インフィニット・ストラトス~龍神と白猫と自由   作:天龍神

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龍美はセリスティア・ラルグリスのことを略してセリスと呼んでいます


変わることから恐れるな

リンドヴルムごとビームライフル型デバイスで撃ち抜かれたセリスを龍美が応急処置を施しているが徐々に命の灯が消えて逝って行くがそれでも龍美は自分が出来る限りの治癒術を発動させているのであった。

 

「嫌ぁぁっァァ‼」

 

〖マスター‼ 心肺停止‼ セリスティアさんは‼〗

 

『龍美‼ あなたは神姫でしょ‼』

 

『お母さん』

 

『あなたは医者だけど神姫でもある。これはどういうことかよく落ち着いて考えなさい』

 

「神姫になったからできること・・・‼ そうだなんでわたし思いつかなかったんだ‼」

 

龍美は神姫化を解くこともなくセリスの治療を施していたがもうセリスは機攻殻剣も砕かれて息を引き取っていたのであった。

 

龍美はまた助けられなかったと嘆いたが剣心に念話で一喝されて神姫になったからできることを思いだしたのであった。

 

龍美は愛刀を抜き、

 

「ごめんセリス」

 

軽く左の親指を切ってセリスの口を開けて飲ませたのであった。

 

「喫茶店? あれ機攻殻剣がない。仕方ないですね入ってみましょう」

 

「いらっしゃい‼」

 

「わたしは・・・」

 

「セリスティア・ラルグリス。リンドヴルムって言う神装機竜を乗り回す騎士だろ」

 

「なんでわたしのことをしっているのです?」

 

「何故って、わたしはおまえなんだよ」

 

「どいうことなんですか?」

 

死んでしまったセリスはとある喫茶店の前に丸腰で立っていたのであった。

 

セリスは目の前に有った喫茶店に入ったセリスはカウンター席に座ることにしたのであった。

 

そして紫色の髪をツインテールに束ねている店員の少女にコーヒーを頼んで角砂糖とミルクを入れて飲んで名乗ろうとした時店員の少女がセリスのフルネームを言い当てただけではなく神装機竜の名前までいい当てたのであった。

 

セリスは驚いてしまったのであった。

 

そうセリスが目の前で立っている少女こそセリスの可能性の一つなのだから。

 

「確かにおまえは死んだことには変わりない」

 

「そうでした」

 

「セリス‼」

 

「え‼ 龍美の声が‼」

 

「変わることを恐れるなよ」

 

「はい‼」

 

「行って来い‼」

 

少女はセリスが現世で死んでいることを告げてセリスはあっさりと受け入れた所で龍美の声がして入ってきた扉が光り出したのであった。

 

セリスはお代を律儀に丁度になるように置いて扉を潜って行ったのであった。

 

「セリス‼」

 

「龍美。一緒に派手やろうぜ‼」

 

「うん‼ けど剣が砕けちゃったから神装機竜に乗れないよ。取り敢えずこれでバリアジャケットを身に纏って」

 

「こうか?」

 

『緊急の為バリアジャケットの着用許可認証‼』

 

「それじゃあ‼ セットアップ‼」

 

生き返ったセリスは無自覚で神姫化して金髪碧眼から淡い紫色の瞳に紫色の髪のツインテールの姿になったが肝心の機攻殻剣が無残に砕かれてフラクシナスでないと修復不可能になっていたのであった。

 

出血していたこともあって長くは戦えないのが蘇って神姫となったセリスはやる気満々だったので龍美は観念し持っていた紫色の丸い水晶が嵌められたペンダントを渡してもらった瞬間に精神世界で出会った少女と同じ喫茶店の制服をモチーフにしたバリアジャケットを纏い、

 

「武器は?」

 

「これ使って‼」

 

「ありがとう‼」

 

まだ武器が搭載されてなかったので龍美はもう一振りの愛刀を渡して再び空へ向かったのであった。


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