Legend of Galaxy~表裏一体の光と影~   作:takanist

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第31話~表と裏、光と影~

ウルトライブ!

ギンガグリッター!

 

 

そこに立っていたのは、今までとは全く違う姿のギンガだった

右腕は銀と紫色、左腕は銀と青色

胸のクリスタルは無くなり、カラータイマーの周りには金縁の黒いV字型のプロテクターが付いている

ゾグは復活したギンガを潰そうと近づいてくる

「遅い!」

ギンガは一瞬、右腕を紫に左腕を青色一色にした

気付くとそこにギンガはいなかった

ギンガはゾグの真上にいた

「あんなに速く・・・」

ゾグはギンガの存在に気づき、腕を振り上げる

今度は、両腕とも赤一色にするギンガ

「その程度じゃ、俺と張り合えないぜ!」

ゾグの腕をいとも簡単に薙ぎ払い

拳を握った腕を、思いっきりゾグの頭に叩き付ける

するとゾグはあまりの強さに耐えきれず、勢いよく倒れてしまう

《なんて強さなんだ・・・》

ゾグの前にゆっくりと舞い降りるギンガ

ゾグはなんとか立ち上がり、羽を大きく動かす

「逃がすわけねぇだろ!

 桃耶!ムサシ!ゾグの羽を破壊しろ!!」

「ミチル君?」

普段と口調の異なるミチルに戸惑うムサシだが

「片野君!」

「ちょっと思考が追い付かないけど、やるしかない!」

 

エクシードエックスはエクスラッガーを額に戻す

桃耶もエクスラッガーを額に持っていき、パネルを逆方向にスライドタッチする

エクシードエックスも額のエクスラッガーをスライドタッチする

そしてトリガーを引く

「《エクスラッガーショット!!》」

額のエクスラッガーから光線を放ち、ゾグの左翼を破壊する

コスモスは両腕をクロスさせ、下から円を描くようにエネルギーを貯めていく

そして右腕を前に突き出し

「コズミューム光線!!」

コズミューム光線を放ち、ゾグの右翼を破壊する

 

両翼を破壊され、逃げることができなくなったゾグ

「もう逃げられないぜ!」

ギンガは両腕を前方でクロスさせ左右に広げる

広げた両腕を顔の前に持っていき、体を屈める

体を伸ばし、頭を突き出し

「ゼペリオンエッジ!」

フォトンエッジの要領で、頭からゼペリオン光線を放つ

ゼペリオンエッジはゾグに直撃し、喉元を貫通した

ゾグは声にならない声をあげながら、爆発した

 

 

 

 

 

桃耶とムサシは変身を解除し、元の姿に戻っていた

「片野君、大丈夫?」

桃耶はかなりよろついていた

「大丈夫って言いたいところだけど、肩貸してもらっていいですか?」

ムサシは直ぐに桃耶の許に駆け寄った

「お疲れ様」

「そっちこそ」

2人の顔には笑顔が浮かんでいた

桃耶は上を見上げ

「ミチル、お前も戻れよ!」

しかし、ギンガは一点を見つめたまま動かない

「ミチル?」

その視線の先には、捕らわれているヤナセ・レナと首謀者のMの姿があった

ギンガは地面を蹴り上げ、宙を走る

 

ミチルは空中で変身を解除し、忍者一番刀を手に勢いよくMの許へ飛んでいく

「くそっ!」

Mが忍者一番刀を取り出すより早く近づき、擦れ違いざまに剣を振るう

「かはっ!」

Mの体から血がにじみ出てくる

斜めにきれいな斬り傷ができていた

ミチルはMに近づき

「レナを返してもらうぞ」

恐ろしく低く、冷たい口調で言った

 

「それ・・・俺か?」

 

Mの口から発せられた言葉をミチルは理解できなかった

「どういう意味だ?」

「お前が新たな力を手にし、俺に一歩近づいたってことだ」

「だからどういう意味だ!」

「いずれ分かる、お前との決着はまた今度にしよう

 今度は俺の手で」

そう言い残し、Mは消えた

 

ミチルはレナの許へ行き、レナを括り付けている鎖を全て切り落とす

倒れてきたレナをそっと抱きかかえるミチル

「ごめんね、怖いことに巻き込んじゃって」

口調は元に戻っていた

すると

「かはっっ!」

ミチルは急に口から血を吐いた

「くっ!」

体が燃えるように熱く、痛い

倒れそうになるが、忍者一番刀を杖のようにしてなんとか耐える

そうここはビルの屋上

ミチルが倒れてしまえば、レナと一緒に屋上から落ちてしまう

そうなれば2人とも無事では済まない

ミチルは必死に耐えているが、今までの戦いの疲労が一気に襲ってくる

「ごめん、レナ・・・」

その言葉を最後にミチルは意識を手放した

 

 

 

ミチルの真っ先に気づいたのは晴人だった

「あれ・・・」

晴人がミチルを指さし、みんながそこに目線を向けた瞬間に

「!!」

ミチルはレナを抱いたまま、屋上から落ちて行った

「ミチル!」

「ミチル君!!」

晴人は走り出した

「おい晴人!!」

進ノ介の言葉も聞かず、ひたすら走る

「変身!」

晴人はウィザードライバーを召喚し、指輪をタッチさせる

 

ハリケーン ドラゴン

ビュー・ビュー・ビュービュービュビュー!

 

ウィザードはハンドオーサーを操作し、右手の指輪をタッチさせる

 

チョーイイネ! スペシャル! サイコー!

 

ウィザードに翼が生え、ミチルの許へ飛んでいく

「間に合え!!」

ウィザードはかなりの速度で近づいていき、下から抱え込むようにして2人を助ける

「まだ子供じゃないか」

晴人からすれば19歳はまだまだ子供だ

「ん?」

ウィザードは自分の腕の中にいるミチルのある場所に目が行く

ミチルの体には斬られたような傷跡があった

 

 

 

 

 

 

 

 

'Mと全く同じ場所に'

 

 

 

 

 

 




今回出てきたギンガグリッターは、平成3部作好きな僕が見てみたいフォームになります
一応色合いなどの描写はありますが、イメージしずらかったら申し訳ありません

次回には、ある人物を登場させようかと考えております
ヒント・ノーコンティニューの人です

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