インフィニット・ストラトス~龍神と白猫と自由   作:天龍神

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ラクアの予言 Ⅱ

天夏達は転生前の親友の五反田兄妹の実家の定食屋でお昼を食べながら、転生したことを誰にも言わないという約束で盛り上がっていたのであった。

 

天馬とセドナというより、四家の血筋のIS適性がいい方向にぶっ壊れている事実を知って、固まった蘭は我に帰って、

 

「お願いします‼ 来年、天馬先輩‼」

 

「なんか、後輩が出来ました」

 

「いいんじゃねぇ」

 

天馬に弟子入りしてしまったのであった。

 

こう見えて次元武偵の仕事があるので天馬も何を言っていいのかわからなかったのであった。

 

「天馬って、何かやってるんのか?」

 

「実家が道場だし、毎日、向こうにいた時は、武術の鍛錬とか家の畑仕事とかな」

 

「お兄より強そう」

 

「実際、織斑千冬の背後からの襲撃に対して、転入早々、一本背負いで綺麗に投げ飛ばしたが」

 

「え( ^ω^)・・・」

 

「おまえら‼ いい加減にしろ‼」

 

シンク・メテオライト同様に幼い頃から田舎暮らしだったこともあって、ISに頼らないくらいに戦闘力が身についている天馬にとっては織斑千冬の背後からの出席簿やISの攻撃などお茶の子さいさいで、毎回、一撃の下、無力化し、この前の会議室では、織斑千冬が燃え尽きたように真っ白になったまま、山田真耶が寄り添って後にするくらいな発言を叩きつけたのだから、それに追い打ちを掛けるように弥生が、転入初日のことを話してまた五反田兄妹は固まってしまったのであった。

 

田舎と言っても、スタンやリリスが育ったリーネ村には、ISのレーザー光線をまともに喰らっても無傷でいられる老人が大勢住んで居ると言うことに、天夏達は一週間前の実地研修で行ったリーネ村の研修で思い知らされたのである。

 

そんなことはさて置き、

 

「さてと、オレ達は行くか、お代置いて行くぞ‼」

 

「ああ」

 

有意義な時間を過ごした天夏達一行は食事代を払って、店を後にしたのである。

 

「このまま、篠ノ之家に行くわけにはいかないしな」

 

『マスター‼ ラタトスクから通信です‼』

 

《こちら、天河天夏です》

 

《天夏、実は、ルクスの幼馴染でボクの親友のフィルフィのIS学園転入が決まったから、それと、伐刀者がIS学園を襲撃する可能性が出てきたよ、ラクア曰く、ゴールデンウイーク明けから数日間の間らしい》

 

《わかった、ありがとう、龍姫姉》

 

《いやいや、これでも可愛い従姉妹の為ですから、こっちとパラレルワールドの所為で時間の流れが違うから、じゃあね、刀奈には釘指しておいたから‼》

 

「龍姫さんからか?」

 

「ああ、ゴールデンウイーク明けの数日間の間に、伐刀者達がIS学園に襲撃するらしい」

 

「多分、学年別トーナメント大会の時じゃないかな?」

 

「そうだろう」

 

店を出て一旦、フラクシナス経由で、野井原に向かうつもりだった所に、従姉妹、龍姫からの通信が入ったので、念話で話を聞くと、ゴールデンウイーク明けに魔導騎士「伐刀者」の軍勢がIS学園を襲撃するとラクアが予言していたと告げられ、ルクスの幼馴染のフィルフィがIS学園に転入することも告げられて、通信を切ったのであった。

 

 

 


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