FGOってゲームで爆死してケータイ開くの嫌になってました。すみません。
……ネロ欲しかった、メイドオルタ欲しかったよぉ。あとノッブも
そんなわけで一ヶ月ぶりの投稿なんですが相変わらず駄文です。それでも読んでもらえると嬉しいです。
それでは、どうぞ!
「……それで?どうしてあんな事したの?」
俺達が部屋に案内されてから少しして、焔が突然そんなことを聞いてきた。ちなみに部屋は和室っぽくて結構好みだった。
「いったい何の事だ?」
「とぼけないでよ。村の人達の前でキレた事。あれ、普段の空なら絶対にしないよね」
焔は確信しているかのように俺の目をみる。
「そんなことないだろ。意外と俺ってキレやすいぞ」
俺がそう言うと焔は溜息を吐いた後、呆れたような目を俺に向けてきた。
「二ヶ月間も鬼に馬鹿にされている事を知ってたのに怒らなかった人がキレやすいとか冗談でしょ」
焔のその言葉に俺は内心驚いていた。
確かに俺はこの二ヶ月間、地獄の一部の鬼達に裏で色々と言われていた。全ての鬼がそうという訳ではないが、プライドの高い者、昔から地獄にいる者の中で人間の俺が焔の護衛になった事を納得していない奴らがそういう事を言っているようだった。
「その事を知らなかっただけかもよ?」
「私がその事に気づかないように動いてたくせによく言うよ」
「……」
そう言われて俺は何も言えなくなってしまう。
無駄な心配を掛けさせたくないと思い隠してはいたが、まさか気づかれているとは思っていなかったのだ。
すると焔は自嘲的な笑みを浮かべながら言葉を続けた。
「……とは言っても、この前
「……あいつか」
焔が知ったらこうなると思ったから絶対に黙っとくように言っといたのに。
俺が頭を抱える中、焔は言葉を続ける。
「ごめんね。あんなに近くにいたのに気づけなくて。彼等には私から厳しく言っておいたから」
「だから最近何も言われなかったのか」
ここ数日鬼達からそういう声を聞かなかったので不思議に思っていたが、どうやら焔達が色々と俺の知らない所でやってくれていたらしい。
「そういうこと。そ・れ・よ・り・も!どうしてあそこであんなに怒ったの?あんなことしたら村の人達恐がって近づいて来なくなっちゃうじゃん」
少し暗くなってしまった雰囲気を切り替えるかのように、焔は少し頰を膨らませ腰に手を当てながら、私怒ってます、という仕草で聞いてきた。
「何ぶりっ子みたいな事してんだよ。似合ってないわぁ」
「……今更だけど上司に失礼すぎる。本気で怒るよ?」
俺が言った冗談にマジトーンでそう言う焔。
もうね。目が笑ってない。
「短気は損気って言うぞ。もっとどっしり構えないと。な?
カルシウム足りてないんじゃない?牛乳飲む?」
「誰のせいだと思ってるのよ。
……ちょっと待って。最後馬鹿にしてない?」
「してない」
俺のことをジト目で見てくるが無視。
「まったく。それで、どうしてなの?いい加減教えてよ」
諦めたようにため息を吐くと、腕を組んで俺にそう聞いてくる焔。その目を見るに、恐らくいくら話題を切り替えても意味が無いだろうな。
「一応言っておくけど、これは俺の考えだからな?もしかしたら杞憂に終わるかもしれないぞ」
「それでも聞かせて。もしもの事があるかもしれないし」
俺が話す気になった事で焔は真剣な顔をする。
この考えは本当に杞憂に終わるかもしれないし、結構穴だらけの考えだ。でも話さないよりは良いだろうと俺は話し始める。
「まぁ、結論を言うとだ。この村の奴らは怪しすぎるんだよ。だから距離を置くためにやった」
「いや、ちょっと待って。なんで?」
俺の結論を聞いて焔は焦ったように俺の言葉を止めた。いや、なんで?
「そんなツッコミをいれられた理由が心底わからない、みたいな顔されてもこっちが困るんだけど。え?なんで?村の人達は皆良い人達だったじゃん」
その言葉を聞いて焔がツッコミをいれた理由がわかった。あぁ、なるほど。こいつは村の奴らを信じすぎなんだ。さすがお人好し。
……いや、いきなり結論言ったのがダメだったのか。
「確かに話してみた感じは良い人達っぽいな。でもよ、おかしい所がないか?」
「おかしな所?」
「あぁ。まぁ最初から説明するか。まず俺達がこの村に来ることになったのはどうしてだ?」
俺がそう聞くと焔は少し考えるような仕草をする。
「えっと、この村の人を
「まぁそれもあるけど、もうちょっと正確に言うと、俺達が助けた所を見た村の奴が俺達に村に来るように言ってきたからだ」
「そうだね。でも、それがどうして怪しいになるの?」
まぁ確かにこれだけだと、おかしなところはないかもしれない。
「じゃあもう一回聞くけど、どうしてあの男は俺たちに村に来るように言ったんだ?」
「だからさっき空も言ってたけど、私達が村の人を助けるのを見て、お礼をしたかったからでしょ」
「そこだよ」
「え?」
「どうして一人だけ無事な奴がいる?」
「?どういうこと?」
俺の言葉に焔は首をかしげる。
「あそこにいた村の奴らはあの魔猪に襲われてたんだぞ。どうしてあの男だけ無事なんだ?おかしいだろ」
「一人だけ逃げる事が出来たからじゃない?」
「ただの人間が魔猪から逃げられると思うか?」
実際に追われた身だからわかる。あれから逃げるのはただの人間じゃ無理だ。
「……じゃあ、たまたま別行動をしていたんじゃない?それで合流しようと思ってた時に、私達が助けようとした所を見たとか」
「あの森にはあの魔猪みたいなやつがいるんだぞ。俺やお前みたいに自分を守れる力があるなら別だけど、ただの人間が一人だけ別行動をとるなんて、この世に絶望した死にたがりかただの馬鹿だ」
そこまで言って焔は納得できるような、納得できないような、そんな曖昧な顔をする。
……まぁ俺もこんな理由じゃ完全には納得できない事はわかってる。それに、一人だった理由も考えれば色々と出てくるだろう。
でも、
「他にもいろいろとあるぞ。例えば……」
俺がそこまで言った所で部屋の襖が音をたてて開いた。
俺と焔が驚いて開いた襖の方に視線を向けると、さっき村長の後ろにいた女の人が立っていた。
「突然申し訳ありません。お風呂の準備が出来ましたのでお伝えにまいりました」
「あ、ありがとうございます」
そう言って焔は頭を下げる。いや、もちろん俺も頭を下げましたよ。
「じゃあ焔。お前先に行ってこいよ。今日は疲れたろ?」
「え?まぁ、確かに少し疲れてるけど。……でも」
「いいから、いいから。さっさと行ってこいよ」
「……わかった」
焔は俺の目を見てそう言った。その目は後でさっきの話の続きを聞かせてもらうと言っているようだった。いや、まぁ、ちゃんと言うつもりだけどさ、そんな睨むように見なくてもよくない?
「ではこちらへ。案内します」
その言葉と共に二人は部屋を出ていった。
……その時、焔の前を歩く彼女がチラリと俺のことを見た気がした。
次はもう少し早く投稿できるように頑張りたい
アドバイス・感想あれば貰えると作者は嬉しいです。
それでは、次回もよろしくお願いします。