Legend of Galaxy~表裏一体の光と影~   作:takanist

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第38話~マイの告白~

「ミチル、どこに行っちまったんだよ・・・」

桃耶は大学の中庭で一人、呟いていた

あの一件以来ミチルは失踪し、レナは大学を休んでいた

「先輩っ!」

桃耶が振り向くとそこには

「マイ・・・」

後輩である、ミドリカワ・マイの姿があった

「なんだよ」

「最近の先輩元気がなさそうだったんで、どうしたのかなと思いまして」

「ちょっと親友のことでな」

「親友ですか?」

「あぁ、俺はあいつの助けになれないのかなと思ってさ

 あいつとは長い付き合いなんだ

 でも俺はあいつの抱えてるものに何一つ気付くことができなかった・・・」

するとマイは、桃耶の手に自分の手を置いた

「マイ?」

「何かに悩んでいる時や迷っている時は、誰かに頼るのもいいものですよ

 頼られた方は悪い気はしませんから

 一人で抱え込んで潰れそうな先輩を私は見たくありません」

「お前、こんな時にそんなこと言うなよ」

「ま、最終的にどう行動するかを決めるのは先輩自身ですけどね」

「・・・」

「そろそろ時間なんで私は行きますね」

マイは手を離し、立ち去ろうとする

 

 

 

「待って!」

 

桃耶はマイの手を掴んでいた

「先輩?」

「もう少し、傍にいてくれ」

「せ、先輩!?」

「今は、お前に傍にいて欲しいんだ」

「・・・わ、分りました」

マイは再び桃耶の隣に座る

「・・・」

「・・・」

二人の間には長い沈黙が流れる

しかし今の二人はこの沈黙が苦ではなかった

「先輩!」

「ん?」

「実は私、先輩に隠してたことがありまして!」

「隠してたこと?」

「はい・・・」

「言ってみな」

「実は私・・・・」

 

その時、突然地面が揺れ出した

「きゃっ!」

「マイ!」

倒れそうになったマイをなんとか抱き留める桃耶

「大丈夫か?」

「は、はい。なんとか」

すると地面から土煙と共に一体の怪獣が姿を現した

《桃耶、あれは・・・》

「グビラだ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ~episode of outlaw 第一部 対面~

 

「なんだったんだ、さっきの奴は!」

人気のない高架下を歩きながら叫んでいるのはミチルの宿敵であり、ある意味ミチル自身でもあるMだ

Mは先程まで戦っていた紫の戦士の事を考えていた

自信とミチルの間に急に現れ、クモやコウモリの力を駆使していた戦士

最後まで名乗ることもしなかったし、変身を解除もしなかったので

素性は何も分からなかった

しかもミチルも連れていかれたので、Mはかなりイライラしていた

 

「やぁ」

急に後ろから声を掛けられた

振り返るとそこには一人の青年の姿があった

「誰だお前」

「あんたと同じ存在だよ」

「どういう意味だ」

「俺もあんたも、影そして裏だろ?」

Mは青年を見る

「俺を知ってるのか」

「たまたま、あんたが戦ってるところを見てね

 その時直感で思ったんだ、俺とあんたは同じだってね

 そして・・・」

青年は青いゲームカセットのようなもの(ガシャットギア デュアル)を取り出した

「あんたとは本気で闘えそうだってな!」

青年はガシャットのダイヤル部分を回転させる

 

PERFECT PUZZLE

What's the next stage?

 

「お前名前はなんだ!」

「俺の名は、パラド」

パラドはガシャットのボタンを押す

「変身」

 

Dual up!

Get the glory in the chain. PERFECT PUZZLE!

 

パラドはその姿を青色の戦士へと変える

胸にはパズルをイメージした模様が付いている

 

「またの名を、仮面ライダーパラドクス!」

 

 

 

 

 

 

 

 




約1カ月更新を開けてしまい申し訳ありませんでした
なんか最近、主人公が出てこない話が多い気がしますが・・・

最後のおまけは、ウルトラファイトシリーズをイメージしてみました
アウトロー同士の戦いを楽しんでもらえたらと思います!

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