オブジェクト・クロスロード   作:TeamOCR

5 / 15
※1-2です。


Welcome,ObjectCentral!

 ホールのドアに二人がやってきました。「ほら、ここが組み分けの会場。にしてもまだ準備中?そろそろ開場時間のはずだけど・・・」フォートに推薦してもらったフォーテルが話すと、ドアの反対側から声が聞こえてきました。どうやら二重ドアだったようです。「もう来てるよ!あけていい!?」「アメスティ!飾りたった今出来たからもうちょっと待って!」ドアが開くのを待つ二人の後ろに他の推薦組が数人並んできました。エアーホーンも推薦で入ったようです。「今日は想像以上に少ないわね、普段は教師と二年以上で学園紹介動画を撮っているけど、今年の学園紹介動画は二人くらいここから追加しようかしら」中にいた全員が配置についた所で、ベルが鳴り響きます。「準備オッケーね、開けるよ!」バタン、とアメスティは勢いよくドアを開けました。「推薦組のみなさん、ようこそ、オブジェクトセントラルへ!」

 「まずは一人ずつ、地図と資料をお渡しします。オブジェクトセントラルは意外と広いんですよ?」最初はプレゼントから降りたコーヒーが全員に地図を配ります。ディクスは地図を受け取るとすぐに自分の中に入れました。「図のスキャン能力でもあるの?」「まあね。ぼくの数十%はオーバーテクノロジーさ。」地図配りが終わると、ストローが言い始めました。「次は組み分けだよ。ハッター君がどこに入れるか診断してくれるんだって!」「こら、君じゃなくて先生!」「ごめんごめん、起こしちゃったね。」「まあ起こさないといけなかったからそれでいいけど。」「あのストロー、容器に密着しているはずなのに喋ってるわ!」「寮が決まったらそこに行ってもらうよ。まずは・・・そこの本とフォートの息子さんから!」「あいつら真っ先に呼ばれたな、ハッターはどの寮を選ぶんだろうか。」

 「君たち、名前は?」「フォーテル」「ディクスだよ」「オッケー、被って」そう言われて先に被ったフォーテル。「想像以上に熱いな」「ハッター先生、これでも手加減してますよ」「うーん、OJかな・・・ディクス被って」「先生、了解です」「・・・なるほど、オーバーテクノロジーは伊達じゃないな・・・フォーテル、ディクス、二人ともOJだ!」「OJ寮か。一緒の寮だな!それじゃ、寮に向かって!」「わーい!」

 「えっと・・・ここで合ってるね。」OJ寮まで案内したディクス。「できればもうちょっと綺麗に描いて欲しかった、ディクスもそう思う?」「あ、うん、道路は大丈夫だけど、建物のデザインが。」「ああ、ようこそOJ寮へ。ホストのOrangeFriesだよ。この寮は声紋認証を採用しているから、君たちの声を登録しないといけないんだ。さ、名前と声を入れて。」こうして、この学園での寮生活が始まったのです。




*ハッター(Hatter)
(シルクハットのような)組み分け帽子。一応先生側。
帽子屋のようにちょっといかれてる。
*アメスティ(Amesty)
アメジストの女の子。紫外線を浴びると白くなる。
名前はAmethystを短くしたもの。
*OF(OrangeFries)
OJ寮ホスト。普段は容器の方が喋っている。
中のフライも喋る1本以外チーズ味らしい。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。