インフィニット・ストラトス~龍神と白猫と自由   作:天龍神

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ダッグマッチ

フィルフィが転入して天夏達の一団に仲間入りしてから実技に関しては問題ないが、やはり、マイペースのフィルフィと血が上りやすい織斑千冬との相性は悪るかったのであった。

 

そして数日後、

 

「天夏‼ アタシと組んで‼」

 

「とりあえず、弁えて‼」

 

どうやら今年も学年別トーナメント大会が行われるのだが、二人一組のダッグマッチ制で行われるらしく、数少ない男性操縦者である天夏達のもとに女子達が集まってしまったのであった。

 

もちろんのことながら、専用気持ち同士でも組めるようになっていたので、朱音が一目散に一組の引き戸を開けて縮地で天夏に抱きつき、地獄絵図となってしまったので、天馬が朱音を注意したのであった。

 

「天馬は理輝とか?」

 

「さっき書いて出してきた」

 

「ルクスはフィルフィか」

 

「リアムはのほほさんとよ‼」

 

「大丈夫か、のほほさん」

 

天馬は予め、理輝とペアを組んで出るために、提出用紙を書いて、提出してきたと話したのである。

 

リアムは山田先生から一年生の名簿を借りて、目を通して、のほほさんこと布仏本音とペアを組むことになり、一刀も祐姫と組み、勝美もセドナと組み、茶熊学園留学生達はグレイヴ以外ペアが決まったのだ。

 

「あれ、星奈となぎさは?」

 

「二人なら、提出しに行ったよ」

 

「あの~」

 

「簪か」

 

「弥生はどこ?」

 

「よっしゃ‼」

 

「わたしも出してきたぞ、天夏とわたしで組むって書いて」

 

「へぇ~抜け駆けしたのね(^_-)-☆」

 

「おまえらが言い争いしてる間に紙書いて出したんだよ‼」

 

星奈となぎさは天夏の取り合いに目もくれず、なぎさから星奈に持ちかけて、一緒にダッグマッチに出ることになったようで、その間に弥生が天夏とのペアを書いて出してきて教室に戻ってきたのである。

 

スミレと朱音は天夏に惚れているのだから。

 

で結局、朱音とスミレがペアとなったのである。

 

簪は、イリアと組むことになったのだった。

 

そして、放課後、天夏に達は、アリーナに到着して、神装機竜を纏っていたのであった。

 

「弥生の神装機竜の能力「竜炎(ブレイズ)」と「神託」と「天啓」の三種も使えるのか?」

 

【はい、どうやら、弥生様は、惑星クレイの「かげろう」のほかに、「オラクルシンクタンク」と「ジェネシス」の先導者(ヴァンガード)の素質を兼ね備えていたようです】

 

「げ、反則じゃないΣ(゚Д゚)‼」

 

【だからと言って、弥生自身が使いこなせるとは思えん】

 

「ISが神装機竜に勝てないって誰が決めたよ‼ オレとフランが勝つ‼」

 

「ああ、戦えるのを楽しみにしてるぜ‼」

 

もちろん、ほかのメンバーもダッグマッチの訓練を行っていたようで、フランの専用機は忍者のような軽装でものの見事に忍者だとわかる黒の忍装束をモチーフにしたISを身に纏って、明らか場違いな洋ナシ形の光弾を放っていたのであった。

 

天夏達が訓練していると、

 

「おい‼ そこのおまえら‼」

 

「確か、同じクラスでドイツ代表候補の」

 

「カルラだ、天河天夏‼ 戦え‼」

 

「戦う理由はない‼」

 

「ふざけるな‼」

 

なぎさの代わりにドイツ軍からやってきたであろう天夏と同じクラスの銀髪の黒目の少女、カルラ・ハーケンが天夏に戦いを挑んできたが、天夏は軽くあしらった瞬間、カルラは纏っていたIS「シュヴァルツ・ハーケン」の砲弾から実弾を発射してきたのだ。

 

放たれた銃弾は何事もなかったかのように、真っ二つにされて、地面に落下する前に爆発したのであった。

 

「医者通いをしたくないなら、大人しく帰った方が身のためですけど?」

 

「何Σ(゚Д゚)‼」

 

「今日は、時間が無くなりました、帰りましょう」

 

斬ったのはセドナで愛刀の二振りのうちの一振り、機攻殻剣ではない鬼切丸で一刀両断して見せたのである。

 

これでもゲイムギョウ界の国を統治していたのだ、このような芸当はお茶の子さいさいで、怒られる前に撤収したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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