インフィニット・ストラトス~龍神と白猫と自由   作:天龍神

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反撃の狼煙

立ち上がった天夏と弥生は仲間達が待つ空へ向かうため海岸にやってきたのであった。

 

だが弥生が感情を失くしているように何も言わないだが、天夏には聞こえていたのだから。

 

「一緒に行こうか、そうだな朱音達に美味しいとこ持ってかれるしな‼」

 

【弥生様の詠唱が無くても、わたしはあなた様の装甲機竜です‼】

 

【我らを心配させるとは、後で鍛え直しだ‼】

 

「手厳しいな、行くぜ‼ 聖域の守護竜、今こそ我の元へ‼ サンクチュアリガード‼ 接続開始‼」

 

【弥生様、例え、声が出なくても、わたしが皆様に伝えます‼】

 

天夏は機攻殻剣「レアル」を抜刀し、最も信頼を置いている守護竜を呼び出し、装甲機竜として纏ったのであった。

 

弥生も声が出ないとはいえ、装甲機竜を纏って、皆が待つ空を目指したのであった。

 

「ぐぉおおお‼」

 

「チッ‼ こいつ‼」

 

【リアム、無理をするな‼】

 

「虎牙破斬‼ 朱音‼ 詠唱まだ‼」

 

「天光満つる処に我はあり、黄泉の門開く処に汝あり、出でよ神の雷‼ インディグネイション‼」

 

「まだ、銀の福音と片方が残っちまったか‼」

 

天夏と弥生が抜けた穴は大きかったようで、朱音とリアムとルクスが指揮を取っているが、ルクスですら、〈闇〉で強化された飛翔型で顔が狼の二体一組「アノマリービースト」と「アヴァターシャドウ」そして、何より、それより厄介な「異形の魔影」と呼ばれる銀と赤のボディーの魔物には物理攻撃が効果が薄く、魔術で一掃することにして、前衛で天馬と瑛夏が引き付けて、ルクスがサポートに入り、フィルフィも囮になって、スミレとアンナが槍でビームを放ち、簪も見様見真似で同じことをして、止めと言わんばかりに、朱音が雷系で放てる最強魔術「インディグネイション」を発動したのだが、白いボディーのアノマリービーストが生き残って、銀の福音共に攻撃を仕掛けてきたのであった。

 

「飛行外骨格雷神、アーカディア、ID認証。声紋認識。ナノスキンシステム同期開始‼ 出撃します‼」

 

「飛行外骨格風神、ミレイユ、ID認証。声紋認識。ナノスキンシステム同期開始‼ 行きま~す‼」

 

「飛行外骨格零神、刀藤、ID認証。声紋認識。 ナノスキンシステム同期開始‼ ゼロ、わたしに蒼空を‼」

 

「さて、ヨシュア、行くぞ‼」

 

「はい、我に宿りし、魔の竜よ、纏え‼ エイン‼」

 

「白式‼」

 

「アタシ達も行くか、セットアップ‼」

 

「白鯨行くよ‼」

 

「ゲオルグ」

 

「ラピュセル、行きましょう‼」

 

「ドロちゃん行くよ‼」

 

天界から持ちだされた戦艦「攻龍」に応援要請が入り、ソニックダイバー隊の三人は専用のカタパルトから順番に飛び立っていったのを見届けた、リィンとアルカとヨシュアは続けて、リィンとアルカが、ヴェスタWSCが改造した白式改め「白狼」を纏い、ヨシュアが、黒い機攻殻剣を掲げて、エインを呼び出して、ルクスのバハムートに似た黒い装甲機竜として纏って朱音たちの元へ向かったのであった。

 

それに続くように、太陽と月華が、龍月とセイバー同じような形だがノースリーブの白いインナーウェアーを着用した白銀の鎧(ラストクルセイダー)を装着したバリアジャケットを纏い、髪型をツインテールにして、マリも「白鯨」を纏って一緒に空に飛び立ったのであった。

 

ゲオルグの指揮の元茶熊学園のドラゴンライダー達も出撃したのであった。

 

 


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