名深市を巻き込んだバトルロワイヤルを終わらせた龍音はスノーホワイトを家まで送り届けて今回の仕事の報告書を書くため自宅に戻って行ったのであった。
「ここ・・は?」
龍音達が魔法少女のバトルロワイヤルを終わらせて数時間が経った頃天界の病院で緊急手術を受けたリップルは医療用のカプセルで失った左腕と左眼を再生するための治療を施されていたのであった。
左半身だけではなく身体中にギプスに包帯とまるでミイラ状態だったのである。
近くで医療器具の音が聞こえている中誰かが近づく足音がして、
「もう少し遅れてたら転生の間へ送るところだったわ。わたしはあなたの手術を執刀したお医者さんよ」
「ありがとう・・・」
「その様子だとバトルロワイヤルに参加したのは何かわけありのようね。けど今は怪我を治すことだけ考えなさい」
「はい・・・」
明が白衣を着用して入ってきた足音だったようでリップルの両親には魔法少女バトルロワイヤルのことそして娘が左腕と左眼を失ったことも敢て告げなかったのである。
その理由はリップルが何故魔法少女バトルロワイヤルに参加したこと、もう一つが家出した理由が家庭にあるということの二点に気づいた明は子を持つ親としてリップルに療養するように言い部屋を出て行ったのである。
「報告書、終わり。さてと寝ないと‼」
『マスターも今日はお疲れですので早くお休みになられてください』
「うん‼」
一方で自宅に戻って自室で報告書を書き終えた龍音は寝間着にリライズで着替えてベッドに入って就寝したのである。
そして翌日
「龍美ちゃん。龍月ちゃんもお疲れ様‼」
「夜中に緊急手術だもんな」
「まさか。二人とも医者なのか?」
「はい。ジュードも医者ですよ」
「ウェイ(えええええ)(゚Д゚)ノ‼」
リップルの緊急手術は龍美と龍月もサブとしてチームに入って行っていたようで二人とも眠気を我慢していたがまだ異世界の常識に慣れてない剣崎一真は自分より一回りも下の龍美と龍月そしてジュードが医師免許を持っていることに驚いていたのであった。
「そういえば。剣崎さんはギルドのお仕事慣れました?」
「なんとかやってるよ。まさか「
落ち着いた剣崎一真に恋龍はこの世界の仕事には慣れたのかと質問するとギルドにヴァリアントとして登録してきたと話してくれたのであった。
「子供も巻き込んだバトルファイトを終わらせることが出来てよかったな」
「龍音もしばらく休ませないと」
どうやら以前に名深市を巻き込んだ魔法少女バトルロワイヤルのことを剣崎一真に話していたようで剣崎一真は助けに行きたいのは山々なのだがもしジョーカーの本能で暴走したらと思うと行けなかったことに悩んでいたが龍美の実妹の龍音が終止符を打ったことを今日聞いていたのであった。