インフィニット・ストラトス~龍神と白猫と自由   作:天龍神

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神姫の大将と暗部の首領

運命が招いてしまったようで、天夏&弥生ペアは勝手にないか勘違いを起しているドイツの銀髪の碧眼の身長は年相応の黒い装甲のIS「シュヴァルツ・ハーケン」という、両肩にビーム砲が付けられた機体に乗り込んで、犬の頭部をあしらった白いISに乗り込んだ人見知りの戦士のグレイヴとペアを組んだのであった。

 

「ほらよ‼ 魔神剣‼」

 

「ふざけるな~‼」

 

【弥生様はあなた様で遊んでいらっしゃるので】

 

「流石、死線を潜り抜けただけはあるようだ」

 

「ああ、こうして、学びの場に来るとは思ってなかったからな」

 

カルラのISは三世代だが、神装機竜はそれを上回る以上のスペックを兼ね備えている以上、ISはおもちゃ同然になってしまうのである。

 

それに天夏&弥生ペアは生身で戦う訓練を積んでいたので、その経験で魔力などを用いて攻撃に転ずることが出来るのだ。

 

この世界では剣は接近戦しかできないという固定概念を持っているが、それを凌駕することを軽々とカルラ以外の三人が行っている以上、スカウト活動に来ている企業に軍などの役員は天夏&弥生ペアとグレイヴに一目置いていたのである。

 

「龍姫、こっちは大丈夫だ、そっちは?」

 

「今のところ何もない、さてと」

 

「?」

 

「十年ぶりだね、刀奈、それとも楯無って呼んだ方がいい?」

 

「どうして、わたしの本名知ってるのよ‼ 龍姫は男よ‼」

 

「十年も前だよ(´・ω・`)」

 

企業公開試合なため龍姫達は各会場に別れて、龍姫は恋人の士道と親友で精霊の十香と折紙とアドリビトム組の数名でAブロック会場にヴェスタWSCの役員として潜入していたのだが、敢て、自分を尾行している人物に気づてない振りをして、士道からの通信を行って、尾行していた人物が気づくことすらできないくらいに一瞬で背後に回り込んで、腕絡みで取り押さえ、その人物の本名を言ったのだ。

 

どうやら顔見知りだったようで、十年も前のことだったので、龍姫が女だとは思わないのは無理もない、更識簪と同じ水色の髪に紅い瞳に手に扇子を持っているIS学園生徒会長にして、ロシア代表の肩書を持っている、暗部対策の暗部の首領第十七代目更識楯無こと更識刀奈は捕まったことに慌てていたのである。

 

龍姫は前もってIS学園のことを調べていたので、刀奈が以前の真龍婭と同じく、現実逃避と書類整理から逃亡するという癖を利用したからであった。

 

「刀奈、簪を巻き込みたくないのはわかるけど、「努力しなくていい」は言っちゃダメだよ‼」

 

「わたしだって、あの時に戻りたいけど・・・」

 

「はぁ、今度、簪と話し合いの場を、天夏達に頼んで作ってもらうから、そこで土下座で謝るなりして、仲直りしなよ、それと、いつでも避難できるように、避難経路の確保、よろしくね、それじゃあ‼」

 

「あ、もう‼(龍姫、あなたみたいに出来ないのよ)」

 

姉であり妹である龍姫は簪が姉である刀奈を見返したいと思っているのは、幼い頃、刀奈が巻き込みたくないと言う意味で言ってしまったある発言で姉妹仲がおかしくなっていることを見逃せなかったので、従姉妹の天夏達に妹に土下座などして仲直りしろと言って、拘束を解き、避難経路の確保を頼んで、姿を消したのであった。

 

刀奈は、龍姫のことが羨ましかったのだった。

 

 

 


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