Legend of Galaxy~表裏一体の光と影~   作:takanist

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久しぶりに2000字を超えてしまいました


第41話~自分の気持ちに正直に~

俺は今、仰向けに寝転がっている

さっきまでのコスモスとの戦いを思い出す

「圧倒的だった・・・」

まったく歯が立たなかった

それだけ自分の中の信念を貫いているからこそ、あれだけの強さが生まれるんだと思う

 

ふと、一つの足音が俺に近づいてきた

その人に目線をやると、白衣を着ているので恐らく病院の先生だろう

「マイは無事ですか?」

俺はその先生に問いかけた

「あの子なら大丈夫だ

 出血はしているが大きな怪我じゃないし、命に別状もない」

「そうですか・・・」

「そういえばあの子、'先輩、先輩'ってうわ言のように言ってたぞ

 もしかしてお前がその'先輩'か?」

「えぇ・・・」

俺は目線を空に向けたまま答える

「お前たち二人にどういう事情があるのか、どういう関係なのかは知らないけどな

 一つだけお前に言っておく

 思いは口に出さなきゃ、絶対に伝わんないぞ

 必ずどっかですれ違っちまう・・・」

「どうしてそれを俺に?」

「何年か前の俺に似てるからかな」

先生と話をしていると遠くの方から

「ちょっと大我、なに喋ってんの!?

 早く病院に戻るよ!」

ナースには似つかわしくないサイケデリックな格好の女の人がそこにいた

「今行くから、待ってろニコ!」

先生は再び俺の方を見て

「後悔しない選択をしろよ」

そう言って去って行った

 

「後悔しない選択か・・・」

《珍しくナーバスになっているな》

ふいにエックスが話しかけてくる

「・・・エックス、さっきは止めてくれてありがとうな」

《ああでもしないと君は止まらないと思ってな》

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

俺はコロナモードに姿を変えたコスモスに圧倒されていた

「くっ!こうなったら!!」

俺は両腕をゆっくりと左側へ振りかぶる

《桃耶、まさか!》

エックスの声を無視し、胸の前で腕をX字にクロスさせる

「ザナディウム光線!!」

 

 

しかし、腕から光線が放たれることはなかった

「なんで!?

 どうしたんだよエックス!」

《すまない、今の君に協力することはできない

 一時的にユナイトを解除させてもらった》

俺は呆気に取られていた

「エックス!お前は俺の味方じゃないのかよ!」

《君の相棒だからこそ!今は止めるべきだと判断した》

「君の相棒の方が、物事をしっかりと俯瞰で見れているようだよ」

目の前のコスモスが俺に語り掛けてくる

「確かに大切な人を傷つけられたら、傷つけた相手を憎んでしまうのは分かる

 だけどそんな時だからこそ、冷静になって物事を客観的に見ることが大事なんじゃないかな?」

そう言ってコスモスはルナモードへと姿を戻し、俺に向けて右の掌を突き出した

 

 

――――――――――――――――――――――

 

「まさか俺がフルムーンレクトを受けることになるとはな・・・」

《少しは冷静になれたか?》

「おかげさまで」

《桃耶、聞いてもいいか?》

「なんだ?」

《何故あそこまで感情的になったんだ?》

「・・・」

《彼女のことは少し迷惑そうにしていたじゃないか》

「でも、頭に来ちまったもんはしょうがねぇだろ」

《人間の細かな感情というのは難しいのだな》

「多分俺は・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

「で、依頼ってなんなんだ?」

翔太郎に言われてアスカは一枚の写真を渡した

「この子を探してほしいんだ」

その写真に写っていたのは礼堂ミチルだった

「この子の名前は?」

「礼堂ミチルだ」

「分った、早速調査に繰り出すか」

翔太郎は帽子に手を掛けたところで止まる

「どうした?」

「・・・あんたつけられてるぜ」

「えっ?」

「それも二人だ」

その瞬間、出入り口の扉が勢いよく吹き飛んだ

「うわっ!」

突然のことに驚くアスカ

そして事務所内に二体のロイミュードが入って来た

アスカは直ぐにガッツブラスターを抜き、ロイミュードに向ける

「おいおい、依頼人ならもう間に合ってるぜ

 それにここで暴れられると大家に怒られるからな」

翔太郎はロイミュードに近づいていく

「おい、こいつらは危険だぞ!」

アスカは翔太郎に警告するが

「そんなの見りゃ分かるよ!」

そう言いながらロイミュードに蹴りをかまし、外へと追いやる

 

 

「おい、あんた!」

アスカはロイミュードに立ち向かう翔太郎を呼ぶ

「こいつらは俺たちTPCで対処する、素人が手を出すな!」

「そんなちゃちな銃一つで戦うつもりか?」

翔太郎はロストドライバーを取り出し、腰に装着する

そして胸ポケットから一つのガイアメモリを取り出す

 

ジョーカー!

 

「それに俺は素人じゃないぜ」

そう言ってガイアメモリをロストドライバーにセットする

「俺は10年、この風都を守ってんだ」

ロストドライバーに手を掛ける

「変身」

 

ジョーカー!

 

翔太郎は真っ黒な戦士へと姿を変える

「あんたも仮面ライダーなのか」

ジョーカーはロイミュード二体を真っすぐ見据えながら

シュッと左手をスナップさせ、自らの名を名乗る

「仮面ライダージョーカー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ~episode of outlaw 第四部 赤と青の交差~

 

 

変身を解除されてしまったパラド

対するクロニンジャーも変身を解除する

「あんた強いね」

「お前もな」

両者とも先程までの激闘を振り返っていた

するとパラドが

「そういえば、あんたの名前を聞いてなかったね」

思い出したように問いかける

「俺の名は、Mだ」

「・・・M?」

その名を聞いた途端、パラドの雰囲気が変わった

「そうか・・・Mか・・・」

「どうした?」

「俺、あんたと仲良くなれそうにないな」

パラドはゲーマドライバーを取り出し、腰に装着する

「ベルト?」

困惑するMを余所に、パラドはドライバーにガシャットを差し込む

 

デュアルガシャット!

The strongest fist! What's the next stage?

 

「混ざってる?」

「遊びは終わりだ、ここからは命のやり取りだ!

 マックス大変身!」

パラドはゲーマドライバーを展開させる

 

ガッチャーン! マザルアップ!

赤い拳強さ!青いパズル連鎖!赤と青の交差!パーフェクトノックアウト!

 

パラドは先程の二つの姿ともまた違う、変身音の通り赤と青が交差した戦士へと姿を変える

「またレベル50か?」

「いや今の俺はレベル99(ナインティーナイン)

Mはドライブドライバーを取り出し、腰に巻く

「じゃ俺も、本気で行くぜ!」

ドライバーのイグニッションキーを捻り、シフトカーをシフトブレスにセットする

「変身!」

 

DRIVE! Type NEXT!

 

 

 

 




いやぁウルトラマンジード面白かったですね
初回から夜戦とは、さすが坂本監督ですね!

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