桐原静也以外の所属不明の伐刀者達とサイレント・ゼルフィルスの襲撃事件はISの産みの親にして、自他共に認める天災・篠ノ之束の死というなっというかキレが悪い結果となってしまったのであった。
フラクシナスの処分はお咎めなかったのであった。
「嘘だろ‼ 束‼ 束‼ うわぁぁっぁ;つД`)‼」
「何でしょう、これがわたし達が望んだ結果なのでしょうか?」
「オレたち、何もできなかったのか」
篠ノ之束の亡骸を見た織斑千冬は今まで自分がやってきたことが招いてしまった報いなのかと言わんばかりに、その場で泣き崩れたのであった。
「う~ん、あれ、わたし、痛‼」
「起きたか? わたしは村雨令音、名前は確か・・・串刺し」
「更識、簪です、セドナ達は‼」
「安心しろ、無事だ。それと連れもあそこで疲れて寝てる」
「カンちゃん・・・(-_-)zzz」
「よかった」
「それと、安静にしてれば全治五日だ、左前腕部単純骨折してた・・・足はセドナが応急手当てしたから、後はギプスを巻いてある。それじゃあ」
「ありがとうございました。服、返さないと」
「簪ちゃ~ん( ゚Д゚)‼」
「お姉ちゃん・・・」
伐刀者の襲撃から逃げている時に本音を庇って負傷してしまった更識簪は、フラクシナスの医務室のベッドの上で目を覚ましたのであった。
近くにいた白衣を着た、スタイル抜群の女性、村雨令音からしばらくは安静にして療養するようにと言われて村雨が出ていったのと入れ違いで実姉の更識楯無こと更識刀奈が、本音の姉の虚を伴って入ってきたのであった。
「ごめん、わたしがあんなことさえ言ったばっかりに、簪ちゃんがこんな怪我しなくて済んだのに‼」
「お姉ちゃん・・・」
「刀奈はね、妹のアンタを巻き込みたくないから、そのままでいなさいって言ったのよ」
「誰? 更識簪です」
「ごめんなさい、龍姫の友達の、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、長いから、ルイズでいいわ」
「どうして、そう言ってくれなかったの?」
「言えるわけないじゃない‼」
楯無は妹の痛々しい姿を見て泣きながら謝ったのであった。
文武両道で才能に恵まれている姉の姿を見ていた簪にとって弱弱しい姉を見て今まで抱いていた姉のイメージが崩れていったことに気が付いたのである。
そこに避難誘導に駆り出されていた、ハルギニアのトリスティン魔法学院二年生、スタイルは龍姫ほどではないが良いピンクの髪の少女ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールことルイズが簪に姉の楯無が巻き込みたくないということを説明したのである。
ルイズも才能に恵まれた姉を持つため簪の事はわかるのだ
こうして、更識姉妹の仲は良くなって言ったという。
「はぁ、まさか」
「月影獏牙。現、日本総理大臣にして、七星剣武会崩壊を目論むにあたり障害になるIS学園を襲撃させた。これがこちらが調べた資料です」
「それで、龍美姉さんたちは此処に遅れたのか」
「もう少し、早く済ませたかったんだけど、邪魔が入ったから」
「わかりました、これはわたしと君達との間でしまっておきましょう、朝宮香澄さん、妹さんの事は、此方で責任を持ってお預かりすることになります」
「もし、弥生の身に何かあった場合、容赦しません。それだけは譲れません‼」
IS学園の会議室で天夏達と理事長の轡木十蔵だけでの話し合いを行っていたのであった。
それから数日間はマスコミ関係者の襲撃がしばらく行われていたのは言うまでもなかった。