Legend of Galaxy~表裏一体の光と影~   作:takanist

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第32話~優しい永夢と狂気のM~

ウィザードはゆっくりと着地する

みんなが集まってくる

「晴人、ありがとうな」

「この子はお前らの希望なんだろ?」

ウィザードはミチルを進ノ介に預ける

「こちらの方は、私が・・・」

霞がレナを預かる

ウィザードは変身を解除し、進ノ介の方を向き

「この2人、病院に連れて行った方がいい

 特にこの子は・・・」

晴人はミチルを見る

「分かった、俺が連れて行こう

 その子も一緒に連れてきてもらるか?」

霞は頷き、一緒にトライドロンの方へ行く

「ミチル・・・」

天晴の心配そうな声は、小さくとても弱弱しかった

 

 

 

トライドロンはとある病院に着いた

「泊さん!」

病院から一人の医者が出てくる

「永夢!」

「この2人がさっき電話で言ってた?」

「ああ、女の子の方は気を失ってるだけだが

 男の子の方は、傷を負ってるんだ」

「じゃあ、直ぐに手当てしますね!」

「頼む!」

 

 

 

進ノ介は電脳救命センター(通称CR)の部屋にいた

永夢にここで待ってるようにと言われたのだ

《進ノ介、何を考えているんだい?》

背中に乗っかっているシフトスピードからベルトさんの声が聞こえる

「あぁ、あんな子供が背負うには大きすぎる力だと思ってさ」

つい先程まで巨大な姿で戦っていた少年のことを考える

「しかも、あの力を手に入れたのは高校生の頃だって言うじゃないか」

《片野桃耶も、同じ頃に力を手に入れたと言っていたな》

「それと、敵の狙いがはっきりしてないことも気になる」

《蛮野の目的は分かっただろ》

「けど、協力者がいるようなこと言ってたし

 それに、Mは単独で動いてるような気がするんだ」

《根拠は?》

「蛮野やその協力者の手先にしては、ミチル君に固執し過ぎている

 第2のグローバルフリーズという蛮野の目的の為に動くなら

 まず重加速に対応出る俺と剛を狙うはずだ」

《なるほど・・・しかし、Mは怪獣を使役していたが?》

「Mも蛮野もバックボーンは一緒ってことだ」

 

ベルトさんと話をしていると、部屋に永夢が入ってくる

「ミチル君の様子は?」

「幸い傷は深くなかったので、手術とか大掛かりなことはしなくて済みそうです」

「良かった・・・」

すると永夢は真剣な表情で進ノ介に問いかける

「泊さん、彼は一体何者なんですか?」

「え?」

「いえ、なんとなくそんな感じがしたんですけど」

《進ノ介・・・》

進ノ介は意を決して、永夢に話す

「永夢、さっきまで巨大な怪獣が暴れていたのは知ってるか?」

 

 

 

 

 

 

 

「彼が、あの巨人なんですか・・・」

永夢は進ノ介の話を、聞き驚きを隠せないでいた

「永夢、この話は・・・」

「分かってます、患者さんの個人情報をむやみやたらに話したりしませんよ」

「助かる」

「あの2人が目を覚ましたら、また連絡を入れますから」

「分かった、悪いな急に」

「急患が入るなんて医者にとってはいつものことですから!」

「なんかちょっと見ない間に頼もしくなったな」

「そりゃもう、僕だって研修医じゃないんで!」

進ノ介は立ち上がり、出口の方へと向かう

「じゃあ連絡待ってるな」

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

傷を負ったMは壁に背を預けていた

「ミチルの本気があれ程とはな・・・」

先程の戦いで、ミチルは新たな力を手に入れていた

「けど、お前だけだと思うなよ!」

Mの手に握られていたのはドライブドライバーだった

「お前と決着を付けられるのは俺だけなんだ!

 どんな手を使ってでも、お前を!!」

それを腰に巻き、シフトカーをセットする

 

 

 

 

DRIVE! Type NEXT!!

 

 

 

 

 

 

 




なんかタイトルからすると永夢が重要人物な感じがしてきますが
そんなことは全くありません

たまたま永夢とMの読みが被っただけです

そしてまた主人公が喋らない

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