インフィニット・ストラトス~龍神と白猫と自由   作:天龍神

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クジョウ島のゴールデンウイーク

IS学園がゴールデンウイークを迎えている頃、フリーランスの冒険者にして、潜水艦の艦長、ネモ、ノアの箱舟の化身の少女、ノアは、タコパスクルー共に潜水艦で過ごしていたのである。

 

「ISか・・・」

 

「ノア、ISは大っ嫌いです‼」

 

「IS嫌い‼」

 

「ああ、ノアと初めて会ったあの島を襲ったIS」

 

以前、ネモは連邦軍に所属していたが、連邦軍がISを軍事兵器として投入して、ネモが防衛戦をしていた島を攻撃し壊滅させて、ノア共に負傷したという経緯を持っていたのである。

 

そして今に至る。

 

「さてと、わたし一回、クジョウ島に戻る、明日、天河家に行くから」

 

「わかった」

 

「弥生、トワとセツナ達によろしくね‼」

 

フラクシナスの転送ルームで、弥生は一旦、クジョウ島の実家に帰ることにしたので、明日、天河家に行くと約束して、弥生と別れて、天夏と天馬は実家の野井原に向かったのであった。

 

「ママ~、カスミお姉ちゃん、父さん」

 

「お帰りなさい、弥生、IS学園はどうだった?」

 

「相変わらずのダメ斑千冬の独裁授業とか、醜い大人からの腹の探り合いのやり取り」

 

「それ、学校かい?」

 

「前世とまるで変わってないからな」

 

「モンド・グロッソ二冠の織斑千冬、それは表向き、裏の顔は独裁者、それが弥生のクラスの担任か」

 

「理事長に絞られてるけど、全く懲りてねぇ」

 

「完全にダメね」

 

弥生もクジョウ島の実家に戻ってきてIS学園での生活のことを聞かれたのである。

 

織斑千冬の独裁者丸出しの問題発言並びに神装機竜とメア達の専用機をブリュンヒルデの名誉でヴェスタWSCの資料があるのに気に入らないという理由で没収しようとしたことなどをカスミをはじめとする家族に打ち明けた。

 

近所の弥生のことをよくしてくれているおじさんも学校かとツッコミたいくらいに驚いていた。

 

「今日は、家で寝るけど、明日、野井原の天河家に行ってくる」

 

「そうか、折角だし、セツナ達に会いに言ったらどうかしら?」

 

「そうだな、ゴールデンウイーク終わったらIS学園から出ることはできるけど、外出届け出しまくったらダメ斑にいちゃもん付けられるからな、ちょっくら行ってくる‼」

 

「あの子、此処に来てから、元気になりすぎましたね」

 

「IS作りたいなら、自分達で勝手に造ればいい、なのにそれが出来ない」

 

「他力本願、女尊男卑、そこを付け入る闇の組織」

 

弥生は家族に今日は実家で過すと話して、折角のゴールデンウイークなんだし、親友のセツナ達に会って来ればと言われて弥生は思い立ったが吉日と言った感じで、セツナ達に会いに行ったのであった。

 

その様子を見た、カスミはISが無ければクジョウ島のようにあっちの世界は楽しい世界になっていたんだろうなと黄昏ていたのであった。

 


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