海棲艦の仲間だとか疑われたくないし。

 

「う、うぅ……信じてもらえないだろうけど実は気が付いたら何故かここに居てね」

 

まぁそんな所だろうな。さてこれからどうするかなぁ~……にしてもジョナサンデカいな。マジでかい。

 

「うーん………ッ!?」

 

後ろから殺気を感じた俺は即座に振り返りクレイジーダイヤモンドを出すが時すでに遅く砲台は目の前だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やべ、死んだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ズームパンチッ!!」

 

「な、なにィィイイイイイイッ!?」

 

なんとジョナサンが腕をどっかのゴム人間のごとく腕を伸ばし後ろにいた深海棲艦をワンパンした。ズームパンチとは関節を一時的に外し腕を伸ばすという技だ。痛みは波紋で和らげられるからほぼない。っていうか冗談だろ?確かにジョナサンは強いよ。だって戦艦倒したからね?いやまぁ戦艦全般弱いけどさ。でもワンパンて…。つかやっぱヤバいなジョナサンは。流石ジョジョシリーズの主人公。

 

「大丈夫かい!?怪我はない?」

 

「あ、あぁないっす……」

 

「そうか良かった……今確かに波紋を流したがやはりなにかおかしいな…」ボソボソ

 

「どうしたんすか?」

 

俺がジョナサンにそう聞くとなんでもないといった。そして次にここが何処なのかを聞いてきた。

 

「ここ、つまりこの国の名前を教えてくれないかい?」

 

「この国ですか?日本っす。つまりジャパンですよ」

 

「に、日本だって!?」

 

まそりゃ驚くわな。

さてどうしたものか……。まぁ家に泊めんのはもう確定なんだよな。

 

「そうだ!助けてもらったお礼に今夜泊めてあげましょう!!」

 

「え?いいのかい?」

 

「はい」

 

はいきたこれは勝った。コロンビアポーズしたくなるなこれは。

 

「いや助けてもらたっんだしそのくらいさせてくださいよ」

 

ジョナサンは少し考えたが俺の案を了承してくれた。当然その後は俺の家に向かったがな。もちろん後ろに倒れていた二体のタ級は光輝き消えた。そしてその道中。

 

「ん?なんだありゃ…」

 

「どうしたんだいマコト君?」

 

「あぁいや……ちょっとまっててください」

 

「え?あちょっと!?」

 

俺は道に落ちていた光り輝く石に何故か心引かれていた。近づいてみると石ではなくそれは刃物だった。だがそれはただの刃物ではなく剣の先の部分だけの物だった。つまり折れていると言うことだ。俺はそんなことお構いなしにその折れている刃に触った。その瞬間頭に声が流れてきた。

 

『おお新しい体ゲットだぜぇしかも幽波紋使いじゃねぇか!!こりゃ運がいいぜ』

 

マジカヨ……これアヌビス神じゃん。

 

「おいおい悪いが俺はそんなに甘かないぜ?」

 

と言ってみるが自分でもなんで効かないのか分からん。

 

『なッ!?乗っ取れてネェゾ!?なんでだ!?』

 

「まんなことはどうだっていんだよ。アヌビス神お前おれの相棒にならないか?」

 

『は?なに言って……!?』

 

俺はアヌビス神をクレイジーダイヤモンドの能力で直してやった。もちろん鞘もある。なんであるかは知らないが。

 

『な、ば、馬鹿な!!俺は承太郎のやつに折られていた我が刃が!!体が!!』

 

「なぁお前今まで生きてきたなかでいいことあったか?」

 

『!?な、何故そんなことを聞くんだ!!』

 

「初めから家族もいない仲間もいない。唯一信じていた人にも裏切られた。だからよ、俺がお前の家族に、仲間に、相棒になってやる」

 

こいつは昔の俺と似ている。小さいころの家族のいなかった俺に。俺の場合は真人やおばちゃんがいたから立ち直れた。けどこいつにはそんなもんはいやしない。だから、だからこそ俺がこいつの家族に、仲間に、相棒になってやろうと思った。

 

『うぅ~グスン……お前いいやつだなぁ……分かった!!信じるぜ!!だから今日からよろしくな相棒!!』

 

「お……う!?」

 

何故剣に再び触れようとした瞬間強い光がまたたいた。

 

「ん?どうしたんだ相棒……へ?」

 

どうやらアヌビスも気づいたようだ。

 

「か、体が、俺っち人になってるッ!!」

 

そうアヌビス神が人型になっていた。つか人だな。顔はアヌビスだけど。すげー筋肉だ。

 

「ってこれ俺っちじゃん!?」

 

アヌビス神は片手に剣のアヌビス神を持っていた。当然だがアヌビス神(剣)にはアヌビスの意識はないようだ。そしてこれは多分、多分人創門のせいだろう。

 

「もしかしたらさそれ自分の意識で出たり入ったり出来んじゃねぇか?」

 

「まじか!?ちょっとやってみるぜ………よっと」

 

アヌビス神はそう言うと剣に吸い込まれていった。

 

『すげーよ相棒!!マジだぜ!!』

 

「やっぱりな。よしじゃあ帰るか」

 

『ああ分かったぜ相棒!!そしてこれからよろしくな!!』

 

「ああ。よろしくな」

 

そして俺はアヌビス神という相棒を手に入れジョナサンと家に帰った。

 

~自宅~

 

「君はまだ中学生なんだよね?何で大人数の女の子と住んでいるだい?」

 

「やっぱりその質問しますよねぇ」

 

『おお流石は相棒だ!!まさかハールムつくってるとはな!俺を落としただけあるぜ!』

 

(いやハールムじゃねえよ)

 

その後艦これ、つまり彼女たちの事を話した。ちなみ人創門やジョジョのことは一切しゃべってないけどね。ちなみに皆は寝ている。ジョナサンはソファーで寝ると言って寝た。俺もアヌビス神を壁に立てかけ水鬼を起こさないよう布団に入って寝た。が

 

『あ!!相棒俺風呂入ってみてぇよ!!』

 

(は?錆びるぞ……ってああそういうことか。いいよ入ってこいよ)

 

『おおおー!!流石だぜ相棒!!じゃあ入ってくるぜ!!』

 

アヌビス神(これからはアヌビスと呼ぶ)は剣から出てきてそそくさと風呂場へ向かった。もちろん本体である剣を持って。ちなみ俺とアヌビス神は頭の中で会話しているため水鬼を起こすことはない。こうして俺はようやく寝れた。

 

 

 

To Be Continued


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