二回死んだ俺は閻魔の部下になった   作:鬱ケロ

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どうも鬱ケロです

まず始めに、本当にごめんなさい!
この作品は先週投稿したやつを書き直したものです
投稿した後自分で読んだら、いつもより酷くて自分でも何書いてんの?みたいな感じだったので、勝手に消して書き直してました。
読んでくださっている方々本当にすみません。
これからはこういう事は無いように頑張りたいと思います。

一週間あった癖にあまり文字数多くないですけど、読んでもらえるとありがたいです。
よろしくお願いします!



神は昔から変わらないようです

 空は相変わらず黒い雲が覆っていてわからないが、多分夕方くらいになる頃。

 俺達は、男の案内で村に向かっていた。

 しかし、男と俺達の間で特に会話は無く、男は時折足を止め俺達の方を見ながら歩き、俺達はその後を付いていくだけだ。

 そんな訳で、とてつもなくつまらないので、さっきから気になっていることを焔に聞いてみた。

 

「なぁ、焔。此処って地獄の間だったよな。なのにどうして人がいるんだ?」

「え?……あぁ、えっと、その」

 

 すると焔は少し困ったように視線を彷徨わせる。

 その反応に俺が首を傾げると、焔はため息をついた後に話し始めた。

 

「……えっと、彼らは多分だけど千年前に起きた事件の時に地獄を脱走した人達の子孫だと思う」

「千年前の事件?なんだ、それ?聞いたことないんだけど」

 

 俺ももう、地獄に一ヶ月位いるが、千年前に事件があったなんて聞いたことがなかった。

 

「それはまぁ、仕方ないよ。私も閻魔になった時に初めて知ったし」

「それって俺に言っていいのか?」

「一応信頼できる部下には言っていいって言われてるから。

 心兄(しんにぃ)桃花(とうか)も知ってるよ」

「ふーん。でもよ、話を聞いた限りだとけっこう大事になったんだろ?そんなに大変な事件だったのか?」

 

 俺がそう聞くと、気まずそうな顔をした。

 

 「それがね、なんでもその事件の首謀者達が神様に間違いで殺されて、しかもそのまま地獄に落とされた人達だったんだって」

「……なんだと?」

 

 焔の話を聞いた俺は、無意識に口からそんな言葉が漏れていた。

 あぁ、まずい。俺、今軽く殺気が出ちまってる。前を歩いてる男が足を止め、震えてこちらを見ている。

 俺は殺気を消し、前の男になんでもないと言うと、男はまた歩き出した。

 

「ま、まぁ、あくまで上から聞いた話だから、どんな事があったのか詳しくは知らないの。

 だから、もしかしたら本当は違うかもしれないから、あんまり気にしないで」

 

 俺の様子を見て落ち着けようと思ったのか、焔が苦笑いを浮かべながらそう言ってきた。

 ……焔にまで気を使わせちまうとか、恥ずかしい事しちまったな。

 俺は一度落ち着くために大きく息を吸い、そして吐いた。

 

「悪い。ちょっと冷静じゃなかった。

 それより、お前閻魔なのに詳しく知らないのか?」

「うん。聞いたんだけど、詳しく教えてもらえなかったんだ」

 

 俺が落ち着いたのを見て焔は安心したような顔をしていた。

 それにしても、閻魔にすら詳しく話さないって事はその事件が余程まずい事だった、もしくは詳しく話せない事情があるって事か?

 そんな事を考えていると、焔は言葉を続けた。

 

 「まぁ、そんな訳でその時に脱走した囚人達が村を作ってたんだと思う。その子孫が彼等かな」

「……あの人達を保護する事って出来ないのか?」

 

 さっきの猪の事もあるし、なんとか出来ないかと思い焔にそう聞くと、焔は首を横に振った。

 

「……それは出来ないの。千年前の事件の事もあってあまり彼等には干渉しないように言われてる。

 だから、保護したくても出来ない」

「……そうか」

 

 そう言って会話が途切れ、ただ歩いていると、前を歩いていた男が足を止めた。

 

「見えてきたよ。あそこが俺達が暮らす村だ」

 

 そう言いながら男は指をさす。

 その先には確かに村があり、小さな灯りが見えた。

 

「あそこに猪に襲われていた彼等もいるんですか?」

 

 その灯りを見ながら焔は男にそう聞いていた。

 

「あぁ、いるよ」

 

 男はこちらを見ずにそう言い、さらに言葉を続ける。

 

 「それより少し急ごう。雨が降ってきそうな雲が出てるし、風も強くなってきた。このままだとびしょ濡れになっちまう」

 

 そう言われて空を見ると、確かに先程よりも雲が黒くなっているし、風も強くなってきていた。

 それがわかった俺と焔は、駆け足になった男の後を急いで追った。




アドバイスとかあれば教えてください。

読んでくれてありがとうございます。
次回はもっと頑張りたいです。
それではまた次回!

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