理世は病室で龍月が召喚した剣の英霊「セイバー」のおかげで寂しい思いはしないで済んでおり、織斑千冬の犯した白騎士事件についてもお互い話していたのであった。
以前龍美達が織斑千冬の犯した白騎士事件の機体が解体されるという証拠隠滅を国絡みで行ったために六年の時間を稼がれて女尊男卑の世になってしまったことにセリスティアだった頃に心を痛めていた理世だった。
だがそれも終わりを告げる警鐘は鳴り織斑千冬はマジック・ザ・ハードがパラレルワールドからやって来て織斑千冬の心の闇を使って白騎士事件を起こしたことなど理世には考えられなかったのであった。
現在織斑千冬は留置所で裁判が行われるのは待っていたのであった。
「それと髪はすぐに元の長さに戻るらしいので」
「そういえば髪が」
「治療するために切らないといけなかったようで」
「それでは仕方ないですね」
長かった美しい金髪の髪はショートカットの長さまで短くされておりセイバーから頭の傷を治療する際に短くしたと聞かされて納得していたのであった。
「完成‼」
「作業は順調ですね」
「ああ。本当にボクはこれを作るとは、思ってなかったな」
「そうですよね。地球じゃフィクションの世界の物ですし」
「あれと違って副作用はないからな」
一方で時同じくして天界の次元武偵開発室ではメカニックの顔を持ち合わせている恋龍がある物を完成させたのだ。
そこに開発室に所属している後輩の職員が入って来てその完成品を見ていたのであった。
それは今でも見ている特撮物の仮面のヒーローが変身する物でその中でもあらゆる世界を旅してその世界の仮面のヒーローに変身する世界の破壊者と二つ名で知られている主人公が身に着けているあの変身ベルトを完成させてしまったのであった。
もう既に天夏達は持っているのだがまだ弥生は霊力などの都合で持っていなかったので恋龍がルドガーから聞いた話を思い出してピンと来たのが目の前の変身ベルトなのである。
もちろん忠実に再現しており各種の仮面の戦士に変身できることが可能にしたのであった。
「それは弥生さんのですね」
「霊力が高すぎるらしくて、他のライダーシステムのドライバーが使えなかったんだ」
「インテリジェントデバイスを持っているとはいえこういう物も悪くないですね」
職員の女性は目の前の物を見て弥生のかと聞いたので恋龍はその通りだと答えたのであった。
インテリジェントデバイスを使えば空を飛んだり魔法を使えたりと便利だが敢て正体を隠して行う仕事がある場合のために変身ベルトが開発されたのだった。