インフィニット・ストラトス~龍神と白猫と自由   作:天龍神

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遭遇、生徒会長の妹

無事にクラス代表が決定して、クラス代表戦に向けて修練を積むことになった一刀のために、天夏達はISの整備室を訪れていたのであった。

 

「なるほど、にしても、こんなもんで強いって言うのはな」

 

「己の弱さを知ってこその強さだしな」

 

「ISがあの世界だと、ちっぽけな存在だな。聖地ディルムンでの戦いにも使われたが、ドラゴンのブレスの前に無残だったな」

 

「持ち込んだの、奴らか」

 

「いや、カティアと篠ノ之束の研究資料を基に作った連邦軍のオリジナルだとさ」

 

天夏達は、ISの整備室で、自分達が練習で使う打鉄の使用許可を提出した帰りだったが、上級生が優先ということもあって、結局後回しにされたので、一刀がラファール型を見たいというので、整備室にあるラファール型のISを見に来たのであった。

 

もちろん天夏達は、ヴェスタWSCに所属している企業代表なので、専用機と神装機竜を持っているので、訓練機など借りないで済むのであった。

 

リアムが以前、自分が聖地ディルムンでの戦いでISと刃を交えていたドラゴンライダー達の戦いについて話をして、ドラゴンの息だけで破壊されたISが何者かによって持ちこまれ、カティアと篠ノ之束の研究資料を基に作られた男女共用のISの無残な残骸を撤去した仕事のことを話したのである。

 

「さてと、いい加減に出て来いよ‼」

 

「・・・・」

 

「君は確か…オレは、一年一組の天河天夏だ」

 

「更識、簪。簪って呼んで、さっきの話は・・・聞かなかったことに」

 

「別にあの織斑千冬の取り巻きに言っても構わないぜ‼」

 

「ん? まさか、あれを一人で組み立てようとしたのか?」

 

「うん」

 

「それ、倉持が作ってたISだな。織斑千冬の独断で、途中でほったらかしたの丸出しだな。そうだ、こうして会えたのも何かの縁だ、オレ達も手伝うぜ。大工仕事は良く仕事でやったんでな‼」

 

「けど・・・」

 

「水臭いでござるよ‼ 簪殿‼」

 

「ありがとう」

 

「姉ちゃんが本当に一人でISを作ったと思ってるのか、それは大外れだぜ‼」

 

「え‼」

 

流石、幾多の死線を潜り抜けて来てた兵であるリアムは、微かな、臭いで物陰に隠れている人物を見つけて出てくるように言うと、水色の髪で両目の瞳が赤い、少女が姿を見せたのである。

 

天夏達は自己紹介をした。

 

少女の名は、更識簪。つまり、生徒会長の実妹で日本代表候補生という肩書を持っているのだが、専用機を倉持技研が織斑千冬の独断で、無理矢理、白式の製作をやらせて、簪一人に押し付けたということを予め、天夏達は調べ上げていたのである。

 

このままでは、クラス代表戦に間に合わないので、天夏達がISの製作に協力すると手を差し伸べて、簪は喜んで、承諾したのであった。

 

その後、アドリビトム組などの協力を得ることになった。


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