オブジェクト・クロスロード 作：TeamOCR
４月＃日、気まぐれで始まった。
それは、１つの気まぐれから始まった。ある日、僕の部屋の机に降ってきた１枚の封筒、それは「オブジェクトセントラル学園」の気まぐれ推薦に当選した、というメールだった。クロスシティにも学校はあったけど、それよりももっと大きくて、何よりも封筒に同梱したパスカード(兼生徒証)が無いと入れない特別な場所。ただし寮に関してはしっかり完備しているから親にその事を伝えた上で４月＃日に来る専用の電車に乗って学園に来て欲しい、と書いてあった。「気まぐれ推薦・・・不思議な事も有るんだな。まあこれで手間は省けたからいいけど」「オブジェクトセントラル学園・・・これだけ大きければ魔法も科学も学べるのかしら。いいですよ。」オッケー、確かに伝えたから封筒とパスカードを中に入れた。
そして４月＃日。『まずは最寄りの生徒証接続可能駅に向かえ。君の場合はクロスシティ駅だ。』クロスシティ駅は歩いて行ける距離にあった。『以降はクロスシティ駅から乗る方法。改札外の階段の１階側の裏にカードをかざしてくれ。』カードを探すのに少々時間がかかったけど、それっぽい所にかざした。『そうすれば扉が開くから降りてやってきた電車で学校に向かうんだ。いいね？』電車はすぐに来てくれた。
電車が学園に着くと、先客なのか高さ以外フォート(・・・あれ、読者はフォート知らないんだっけ。うーん・・・分かりやすく言うと火の玉かな？)にそっくりな子がまるで見計らったように話しかけてきた。「気まぐれ推薦の当選者・・・誰？」「誰って言われてもね・・・そっちこそフォートに似てるけどフォートじゃないんだよね？」「僕はフォーテル。フォートは僕の父さんだよ。強い推薦でここが一番いいって言われたから。」「へえ、フォーテルはフォートの強い推薦で。ディクスだよ、よろしく。」「ディクスよろしく、今日は推薦組の入寮日だから組み分け帽子に寮を決めてもらうんだ。」「寮って、男女混同？」「そうだね。寮は４つあって、FiR・・・Leafy略してFR・・・FL?どっちか分かんない頭文字F、OJ、ExciteCracker略してECと・・・ああっどうしよう！？寮の名前忘れた！」「忘れたって、一体何があったんだか。」「ごめんごめん。それはともかくかつてはそれぞれBFDI、II、BOTO、EE寮と呼ばれていたけど、いつからか勝者の名前を冠するようになったみたいなんだ。」
フォーテルがディクスに説明していた頃、ホールには(シルクハットのような)組み分け帽子とコーヒーカップとプレゼント箱、ストローと三角フラスコがいました。「部屋の装飾もあらかた終わったね。ところでストロー、今日のヴェータには何が入ってるのかしら。」「あー、そう言われればそうだな。確かに何か入ってる。しかし、それが何なのか分からん。ストローが入って平気な液体なんだよな？」コーヒーカップとプレゼント箱が話していた所に、ストローが答えを返します。「ああ、今日はシャンパンを入れてきたそうだ。ここにくる前に本人から聞いた。それとナレーターに告ぐ、ここにいる生徒はコーヒーとプレゼントと俺とヴェウタだ。組み分け帽子、ていうかハッターは生徒じゃないからな。」「・・・さっき俺の事ヴェータって言ってるやつがいたが、俺は別にそれでかまわないからな？」
＊ディクス(Dics/AKA Dictionary)
実質主人公、魔法の本と電子辞書の間の子。
名前は英語のDictionaryを略した物。
見た目や声はボーイッシュだが、性別は女。
＊フォーテル(Fuotel)
FireyJr.の２倍ほどの高さで、
フォート(Fireyとの関係は不明)の実の息子。
名前はイタリア語のFuocoより。
＊ヴェウタ(Beuta/Veuta)
三角フラスコで、中にストローを差している。
本人曰わく「ヴェータでもいい」との事。
名前はイタリア語より。