MAD111 世紀末総支配人伝説 怒りのヌカ・ワールド   作:溶けない氷

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別に他意はない、ただ自衛隊の足を引っ張りまくって溺死させようとする政治屋が見て見たかった。
ちなみにリアルはもっと酷く野党vs与党どころか野党の内ゲバも日常茶飯事よ!
そしてメキシコでは2017年現在でもありふれた世紀末状態

ヌカ・ワールド協賛企業
ヌカ・コーラ社
言わずと知れたブラック企業
しかし後述のさらにエクストリームブラックな企業と比べると大人しく見える

Vault-Tec社
死ぬほど危険なウェイストランドを更に危険にし復興を妨げている大戦犯
クッソガバガバな倫理観すらすっ飛ばして顧客で人体実験を行う

InGen社
クッソガバガバな倫理観で毎回恐竜を作っては案の定逃げられて大惨事を引き起こす
だが他の企業に比べると、少なくともお客を楽しませようという姿勢が見られるから
マトモだと思ったあなたの倫理観はマトモだろうか?

アンブレラ社
殺人ウイルスを作って案の定地球滅亡

サイバーダイン社
核のボタンをAIに委ねて案の定地球滅亡

ファロン社
自己複製する殺人ロボットを売り出して案の定地球滅亡

以上、アメリカの技術力は凄いけど頭が地球滅亡級に悪い企業の残骸で異世界侵略します
世界滅亡させてもお抱え弁護団は無敵なので無問題


オペレーターズ
マグスが設立したインテリレイダー
理系教育を受けた構成員がいるためか技術力は高い
他に比べると凶暴度は控えめでまともな連中に見える
キッチンの冷蔵庫を覗くまでは Hi Mom

パックス
戦前のアメリカの大サーカス団が発祥
飢える動物たちに不思議なお肉をやるために大道芸をした道化師が初代団長
観客はあなた、お代は命 真夜中のサーカスの始まりだ
ピエロとサイコパスとレイダーが合わさり最恐

ディサイプルズ
戦前のマリア様が見ていた良家の子女達が通うミッションスクールが発祥
”使徒”という名前はその名残である
世紀末、女子高生達に襲いかかった過酷すぎる運命の中
スワッターで男のボールをホームランして回ったお姉様が初代団長
あら、頚椎が曲がっていてよ



麻薬戦争 case日本

ピニャは目が死んでいた。

あの日戦に負けた多くの奴隷に降りかかった運命が自分たちにも遂に襲いかかったのだ。

覚悟はしていたがまさか初めてがあんな形で奪われ、しかも敵の子を宿してしまうという屈辱には耐えられなかった。

圧倒的暴力、絶対的邪悪の前に弱者は項垂れ従うしかないのだ。

「醜い子ならいい、あんな男の為に美しい子など産んでやるものか…」

少しづつ膨らんできたお腹を見ながら忌々しげに呟く。

兄に犯されかけた時には手元の物をありったけ投げつけて反抗したが、総支配人の場合は顔もよく見ないうちにいきなり殴られて犯された。

ピニャは捨てられた、薔薇騎士団の女性陣も全て帝国によって”そんな人物はいない”ことにされた。騎士ともあろうものが自害すらせずに奴隷となり、女性に至っては敵の子を孕まされたなど恥以外の何者でもない。

ヌカ・コーラ社は冷酷で従業員の扱いも酷いものだったが、帝国も負けじと冷酷だった。

 

ナンバー2という名目の使いっ走りのゲイジはいい顔をしなかったが、古今東西

愚民を支配するには宗教が一番だという例を知っていた総支配人は宗教を設立した。

名付けてChild ofAtom ヌカ・コーラクアンタム派

キリスト教とイスラム教とユダヤ教とヌカコーラとChild of Atomをごっちゃ混ぜにしたインチキカルト宗教。

改修しない奴は放射線焼きの刑に処す,アトム様のご尊顔を仰げば嫌でも総支配人の慈愛が感じられるだろう。

 

総支配人の綺麗どころを集めたガキ生産施設はその尊い血を残すために多くの種族が集められていた。

(修羅の国、ウェイストランドの価値観で尊いとはつまり強いことである)

これは総支配人の遺伝子多様性に欠ける種族はたった一種類のウイルスで絶滅する恐れがあるという事実に基づいている。

母体の多様性が富んでいればいるほど絶滅のリスクを減らすことができる。

要するになるべく多くのメスにガキを産ませる。

受精作業は効率的に済ませるのが生産効率化への秘訣だろう。

時間のかかる拷問などしない、レイダーはせっかちなので自白剤をあるだけブッ込んで吐かせる。

 

 

一方でレイダーもその風習に習ったのかガキを生産し始めた。

 

『総支配人もヤキが回ったな。

あんなナヨナヨしたメスどもにガキを産ませるっていうんだ。

生まれてくるのも、どうせ貧弱なガキだ』

支配者に自分の子供を据えつけようという総支配人の意図を汲み取ってこれである。

ちょっとでも隙や弱みを見せると全力で殺しにかかってくる実に愉快なヌカ・ワールドのお友達である。命令を全く聞かない部下には困ったものだ。

『稼がせて楽しませてくれるって言うんなら今のボスは悪かねぇ。

実際、総支配人をヒーローだって讃える奴も大勢いるからな。』

捕まえた特地の農民をナイフ投げの的当ての的にしながら遊んでいたレイダーが遂に脳天にナイフをぶち刺してまたもオブジェが出来上がる。

 

 

『総支配人は我々のヒーローだっ!夢を現実にした!

グリーンランドは全部俺たちのものだ!全部だ!

彼に出会ったら、膝をついてお礼を言うんだ!俺たちの救世主だってな!』

 

『よう、クソ野郎。別にお前に恨みがあるってわけじゃ無いんだぜ?

だが俺たちも食ってかなきゃいけないしなぁ…言いたいことはだ

お前は思ったより美味いぜ、ほら』

血抜きの後に文字通り食い物にされる人々。

 

 

『よー馬鹿ども!貧乏人!今日もお祝いだぞ!またしてもっ!奴隷を大量に入荷した!

今度のは…えーっと、どっかの町の生きのいい連中だ。

ぶっ殺して遊ぶなよー、言っても無駄か』

 

『次のこの世界の総支配人はうちのボスさ、なんたって頭の出来が違う。

パックスやディサイプルズの馬鹿どもにこんだけの虫けらどもの世話ができるか?

できないだろ』

オペレーターズは武器・弾薬を蓄え、弾除けの奴隷を揃えウェイストランドで手に入れた化学兵器を増産し戦争に備えた。

 

『ふん、連中のことなら知ってるさ。いつも口先だけの守銭奴。

裏でセコセコバレないように貧相な物をしごくのだけはいっちょまえさ』

 

 

ちなみに奴隷の使い道は殆どが帝国内の奴隷商人に売り飛ばして、食い物や酒、武器・弾薬・薬に必要な資材との交換に当てる。

「へぇ、旦那。こっちの方はどうです?旦那と同じ金髪に青い眼、おまけに処女です」

 

『いらねぇよ、それよりもっと頑丈なメスはいねぇのか?

一度にガキを2、3匹は仕込めるでかいメスがもっと必要だ』

 

(全く変わった連中だな)

普通は男は若くて華奢なゾルザルが求めるような女奴隷を求めるが

レイダーに必要なのは雌人であり、美醜は特に構わない。

どうせ顔なんて見ないし。

 

一方でライバルレイダーグループの”帝国”の次期リーダーというゾルザルは雌兎のテューレとやりまくっているくせにガキを1匹も産ませていない。

既に数匹のウォーリアバニーの雌に種を仕込んだ総支配人とは大違いだ、種無しなんじゃないか。

と悪所のレイダーから流れてきた情報によって侮蔑され軽蔑されていた。

 

レイダーの勢力は雪だるま式に膨れ上がり、今やその支配領域は帝国に残された領域を遥かに超えている。

だが統治などそもそもできるはずはなく、農地は荒れるに任せ都市は荒廃しきっている。

もっともウェイストランドを見慣れた人間ならば”荒廃”の定義も変わるだろうが。

要するにガンダムGP02を奪ったメキシコの麻薬カルテルみたいなもんだ。

そう考えればそんなに大した問題ではないように思える。

 

一方で平和な日本国の発表では突然現れた“違法薬物密売暴力団”への対策が今日も国会で議論されていた。

違法薬物は無論のことヌカコーラである。

『ですからねぇ、このような問題は。えー、特地が日本国内の領土だと認められている以上

あー既にある帝国を名乗る武装組織では無いと判明いたした折でー』

 

『では何だというんだ!?与党は問題を曖昧にするのをやめろー!』

『『『『そうだ、そうだ』』』

『『『バカヤロー』』』『『引っ込めー』』

 

『あーこれらの組織を法的に分類するのならば、広域指定暴力団に分類されるのであり』

『それなら警察の仕事だろうが!』

『自衛隊は警察権まで侵害しようというのか!』

『戦前の憲兵の復活反対!』

結果、”広域指定暴力団”にレイダーが追加され

現行犯の場合には逮捕することを自衛隊に求めることが閣議で決定された。

後にこの事を捕虜にした自衛隊員から聞き出したレイダーグループは悪知恵を効かせ

レイダーからは武器を隠して撃たず、自衛隊員がギリギリまで近づいたところで銃を抜いて重砲の支援ができない接近戦で自衛隊員を殺すという偶然にもイラクでの武装勢力が米軍を奇襲するのと同じ方法を思いつき自衛隊員に”正面からの奇襲”を仕掛ける。

イタリカの戦いで総辞職し、総選挙したばかりの国会はこれによってまた半年とたたないうちに内閣総辞職、防衛省の制服組のすげ替えによって現地の自衛隊は貴重な時間を浪費させられることになる。

 

一方でその頃…

『生産数は現在日産500体。目標の日産3000体は三ヶ月以内に達成される見込みです。

最終的には日産5000体が現在の資源供給量から見て維持可能なライン』

戦力の充実のためプロテクトロンがロボットがロボットを造る生産ラインで大増産されていた。

その他にもクローン作成機でデスクローを量産しようと思ったら10万ボルトの電磁檻のバテリー切れで逃げられたり、カニが食べたいので養殖しようとしたらマイアラーク一家の檻に鍵をかけ忘れて大脱走したりとうっかりを連発していた。

既に3万以上の重機関銃で武装した麻薬カルテルの軍隊を形成し、レイダーが今度はその隙間を埋める補助戦力扱いされるのも時間の問題だった。

のちの歴史ではもしも日本軍が初期の頃に断固とした行動をとっていればロボット軍の増産を防げたかもしれないと著されていた。

犯罪組織かと思ったらBETAみたいな連中である。

だがその時は政治とすら呼べない政争に費やされもはや勝利の見込みはなくなった。

このまま異世界ファンタジーは鋼鉄の波に押し切られてしまうのか…


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