MAD111 世紀末総支配人伝説 怒りのヌカ・ワールド   作:溶けない氷

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人物説明
総支配人 Fallout4の主人公
色々あって”愛などいらぬ!”
ヌカコーラ社のCEO
聖帝ポジション

マグス・ブラック
オペレーターズのボス
キャップ大好き 犯罪は捕まらなければセーフ
北斗でいうとジャッカルっぽい
 
奴隷を使ってお薬の人体実験を行う
薬剤師のリジーは北斗でいうとアミバ
『ん!?まちがったかな・・・』

ウィリス 影が薄い 思いつかない

ディサイプルズ
全員サイコ
それを言ったら、レイダーはみんなサイコ
出ない

パワーアーマー
ヌカ・ワールドレイダーが多数保有
T-60が主力

パックス
メイソン 群のボス 
アオーン
きっと獣人
ハーシーンの信徒 
狼人間にいつか変身する
牙一族っぽい
デスクローも狩る

ヌカコーラ
某世界一有名な飲み物のパロディ
ちなみに1日に7億本売れてると言われている
理論上は地球人は年に三十本は飲むはず
ヌカコーラ社は滅びぬ!何度でも蘇るのだ!

核ミサイル
広島級で約15kt
ちなみに総支配人が「こんなもんCoAに任せられんわ!」とUSS Democracyから盗んだ核ミサイルは大きさからしてトライデントⅡ相当だとすると
1発に500ktが14発入りのMIRV
オハイオ級潜水艦並みに入るなら24発
合計168メガトンで単純に広島級の一万倍以上の破壊力がある。
「すげぇ…世界が燃えちまうわけだぜ…」


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『質問に答えろ、余計な無駄話は聞きたく無い』

 

「わ、私はニホン国ジエイタイの伊丹洋司二尉・・・です」

伊丹の脳天に44マグナムを突きつけながら、いつでも発射できる体制で総支配人は周りのレイダーに奇襲に備えさえる。

『つまり・・・軍隊の士官というわけか。レッドチャイニーズではないと?

確かにアジア系ではあるが・・・・装備も旗も違うな。

”二フォン”というのがどこのどいつかは知らないが”帝国”もよくわからなんしな。

まぁいいだろう、こちらの要求はもう知っているな?

すぐにこの街から軍隊を撤退させるよう上層部に伝えろ。

無意味な戦闘でこれ以上貴重な兵力を失うのはお互いに避けたいだろう』

このような感じでレレイに伝えさせたが伊丹の回答は

「自衛隊の行動に関しては偵察隊である自分たちは自分の権限で動けるが、現在展開中のヘリ部隊は自分の要請で到着したが自分の指揮下では無い。

故に撤退するかどうか自分では決められない」

と、伝えると総支配人は怒り出した。

『お前に決定権が無いだと?ではなぜこの場にいる!?上官の決定に従うというのなら、

すぐにお前の上官に報告して撤退するがいい!

そもそも、お前達の軍隊はなぜこの街に進駐した?』

伊丹はアルヌスの丘の難民、翼竜の鱗、そして生活資金のための売却という流れを説明した。

説明したのはもっぱらレレイだったが。

『つまり、別に戦略的意味は無いがただの人助けの為に兵を動員したと?

そんなバカな説明を真に受けるほど俺がお人好しだと思ったのか?

兵を独断で動かして独断で戦闘に参加させた、そのくせに今は決定権が無いと言う!

兵士を動かすのにどれだけの物資が必要か知っているのだぞ!俺を馬鹿だと思ったか!?』

 

伊丹は相手を説得した!CHAが足りなかった!スピーチチャレンジ失敗!

総支配人が44のハンマーを起こした!いまにも引き金が引かれそうだ!

至近距離で喰らったら、人間の頭蓋骨なんぞ卵の殻も同然!

伊丹ピンチ!だがウェイストランドでは談笑が一転し銃撃戦のスプラッターはチャメシインシデント!

ハンバーガーが並ぶ食卓に3秒後には別種のハンバーガーが並ばないという保証はどこにも無い。

 

『待って、イタミの説明は本当。

それに意義ならある』

レレイは自衛隊の庇護下に置かれた難民が自活できることによる自衛隊の負担軽減、

及びその相場に足りない分の代金代わりとして情報を商人に提供するように求めたことを説明した。

『その結果として、あなたと交渉しこの街をあなたの私有財産として認めさせることができた。

多くの人が略奪されるよりは上納金で済めばいいとも納得してくれた。

不確定要素が強かったけど、結果として我々にとっても利になる行動だった』

レレイの説得!

利があることを理論的に説明した。

説得成功!総支配人は伊丹を殺すことを一時中断した。

『ふむ、筋は通っている。

お前は1ブロックも歩かないうちに死ぬタイプだな。

だがそれならばなぜ、撤退しない。やはりこの街を支配したいのか?』

 

『”ジエイタイ”は”人道的”ということを重視している。

イタミはそれに加えて”帝国”に”ジエイタイ”の力をこの皇女の前で見せつけることで

”帝国”との講話を有利にしようという魂胆もあった』

 

確かに二百年前のアメリカ軍も最前線の”前線野郎”と自らを呼ぶ誇り高い戦士たちは自らを律していた。

だがその他の部隊の腐敗ぶりは酷いものだった、高級将校が欠陥製品をコネ採用したり天下り、部下への責任の丸投げ、無謀な自殺任務の実施は当たり前。

戦死者数は”軍事機密”の一言で隠蔽され、現地部隊でも殆どの部隊で給料の未払い・食料物資の不足は深刻なものだった。

遂には軍が市民に向けて発砲する事態も日常的になってしまっていた。

やはり十年以上続く戦争で皆おかしくなってしまったのだろう。

だが・・・・目の前にいる男は栄養状態も良く、軍隊は良く統率され装備もみすぼらしく無い。

よほど復興した文明の国なのだろう。

『講話ね・・・条件にもよるだろうがお手並み拝見といこう。

いいだろう、我々の条件は”ジエイタイ”はイタリカから撤退する。

我々は手を出さない、双方に出た損害は両者痛み分けとして不問にする

これを仮の停戦条件としよう、異存はないか?兵士よ』

 

「・・・いいですよ。えーとですね、その代わりに・・

レレイ、こう伝えてくれないか?

『緑の巨人に攻撃されているから、撤退したくても撤退できない。

協力して撃退してくれれば我々も速やかに撤退できる』って」

 

レレイが伊丹の言葉をわかりやすく伝える。

話の流れは日本語で考える→簡単な日本語でレレイに伝える→レレイが簡単な帝国語で伝える→総支配人が慣れない帝国語で苦労する。

という実に遠回りなやり方で伝えるしかない。

「俺にスーパーミュータント退治を手伝えと?

どんな義理があってだ?お前たちが戦えば放っておけば退治できる。

俺が手を汚す必要性がどこにある?」

 

『総支配人様、私からもお願いいたします。

先ほどの約定、イタリカの安全の約束と引き換えの献上。

約定を遵守し、かの怪異どもを撃退していただくのも今のあなた様の務めかと存じます』

 

「いいだろう、そしてお前たちは戻ってこの”総支配人”の力の証人になるがいい」

自衛隊の偵察隊長の伊丹と皇女のピニャに更に続ける

「私に敵はいない、皆死んだ。

これから敵になるものは皆死ぬだろう。

お前たちも私に敵対すると言うのなら・・・・

お前達の上官が懸命であることを願っておくんだな」

そう言うなり伊丹に武器を返還する。

「いい銃だな、兵士。

丁寧な作りだ、今時は珍しい。どこで買った?」

と、伊丹の64式をチェックしていた総支配人が伊丹に返す。

「ハァ、どうも。それと買ったんじゃなくて支給品ですよ」

そうか・・と総支配人は一瞬考え込むが、とりあえずは目の前の目標を解決すべくレーザーガトリングを手にする

自衛隊のヘリを銃撃した時に使い切った電池を交換し、サイドアームのレーザー銃と44マグナムを用意する。

「先導してもらおうか兵士。妙なことは考えるな、無駄な死人が増えるだけだ」

銃を受け取り市街戦で荒れ果てた道に出ると、遠くでは未だに自衛隊がスーパーミュータントと交戦している銃声が聞こえてくる。

伊丹のなんやかんやで他人に頼る戦略はここでは正しい。

もっとも、攻撃された他の自衛隊員が利害が合致したから今からレイダーと合同戦線を組みます

などという伊丹の考えに同意するかは別だが。

しかし帝国と一時的に同盟を組み、更に今は総支配人とも同盟を組むという流れに持って行った伊丹は実は”運び屋”の適性があるのかもしれない。

「総支配人、そいつの言うことはもっともだけど

私らは今回は組まないよ。

アグリーの殲滅はあんたの義務であって私らの義務じゃ無いんだからね」

マグスは総支配人の自衛隊を援護するという行動に反対だった。

「だがマグス、もともとこの街の攻略はオペレーターズに任せたはずだ。

それが駄目になったから俺が来たんだぞ、結果がどうあれ仕事は仕事だ」

「わかったよ、あんたがボスだ。

うちのPAを二人連れてきな。BoSから奪った奴だから性能は保証するよ.

ああそれと、そこのお嬢ちゃん二人は残りな。

グリーンマンとこの街の連中との調停は済んでも、あんたらとの調停が済んだわけじゃ無いから人質になってもらうよ」

銃をピニャとハミルトンに突きつけて残るように命令する。

「さてと・・・・帝国が五体満足のあんたらに幾らの値段をつけるか話し合おうじゃ無いか」

やっぱりこうなる、レイダーの前に重要な人物がのこのこ現れると間違いなくこうなるのはわかりきった筈なのに自分を差し置いて敵国の士官が違う敵と交渉するなど!

と息巻いて現れたピニャの残念な箱入り娘ぶりがうかがえる。

「どうだいボス、この小娘二人を買わないか?2つセットで即金なら5万キャップに負けておくよ。あんたになら安いもんだろ?」

「その娘か?悪いが、貴族の娘はどれもこれもめんどくさい性格ばかりだ」

「だ、そうだよ。残念だったね、あんたのパパが身代金を払ってくれることに期待だ。

さぁ!ついてきな!それとも膝に銃弾を撃ち込まれて引きずられたいのかい!?」

ピニャとハミルトンは武器を取り上げられ,

目つきのきついマグスに銃口を向けられて顔面蒼白だ。

そんな所に首をつっこむ者は一人しかいない。

伊丹だ

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!

特別国家公務員の目の前で思いっきり誘拐・人身売買を見逃すわけにもいかないんですよ!」

マグスが余計な口を挟んだ伊丹にブチ切れた!

まずい!ただでさえ、損失が出て腹を立てている今の彼女に突っかかるのは火薬庫に松明を持って入るような者!

「なんだい!?グリーンマン!余計なお節介しようってんなら、いくら総支配人が調停に立つっててもねぇ!」

マグスは躊躇いなく次元大介並みの0.3秒の早業でマグナムの銃口を伊丹に素早く向けて発砲した。

だが総支配人が一瞬早くその銃口を掴んで逸らし、銃弾は伊丹の被る鉄帽を少し削っただけで明後日の方向に飛んでいった。

ウェイストランドではちょっとした理由で本気の殺し合いが毎日起こるから仕方ないね。

「落ち着けよマグス。それにそこの兵士もだ。

それなら、お前がこのお嬢さんたちの身代金を払うのか?

ここから先はお前には関係ないだろう?」

「ですので待ってください。

ほら、帝国の重要人物の皇女とそのお付きを誘拐したら帝国とあなた方が本気で戦争状態に入ってしまうでしょ?」

伊丹はレレイに習って総支配人に利害で納得させようとした。

「それならば心配はいらない、我々は既に帝国と全面戦争に突入している。

そして勝利するのはテクノロジーと戦意に優れる我々だ

ここに重要人物という人質も加えれば完全勝利は更に揺るがなくなるだろう」

説得失敗!なぜか説得が上手くいかない、そんな時もあるから気にするな!


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