MAD111 世紀末総支配人伝説 怒りのヌカ・ワールド 作:溶けない氷
JapanのHENTAI E-ROGEのせいだね。
ちなみに
ヒャッハー!新鮮な豚肉だー!(オークを見た雌レイダー)
ブヒー!喰われるー(文字通り)異世界の人間怖すぎブヒー!
奴隷って必要?
ロボットの方がコストパフォーマンスでは遥かに勝るので要らないby 総支配人
もっぱら特地の奴隷商人に食料と交換でレイダーが売っているようだ
ヌカ・ワールド協賛企業
InGen社
新しい恐竜を作っては案の定逃げられる倫理観ガバガバ企業
デスクロー、ゲータークローなどの制作で米軍と協力
最後まで全く反省しなかった
これが総支配人流の異世界内政チートだ!
農業 ロボット
商業 ロボット
鉱業 ロボット
工業 ロボット
戦争 レイダー+現地徴用レイダー
要らない人間>現地の奴隷商人に売り払って在庫処分 もしくは屠殺して新鮮な肉
完璧だな!
ダークエルフの里にやってきてやった総支配人はヤオを道案内にして彼らと契約を交わした。
しかし、彼は知らなかった。
同時に伊丹たちもうっかりその場に居合わせてしまったことを。
正確に言うと、日本への炎龍討伐依頼をエルベ藩王国(絶賛レイダーの大略奪で炎上中)が別ルートで出し、資源利権にホイホイ乗った企業の”要望”で伊丹たちが来ることになってしまった。
レイダーのみならず失業した大盗賊団が大暴れしている上に兵力をアルヌスの戦いで消耗しきって都市部以外はMADMAX状態のエルベでどうやって資源を採掘し、どうやってゲートまで運び、更にそこから加工工場まで輸送するのか?
採掘に必要な投資額、運送に必要なインフラ、ゲートの保持費用。
更にそれだけの巨額の投資をしてもゲートが開いた時のように突然閉まったらどうする気なのか?
三○や伊○忠といった商社でも吹っ飛びそうな地雷案件だと言うことはすぐわかりそうなものだが、日本人は資源獲得という面で弱いからね。
仕方ないね。
一方で総支配人の計画は現状をこう捉えていた、それは・・・
”アメリカは建国以来、戦争に一度も勝ったことがない”という点を認めることから始めた。
栄光ある戦争と持ち上げる独立戦争は言ってみればイギリス国籍を持つ人間同士の”イギリス内戦”でしかなく、
南北戦争は内戦という愚行を始めざるを得なかった時点で大敗北している。
第二次世界大戦はたまたま相手が誰の目から見ても極悪のナチだったから正当化されただけであって、中国と西欧市馬の獲得という戦略は共産中国とソ連の躍進で頓挫。
日本はアメリカとソ連による世界勢力の再編という嵐の中によりにもよって極悪人のナチスと組んで盲目に突っ込んできて破滅しただけ。
ベトナム、イラクなどは言わずもがな
第3次世界大戦に至っては勝利者などいない、に尽きる。
アメリカは有史以来一度も戦争に勝てていない。
ただ圧倒的な国力で戦略的敗北による被害を上回る回復をしただけに過ぎない。
アメリカ以外の国は回復できず致命傷になるから真似しないようにね!
で、あるならばフォルマート大陸の支配・征服とう事業はアメリカを一度捨てる行為から出発しなければならない。
レイダーも現地レイダーの編成もその為、勝利の為の消耗品。
最後に自分一人さえ生きていれば、それで戦略的勝利なのだから・・・・
『で、お前らは何をしに来た?』
手持ちのショットガンを向けて伊丹たちを牽制する総支配人であった。
一応は契約を交わしたダークエルフの里でチェーンガンや核弾頭を振り回さない程度の配慮は見せてあげる優しさであった。
伊丹たち第3偵察隊も着剣し64式小銃を向けるが
『やめておけ、この距離でもこいつの装甲は308程度じゃ抜けん。
一方的に殺されたいなら別だがな』
しっかりパワーアーマを着込んで白兵戦に備える総支配人であった。
正面切っての白兵戦ではPA相手は生身では自殺行為に他ならない。
とはいえ、総支配人も警戒するのが亜神のロウリィであった。
「まさか、こんな所で出会えるなんてねぇ。
この世界を汚し続ける連中の親玉に!」
言うなりトマホークを振りかざし、今にも斬りかかろうとするロゥリィを伊丹が
「いやいやいや!ここで戦うのはやめてください!お願いします!なんでもしますから!」
『ああ、自称”神”か。世界を汚す?ふふん、どうやら自称”神”どもにとっては我々は気に食わない存在らしいな。
ああ、認めるよ。俺たちはそいつらみたいに洒落た菓子も文化も持ってない
うん、200年前に全部消えたからな』
どうやら総支配人からすれば自分たちがやっていることは帝国が昔から今までやって来たことを真似しているに過ぎない。
歴史の書を紐解けば帝国というか人間種が2000年前にこの世界にやって来た時の暴れぶりは・・・
そういうことである。
だが、新参者だからと言う理由でそれを世界を汚すとされては黙ってはいられないのも事実だった。
我々は生きていたい、だが悲しいかな歴史上どんなに新参者が平和的でも先住者との間でいざこざが絶えず絶滅戦争にまで発達するのは人類史ではありふれたことである。
『で?どうする?俺を殺すか?それで次は、俺たち全員を殺し尽くす大戦争に突入か?
こっちも反撃するからじえーたいも巻き込んでの大戦争になるだろうな、俺は構わんが?
理由なき戦争。趣味の戦争。お祭り騒ぎの戦争。
ほら、銃構えろよ。そんなんじゃソブンガルデに行けないよ?』
伊丹は上からレイダー連中と戦争状態に入らないようにきつーく注意されてしまった。
だってレイダーを討伐しても日本には1円の利益も入ってこないんだもん。
帝国は建前では未だに日本人を誘拐し戦争を仕掛けて来た。(総支配人からすれば買い戻せばそれで済む問題だと思った、中世では攫われて奴隷にされた人間は家族や知人に金があれば買い戻すのが普通)
『ほら、あんたエムロイとかいう奴の使徒なんだろ?
俺を終わらせてくれよ』
ロゥリィの戦闘力はあのオズワルドを少し上回る程度なので問題はないだろう。
流石は200年以上もの間、銃火器で武装したレイダー相手に剣で戦ってきただけはある。
『例えばさ、火星人が突然地球に降り立って土地を貰えれば平和的に住みますよーなんて言われてもさ誰も納得しないでしょ。
なんやかんやで戦争になること必至じゃない、で凶暴極まる火星人としてはだ
地球人を可及的速やかに制圧してあげたほうがお互いに被害が少なくて人道的だと思うんだよね』
いやその倫理はおかしい、と伊丹は思ったが突っ込むと総支配人が持つ凶暴そうなデザインのハンマー”アトムの審判”(放射性物質漏れ、日本人は死ぬ)に恐れをなしたわけではあるまいが。
そうだと言ってくれ。
お互い睨み合う総支配人と偵察隊、緊張はヒートアップし気がつけばいつのまにかレーザーガトリングを構えているので一掃射で偵察隊は蒸発してしまうだろう。
だがこの場で最も平和的で理知的な人物の伊丹は提案した!
「だからストーーーーップ!ね、我々の目的は今はお互い戦うことじゃないでしょ?
ほら、族長さんの言った通りまずは炎龍退治が優先なんだからそれまでは休戦ってことで・・・」
『俺はとりあえず、お前たちを皆殺しにしてからその仕事にかかっても構わない』
まずい!総支配人は核爆弾のピンに手をかけている!
「あら、奇遇ねぇ。私もあなたの魂を刈り取ってみたいの。
ふふ、一体どれほどの地獄を見ればそんな魂の色になるのかしら?」
『案内しようか?お嬢さんのお気に召すとは思えないがね』
早速やりあうき満々の二人は気にも留めなかった。
空気状態の自衛官である。
だが、ダークエルフ族の族長である女性が両者の間に割って入ったことでこの場はひとまずは治った。
「ご両名、この地は我らの部族のもの。我らの顔を立ててここはお互い弓を収めますように」
なるほど、他人の土地で許しなくドンパチするなということである。
彼女の年齢から出されるオーラには流石の両名をも納得させる威厳があった。
『確かに、既に契約を交わしたのだからな』
ちなみにヤオをコマしてして生まれた子を次の族長にするという内容だった。
流石と言わざるを得ない。